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あなたの文章真面目にリライトします。第二稿。

1 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 16:48:19
前スレ あなたの文章真面目にリライトします。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1100408711

ここは、投稿者が書いた文章を真面目に読み、リライト(書き直し)をするスレです。
投稿の前に、かならずテンプレを読んでください。

このスレは荒れがちです。特に「リライトが改悪になった」なんていう話題はほぼ確実に荒れます。
優劣を追求せず、「下手な文章も、それはそれで刺激になる」くらいの余裕をもって眺めましょう。
いいリライトは褒めて、それ以外はスルーくらいで丁度いいかと。

■原作者へ
リライトの定義は人によって様々で、

・文法的な間違いのみ訂正する
・ストーリーの矛盾も修正する
・大まかなストーリー・構造だけとって再構成する
・原文をもとにデフォルメ・パロディ化

などなど、様々な方法が考えられます。
元原稿を投稿する際、「このやり方でリライトしてほしい」という要望があれば明記してください。

投稿はここに直接投下することをお勧めします。
別のところに投稿してURLを貼ることも可能ですが、あんまり分量が多くてもリライトが大変です。
2〜3レスに収まる範囲でここに貼ったほうがいいでしょう。
※創作文芸板は最大改行32行、最大文字数は1024文字。
改行の少ない作品なら1レスあたり原稿用紙2枚と少し程度。

2 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 16:49:25
■リライターへ
要望の有無に関わらず、リライトを投稿する際は、リライト定義を明記すると良いでしょう。
批評スレとの差別化を図る意味でも、元原稿に対する初弾レスにはリライトを含めましょう。
また、スレの主旨にそぐわない単発の批評行為は、投稿者からの希望がない限り自粛してください。
本来、よいリライトにはよい批評が含まれているものです。

■関連スレ
あなたの文章真面目に酷評します Part34
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1143813626/l50

あなたの文章真面目に酷評します 別館 Part2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1142687473/l50

3 :751:2006/04/05(水) 16:52:11
新スレ立てました。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1144223299/l50

テンプレは>752-753を採用。

4 :1:2006/04/05(水) 16:55:34
>>3は誤爆です。すいません。。。

では、はりきってどうぞ。

5 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:03:51
(1/2)

リライトおねがいします。とくに要望はありません。ちなみに冒頭の部分です。

 夏の日差しは尋常じゃない。Yシャツ一枚だけでも、俺の身体からは汗がだらだらと出た。思わず着ている衣服を全て脱ぎ捨てたくなる。しかしその衝動を抑えて、どうにか俺は日陰までやってきた。
 校舎内は風の入りが悪くてでむさ苦しい。というわけで俺は今、高校の駐輪場、その隅に座っている。トタンなどで簡単に造られたそこは、涼しい風も入り込み、絶好の休憩スポットだ。
 といっても、俺の他に人影は見当たらない。それもそうだ。今は五時限目の真っ最中だ。県内有数の進学校、授業をサボるやつなんてそういない。俺はポケットから煙草を取り出して火をつける。赤マル、旨い。
「こら、何してる!」
 と突然の声。可愛らしい声。振り向けばそこに可愛らしい女子生徒。短い黒髪。俺と同じ一年生を表すラインの入った上履きを履いている。
「驚いた。先生かと思った。停学、そして高校中退、警察の親父から入魂パンチ。そこまで想像しちまった」
「あはは、ごめんごめん。それにしても君は面白い人だね。何してるの?」
 おっとこれはナンパされてるのだろうか。ここは精一杯自分をアピールしなければ。
「親父が芸人だからね。いつも夕飯の前に一つ笑いをとってくれるんだ。だから自然と俺も面白いのかもしれない。自分では実感湧かないんだけどね。それにたとえ俺が面白いとしても、それは親父のおかげだね」
「さっき自分で親父は警察だっつってたろハゲ。寒いんだよ。しかも話ずれてんだよゴラ」
 怖い。さっきとは打って変わってドスの効いた声だ。怖い。
「ごめんなさい」
 素直に謝る俺。男らしさゼロだなオイ。惨めすぎるだろ俺。でも怖いから仕方ない。
「でもこの暑さ冷めてくれたんだから、感謝しなきゃね。ありがとう。それで、君は何してるの?」
 可愛い声に戻った。俺はこの変貌ぶりに感嘆する。ここまでキャラを変えられる奴は生まれてこのかた見たことない。
「ええと、見ての通り煙草吸ってます」
 気付けば煙草は既に形を半分崩していた。灰が指先に近づいている。
「私はね、今しがた人を殺してきたところなの」
 ツッコミどころ満載。ゆえに俺はリアクションに困った。
「信じてないでしょ?」


6 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:04:22
(2/2)

「信じてます」
 とりあえず肯定する。肯定しないと殺される。本能がそう叫んだ。俺はただただ本能に従うことにする。
「教頭の田中啓次郎、殺してきたの」
 彼女はドラマのワンシーンみたいに寂しげな顔で、寂しげな声で言った。
「そんなこと、俺に言われても困ります」
 俺はただただ逃げたい。今すぐ、この場から逃げたい。俺の額から垂れる汗は、もはや暑さのせいではない。
「あのね、お願いがあるの」
 彼女は静かに言う。
「ちょっとここで待っててくれない?」
 断れば殺される。そう思った。俺はただただ頷く。
「ありがとう。ほんのちょっと間だから」
 そう言って彼女は去っていった。
 もう何がなんだかわからない。誰かたすけてくれ。
 そう心の中で叫んだ矢先だった。
「おいお前、何してる」
 重苦しい声だった。声の主を見るまでもなく、それは何十年と歳を経た者の出す声だとわかった。俺は顔を上げた。先生がいた。俺の手にはもうないが、俺の足元には煙草の吸殻があった。逃れようが無かった。
「ご、ごめんなさい」
 不幸はなぜこうも続くのだろう。俺は誰かのせいにしたくて、太陽を睨みつける。けれど眩しい。俺はうなだれる。
「認めるわけだな?」
 先生は言った。この暑苦しいなかスーツなんかきて、あんたもこの世界を暑苦しくしてるよ。
 俺はふて腐れて、
「そーですよ」
 と言う。もう面倒くさい。停学がなんだ。退学がなんだ。俺は自由でありたいんだ。
 不意に先生はポケットから携帯を取り出して、誰かへと電話を掛けた。
「私だが……そう、そうだ。教頭殺しの犯人、今しがた取り押さえたぞ。本人が自白したんだ。」
 ――――なんだって!?

7 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:17:16
リライトお願いします。小説書き方指南本にあった、
「殺してやる」をテーマに小説を書け、というものに沿って書いてみました。
原稿用紙5枚分です。
・ストーリーの矛盾も修正する
・大まかなストーリー・構造だけとって再構成する
以上の二点でお願いします。

(1/3)
[殺してやる]
 孝弘が受け取ったコピー用紙には、そのタイトルと作者である友人、日枝健二の名前と、略歴などが書かれていた。
「忌憚のない感想を頼むよ」
 喫茶店のテーブルの上に両肘をかけ、口の前で手を組んだ健二は落ち着かない表情で、向かいに座る孝弘にそう言った。
「いいけど、おれ、そんなに小説読まないぜ。おれの意見なんか参考になるの?」
 孝弘は原稿をぱらぱらめくりながら、コーヒーを口に運んだ。
「いいんだ。本を読まない人のほうが、素直に面白いかどうか、感じ取れると思う」
 言い終わると健二はえへ、と笑顔を見せ、視線を下げた。
「わかった。じゃあ、読んだら連絡するよ」
 孝弘はタバコに火をつけ、オメガの腕時計に目をやった。昼の三時だった。
「もし、よかったら今読んでみてもらえないか」
 健二は上目で孝弘を見ながらストローに手を添え、オレンジジュースをすする。
「だけどこれ、何ページあるんだよ。陽が暮れちゃうぜ」
「ごめん。時間がないんだ。それの締切、明日だから、直すなら今晩しかないんだ」
 原稿は二百ページはありそうな厚さだった。孝弘は髪をぐしゃぐしゃと掻きむしってから、ため息を一つついて、原稿のページをめくった。
「一ヵ月ぶりの休みだったんですけどねぇ」
 ちらりと目を上げ、健二の顔を見る。健二は苦悶の表情でまくしたてた。
「ごめん。孝弘忙しいの、わかってる。おれと違ってちゃんと毎日、遅くまで仕事して。でもおれ、孝弘しかいないんだ。こんなこと頼めるの。大体でいいから、ざっと、読んでみてくれたら、」
「大体じゃ意味ねぇだろ。とりあえず、ちゃんと読むよ」
 孝弘は原稿に目を落としたまま、言った。

8 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:18:08
(2/3)
 最後のページを読み終えると、すでに八時を過ぎていた。孝弘は原稿をとんとん、と机に立てて揃えてから、健二に差し戻した。
「ど、……どうだった?」
 健二は原稿をめくりながら尋ねた。
「ホラーだね」
 孝弘はタバコをくわえて、火をつける。
「うん、それは、そうなんだけど……どう?」
「いいんじゃない」
「ど、どこらへんが?」
「全裸の犯人が包丁もって立ってるのとか、ちょっと笑っちゃたよ」
「え、怖く、なかった?」
「まあ、怖いって言えば怖いけど。まあ、アクションとかもあって面白かったよ。はらはらした」
「でも怖くない?」
「いや、うーん、まあ怖いよね」
「そっか、それならよかった」
 孝弘の言葉を聞くと、健二は安堵の表情で、笑い、原稿を「ホラー新人賞 御中」と書かれた封筒に戻した。

9 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 18:18:58
(3/3)
「タバコ、一本もらってもいい?」
 帰りの車中、助手席に座る健二が言った。
「いいけど、おまえ吸うんだっけ」
「たまにね」
 孝弘からマルボロの箱とライターを受け取ると、健二は不器用に火を付けて吸った。
「孝弘、あのさぁ」
「なんだよ」
「なんでおれに構ってくれるの」
「なんだそれ、気持ちわりいな」
「小学校から一緒っていうだけで、おれに構っても得することないじゃん」
「得とかじゃねえよ」
「じゃあ、おれのこと見下してる?」
「してねえよ。ただ、なんとなくだ」
「理由はない?」
「ああ。別に理由なんかいらねえだろ」
「そっか、そうだよね、理由はいらないよね」
 健二はまだ吸いきらないタバコを、窓から投げ捨てた。

「今日は、ありがとね」
 助手席を降りた健二が、ドアを押さえながら言う。
「今度からメールにしてくれ」
 孝弘の返答に健二はにこりと笑い、「ちょっと待ってて」と言ってアパートの部屋に戻った。孝弘はシートを少し倒して背中を預け、目を閉じた。

 窓ガラスをノックする音に、孝弘は目を開けた。全裸に包丁を持った、健二が立っていた。

10 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 19:11:44
>>1
乙です。
テンプレ案採用(僕のは一部だけですが)ありがとうございます。
はりきっていきましょう。

11 :名無しリライター ◆molFCl3FQ. :2006/04/05(水) 20:21:39
>>5(1/2)―――――
「暑くてやってらんないよな。な、にゃんごろう?」
 コンクリ製の地べたに腰を下ろした俺は、にゃんご
ろうに声をかけた。だが、ヤツは俺などまるっきり気
にも止めず、駐輪場のど真ん中で地面に寝そべって、
毛繕いに余念がない。
 俺は唇を苦笑いの形に歪めて、ズボンの尻ポケから
マルボロを取り出して、火を点けた。
 ここは、真夏の殺人的な暑さをしのぐのに、最適の
スポットだった。ちょうど日中は校舎の日陰に位置し、
また遮るものがほとんどないので風通しがとても良い
のだ。五時限目を抜け出し、ここで吸う午後の一服が
最近の俺の日課だった。
 俺は暇潰しに、にゃんごろうの後を尾けていて、こ
こを知った。野性動物ってな、侮れないよな。
 にゃんごろうは、うちの学校に住み着いた黒ぶちの
野良猫だ。たま、でぶぞー、他色々、生徒はみな好き
なように呼んでいる。
 媚びず懐かず、食い物を目の前に差し出されてもひ
ょうひょうとマイペースを貫くにゃんごろうに、俺は
一目置いていた。
「まったく、みんなどうかしてるぜ」
 クーラーも無きゃ扇風機も無い教室で、全身に汗を
滴らせながらおべんきょう、なんざ正気の沙汰じゃな
い。


12 :名無しリライター ◆molFCl3FQ. :2006/04/05(水) 20:29:54
>>5(2/2)
(以下、有数の進学校であること、主人公が周囲とな
じめておらず孤独なことの説明を含んだ描写を一通り
こなした後、にゃんごろうが甘え声を出し、すり寄っ
ていくことをきっかけに、少女との出会いのシーン開
始。会話が始まります。高校生がタバコ吸っていいの?
 という台詞を少女にしゃべらせ、舞台が高校である
ことを決定するつもり)
――――――
書き出しが緩いので、より掴みを意識して原文みたい
に説明からストレートに入ってみたよ。インパクトを
重視するならもっと前をぶった切ってもいいかも。

>>5の顕著な欠点は文章中に設定をむき出しで書いて
しまっている事。これ、初心者はやりがち。ある程度はしゃーないが、主人公に
不自然な台詞言わせたりしてはだめ。

やっつけだからリライトも甘いしエピソードもあ
りがちだと思うが、みなさまご容赦。

13 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 22:15:32
前スレより。これ以外にもまだ二作品あるから、心ある人は頼む。

