5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

『罪と罰』読むならどっち?岩波VS新潮

302 :吾輩は名無しである:03/02/05 13:48
中村白葉訳(旧・岩波文庫)
「もはや一瞬の猶予もゆるされなかった。
彼は斧を全部抜きだすと、それを両手で振りかぶって、辛うじて自分を感じながら、
ほとんど力を入れずに、ほとんど機械的に、背の方を下にして頭の上へ打ちおろした。
その時、彼には力が少しもないようであった。
が、一度斧を打ちおろすやいなや、彼の身内にはたちまち力が生じた。」

米川正夫訳(旧・新潮文庫)
「もう一瞬も猶予していられなかった。
彼は斧をすっかり引き出すと、はっきりした意識もなく、両手で振り上げた。
そして、ほとんど力を入れず機械的に、老婆の頭上へ斧のみねを打ちおろした。
そのとき力というものがまるで無いようだったが、一たび斧を打ち下ろすや否や、
たちまち彼の身内に力が生まれて来た。 」

江川卓訳(新・岩波文庫)
「もう一瞬の猶予もならなかった。
彼は斧をすっかり取りだし、なかば無意識のうちに両手でそれを振りかぶると、
ほとんど力をこめず、ほとんど機械的に、頭をめがけて斧の峰をふりおろした。
そのときは、まるで力がなくなってしまったようだった。
だが、一度斧をふりおろしたとたん、彼の身内には新しい力が湧いてきた。」

工藤精一郎訳(新・新潮文庫)
「もう一刻の猶予もならなかった。
彼は斧をとり出すと、両手で振りかざし、辛うじて意識をたもちながら、
ほとんど力も入れず機械的に、斧の背を老婆の頭に振り下ろした。
そのとき力というものがまるでなかったようだったが、
一度斧を振り下ろすと、急に彼の体内に力が生れた。」



172 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.02 2018/11/22 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)