 怒られても私のせいじゃない。ノックしても出てこないこの家の主が悪いんだ。
 そう自分に言い聞かせながら、私はなめらかなブロンド――私の唯一の自慢の
種――を後ろ手に括りなおし、つづいて両頬に手を当てて下にひっぱり、への字
口をつくった。これはコット先生の顔だ。居眠りした生徒をチョークで叩き起こす
ときの顔。すっと伸びた鼻を高らかに、冷たい瞳を据えて「おだまりなさい」と一喝する、
それだけで生徒は哀れな子羊のようにすくみあがる「猛禽の顔だっ!」
 と、ひととおり自己暗示をかけ終えると、私の体温で生暖かくなった(何度も握っては
躊躇して、を繰り返していたのだ)ドアノブを握り、力をこめる。苔むしたドアが、まるで
孫に手品を見せる老人のようにゆっくりと動いた。私はそうっと中を――
「てめえら、黙ってりゃ調子にのりやがって!」
 ――覗き込む前に野太い咆哮が耳をつらぬいた。声にならない悲鳴をあげながら
身を翻す。しかしドアから家の主は出てこない。私はおそるおそるドアに耳をそばだてる。
 うおーっ、あにきーっ、という悲鳴に混じって、どっかんっ、がっしゃんっ、と何かが景気
よくぶつかりあう音が聞こえた。次の瞬間、ものすごい勢いで目の前のドアが開き、
重厚な樫製のドアと白い石壁の間で私はサンドイッチの具になっていた。
「ちくしょうヤブ医者め、覚えてやがれ!」
「あにきーっマジ痛てぇっ、医者を呼んでくれーっ」
 派手な足音がふたつ、私の目の前を通り過ぎていった。私はゆっくりと、重いドアを押し返した。
涙目の顔をあげると、脱兎のごとく遠ざかってゆく怪しい風体の二人組が目に入った。その陸上選手と
見まがうばかりの逃げ足にも、この異常事態を何とも思っていない住人にも、呆然とするばかりだった。
 ツーンとくる鼻の痛みに顔をしわくちゃにした私を除けば、誰一人としてこの騒動に関心を示しちゃいない。
洗濯物を干してるご婦人も、露天で野菜を売っている老人も、明らかに地上げ屋とわかる二人の
チンピラを「あれ、なにか通ったかな」とでも言わんばかりの呑気な目で見送っているのである。

14 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 22:16:57
 私はコット先生の言葉を思い出していた。教会の管理教区外がどれほど恐ろしいものか、先生は
「軍人上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の20人に襲われた」だの、「ユース
から徒歩1分の路上で白人が頭から血を流して倒れていた」だの、「足元がぐにゃりとしたのでござを
めくってみると死体が転がっていた」だの、様々な話を引いて力説していた。
 先生、真面目に聞いていなくてごめんなさい。レポート課題はできるかぎり早く済ませます。
 ぴりっとした痛みを腕に感じた。見ると、二の腕のまんなかあたりの皮膚が裂け、じわじわと血がしみ
だしている。年代物のドアの端っこのあたりには、ひねくれた釘がささっていた。
「キズモノになっちゃった……」
 かくして満を持した第一声が、ようやく私の口から出たのであった。


 このあと、治療の描写では医者に「大げさなんだよ、ちょっとひっかいただけだろうが」などと言わせるかな。
ドアに挟まれて鼻が赤い、とかもネタにできるかと思う。

15 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/05(水) 22:19:14
あ、書き忘れたが>>14頭のたとえ話は世界観の詳細が分からなかったからひとまず「ヨハネスブルグの
ガイドライン」からまるまるコピペした。要するに、こういう場合たとえ話を省略すべきじゃないな、ってこと。

16 :13-14の作者:2006/04/05(水) 22:51:47
>>15
ブラァーボッ!
素敵なリライトでした。
ありがとうございます。とても勉強になります。

17 :名無しリライター ◆molFCl3FQ. :2006/04/06(木) 00:57:28
>>5
もう少しサービスしとくよ。
猫をわざわざ出したのは、ただ単に主人公にここは涼しい、と言わせる
より、真夏の暑い日に猫がいる場所=涼しい日陰、の方が説得力が増す
でしょ? また、主人公が猫に語りかける事によって、主人公の孤独を
行動で表現できる(>>5の設定と食い違うかもしれないけど)。
ついでに、誰にも懐かないはずの猫が少女に懐けば、少女が少し特別な
存在に見える。

わかるかな?
猫を使うだけでほんの少し文章に厚みが増すでしょ?
こういう工夫が>>5の文章には全然ない。
発想や設定を工夫なく書き連ねてるだけじゃ、いけない、という事。
(エピソード自体は陳腐だが、あくまで例ってことでご容赦)

18 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 16:00:00
前スレの何番が残ってるの?

19 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/06(木) 18:02:58
>>18

>>736-738(未)
>>739-744(新スレ>>13-14)
>>746-747(未)

20 :18:2006/04/06(木) 18:40:44
複数ページに渡るとノンブル必須にしたほうがよくない?
そうしてもらえるとリライトする人間はいちいち次のレスを
確認しなくて済む。
(1/2)(2/2)←例


21 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/08(土) 14:06:02
前スレ>>736-738
文章は書きなれた感があります。
個人的には、意図的なのか、ひらがなが多くダラケタ感じ。
漢字変換した方が文章が引き締まるように思う。

引き篭もりのぼくがお母さんの死によって、社会復帰し、
それまでの経過を書記に著した?
内容については個人的な嗜好もあるのでノーコメントw

前スレ>>746-747も、文章は書きなれた感があります。
内容については個人的な嗜好もあるのでこれもノーコメントw


22 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/08(土) 14:38:04
これはひどい

23 :1/2:2006/04/08(土) 15:20:30
>>前スレ746-747

「座りたまえ、アルバン・パデッダ」
 アルバンは黙ってその言葉に従った。広い会議室には、明らかに子役人とは違う、<ビロードの>
官服を着た男たちが座っていた。十人委員会(コンシーリオ・ディ・ディエチ)といっても、実際
には選出された十名の委員以外に六名の元首補佐官と元首(ドゥーチェ)が加わる。そしてこの十
七名が、ヴェネツィアの、いや、地中海世界全体の、ありとあらゆる情報を掌握する者たちなのだ
った。
 アルバンはあらためて正面に座するその人物を見た。……間違いない、“海との結婚”祭のとき
に一度だけ目にした顔――ヴェネツィア共和国現元首、フランチェスコ・フォスカリその人だ。
 フォスカリは、着席したあともしばらくアルバンをじいっと見つめていた。だがそれは、猜疑心
に満ちた裁判官の目ではなく、もっと直接的で遠慮のない、いわば部下の能力を見定める為政者の
目だった。彼が何を言おうとしているのか、アルバンには見当もつかなかった。ただ、<無政府グ
ループの活動のとばっちりを受けた>などという話ではないことは分かった。そんな単純な話では
ない。
「君を今日、ここへ呼んだのはほかでもない。君の養父であるウンベルト・ディ・ロッシ氏に関し
て、聞きたいことと、知らせておくべきこと、そしてことによれば、頼まねばならぬことがあるか
らだ。まずは質問からいこう。君はお父上が現在、どちらにおられるか知っているかな?」
 ウンベルトがその血筋から、共和国国会(マジョール・コンシーリオ)につながりを持っていた
ことは知っていたし、したがって、彼らの用がウンベルトに関するものであるとは予想できる事だ
った。一介の商人の息子を召還しなければならない用向き自体には相変わらず見当もつかなかった
が、アルバンはひとまず息をついた。泣く子も黙る秘密警察に連行されて以来、彼はろくに息も
できない緊張状態にあったのだ。

24 :2/2:2006/04/08(土) 15:21:24

「コンスタンティノープルです。いつものように商用で……その、少なくとも父はそう言っており
ました」
 と答えた。だが、会議室にいる男たちの無言の反応に、ふいに不安になる。
「……違うのでしょうか?」
「行き先は間違いないが、用向きは異なるな。いや、確かに彼はそちらで商売もしていたが、それ
はあくまでカムフラージュだ。彼は、政府のためにある仕事をしていた」と、フォスカリの右隣に座した、
見たところ五十がらみの鷲鼻の男がいった。
「政府のために?」
「新しいスルタンが即位してからこっち、我が国とトルコとの関係がにわかに緊張の度合いを高め
ていることは、君も知っているだろう?」
「ええ……」
「まだこれは公にしていない事実だが、どうやら現在ガリポリでは新たな艦隊が建造中らしい。つ
まり、スルタン・マホメット2世はコンスタンティノープルの陥落後も依然、ヨーロッパへの野心を
抱きつづけているということだ。我々はそのことを、君の父上を通じてトルコ宮廷に出入りする、
とあるヴェネツィア人歴史家から知った」鷲鼻の男は、いったん言葉を切り、水差しをとってグラ
スに水を注いだ。「わかるかね? つまりディ・ロッシは、我が共和国のために現地でスパイ活動
を行なっていたのだ」

<>内は、資料がないから適当に書いたけど、あったらちゃんと史実に沿った事を書きたいな、
って場所。


25 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/09(日) 00:06:05
ヒトイネ

26 :5:2006/04/09(日) 23:37:23
>>11
猫でそんな読み取れるのですね。なるほど確かに>>11さんのやつは内容が濃くなってます。素晴らしい。ついでに主人公が猫に話しかける変人にもなってる。凄い。
リライトありがとうございます。
前スレにも投稿したことあったんです。その時は作品の雰囲気を壊されたリライトされてしまって。キャラの口調が変わっていたり、性格が変わっていたりと。しかもリライター、後付の理由みたいなこと言い並べてきたんですよ。
ひどいでしょう?
でも良かった。このスレにはコテハンまでつけてる素晴らしいリライターがちゃんと居た。
ありがとうございます。感謝してます。本当です。

27 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 00:12:09
>>26
テンプレを読もうぜ。

>このスレは荒れがちです。特に「リライトが改悪になった」なんていう話題はほぼ確実に荒れます。
>優劣を追求せず、「下手な文章も、それはそれで刺激になる」くらいの余裕をもって眺めましょう。

>リライトの定義は人によって様々で、

>・文法的な間違いのみ訂正する
>・ストーリーの矛盾も修正する
>・大まかなストーリー・構造だけとって再構成する
>・原文をもとにデフォルメ・パロディ化

>などなど、様々な方法が考えられます。

28 :5:2006/04/10(月) 00:33:26
>>27
よくわかった。ありがとう。
人いないから集めたかったんだ。
それじゃ消えるノシ

29 :1/2:2006/04/10(月) 01:31:07
リライトお願いします。文法的な間違いの指摘をできれば。特にお嬢様っていう表現がうまく使えないので、そこをどうにかしてくれるとありがたいんですが。お嬢様って表現は使いたいんですw

 聞き飽きたチャイムが鳴り響いた。予鈴というやつで、あと五分したら五時限目の始まりを示す本鈴が鳴る。
 さあみんな教室に戻って戻って。図書室でサボられたりしたら私が叱られちゃうわ。あ、本を無断で持ってっちゃだめよ。
 上原さんの声がチャイムに続く。それをきっかけに、図書室がうめき声にあふれる。
「時間経つのは早いのね」
 と川窪さゆりは呟く。
「全くだね」
 と僕は頷いて、椅子から立ち上がる。
「今日はありがとう」
 取り戻した笑顔を見せて、彼女はそう言う。
「どういたしまして」
 僕も笑顔を返す。このやり取りが、なんだか昔に戻ったみたいだな、とふと思わせた。しかし、一年という時間が生んだ壁はあまりに高くて厚い。僕はもう彼女に恋心を抱くことはないだろうし、たぶん彼女はそんなことさえ考えてないだろう。
 僕達は人の波に乗って図書室をでる。喧騒に満ちた廊下の空気は、どこかすがすがしがった。それは図書室に篭っていたからか、彼女との話に夢中になっていたからか。たぶん両方だろう。
「それじゃ、またね」
「うん。またね」
 彼女は別れの言葉を言うと、僕を置いて歩いていった。次の授業に出るのだろう。昔から建前だけはどこまでもお嬢様だ。


30 :2/2:2006/04/10(月) 01:32:07
 僕は次の授業に出る気分にはなれなかった。またつまらない日々の繰り返し。彼女と話して、それが馬鹿馬鹿しくなってしまった。
 野中先生を殺してやるのよ。
 彼女はそう言っていた。その後に冗談と言って笑ったけれど、彼女はそんな笑えない冗談なんてつかない。あの言葉は冗談なはずがない。
 いつ殺すんだろう。どうやって殺すんだろう。――そもそも、なんで殺すんだろう。
 彼女は重要なことは何一つ言わなかった。いや、そもそも殺すと言ったのが一番重要なんだけれど。とにかく彼女は、冗談で済ませてしまった。
 …………いまさら問いただす気分にもなれない。自分で調べよう。そうすぐには殺さないだろう。
 と、気付けば僕は廊下にぽつんと独り。さっきまで騒がしかったのは嘘のように廊下は静まり返っていた。
 それから五秒と経たずに本鈴が鳴った。風邪で休んだことはあっても、サボったことはなかった。だから、僕はこういう時のサボリ場所知らない。帰ってやろうか。そう思ったけど、このまま帰ったりでもしてみて途中誰かに呼び止められるのは嫌だった。
「…………はぁ」
 結局、僕は次の授業が待つ教室へと足を運んだ。そこで色々と考えよう。


31 :前スレ746・747:2006/04/10(月) 01:36:13
>>23
リライトありがとうございます。
<>内の指摘ですが、官服の素材はビロードや毛織物など様々あったようです。
また、十人委員会の取り締まりの対象には反乱者やそのグループといったものもあったので、
無政府グループというものもあったかもしれません(もっとも、委員会が一番警戒したのは、反共和主義の貴族だったようですが)。

歴史を題材にした小説では、どこまで史実に沿うべきか、あるいは多少事実を曲げても、
小説的なダイナミズムのほうを重視すべきか、なんてことを考えてしまいますね。
指摘された箇所も、そういったことに関係するところだと思います。

32 :29-30のリライト(1/2):2006/04/10(月) 06:22:50
 聞き飽きたチャイムの音が鳴り響いた。このチャイムは予鈴というやつで、五分後には五時限目の始まりを示す本鈴が鳴る。
 さあみんな教室に戻って戻って。図書室でサボられたりしたら私が叱られちゃうわ。あ、本を無断で持ってっちゃだめよ。
 司書の上原さんの声が室内に響き渡り、声を聞いた生徒たちからはため息が漏れた。
「時間が経つのは早いわね」と川窪さゆりは呟く。
「全くだね」僕は頷いて、椅子から立ち上がる。
「今日はありがとう」彼女はいつもの笑顔を取り戻していた。
「どういたしまして」僕も笑顔を返す。
 ふと、なんだか昔に戻ったみたいだな、と思った。しかし、一年という時間が生んだ壁はあまりに高くて厚い。僕はもう彼女に恋心を抱くことはないだろうし、たぶん彼女もそうだ。そもそも、僕が彼女の恋愛対象だったことなどなかったのかもしれない。
 僕達は人の波に乗って図書室をでる。喧騒に満ちた廊下の空気は、どこかすがすがしがった。それは図書室に篭っていたからか、彼女との話に夢中になっていたからか。たぶん両方だろう。
「それじゃ、またね」
「うん。またね」
 彼女は別れの言葉を言うと、僕を残してその場を去った。
 まったく、昔から上っ面だけはどこまでもお嬢様だ。きっと、次の授業に出るのだろう。あんな話をした後なのに──
 僕は授業に出る気分にはなれなかった。
 そして「授業なんて、つまらない日々の繰り返し」なんてことを思っていた。きっと、彼女との会話のせいだ。

33 :29-30のリライト(2/2):2006/04/10(月) 06:23:40
 野中先生を殺してやるのよ。
 図書館で彼女はそう言った。その後、「冗談よ」と言って笑ったけれど、彼女がそんな笑えない冗談を言うとは思えない。
 つまり彼女は本気なんだ。本気で野中先生を──

 いつ殺すんだろう。どうやって殺すんだろう。――そもそも、なんで殺すんだろう。
 彼女は殺意以外は何一つ語らなかった。
 …………いまさら問いただす気分にもなれない。自分で調べよう。そうすぐには殺さないだろうから。
 気付けば僕は廊下にぽつんと独り。廊下はさっきまでの喧騒が嘘のように静まり返っていた。 それから五秒と経たずに本鈴が鳴った。
 風邪で休んだことはあっても、サボったことはない。だから、僕はこういう時どこに行けばいいのかわからない。
 帰ってやろうか、とも思ったけれど、途中で誰かに呼び止められるのは嫌だった。
「…………はぁ」
 深いため息をついた後、僕の足は教室へ向かっていた。結局「つまらない日々の繰り返し」の中にしか僕の居場所はないのだ。
 まあ、いいや。どうせ、5時限目の内容など頭に入らない。だったら、彼女と彼女の殺意について考えを巡らしてやろう。

-------
>文法的な間違いの指摘をできれば。
ということでしたが、それ以外も手を入れてしまいました。まあ、僕の文法も怪しいわけですが……

>特にお嬢様っていう表現がうまく使えないので、そこをどうにかしてくれるとありがたいんですが。
文法上はそれほど問題ない気はしたのですが、リクがあったのでちょっと変えてみました。

一応、原作の文体や空気感を損なわないようにリライトしたつもりです。
重要視したのは「主人公の退屈な日常が彼女との会話によって変化しつつある」イメージ。
それが明確になるように主人公のキャラを若干変えています(これは好みが出たかも)

34 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 08:26:33
>>5=28
消えるなんて言うなよ。このスレは原作者がいなくなったら終わるんだ。
君が消える=終わりに一歩近づく ということ。

テンプレには若干反してたかもしれないが、まあ、それはそれだ。
次から気をつければいいだけの話。

次回作、楽しみにしてるぜ。

35 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 13:18:00
リライトの必要性はどこに? リライトしてほしい奴は何故に?
思春期の少年と手コキ上手なお姉さんの構図か。お姉さんもオナニーに過ぎないし、もう恥ずかしいったらありゃしない

36 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 13:27:13
誰にも見せず意見も貰わずコレで最高だと一人で満足するオナニーよりは
手コキ上手なお姉さんにしてもらったほうがいいです。
お口の方がもっといいです。

37 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 13:46:47
まあリライトする側の訓練という意味合いも強いわな。

38 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/10(月) 14:00:06
「必要性」?
ものを書くことの理由に?

39 :前スレ736-738:2006/04/10(月) 18:33:38
だれかリライトお願いします……

40 :1/3:2006/04/10(月) 19:50:44
>>前スレ736-738
いい文章なんであまりいじりたくないってのが正直なところなんですが…。
だから僕のは、原文に対する別アプローチ、テンプレにある
>・大まかなストーリー・構造だけとって再構成する
ってことでリライトしました。

 僕が母さんのことを感じるのは、いつもドア越しだった。直接見ることはできなかったし、だから母さ
んがキッチンでなにをしていたとかそういうのは、ただ、僕の頭の中で想像していただけのことだ。でも、
想像するのはそんなに難しくなかった。だって、僕の知ってる母さんは、すごくわかりやすい人だったから。
 五年前に兄ちゃんが母さんの誕生日プレゼントとして、新しい電子レンジを買ってきたときの反応もわ
かりやすかった。とにかく嬉しそうだった。ドア越しの母さんがその電子レンジを前にして、
「これで、○○(ぼくの名前だ)のためにパンをつくってあげられるね」
 なんて思ったことも、そしてそんな様子の母さんを見て、兄ちゃんが眉をひそめたんだろうことも、簡
単にわかる。兄ちゃんは好きこのんで面倒ごとを引き受ける母さんのことが理解できなくて、そんな母さ
んを理解できないまでも好きになろうと努力していた。理解できないこと……つまり、母さんが抱える面
倒ごとの一番は、やっぱり僕で、僕に対しても兄ちゃんは好きになれずにいた。
電子レンジのプレゼントだって、兄ちゃんの「努力」の一つなんだろう。母さんが死んでから兄ちゃんと
はもう、あまり会わないけれど、きっと相変わらずだと思う。相変わらず僕のことが理解できないし、好
きにもなれないでいるはずだ。僕は兄ちゃんのことは好きでも嫌いでもないけれど、どこか自分自身を悲
しくさせている人だって、そんなふうに思ってた。

41 :2/3:2006/04/10(月) 19:51:25
 アレルギー持ちで喘息持ち、そして吃りで部屋から一歩も出られない僕に、母さんは新しい電子レンジ
でパンをつくって食べさせるのを、まるでそれが自分の使命かなにかみたいにつづけていた。ぼくは牛乳
だとかバターだとかが食べられなかったから、長いことパンを食べていなかったんだ。今ならそういう、
バター抜きのパンをつくってくれる店もたくさんあるみたいだけど、その頃はあまりそういうところがな
かったから。
 ある日の夕方、キッチンの方から香ばしい匂いがしてきて、僕は眠れなかった。 母さんがご飯を運ん
できたときに、
「パン、練習してるの?」
って訊いてみると、
「そう。難しいものね、失敗しちゃった」
って母さんはいった。
「食べるよ」
「えっ?」
「失敗しちゃったやつ、全部食べるよ。食べたいから」
 その後、ドア越しに母さんが泣く声が聞こえた。……本当にわかりやすい人だった。

 結局、それから20分くらいしてから母さんが運んできたパンは、黒焦げでお世辞にも美味しいとはい
えないものだった。僕はそれをカリカリ食べた。全部残さず食べた。さすがに「美味しかった」とはい
えなかったけど、今ではいっておけばよかったって思う。嘘でもなんでもいいから。一言だけ、そうい
ってあげればよかった。

42 :3/3:2006/04/10(月) 19:52:12
 次の日の朝、僕はドアの前に行儀よく切られたパンとサラダとゆで卵とコーヒーがあるのを見つけた。
僕の目はパンに釘付けになった。昨夜の黒いパンじゃない、濃いきつね色の皮に、きれいな切り込みが
三つ入ったフランスパンが朝陽に照らされて、光沢もつやつやと並んでたんだ。なんていうか、とって
も綺麗だった。食べ物に「綺麗」だとかいうのはおかしいとは思うけど。それに、とてもいい匂いがし
ていた。
僕はそのパンを、一口だって食べられなかった。パンを食べようと口を開けて目の前に持っていった途
端、なぜか母さんの顔がぱぁっと頭の中に広がって、それがまるで実際に母さんがすぐ傍にいるような、
そんな錯覚を起こさせたから。その瞬間僕は、「わぁっ」て悲鳴をあげてそれを放り出しちゃったんだ。
なにせ母さんの顔はここ数ヶ月、まともに見てなかったし、感じるときは大抵、ドア越しだったんだか
ら。夢の中で見たようなものなのに、現実に人の顔を見たのと同じような気持ち悪さと生暖かさ、それ
に怖さに、そのときの僕は耐えられなかった。
だから、そのパンは結局食べずに、ビニール袋に入れて机の引出しにしまってある。

 今じゃそのパンは、カビだとか生えて訳のわからないものになっちゃってる。腹をこわしたくないか
ら食べないけど、食べたってきっと美味しくないと思う。けど、僕は誰かに、
「好きな食べ物はなんですか」
みたいなことを訊かれたら、いつだって、
「パンです。きつね色に焼けてて、きれいな切り込みが三つ入ったフランスパンが好きです」
って答える。一度だって食べたことないけれど、そう答えるのに迷ったことはないよ。
でも、今でも未練がましく考えることはあるな。同じことを母さんにいってあげたいなって。ドア越し
じゃなく、直接にね。

43 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 02:29:19
数分置きにすれ違う車をかわしながら薄くかかった
霧としとしとと降り注ぐ小雨に全身を覆った防雨服を濡らしながら
山道の路肩を一人歩く。
山から染みだした雨水がコンクリートの緩やかな傾斜をつたう。
それが靴にぶつかり、跳ねた滴が靴にしみ、
冷たいような気持悪い様な感覚が襲い、気だるさを満身させる。
一つ・・・・・・
二つ・・・・・・
黄色いリボンで印された道ぞいのブナの木を数えて行く。
三つ・・・・・・四つ・・・・・・
四つ目に差し掛かったところで小さなメモを取りだし眺めたあと
四つ目の木の周りを素手で探った。
そして鎖を掴み取りぐっと持ち上げ、鎖の先に繋がれた
鉄板を引き上げた。
メモをポケットにしまうと、スルスルと鉄板の下の穴の中に体を
滑り込ませた。


リライトお願いします。
※あえてダルい文章を書いています。酷評スレ >>266 参照

このダラダラ調でリライトして頂けると有難いです。

44 :前スレ736-738:2006/04/11(火) 03:00:47
>>40
リライトありがとうございます。やっぱり、他人の視点からすると
力点の置き方がいろいろあるなーって実感します。


45 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 20:09:46
>>43
 あたりにたれ込める霧を突いて降る小雨でぐっしょりになった雨具を着たまま
峠道を上っていた。一時間に一台か二台車が来るたびに、山側の崖に身を
へばりつかせたが、岩の隙間に生えたシダに埋もれたからと言ってこれ以上
濡れようもなかった。
 山肌を伝ってきた雨水が道に流れ出し、しばらく磨いた覚えもない靴を洗った。
すっかり冷えた脚が靴の中で立てるがぼがぼと言う音を聞きながら何とか足を
動かしていると、今にも膝から力が抜けそうな気がする。そんなことになればそのまま
川のようになった道に倒れてしまうのだろうが、それでもいいからいっそのこと横に
なって休んでしまいたかった。
 私は頭を振ってその考えを振り払うと、山に生えているミズナラに縛り付けられた
黄色いビニールテープを数え始めた。四つ目のミズナラまで来ると、私はポケットから
ふやけたメモを取り出した。クマザサの茂みにメモを放ると、私はしゃがみ込んでその
木の根本を手で探った。左手が探り当てた鎖をたぐり、その先が鉄板につながって
いるのを確かめると、冷え切った体に力を込めて鉄板を引き上げた。鉄板の下には
深さ2メートルほどで横に曲がっている竪穴が口を開けていた。私は鉄板の下に体を
ねじ込むようにして穴の中に体を落とした。
 

46 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 20:44:17
>>45
上手いけど重いなぁ。

>>43 の方が何故か読みやすく感じる。
まぁ俺の読書力が無いと言えばそこまでだけどな

47 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/11(火) 20:58:54
 朝から途切れず降り続く霧雨が防雨服の繊維の上で小さな玉をつくり、
別の水滴に突かれてはじける。
 その男の足取りは、なめくじのように緩慢だった。革靴の中にたっぷりと入った水が
一歩進むたびにじゅぶじゅぶと音を立てる。枯葉や小枝で敷き詰められたけもの道を
踏みしめるたび、体温でぬるくなった水と冷たい泥水が靴下の繊維の隙間で混じり
合い、男の足に形容しがたい感覚をもたらすのだった。

 ひとつ、ふたつ、男は人差し指で、黄色いリボンが掛かったブナの木を数えている。
 みっつ、よっつ。
 男はズボンのポケットから一枚のメモ用紙をとりだし、四つん這いになって木の周囲を
撫でさすった。やがて男の手に、土よりも冷たく堅い感触があった。男は鎖を掴んでぐっと
持ち上げる。鎖の先には、マンホール大の鉄板が繋がれていた。
 男はメモをポケットにしまい、ずらした鉄板の下、暗い穴の中に体を滑り込ませていった。


48 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 04:24:51
 霧雨の降る山道を男が黒いレインコートに身を包みながら一人歩く。
 時折すれ違う車から水しぶきを受けようが男はただひたすら歩く。
 緩い斜面の上から流れる雨水は男の靴から靴下そして足へと染みていく。ぐっしょりとした気持ち悪い感覚が気だるさを満身させる。
 一つ…………二つ…………
 道沿いで黄色いリボンに縛られたブナの木を見つけては数える。
 そして四つ目。そこにたどり着くと男はメモを取り出して確認する。
――ここだやっと着いたこれでやっと報われるやっと私は…………。
 雨に晒されてぐっちゃりとした木の周りを男は素手で探る。そして鎖を掴んだ。
 それを力のあまりに引っ張るとその先に繋がれた鉄板がごりごり動いた。闇に包まれた深い穴が顔を覗かせる。
 男は自分の身体が汚れようがおかまいなしにその穴の中へと身を滑り込ませていった。

49 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/14(金) 07:24:00
>>45 >>47 >>48
ありがとうございました。
非常に勉強になります。またお世話になる事があればよろしくお願いします。

50 :466:2006/04/16(日) 13:48:05
 酷評んとこに晒したやつ。主人公が最終的に狂って人切ったりしちゃうストーリーの冒頭。
 よかったらリライトしてくれ。表現変えるだけのリライトでもほぼ全部アレンジしてもかまわない
。ついでによかったらダメだしも頼む。
 
 午後の授業が始まって十分。
 俺はひたすら笑いをこらえていた。周りのやつらの私語が一切無いことから、緊張した空気は肌でよく感じられた。彼らは俺を待ってるんだ。
 黒板は清水先生によって半分以上を白く染められていた。そして、彼がミスを犯した今――俺による清水いびりが始まる。
「先生、そこ間違ってます」
 俺の声が教室に響き、清水先生の書き殴るチョークの音が止まった。
「小学校で習うような漢字ですよ。先生もう一度小学校からやり直したほうがいいんじゃないですか?」
 俺は馬鹿にしたような口調で言った。清水先生はちらりと俺をみやると、めがねを掛けなおして黒板に向き直る。
「ああ、そ、そうかもしれんな」
 必死だった。俺はついに笑いこらえるのが無理になって、
「腹いてー」
 といいながら机を叩く。続いて教室中が笑い声で溢れる。
 おまえそれ言いすぎだよ。あれでも先生なんだって。あー、まじうける。
 俺の独壇場だ。俺のセリフに皆がウけて、さっきまでの雰囲気は色を変えた。さすが俺。
「教師生活もう長くないんだから、気をつけてくださいよー」
 と一言付け加えてやる。清水先生は苦笑いを俺に返すと、また黒板に向き直って授業を進めた。授業、といっても彼が教科書の英語の日本語訳を黒板に書いているだけなのだが(笑)

51 :原稿:リチャと9人の妹(1/2):2006/04/16(日) 22:51:49
酷評スレに投稿したのですが・・・何故か無視されてしまっています(しくしく
主人公リチャ対9人の妹の闘いを描いた 『 リ チ ャ と 9 人 の 妹 』 を、ちょっと書いてみました。
リライトをお願い致します。

(1/2)

『リチャと9人の妹』

1章 1000回目のゲーム

 昔々、アザゲームというものがありました。これは2人がそれぞれ1匹ずつ精霊を
召還し、それを戦わせるスポーツです。K国にて発祥した由緒ある伝統的なゲームで
す。K国では毎年8月にアザゲームの全国大会が開かれます。今年でちょうど100
0回目になります。

 その準決勝が行われる日、リチャと妹のアリスはテレビを見ていました。
『何と言うことでしょうか!今年は外人選手がベスト4に2人も残っています。「ア
ート兎:イチ」と「IQゴリラ:マツ」です。どちらも日本の選手です。我がK国の
選手イチゴとバナナは記念すべき1000回大会の優勝を守れるのか?いや、何が何
でももらいたい。解説のポロリさん、どうでしょうか』
『アザゲームはK国の誇りです。イチゴもバナナも、その伝統を背負っています。
K国の選手が負けることは100%あり得ませんね』
『まずはマツ対イチゴの試合。両選手の入場です』
結局、この準決勝ではK国のイチゴとバナナが敗退。
マツが1位。イチが2位という結果に終わってしまった。



52 :原稿:リチャと9人の妹(2/2):2006/04/16(日) 22:53:33
(2/2)

『リチャと9人の妹』

2章 9人の妹

 次の日、次の記事が新聞トップを飾った。
『将軍様大いに悲しむ:昨日行われた第1000回アザゲーム全国大会において、日
本選手に1位2位を奪い取られてしまうという結果に終わった。偉大なる将軍様はこ
の結果をご覧になり「私は非常に悲しい」と仰せられました。将軍の弟様も「今後は
選手の育成を強化していきたい」とコメントされました』

 それから1週間後。リチャが学校から帰ると、家の前に黒い車が数台止まっていま
した。母はこう言いました。
『あなたとアリスは今日から別の人の養子になるのよ。元気で頑張ってね』
リチャがびっくりしていると、知らない大人達に無理やり車に乗せられてしまいまし
た。車は走り出し2時間ほどすると大きな建物が見えてきました。隣のシートに座っ
ていた男が言いました。
「ここが今日からリチャ様がアザゲームの特訓をするサラ家です」

 建物の中に入ると、リチャとアリスを一人の女性が迎えてくれた。
「リチャちゃん、アリスちゃん、こんにちは。私が今日からあなた達のお母さんよ」
新しい母は事情を話してくれた。リチャの祖父は14才からアザゲーム全国大会を8
連覇した人だった。その優れた遺伝子を持つ孫たちを集めて鍛え、優秀な選手を作り
出すということであった。新しい母は言った
「おじいちゃんの孫は全員私の養子になったの。リチャ以外は全員女の子で、リチャ
が一番年上だから、リチャには9人の妹ができたことになるわね」

53 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 22:57:50
>>50

 富中学校で午後の授業が始まる。
 時計は14時15分を指し、秒針が38秒目を刻み込む。
 40人も教室の一つに詰め込まれているにもかかわらず、1つの音をのぞいて声が聞こえ
なかった。
 その音は黒板を神経質そうにたたきつけるチョークの音だ。

 年老いた白髪の男性が白いチョークを深緑の黒板にノミをたたき落とすように書き続け
る、額にうっすらと汗が浮かんでいるのが見えた。

 " Have no fear of perfection. You'll never reach it."
 " I am neither an optimist nor pessimist, but a poibilist."
 
 そんな文を見える。
 その文章のおかしな事と言ったら。
 poibilistだって?
 そんな単語はどこにもない。

 「清水先生。poibilistの単語の意味を説明していただけますか?」

 チョークの音を、叩きつぶすかのように声高い少年の声がそこに響く。
 その一言は白髪の男の指をとめ、クラスに盛り上がる期待の沈黙が漂う。

54 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/16(日) 22:58:28
>> 53 つづき
 「先生。説明は?」

 白髪の男は唇をふるわせ、はじかれたように手元のノートを見つめ、そして、僕を見る。

 「す、すまない。ま、間違いだ。まちがいなんだよ。久保君」

 僕はかぶり振って、立ち上がる。

 「先生。だめですねぇ。僕が見たときも、いろいろな本を読まれていたようですが…英
語の教師がそんなことも間違えるなんて」

 そう。彼は生徒から取り上げた本でオナニーをするような男だ。その様子を見た僕は刻
銘に覚えている。あの恍惚としたうっとうしい表情。

 「せんせい、だめですねぇ。そこはpoissibilistですよ。やっぱり、先生もお年ですか
ね?」

 硬直化した年を取った顔に、引きつったような笑顔が浮かぶ。

 「はははは、むずかしいねぇ。英語というのは」

 そのまま、黒板消しを取ろうとして足がもつれ、教室の床に転ぶ。とたんに教室に笑い
声が響く。全員が笑っている。年老いた先生を、清水先生を、ただの一人の人間の行動を、
全員が笑う。

 あの男は惨めだ。たった一つ見られたことで全てが惨めなのだ。

55 :50:2006/04/17(月) 02:22:48
>>53
感動したw笑っちまったw
いや、ほんとすごい参考になった。ありがとう。
つまり、下ネタもってくればおkってことだな?

56 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/17(月) 02:34:06
>>55
 横レスだけど、どこが違うかといえば主人公の大物感だな。
>>50は「あいつミスしねーかなー」とかせこく他人のアラ探しを
してるように見える。芸人が楽屋裏でダルそうに煙草を吸ってるのを
見せられているようで、見苦しいだけで笑えない。

>>53はごく自然にミスを見つけ、ごく自然に罵倒しているから、
見ているほうも笑いが自然に出てくる。

57 :50:2006/04/17(月) 17:37:15
>56
わかりやすくサンクス
たしかにそうだな。なるほどよくわかった。俺に出来るかしらんが頑張ってみる。
いつか違うシーンも投稿するかも(もちろん、言われたかぎりのことはやって、ね)
その時はよろしくたのむ。サンクス

58 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/19(水) 04:41:39
短いので質問スレかと思ったが一応リライト希望なのでここへ。

私はこれまで神社に生まれたことを幸運と思うことはなかった。
しかし境内の掃き掃除と言う膨大な単純作業が発生する家庭は、
今の私にとってありがたいことだ。

補足
「私」は新しい鞄を買いたい高校生。庭掃除で親から小銭をもらって買い物の足しにしたい。

どうにもくどくて分かりにくいのですっきりした文章にしてほしい。

59 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/19(水) 16:01:22
>>58
もうちょっとわかりやすく、順序立てた文に直すなら、

私の家は神社だが、それを幸運と思ったことはない。
境内の掃き掃除という、膨大な単純作業を日常的にやらされるのは、
私には苦痛以外の何物でもなかった。
だが、ここ最近、急に考え方が正反対に変わってしまった。
今ではこの環境をありがたいと思っている。

「私」は高校生ということなんで、それらしく口語体に直すなら、

神社に生まれてなければ、境内の掃き掃除なんて、
死ぬほど退屈で単純な作業をやらなくてすんだんだろうにな。
ああ、普通の家に生まれたかった。
――と、今までは思ってた。
まったく、我ながらなんて変節ぶり。
親に言われて嫌々やってた仕事も、
それが、欲しいものを買うための小遣い稼ぎということであれば、
こうも受け取り方が変わってしまうのか。
神社最高。俺はラッキーだ。

すっきりさせるということであれば、

家が神社であるおかげで、今の私はとても助かっている。
神社に生まれたことにも、境内の掃き掃除という単純作業をやらされることにも、
今まで感謝なんてしたことはなかったのだけれど。

……お好みでどうぞ。


60 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/20(木) 23:39:42
そんな未来世界の秩序が今崩れ去ろうとしていた。”インテリジェント・モグラスーツ”が開発されたのだ。
モグラスーツはなんと地底3万メートルまで潜航することができる、驚くべき代物だ。両腕に装備されたモグラ
アームは地中の水分をそのまま吸収することが出来るから、水の価格が暴落してしまった。さらに
モグラアームを使えば地中に埋まった宝物まで発掘できてしまい、次々と発見された埋蔵金により未来世界
に強烈なインフレを巻き起こす。さらに穴ぼこだらけになった地表はまるで地獄の落とし穴と化した。モグラスー
ツを持たぬものは道を歩けば3秒で転落してしまうのだ。まるで密林にしかけられたトラップのようだった。
世界抗議団体SPQは膨大な圧力をS・ボランティ博士にかけた。
そして博士は最後にモグラスーツの致命的欠点を明かしてしまう。それは泳げないことだった。

61 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/24(月) 23:50:40
あげてみる

>>60
依頼がないからコピペや誤爆と区別がつかん。すまんが俺はスルー。

62 :1/2:2006/04/25(火) 17:02:32
 あるとき紗江子が一人の女性を、“友達”と称して紹介してくれたことがあった。
及川初実という名前の肉付きのいい――有体にいえば肥満気味の――背の低い三十代の女性で、身に着け
ている服や装飾品は派手で高価そうだったが、それらが年の割りに老けた彼女の顔の、生気のなさを際立
たせる役にしか立っていなかった。
 紗江子のいう“友達”が、どういうニュアンスの言葉なのか僕にはわからなかったが、それは初実さん
も同じだったらしい。困惑した様子で、それでも彼女は、
「紗江子のお友達ですって?」
 と、もともとない愛想を無理して引き出そうとするかのような、強張った笑顔で僕に対した。紗江子の
性癖を知っているなら、初実さんが僕に警戒したって当然だ。警戒されるような事実は、あいにく僕らの
間にはなにもなかったんだが。
 紗江子の話では初実さんはパースデザイナーで、離婚歴があるとのことだった。離婚の際には莫大な慰
謝料と、南青山にあるマンションをもらっていた。それでアルバイトしながら安いモデルの仕事をしてい
る紗江子には幾度となく、そのマンションで一緒に暮らさないかともちかけたらしい。
「私は断ったけどね。彼女に迷惑かけたくないし。それに初実さんって私と十歳くらいしか違わないのに、
まるで母親みたいに世話を焼くから、正直ちょっと鬱陶しいのよね。毎日ちゃんと食事してるかとか、ゴ
ミは出してるかとか、戸締りは厳重にしてるかとか」
「あなたがずぼらでちゃらんぽらんだから、心配なのよ」
「はいはい。大丈夫よ。ちゃんと寝る前には歯を磨いてるし、誰かを部屋に呼ぶときには避妊してもらう
し、生理が遅れたら真っ先に知らせるから」
「……ふざけていってるんじゃないのよ」
「パースデザイナーの仕事ってどんなことをやるんです?」
 二人の間の空気の微妙さに、僕は話題を変えたほうがいいと思い、そう訊ねた。

63 :2/2:2006/04/25(火) 17:06:39
「基本的には、実用本位の家具の三面図をつくって、メーカーに提出するだけの仕事よ」
「面白いですか?」
「ええ。メーカーから余計な注文がついてこないときにはね。でも、そのうち独立したいとは思ってるん
だけど。……離婚して正解だったと思うわ。きちんと自分に責任を持って、目的のある生活を送れるよう
になったから」
「目的のある生活」
 横から紗江子が茶化すようにいった。全体的に彼女の初実さんへの態度には、どこか小馬鹿にしたよう
なところが終始付きまとっていた。それは見ている僕がちょっと心配になるくらいだった。一方、初実さ
んは、そんな紗江子になにもいわず、なにをいわれても気にしないか、気にはしてもそれを表には出さな
いように努めているようだった。
 紗江子がトイレに立っている間に、初実さんはそっと僕に訊いてきた。
「あの子とはどれくらい?」
「知り合ってからってことですか? アパートに越してきてからだから、せいぜい二ヶ月ってとこですか
ね」
「彼女、扱いにくくない?」
「そんなに深いつき合いじゃないから」
「もう紗江子とは寝たの?」
 僕が首を横に振ると、彼女はほっと安堵したような、同時に優越感をわずかに含んだような笑みを顔に
浮かべた。
「紗江子はああいう子だから、もしあなたと寝てたとしても、私はなにも気にしないし、なにもいうつも
りはないんだけどね。彼女の重荷にならないようにって、いつも思ってるから。彼女にはなにも求める気
はないの。私はもうじゅうぶん、いろいろ持ってるから。好きな仕事があって、お金があって、自由で目
的のある生活があって……それ以上、なにが必要だと思う?」
 彼女はそういった。その言葉は僕にというよりは、自分自身にいい聞かせているかのようにも感じら
れた。

64 :62・63:2006/04/25(火) 17:08:11
ちょっと過疎ってる(?)ようなので、またリライト依頼で投稿します。
ずいぶん前に習作で書いたやつなんで、恥ずかしいんですが(内容が臭いんで)…。
リライトに関する要望はなにもありません。設定を変えてもいいし、登場人物を加えたり消したり、
性格を変えてしまっても全然構いません。
個人的には、どシリアスな↑のやつを、くだらないパロディとかにしてくれたら、
手を叩いて喜ぶと思います。もちろん真面目なのでもOKです。
よければどなたか、お願いします。

65 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/25(火) 19:48:22
あるとき紗江子が一人の女性を、“友達”というて紹介してくれたことがあった。
及川初実という名前の肉がようついとる――有体にいうたら肥えとる――こまい三十代の女性で、身に着け
とる服や装飾品やは派手で高げなったが、年のわりに老けた顔の生気のなさを際立
たせる役にしか立っとらなんだ。
 紗江子のいう友達が、どげな言葉かわからなんだが、それは初実さん
も同じじゃったげな。困惑した様子でそれでも
「紗江子のお友達ですって?」
 と、もとからない愛想を無理に引き出そうとしよるような強張った笑顔でわしに対した。紗江子の
性癖を知っとったら、初実さんがあやしんでも当然じゃ。あいにくわしらにはあやしまれるようなことは何もなかったが。
 紗江子の話では初実さんはパースデザイナーで離婚歴があるいうことじゃった。離婚のときにはようけ慰
謝料と南青山のマンションをもろうてアルバイトをしもって安いモデルの仕事をしよ
る紗江子に何遍も一緒にそのマンションに暮らさんかともちかけたげな。
「私は断ったけどね。彼女に迷惑かけとうないし。それに初実さんって私と十ばしか違わんのに、
母親げに世話を焼くけん、正直ちと鬱陶しいんじゃわ。毎日ちゃんと食事しよるかとか、ゴ
ミは出しよるかとか、戸締りはちゃんとしとるかとか」
「あんたがしょうたれじゃけん、心配なんよ」
「はいはい。大丈夫よ。ちゃんと寝る前に歯磨きよるし、部屋に男を呼ぶときは避妊してもらう
し、生理が遅れたら真っ先に知らせるけん」
「……ほたえていいよるんとちゃうんで」
「パースデザイナーの仕事ってどなんことやるんです?」
 二人の空気の微妙さに話題を変えたほうがええと思いそう訊ねた。

66 :96t209:2006/04/25(火) 19:58:07
 六月のある日、和田教授と碁を打っている最中に、視界の右隅に小さな
影があらわれた。墨汁を垂らしたような、湿った感じの影だった。影は突
然くっきりとした陰影を持ち始め、不意に視界の中に浮かび上がった。そ
れは、鳥の形をしていた。
 黒い色をした、とても小さな鳥だった。止まり木の上で佇むような格好
をして小首を傾げ、僕の方を見ていた。
 僕が視線を合わせようとした瞬間、鳥の姿は消えた。
 僕は碁石を碁笥に戻し、目をこすった。
 テーブルを挟んで僕の向かい側に座っている和田教授が、訝しげな様子
で僕の顔を見ていた。
「どうかしたのか」
 教授が僕に向かって尋ねた。
「なんだか急に、顔色が悪くなったみたいだ」
 教授は椅子から身を乗り出して、僕の身体を気遣う素振りを見せた。
「大丈夫です。もう治りました」
 生まれつき極端な下がり眉の和田教授は、澄ましているときでも、
申し訳なさそうな顔をしているように見える。
 対局を再開した後も、さきほど現われた鳥の姿が気になってしまって
集中できず、僕はいいところなく負けた。

67 :96t209:2006/04/25(火) 19:59:29
 和田教授とは、僕が一年生だったときに学園祭で知り合った。
 直接教わっているわけではないので普段の交渉は無く、囲碁を打つだけ
の関係だった。和田教授の講義と僕の講義が重なる火曜日と木曜日、僕は
たいてい教授室を訪れて囲碁を打っていた。実力は、僕の方が上だった。
「今日は、いい気分にさせてもらった」
 教授はそんなことを言いながら、僕にお茶を淹れてくれた。
 午後六時をまわった。訪ねてくる人もいないし、廊下を人が通る様子も
無かった。教授室の集まる教授会館は、本館と違い、この時間になると急
にひっそりとしてしまう。
「碁を打っている最中、何だか、具合が悪そうな様子だったが」
 教授はお茶を啜りながら、僕の顔を心配そうに覗きこんだ。
「目が疲れているみたいです。視界に変なものが映ったので、ちょっと驚
きました」
「変なもの?」
 和田教授は僕の言葉に興味を示した。


68 :96t209:2006/04/25(火) 20:01:26
 僕は横を向いて、つい今しがた見た鳥の幻覚のことを、和田教授に言お
うか言うまいか、ちょっとの間思案したが、結局言うことにした。
「影のようなものが視界の中に映ったのです」
「影?」
「はい。鳥に似た形をしていました」
 和田教授は無言のまま僕の顔を見つめていた。
 僕はすこし居たたまれない気分になり、窓辺に視線を移した。
 窓の外はすっかり暗くなっていた。僕は、窓際に置かれた水槽の中で
泳いでいる、一匹のランチュウを眺めた。和田教授のクラスの女子生徒
が、和田教授にプレゼントしたものだというそのランチュウは、いつも
のように、私は外界の出来事とは何の関係もありません≠ニ主張して
いるかのような面持ちで、赤味がかったオレンジ色の胴体を煌かせなが
ら、水槽の中をゆっくりと漂っていた。
 それから一週間後、僕は和田教授に請われて、彼の書斎の整理を手伝
いに行った。教授の書斎は都内の古いマンションの一室にあった。二つ
の洋室の中に備えられた複数の書棚は、どれも蔵書で溢れかえり、床に
も本が積み上げられていた。分厚い緑色のカーテンが引かれた窓も、半
分以上が書棚によって塞がれていた。書棚とライティングデスク以外に
は何も置かれていない、殺風景な部屋だった。

====================
よろすく。

69 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/25(火) 23:32:02
「カッチリカチャリ」


カッチリ トン

音がなる

カッチリ トン

音がなる

カッチリ  コトン

カッチリ  コトン

カッチリ  カチャリ

もう、聞こえない

ああ、目が痛い


70 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/26(水) 00:25:48
 あるとき、紗江子が一人の“友達”を紹介してくれたことがあった。
及川初実というのがその人の名前だった。、肥り気味で背の低い三十代の女性で、
身に着けている派手で下品なアクセサリのほうがむしろ元気そうに見えるくらいに顔色がとても悪く、肌が
ガサガサの女性だった。
 紗江子のいう“友達”が、どういうニュアンスの言葉なのか僕にはわからなかったが、それは及川初実に
とっても同じだったらしい。彼女は、
「紗江子のお友達ですって?」
 と、意味のよくわからない質問らしき言葉を僕に投げかけた。僕がどう答えたかは失念してしまったが、
彼女がそのとき浮かべていた愛想笑いが、まるで絞りきった雑巾のように見えたことは覚えている。皺だらけで、
いくら力を入れても水分が出てこない、そんな堅い堅い雑巾みたいだ。僕はそんな失礼なことを考えていたのだ。
もっとも、紗江子の性癖を踏まえれば、及川初実が僕のことを警戒するのは当然だともいえた。警戒されるような
事実は、あいにく僕らの間にはなにもなかったんだが。
 紗江子の話では、初実さんは「離婚歴があるパースデザイナー」とのことだった。莫大な慰謝料と、南青山の
マンションが離婚調停の戦利品なのだそうだ。アルバイトをしながら安いモデルの仕事をしていた紗江子には
そのマンションで一緒に暮らさないかと度々もちかけていたらしい。
「もちろん断ったわよ。彼女に迷惑かけたくないし。それに初実さんって私と十歳くらいしか違わないのに、
まるで母親みたいに世話を焼くから、正直ちょっと、ね。毎日ちゃんと食事してるか、ゴミは出してるか、
戸締りは厳重にしてるか」
「あなたがずぼらでちゃらんぽらんだから、心配なのよ」
「はいはい。大丈夫よ。ちゃんと寝る前には歯を磨いてるし、誰かを部屋に呼ぶときには避妊してもらう
し、生理が遅れたら真っ先に知らせるから」
「ふざけていってるんじゃないのよ」
「パースデザイナーの仕事ってどんなことをやるんです?」
 僕は話題を変えた。


71 :62・63:2006/04/28(金) 01:07:37
>>65
個人的なヒット>「あんたがしょうたれじゃけん、心配なんよ」

ありがとうございます。
しかしなんですな…口当たりのいい文体で、ちょっとおしゃれっぽい雰囲気を醸し出そうとか
狙って書いた僕の原稿を、見事に台無しにしてくれましたね。方言の力は侮れないと感じました。
これを見習い、今後は僕も誰かの文章をリライトする際の手法として、
「方言化」という選択肢を加えたいと思います。
「真面目にリライト」というスレの主旨には、いささか反する気がしなくもないですが。

>>70
こちらはオーソドックスなリライトの好例ですね。
原文と大意は変わらないながらも、
表現の違いで主人公と初実の関係性に違いが出てきている感じです。
リライト文のほうではむしろ、主人公のほうが初実を警戒しているみたいな印象もありますし。
違った視点で読めるのは面白いですね。ありがとうございました。

72 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/28(金) 22:34:10
駄目じゃん。
来ないじゃん誰も。

73 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 00:15:48
リライトお願いします。根本的なストーリーが同じならどんなに変えてもOKです。上手い人が書いたらこうなる、ってのを実感してみたいです。もちろんそれを自分に活かしたい。

 壁と天井がペンキで白く塗られた部屋だった。そこは六畳ほどの広さで、私がいま寝ていたベッドを除けば家具が何一つ無かった。窓もなかった。金具が錆付いていない、真新しいドアだけがあった。
 どこだっけここは。
 ペンキを塗って間もないのだろう。部屋にはシンナー臭が充満していた。よく見ると、壁のペンキの塗りには素人がやったような粗があった。ペンキがフローリングの床に垂れてしまっているところだってあった。
 どんなところだここは。
 私は必死に記憶を巡らせる。昨日は確か友達の里香達ととカラオケに行ったはずだ。その時の記憶はある。そしてカラオケを出て、………どうしたっけ。
 店を出たときには既に暗くなっていたのを覚えている。そのまま帰ったのだろうか。でも電車に乗った記憶は無い。そもそもお酒なんて飲んでいないんだから、記憶なんて飛ぶはずがない。とすれば、カラオケ店を出てから、何かが起こり、私は気を失ったのだろう。
 考えていても仕方ない。ここがどこだか知らないがとりあえず自分の家に帰ることにしよう。
 と、そこで気づいた。ズボンのポケットにあるはずの携帯電話が無かった。バッグに入れたかな、と思ったらバッグだって無かった。
 どういうことだこれは。
 私は気が気でいられなくなり、駆け出してドアノブに手を掛けた。ドアが壊れるのもおかまい無しに開けてやろう。とそう思ったが、ドアは開かなかった。どうやら外側から鍵が掛けてあるようだった。
 いらつきを抑えるためにやるわけじゃない。私を閉じ込めた奴に、私が起きた事を知らせる手段がこれしか無かった。だから私は、力いっぱいに込めた右足で、ドアを蹴ってやった。
 強い衝撃音。その後に、足音が微かに聞こえてきた。そして、その足音はドアの前で止まった。
「起きました?」
 ドアの向こうからする声は、男の声だった。きっと太っている奴だろう。喉に詰まるような声だった。しかし、そんな奴に結びつく人は、私の知り合いにはいなかった。
 私は今になって状況を飲み込めた。
 ………私は、監禁されているのか。


74 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 01:45:01
>>73
 長くなったんで二つに分ける。口調が女の子っぽくないのとか、設定垂れ流しのとことかを
直してみた。あとサイコらしく、ユーモラスに怖くすることもちょっとやってみた。

 目を覚ますと、なんだか違和感があった。頭の奥がなんだかフワフワした感じで
寝呆けがなかなかとれなかったけど、それでも「ここは、わたしの部屋じゃない」って
ことはよく理解できた。
 誰かの家に泊まったときは決まってこうなる。慣れない枕に耐えられない体質だから、
首と肩をずっしりさせて、ふらふらと起きあがり、おぼつかない昨日の記憶を探らなきゃ
ならない。
 ええっと昨日の昼。テレビ見てた。
 昨日の夕方。里香とかとカラオケに行ってた。わたしが男の歌手ばっかり歌うのを
里香がからかう、いつもと同じような流れだった。
 昨日の夜。カラオケ屋を出て……あれ、出たっけ?……うーん、ドアをくぐった覚えが
ないや。とりあえずこの部屋を見る限り、出たはずなんだけど……
 わたしが居るこの部屋は、カラオケルームにはとても見えなかった。いや、というか人が
活動するための部屋には見えなかった。真新しいドア以外、四方の壁と天井がみんな
白く塗り込められていたのだ。わたしが寝ていたベッドも、これまた白い骨に白い布団、
白いシーツだった。寝ぼけた頭で「かもめの水兵さん」を口ずさみながら、起きあがって
ベッドに腰掛ける。

75 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 01:46:53
「病院?」一言つぶやいて首を振る。床がただのフローリングなんて病院はありえない。
よく見れば壁と天井の白塗りも、素人仕事のペンキ塗りだった。塗りのこしから地のコン
クリートが覗いている。たぶん物置みたいな部屋なんだろう。誰の家だか知らないけど、
よりにもよってとんでもないところに泊めてくれたものだ。とりあえず家に電話するか。
 わたしは手元をポンポンと探った。バッグは見あたらない。ズボンのポケットを探った。
何もない。携帯どころか、財布もない。
「へっ?」
 変な声を出しながらベッドの下を覗きこむ。やっぱり何もない。この部屋には、わたしと
わたしが寝ていたベッド以外の何もない。わたしは青くなってドアに駆け寄り、ノブを掴んだ。
開かない。というより、ノブが回らない。鍵穴もサムターンもない。わたしは閉じこめられたんだ。
「ちょっと待って、開けてよここ、何なの」ステンレス製のドアを何度も叩き、時に蹴る。
壊れるはずもないドアに何度もムダな戦いを挑んでいると、やがてドアの外から
「おと、起きました?」
 と、呑気に間延びした、どもりがちな声が聞こえた。
「起きました。ここ、誰の家です?」わたしは質問した。恐れている事態になっていないことを
祈りながら。
「だら、誰の、家だって?変なこと言うね、由美さん」ドアの向こうの男が、ゆっくりと口を開いた。
「ここは、きっ、君の家じゃないか」
 わたしの背中に、鳥肌がぞわっと広がった。

76 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 02:45:43
通りすがりだが>>73のが良いと思うね。
それに>>73のほうが女の子らしい口調だと思うよ、『女性らしい』とはまた違うけどね。


77 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 12:42:10
読んでないけど、結果、改悪ってのはありがち。
凹まないように。
乙。

78 :名無し物書き@推敲中?:2006/04/29(土) 21:16:21
ちょと硬質目な文体を意識してみますた。

 壁も天井も真っ白な部屋だった。身を起こした私は、やけにふらつく頭を抑えながら周囲を
ぼんやりと眺めた。床はフローリングで広さは六畳ほど。窓がない。ベッドと天井の照明を
除けば家具らしいものはなにひとつなく、そこだけ真新しげなドアが妙に浮いていた。
――どこだっけここは。
 ペンキを塗って間もないのだろう。部屋にはシンナー臭が充満していた。ベッドを降りてよく
見ると壁の塗装にはむらがあり、ところどころ床に垂れている。素人作業だ。
 私は必死に記憶を探った。昨日は里香達とカラオケに行った。それは確かだ。店を出て
それから……思い出せない。
 通りに出たときはすでに暗くなっていた。そのまま帰ったのだろうか。しかし電車に乗った
記憶はない。そもそも酒を飲まなかったのだから記憶の飛ぶはずがないのだ。
――考えていても仕方がない。うちに帰らなきゃ。
 ポケットを探って携帯電話がなくなっていることに気がついた。バッグを探そうとしたが
やはり、ない。
――どういうことだこれは?
 全身から血が抜けるようだった。膝を震わせながら、私はドアに駆け寄った。思い切り
開けようとしたが、ドアノブはがちゃがちゃいうばかりで回らなかった。
――外から鍵が掛かってる……
 もう体は震えていなかった。私は半分パニックに陥りながらも、もう半分ではどこか冷静に
そんな自分を見つめながら思い切りドアを蹴った。大きな音が響いた。一回。もう一回。
少しすると足音が近づいてきて、ドアの前で止まった。
「起きました?」
 男の声だった。きっと太っているに違いない。喉に詰まるような声だ。しかし、そんな男は
私の知り合いにはいない。
 窓のない部屋。奪われた携帯電話。鍵の掛かったドア。ドアの向こうの見知らぬ男。
混乱していた思考がいきなりひとつの答えに収斂した。
――私は監禁されてるんだ。


79 :リライト苦手 ◆PSAprJWjHI :2006/05/01(月) 17:27:59
俺が書くとこんな感じ

 目が覚めた私の目に飛び込んだのは、白い壁と白い天井。ただそれだけだった。
 体を起こして周りを見る。今寝ていた白いベッド以外何も無い。窓もない。と思ったら、部屋の隅に真新しいドアがあった。ドアノブが蛍光灯の光を反射して、銀色に輝いている。
 なんだ。夢かぁ。うん、何かしらないけど夢だな、こりゃ。変な映画でもみたっけ。
 そうホッとしかけた私の思いを、ツーンとしたシンナー臭がコナゴナにした。
 臭い。何これ。……これは夢じゃないのか。どこだろうここ。なんで私こんな所に。
 ふっと目を落とすと、昨日と同じ服を着ていた。あれ、昨日、私どうしてたっけ。必死に記憶を巡らせる。
 昨日はたしか、里香達とカラオケに行ったんだ。うん。それで尾崎を歌って、井上マーの物真似をして、あれはウケた。練習した甲斐があった。それでカラオケを出て……出て……あれ、それからどうしたっけ?
 知らない所にいると言うことより、記憶が思い出せないことが急に私を不安にした。なんで思い出せないんだろう。

80 :リライト苦手 ◆PSAprJWjHI :2006/05/01(月) 17:29:25
 あ、そうだ。携帯がある。電波が届けば……そんな私の希望もすぐ打ち砕かれた。携帯が……ズボンのポケットに入れてるはずの携帯が無い。慌てて周りを見る。カバンも無い。シーツをひっくり返しても、ベッドの下にも、どこにも……無い。
 ダメだ。ここにいちゃダメだ。私はもう不安を抑える事が出来なくなりドアに駆け寄った。手を掛けたが――恐れていた通り、ドアノブは回らなかった。外から鍵が掛けてあるらしい。
 もう壊すしかない――。
 私は勢いを付けてドアを蹴った。けど、やはりドアはビクともしなかった。くそっ。負けるもんか!
「出して!ここから出して!誰か!」
 ドンドン、と両手で力いっぱいドアを叩きながら私は叫んだ。が、何の反応も無く、私はその場にへたり込んだ。手が今になって痛くなってきた。私は手の痛みとこの現実離れした孤独感に泣きそうになっていた。
 と。足音が聞こえた。この部屋じゃない。ドアの外だ。不安と期待が半分ずつ。急に冷静になった私はドアから少し離れた。足音は、ドアの前で止まった。
「起きました?」
 聞こえてきた声は、知らない男の声だった。太っているんだろう、喉の詰まるような声。男は……笑っていた。
 その押しつぶした笑い声で、ようやく状況が飲み込めた。
 私は、監禁されているんだ……

81 : ◆PSAprJWjHI :2006/05/02(火) 14:07:15
あれだな、酷評されにくいから自分のリライトが良いのか悪いのかわからんのがこのスレの弱点だな
てか人いねっ

82 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 01:32:39
age進行でもいいと思うよ。

83 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/03(水) 21:35:48
>>81
あのさ、酷評されたいとか思うなら「リライト苦手」とかいう予防線張らないほうがいいと思うが?

84 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/05(金) 13:01:05
酷評しましょうか?
分析的な文章は苦手だけど、できないことはないと思いますし。

85 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/06(土) 01:41:48
多分これからこの板のいくつかのスレに投稿したい文章があるのですが・・・

mixiのマイミク申請の文なのですが・・・よいでしょうか?

86 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/06(土) 01:44:35
あ・・・あげさせてもらいます

87 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/06(土) 02:18:34
誰もいないみたいですね・・・今度また人がいるときにくるかもしれません・・・その時はよろしくお願いしますm(_ _)m

88 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/06(土) 02:25:09
あ、一応曝したのを載せておきたいのですが・・・http://book3.2ch.net/test/read.cgi/bun/1145187454/の452と453です、文章は・・・

では失礼しましたm(_ _)m

89 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/06(土) 03:36:35
ごめんなさいでした・・・失礼しましたです

90 :選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/07(日) 12:12:23
 知らないベッドで目を覚ました。
 壁も天井も白く塗られた部屋、そこは六畳ほどの広さで、私がいるベッドを除けば家具は何一つ無い。
 窓すらなく、綺麗な銀色の金具の真新しいドアだけがあった。
 何これ?
 ペンキを塗って間もないのだろう。部屋にはシンナー臭が充満していた。
 よく見ると、壁のペンキの塗りには素人のような粗があり、フローリングの床に垂れているところもあった。
 どこなの? っていうか、何?
 私は必死に記憶をたどる。昨日は確か友達の里香達とカラオケに行った。その記憶はある。そしてカラオケを出て、………どうしたっけ。
 店を出たときには既に暗かったはずだ。そのまま帰ったのだろうか。でも電車に乗った記憶は無い。
 何で? お酒なんて飲んでいないんだから、記憶が飛ぶはずがない。とすれば、カラオケを出てから何かが起こり、気を失ったのだろうか。
 嫌な感じがした。私は思わず両手を体に引き寄せ、体をさすった。
 考えても仕方ない。ここがどこだか知らないが、とにかく家に帰ろう。
 と、そこで気づいた。ズボンのポケットにあるはずの携帯電話が無かった。
 バッグに入れたかな、と思ったら、そのバッグだって無かった。
 何なの? 一体さあ。
 私は動転した。頭の奥が熱くなり、駆け出してドアノブに手を掛けた。壊してでも開けてやろう、そう思ったが、ドアは開かなかった。
 どうやら外側から鍵が掛けてあるようだった。 苛立ち混じりに、力いっぱいにドアを蹴ってやった。
 足がしびれた。強い衝撃音。そして遠くから、足音が微かに聞こえてきた。やがてその足音は、ドアの前で止まった。
「起きました?」
 ドアの向こうから、男の声がした。喉に詰まるような声、きっと太っている奴だろう。しかし、そんな声の持ち主に結びつく知り合いはいなかった。
 そしてようやく、私は状況を飲み込んだ。
 ………もしかして監禁されてるの?


91 :選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/07(日) 12:14:09
>>73のリライトでした。
もう見てないかな。

92 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 12:18:19
>>90
「何これ?」「どこなの? っていうか、何?」というのが面白かった、ちょっと意表をつく文体ですね

93 :選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/07(日) 12:18:49
あんまりいじってないです。

>どこだっけここは。
>どんなところだここは。
>どういうことだこれは。
この調子は、意識してやってるのなら直す必要ないかも。

>私を閉じ込めた奴に、私が起きた事を知らせる手段がこれしか無かった。
最後に監禁されてると思い当たるんだから、「閉じ込めた奴」はまずいかな。

って、連休終わりで明日から仕事で、妙に説教くさいことをしてしまいました。

94 ::2006/05/07(日) 12:20:34
>>92
あ、即レスどうもです。
もう10代の言葉考える年じゃないんですけどね(苦笑)

95 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 15:25:40
 目が醒めたとき、私はその部屋にいた。
 ――どこだっけ、ここは?
 まだ醒め切らない頭と一緒に半身を起こした私は、ぼんやりと周囲を見回した。殺風景な部屋は壁も床
も天井も白く、窓もなく、真新しいドアが一つあるきりだ。家具も私が寝ていた簡素なベッドがあるだけ
だし、ここが生活の場だというような印象はない。まるで物が置かれる前の倉庫――そしてそんな場所に
私は、置き去りにされた荷物のように放り込まれていた。
 しばし、思考を巡らせ記憶をたどる――ここがどこで、どうして私はここにいるのか?
 里香達と昨夜、カラオケに行った。そう、それは覚えている。そのときアルコールの類には口をつけて
いない。うん、それも間違いない。それから店を出て――その後、どうしたっけ?
 思い出せない。
 なにも覚えていない。
 いきなり頭がはっきりした。
 私はベッドから跳ね起きると、ドアに飛びついた。ペンキの塗りのいい加減なそのドアの、真鍮のノブ
を何度もガチャガチャと回した。外から鍵がかかっているらしく、開く気配すらない。不安が、呼吸を乱
すほど激しく私の胸を圧迫する。
 私は震える手でズボンの尻ポケットを探った。そこに携帯があるはずだった――いや、ない。携帯だけ
でなく財布も、昨日は持っていたはずのバッグもない。
「出して! 誰かここから出して!」
 声を枯らして私は叫んだが、答える者はいなかった。夢中でドアを叩き、それが壊れてくれればいいと
期待しながら蹴りつけるものの、ただ、空っぽの室内にガンッと空しく音が響くだけだ。状況は明白だ。
誰が何の目的でかはわからない。ただ、次の一言が私の脳を浸すのに、さほどの時間はかからなかった。
 ――私は監禁されている。
「どうやら、起きたみたいですね」
 ふいに、ドアの外から声がした。
 ねっとりと肌にまといつくような、嘲笑を含んだ声音――それを聞いた瞬間に、恐怖や不安や疑念とい
ったものよりも先に、生理的な嫌悪感が私の背筋を這い登った。

96 :95:2006/05/07(日) 15:27:59
今時携帯電話というものを持たない人間としては、行動の順序は

 まず部屋の外に出ようとする
           ↓
 ドアに鍵がかかっているとわかる
      ↓
 外へ連絡を取ろうとする

のほうが自然かなあ、と。
ほかにもいろいろと変えてますが…まあ、原文>>73を直したというより
別アプローチだと考えてください。

97 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 15:34:39
>>95
声音(せいおん)って言葉があるんだ・・・
作ったんだと思ったけど違ったみたいですね
かなりよくなったと思います
とても読みやすくなったと、はい

98 :95:2006/05/07(日) 15:44:00
>>97
こわね、です。

99 :95:2006/05/07(日) 15:45:35
>>97
ありがとうございます。

100 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/07(日) 15:48:48
声音、あ、変換できた

101 :73:2006/05/07(日) 22:54:58
返信おそくなってすいません。リライトしてくださった方、本当にありがとうございます。

>>74
読みやすくて良い感じになってます。表現とか参考になります。
俺の文は自分で書いててなんだか読みづらいような。致命的?

>>78
上手ですね。雰囲気がすごい出てます。雰囲気作りが俺は苦手みたい。むずかしいなあ。

>>79
展開と主人公が面白い。かなり参考になります。俺の方向性と近い、かも。


>>90
リライトされた中で一番気に入りました。読みやすくて、文章に味がありますね。見習いたいです。

>>95
臨場感出てますね。それに最後の文は見事の一言です。参考になります。

102 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/08(月) 21:48:05
どなたか「リアル鬼ごっこ」をリライトしてもらえませんか。
どこのページでもかまわないんですけど。

103 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/08(月) 21:56:51
>>102
おまい、「著作権」って言葉を知ってるか?

104 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/08(月) 22:15:15
知らないわけないじゃん。あんたバカ?

105 : ◆PSAprJWjHI :2006/05/09(火) 12:29:34
>>83
確かに。
リライトが苦手なのは本当だけど「苦手」と予防線を張ってリライトするのは卑怯っぽいな。
「初心者なんです」と前置いて教えてクンするみたいな感じだ。以降気をつけます。

>>102
「しゃちょー……しゃちょー……出てきてくださいよー……」
 廊下から声が響く。近くではないようだ。
 貴文は教壇の机の下に隠れると携帯を開いた。
 午前2時。夜明けまで後4時間程。
 念のため画面右上の電波強度を確認するが――やはり届いていない。諦めに近いため息が漏れる。
 音を立てないように携帯を閉じた。
 教壇の机の下に隠れてはいるものの、深夜の校舎。携帯の明かりですら目立ちすぎる。
 息を殺して気配をうかがうが、あいつが近づいてくる様子はない。
 頬を拭うとシャツの袖に血がついた。綾子の血だ。
(ちくしょう、なんでこんなことに……)

と読んだ事無い俺が想像で書いてみた。

106 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/09(火) 13:31:49
>>102
山田本人の依頼でない限りスレ違い。
そういう遊びがしたいなら新規にスレを立てるか山田関連スレへ。

107 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/13(土) 18:09:00
対峙する3つの人外の影。
「ふっ・・・なかなか心地よい殺気を放っておるな」
そういったピッコロ大魔王にはまだまだ余裕の色が見えていた。
名を飛影というこの若干小柄とも言える少年の放つ殺気を、ピッコロ大魔王は軽くいなしていた。
飛影が弱いわけではなかった。
現に彼の放つ殺気は素人目で見てもわかるほど強いもので、大気が張り詰めていくのが感じられた。
(こ、このガキできるな・・・)
フレイザードもそれを察知していた。
そして、チャンスがあれば・・・と密かに己の機を逃さぬように構えを取った。
飛影とピッコロ・・・二人の間に舞う木の葉が殺気により消し飛んだのを合図に飛影が飛び出した。
速さに自慢を持っていた飛影はいきなり恐ろしいほどのラッシュをしかけた。
大気がどよめき、木々が荒れるほどの猛攻だった。
しかし、その猛攻でさえもピッコロを傷つけるには至らなかった。
「ふはははは。もっと楽しませてみろ!」
「ちっ・・・」
焦りの色を隠せない飛影。それとは対照的に余裕の笑みさえこぼすピッコロ。
飛影は己の額に巻いていた包帯をとった。
「邪眼の力をなめるなよ・・・」
その言葉を放つと同時に、飛影の額に第三の眼が開眼した。
その眼は額だけでなく全身に現れた。
「ほぅ・・・おもしろい」
(な、なんだあの異形は・・・プレッシャーが上がった!?あれならピッコロを・・・)

108 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/13(土) 18:10:39
「貴様も本気を出せ。あとで後悔してもしらんぞ」
その言葉にピッコロは多少の驚きの顔を覗かせた。
「ほぅ・・・大口を叩くか小僧が!ふん・・・気が変わった。その度胸に免じて貴様を生かしておいてやろう。
次にあったときは本気でやってやる」
「貴様に次があると思っているのか?」
そういうと飛影はピッコロに斬りかかる構えをとった。
その時、飛影のほほを熱い何かがカスめた・・・。
そして次の瞬間、後方の森で大きな爆発音が起こった。
それは紛れもなくピッコロが放ったものだった。

━━今の・・・外れてなかったら死んでいた・・・
飛影の顔色が驚きを含むものから怒りを含むものへと変わっていった
━━なぜ・・・なぜ外した?手加減された?この俺が・・・!!!???
そこまで思考がいくと彼の肉体はピッコロへ向かっていくことを選択した。
その動きは邪眼の力を使う前と比べて大幅に速くなっていた。
しかし、ピッコロはその飛影よりも早く動き、飛影の動きを封じた。
「殺せ・・・」
飛影はそうつぶやいた。彼には氷泪石を探すという目的も、幽助と呼ばれる男と戦うという目的もあった。
しかし彼は心のどこかで自分が死ぬというのも悪くないと考えていた。
ここで死んだとしても彼には後悔はなかった。
「ふん・・・まぁそういうな。俺は貴様が気に入ったんだ。光栄に思え。
俺は妙に善人ぶったり身の程を知らぬ輩は好かんが、
貴様のような生意気な奴は嫌いではない。今はまだ生かしといてやろう。その命をどうするかはお前次第だ」
そういうと、ピッコロはその場に飛影を残して森の奥に去っていった。
フレイザードはその後を追うように森の中に消えていった。

109 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/13(土) 18:11:48
(ピッコロ大魔王・・・甘い・・・甘すぎる!!)
フレイザードはそう思っていた。
「不思議か?フレイザード?」
まるで心を読んだかのようにそのまま話を続ける
「このゲーム以前も言ったように厄介なのは善人面したようなゴミが徒党を組んで襲ってくることだ。
ならば、徒党を組み強固な結束ができる前に減らすのが一番良い策だ。しかし、いくらこのピッコロ大魔王といえども、
身体は一つ。全ての集団を潰すにはいささか時間がかかる。
ならばあのような決して他人に媚びない輩を使い手伝ってもらうほうが得策だとは思わんか?最後にやつを殺せば結局は同じことよ」
(なるほど・・・確かに理にはかなってやがる・・・やはりピッコロ大魔王・・・油断にならん。それも己の力に絶対の自信を持っているからこそか・・・)
改めて早く手を打たねばという思いが頭を張り巡った。

飛影はしばらく倒れこんだままだった。

━━━━  手 加 減 さ れ た  
        こ の 俺 が ?  ━━━━

「くっくくっくっくっく・・・はーっはっはっはっはっは!!!!!!」

ピッコロ大魔王とか言ったな・・・この俺を生かしておいたことを必ず後悔させてやる。
彼の眼には狂気がやどっていた。
それは幽助と出会う前の・・・。蔵馬と出会う前の・・・。
たった一人で魔界の世界を生き抜いていたころの寂しく・・・そして悲しい眼でもあった。

一陣の風とともに黒き衣を羽織った狂気が飛び立っていった。

110 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/13(土) 20:41:40
アゲ

111 :73のリライト:2006/05/14(日) 01:08:32

 目を覚ましたら白い天井が見えた。
 ここは……部屋じゃないな。
 服は着たままだった。下着もつけている。靴も履いている。少しほっとした。
起き上がって見渡す。裸電球がぶら下がっているこの部屋は、壁も天井も白く
塗られていた。今いるベッドの他には家具も無い。窓らしきものもない。
 ただ、鉄製のドアだけがあった。
 すこし頭がふらつくのは、シンナー臭のせいだろうか。ペンキ塗りたて。
 そんな感じだ。よく見るとかなり塗りむらがあって、フローリングの床に白ペンキが
垂れた跡もあった。
 ここ、どこよ?
 昨日は……里香達とカラオケに行ったはずだ。その時の記憶はある。
 そしてカラオケを出て……どうしたっけ?  店を出たときには既に暗くなっていた。
 そこまでは覚えているけれど……。
 お酒なんて一滴も飲んでいないんだけどな。
 酔っ払って保護されたなんてこともなさそうだ。 


112 :73のリライト:2006/05/14(日) 01:09:18

 ズボンのポケットをさぐって携帯電話を探したが見つからない。
 そういえば、バッグも見当たらない。ベッドの周りや下まで覗き込んだけれど、そこには
なにもなかった。
 考えていても仕方が無い。とりあえずここから出よう。
 立ち上がってドアに向かった。六畳ほどだろうか。そんなに広い部屋じゃない。
 鉄製のドアは違和感があった。古いマンションの玄関についているようなもので、部屋の中に
つけるようなものとは違う感じがした。少し躊躇したけれど、ドアノブを回してみた。
 ひんやりとした感触が伝わる。
 ……ノブが回らない。
 ガチャガチャと動かすが、カギがかかっているようだ。 
「誰かいませんか?」
 そう声をかけてみる。しばらく待っても返事はない。
 閉じ込められた?
 焦りというか、得体の知れない恐怖がこみ上げてきた。思えばこの部屋はおかしい。
 普通の人が住む部屋じゃない。
「誰か! 誰かいませんか!」
 何度も扉を叩いて叫んだ。
 答えはない。
 ドアに体当たりをしてみたがビクともしない。 
 ひとしきり声を出し、疲れを感じた頃、ドアの向こう側に人の気配を感じた。
「起きましたか?」
 ドアの向こうから聞こえたのは男の声だった。聞き覚えの無い、喉に詰まるような低い声だ。

113 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/14(日) 02:33:07
>>73
よし、明日書いてやる。


114 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/14(日) 04:16:17
短すぎて馬の糞にもならない短編一作。抽象的な文章が痛々しいかもしれません。
こんな一作ですが、リライトお願いします。
ストーリーが同じで別の書き方という手法をお願いします。
やはり手練の方による物も参考にしてみたいものという考えからです。
ちなみに分割です。御免なさい。

115 :114:2006/05/14(日) 04:18:51
【巣】
 円卓の上に射した木漏れ日が変に眩しくて視界を何度か点滅させる。
僕は虚脱感を感じながら円卓の上に顎を置き椅子に腰掛けていた。頭上の光が僕を透過していく。夏の始まりがその家を緑の海に沈めていた。
 僕は殺人を犯した。
 椅子から立ち上がってふと思いついた呟きは舌から脳へとさらさらと砂のように滑り落ちていった。ああそうなんだと僕は思った。僕は殺人を犯したんだなと。
 その事実は透明な木漏れ日よりもずっと脆いように思われた。
 僕の感覚が真っ白になりそれは僕の中にある海へと沈んでいく。
 僕は自分という存在の消滅を望み拒否しそして彼女という存在こそ消えるべき物なのだと信じる。
 記憶のピアノ線を辿ってもそこには僕の殺人という結果があるだけで何のプロセスも無かった。
 僕は恐怖から逃れるためにあえて理路整然とした思考を組み立てる。まずここはどこなのか、僕は如何なるプロセスを踏んで彼女を殺したのか、そしてもう一人の彼女はどこへ行ったのか。
 僕の意識は僕の知る全ての情報を認識出来ない。僕の脳はその全てを掌握しながら僕の意識に伝える事が出来ない。
 僕は昨晩何があったかを知っている。そう自然と呟いた脳のおかげで僕の犯行は昨夜に行われた事を知る。

116 :114:2006/05/14(日) 04:21:24
 証拠隠滅をしなければならない。
僕という脳はどうやら焦りながらそう考えたらしく僕は暁までどこかを彷徨っていたらしい。
僕の視界にはただ緑の波が風に揺れている光れるまでこの景しか見えない。
おそらく僕は僕自身の海が割周囲の地理に詳しかったと考えられる。
 「あ、お早う」
 僕は突然聞こえた鈴のように円くて可愛らしい声におはようと無意識的に返していた。
それが無意識的であるという事は日常的にこの挨拶は行われていたという事で、つまりは僕は後ろの女性と面識がありそしておそらくは生活を暫く共にしていたのだろうと僕は推測する。
それは僕が認識しているもう一人の彼女だった。
 「朝ご飯何食べようかあ、ねえ……トーストで良いかな」
 「やめようよ。そんな物は文化的だ。文化的は悪だ」
 僕の口は勝手にしゃべり出していた。
僕という意識は僕というかつての存在がどういう人物だったか想像しながら僕の脳は言葉と文化の交響詩を紡いでいる。
僕は頭を痛めながら文化的に聞く。
 僕の声に彼女は何でもないように答えていた。
黒髪のロングヘアーにウールのニットを着た少し素朴な感じのする彼女は、平然と答える。
ええ、そうよ。私は貴方と一緒にあの二人を殺したの。そして二人の死体を滝壺に落としたのよ。

117 :114:2006/05/14(日) 04:23:30
 「ああ、そうかあ……」
 僕はもうそれが自分と関係ないどこか別の世界の事象のように考えていた。
僕は彼女に鶏は卵を産んだかなと聞く。
彼女は微笑してそれはもうたくさんよ、と答える。
夏の初め、土の臭いが僕達の理想郷には漂っている。
僕達は、文明からの回帰を望んでいる。
そう、眼前の彼女は僕達のサークルの一員だ。ナチュラリィ・ライフ・サークル、僕はその単語を心の中で呟いてみた。
自然と世界が温かくなり色彩が溢れ出したような気がした。緑色が溢れ出す。
 「目玉焼きが欲しいな。それもうんと柔らかいのを」
 「あら、いつもは固いのが好きなんじゃなかったの」
 「……たまには、ということさ」
 彼女の一言で僕は硬直していた。
思考に封じられていた恐怖が再び僕の海に堕とされ大きな波紋を立てた。僕は、ナチュラリィ・ライフ・サークルの一員。
活動内容、文明の支配から魂を解放し自然と調和する生活のあり方を探す。
大学構内に貼った誰も見ないポスターを不意に思い出した。
 「本当に焼くけど、今日はいらないの」
 彼女の声が聞こえた。
僕はそれに沈黙したままただひたすらに思考のノイズを辿っていた。見える。
記憶のフィルムが完璧な速度で美しく幾何的に映写機に回されていく。
  現実からの逃避にも見えるその行動には僕を含めた男女4人がいたはずだ。
僕は、殺人を犯した。僕はガスコンロを持ってきた男性とライターを持ってきた女性を殺した。
凶器は、このログハウスを建てるのに余った角材。僕は壊れかけた映写機に紡がれる登場人物のように角材をゆっくりと鈍く振る。
彼と彼女は僕の狂態に気づくと悲鳴を上げ彼女に助けを求める。
けれど僕の目の前にいるあの彼女は冷然と二人を見つめたまま、あなた達は文化的よと告げる。
僕は殺人を犯した。より自然に戻るためによりナチュラリィであるために。

118 :114:2006/05/14(日) 04:24:55
 「……ああ、ごめん。やっぱり今日は朝食はいらないよ。……あまりにも、文化的すぎるから」
 「そういえばそうね。これから朝食は無しにしましょう。流石貴方ね」
 僕は彼女が割ろうとしていた卵をバスケットの中に入れたのを見る。
それを見て庭の檻に閉じこめられた鶏たちが甲高い悲鳴を上げた。
それは愛する巣を何としてでも守ろうとする女のヒステリカルな悲鳴に似ていた。
 その様相を見て僕はようやく気づいた。
僕が本当に怖かったのは僕でも殺人でもない。彼女だったのだ。円卓の上に射した木漏れ日が陰る。
僕は虚脱感を感じながら彼女の巣から逃げようとテラスから飛び出した。
僕の後ろで彼女の悲鳴が上がる。
夏の始まりが僕の身体を緑の海に沈めていった。

119 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/15(月) 19:25:22
んー、ストーリーと呼べるほどのストーリーも無いねぇ。
いじくっていいなら書けるけど、このまま直すのはあんまりやりたくないなぁ。
ちなみに「naturally」は副詞だよ。正しくはナチュラル・ライフ。わざわざ間違えて
書くべきところでもないし。

120 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/15(月) 21:42:12
殺人の動機とか場所などの設定がよくわからんからリライトは無理。
ストーリとして成立してないし。

121 :114:2006/05/15(月) 22:12:03
うが。突っ込まれてダメージ過多です。
というかマジでヤバカッタのでご指摘喜んでたりもします。

>>119 の方
ナチュラリィ……英語なんてもう記憶の片隅に捨てました。
んー…やっぱり気取って書くならば辞書で調べてから書くべきでしたね(汗
副詞と形容詞の違いなんて中一にもしてされそうだ。
ストーリーという物は……赤裸々に言ってしまうとありません。
単に女性の「愛の巣を守ろうとする感情」にあえて狂気を織り交ぜて書いた物です。
要はテーマがそこだけですが……よく考えれば少々後悔しています。
出来ないですか……そりゃまあ、テーマを読み取らせるのは難解ですからね。
手間取らせてすみません。

>>120 の方
殺人の動機は、彼自身の反社会的な感情でしょうか。
彼は日常からの逃避に出るような行動を持っていて、その日常のフラグメントが
全て許せなかった。だから本当は彼らが許せないのではなくて文化の断片が許せなかった、と。
あー、なら大学落ちとか付けておきゃよかった(後悔
場所等の細部設定はほとんど書いていません。
この小話において重要なのは「巣を守る感情の強さ」であるからです。
ストーリーとして成立していないのは……えと、はいすみません。反論不能です(汗
やっぱりテーマがハードすぎたか。次回はもっとシンプルな文章を送ろうかと思っております。

では、ご指摘頂いた両名に感謝を。

122 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/15(月) 22:53:55
>>114
僕も>>115-118のリライトは遠慮させてもらいますけど、
理由はこれが一種のスケッチ的な短編で、文章をいじれば結局全部変わることになるからです。
たぶんこれは、誰かに直してもらうよりも、あなた自身の研鑚で練るべき作品じゃないでしょうか。

123 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/16(火) 00:23:47
>>114
テーマが難解なのはいいけど、難しい言い回しの使いすぎは・・。
表現力がないのかな(文章力のことではない)。
一文一文は読みやすいけどテーマが難しい、ってのなら読もうと思うけど。

一人称をさらに砕いてるのはいいけど、視点(意識)がブレぎみ??
んー、一人称なんだけど違うような・・。



124 :114、かいてみたべよ:2006/05/17(水) 15:58:17
「ああ、そうなんだ」

男が力無く呟いた。
何がそうなのかはわからない、ただ男は、そう呟いた。
声帯から発せられたその音は、古びたログハウスに反響するまでも無く、頭の中で緩慢と響いた。
何度も何度も、聞かされるその音に、徐々に男の記憶は呼び戻されていく。
人を殺した記憶である。
彼らは、自然を愛さぬ人間だった。そして男は、自然を愛する人間だった。
ただそれだけの理由だ。
ただそれだけの理由が殺すに値するから殺したのだ。
自然に生きる、という集まりの中に、文明物を持ち込むという行為は罪なのだ、だから殺した。
それは道理なのだと幾ら思ってみた所で、ただの居直りに過ぎないことは本人が一番良くわかっている。
何故なら、彼は後悔しているからだ。
どんなに文明を嫌っても、自然を愛していても、所詮ひとは人間なのだ。
ライオンが獲物を襲うのは、それは空腹による衝動からのものである。
だから、怒りによる衝動で人が人を殺しても、それは自然な行いであると言って間違いは無い。
だが、それはひとの世界では罪なのだ。
いくら人間の法律に不満があると思っても、殺人が肯定されるような世界は望まないのが彼である。
そして、それが肯定されるのが自然という世界の在り方なのだ。
人を殺したことに罪を感じた自分はやっぱり人間なのだと、彼は思う。
しかし、彼女は違った。 そうは思わない。 共犯者の彼女は言った。
「朝食はトーストでいい?」
ごく当たり前に言ってのける、何事も無かったかのように、さも日常に、自然に、言った。

「ああ、そうなんだ」

これが自然というものか。
何もかもを当たり前に受け止めるという、この大らかさ、確かに緑の大地に求めていた大きさだ。
何故、人が文明を求めたのか。それは自然が恐ろしいものだと知ったから。そうなのだ。恐ろしいものなのだ。
雨は、人の願いなど聞くことなく振り続け、嵐は、人の声など聞くことなく吹き飛ばす。淡々と、淡々と。

私は彼女を愛していた、けれど、これから先は愛せない──。

125 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/17(水) 23:47:22
>>124
いいね、意味が無かった文章に意味まで加えてあるんだから凄い。

126 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 14:54:49
【巣】  
窓から差し込む初夏の木漏れ日が、円卓の表面を撫で僕の身体を透過する。意識も、感覚さえも遠ざける、和かく暖かい光だ。
朦朧としながらも昨夜の記憶を揺り起こす。大量の水飛沫の音に鉄の味。ふと背中に冷たいものを感じ、椅子から身を起こした。
ぎしぎしと鳴く揺り椅子を後ろに、僕は円卓の正面、真っ白なドアの引き戸に手を掛けた。
証拠を消さなければならない。僕は、人を殺した。


僕と彼女と血まみれの死体。僕は海沿いを歩きながらひたすら考えていた。しかし思考は停止する。
どれほどの時間が経過したのか、朱に変色した太陽が、灰色の地面に嫌に長い人型の染みを作っていた。
どんなに記憶のピアノ線を辿ってみても、出来損ないのピアノの鍵盤は、僕が殺人を犯したという事実と漠然とした恐怖以外、何一つ奏でてはくれなかった。
「お早う」背後から聞こえた声が僕を現実に引き戻す。それは朦朧とした僕が認識出来る、数少ない要素の一つ、彼女だった。


「朝ご飯何にする?ねえ、トーストにしよっか?」並んで海沿いを歩きながら、彼女はころころと笑いながら話しかけてくる。
朝食のメニューのことなど今はどうでもよかった。僕はあの夜の出来事を、二つの死体のことを尋ねた。
白い綿のワンピースに身を包んだ彼女は、足を止め、首を傾げた。潮風が腰のあたりにまで届く黒髪を揺らす。

127 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 14:57:25
「そうね。私達はあの二人を殺した。死体は滝壺に落としたじゃない。大丈夫。絶対にばれやしないわ。」彼女は平然とそう言い放ち、またころころと笑い出した。
透明な指が、鍵盤の上を静かに踊り始めた。
僕達は文明からの回帰を望んでいる。眼前の彼女も僕も、ナチュラル・ライフ・サークル――活動内容:文明の支配から魂を解放し、自然と調和する生活のあり方を探す――の一員なのだ。


「目玉焼きが食べたいな。柔らかいやつ」僕は朝食のメニューをリクエストした。
「あら、固めが好きなんじゃなかったの」彼女は何か物言いたげな目でこちらをじっと見据える。
僕は言葉の代わりにぎこちない笑みを返してから目を閉じ、演奏曲に神経を集中した。記憶のフィルムが映写機に回されていく。現実からの逃避にも見えるその瞬間には、僕を含めた男女4人がいた。
僕はガスコンロとライター――文明のにおい――を持ち込んだ男と女を殺したのだ。凶器はこのログハウスを建てるのに余った角材だった。
フィルムの中の僕は壊れかけた映写機に紡がれる登場人物のように、角材をゆっくりと振り下ろす。男と女は僕の狂態に気付くと、悲痛な叫びを上げて彼女に助けを求めた。
しかし彼女は冷然と二人を見つめたまま、「あなた達の存在は自然に反するの」とだけ告げた。
僕は何かに取り憑かれたように、何度も何度も角材を振り下ろしていた。鈍い音が辺りにこだまする。それに混じる耳をつんざく金切り声。緑の地面が赤に染まっていく。
そして、ついに反自然的分子は動かなくなった。僕は、殺人を犯した。より自然であるために。文明の汚れから身を守るために。


128 :114のリライト:2006/05/19(金) 15:03:22
「本当に柔らかめでいいのね?」彼女は庭に置かれた檻の中に手を延ばし、卵を二つ、取り出した。それに気付いた鶏たちが一斉に甲高い悲鳴を上げている。
それは愛する巣を何としてでも守ろうとする、女のヒステリカルな悲鳴だった。
透明な指が鍵盤を激しく叩きつける。冷たい汗が背筋をつたう。僕はようやく気が付いた。
僕が恐怖したものの正体は、僕自身でも、殺人でもない。――彼女だったのだ。
ここは彼女の巣だ。文明から隔絶された彼女だけの巣。僕の犯した殺人は発作的なものだった。しかし彼女は、殺人を目の当たりにしても一糸の精神の乱れも引き起こさない彼女は――
出来損ないのピアノの鍵盤が動きを止めた。僕は虚脱感を感じながら彼女の巣から逃げようとテラスから飛び出す。背後で彼女の叫び声が聞こえた。ころころと。ころころと。
潮風が鉄色の鎖に姿を変え、僕の身体にまとわりつく。今は頭上に広がる深い緑の海が、僕を呑み込み、魂を自然に回帰させてくれるのだろうか。




129 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 21:00:59
ヒステリカルw
英語勉強しなよ

130 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 21:25:48
きいた事無かったので調べてみた

英辞郎
hysterical
【@】ヒステリカル,《形-1》ヒステリックな,ヒステリーの,《形-2》非常におかしい,笑いが止まらない
【用例・形-1】 This is hysterical. : 笑わせるなー。

wiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC

精神医学用語でヒステリーは「神経症」と言う意味なのか。
難しいのう……

131 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/19(金) 21:40:08
>《形-1》ヒステリックな,ヒステリーの,《形-2》非常におかしい,笑いが止まらない

>>128の文脈からすれば、逆に適切な表現かも。

132 :選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/19(金) 23:10:47
「ああ、そうか……」
僕はもうそれが、自分とは関係ない、どこか別の世界の事のように考えている。
僕は彼女に、鶏は卵を産んだかな、と聞く。
彼女は微笑して答える。それはもう、たくさんよ。
深い森に包まれた僕達の理想郷には、初夏の匂い、草と土の匂いが漂っている。
僕達は、文明からの回帰を望んでいる。
彼女は僕達のサークルの一員だ。ナチュラル・ライフ・サークル、僕は心の中で呟いてみる。
すると辺りに温もりが満ち、色彩が溢れ出したかのような気がする。
陽光に透かしたような、綺麗な緑色だ。
「目玉焼きが欲しいな。それもね、とびきり柔らかいのを」
「あら、いつもは固めに、って言うくせに」
 僕は何も答えない。彼女の一言に、心臓が高鳴り始める。
胸の底に封じられていた恐怖が、静まった湖面を揺らす波紋のように、僕の胸の内に広がる。
僕は動揺を押し隠すため、ナチュラリィ・ライフ・サークル、ともう一度繰り返す。
そして、以前に大学の構内で見たポスターの言葉を思い出す。
『文明からの解放 自然との調和』

133 :選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/19(金) 23:11:29
「あなたが欲しいなら焼くけど、私は今日はいらないわ」
彼女の声が聞こえる。
僕は沈黙したまま、ノイズに侵された思考をたどっていく。
やがて目の粗い映像が見え始める。
記憶の中に、古い映写機で回されるフィルムのような、モノクロームの像が描き出される。
僕は、殺人を犯した。
ガスコンロを持ってきた男性とライターを持ってきた女性を殺した。
そこには男女4人がいたはずだ。
記憶の中の僕は、壊れかけた映写機で紡がれる登場人物のように角材をゆっくりと振り下ろす。
彼と彼女は僕の狂態に気づくと、悲鳴を上げ彼女に助けを求める。
けれど僕の目の前にいるあの彼女は冷然と二人を見つめたまま、あなた達は文化的よと告げるだけだ。

僕は殺人を犯した。より自然に戻るために、よりナチュラリィであるために。

134 :選対A ◆.JIrY3yovU :2006/05/19(金) 23:13:37
>>114のりライト

できるだけ原文を生かして頑張ってみました。
自分には苦手なテンションで何とも苦戦しましたが(汗

M・デュラスの『破壊しに〜』とかのテンションが
好きな人なのだろうか?

135 :選対:2006/05/19(金) 23:17:03
>>132の2回目のナチュラリィは、ナチュラルにすべきか(苦笑
>>133の最後のナチュラリィは、意味的にどうこうより、
作者の意図しているであろう語感を尊重し、ママにしました。

136 :缶詰(114:2006/05/20(土) 22:51:41
しばらくご無沙汰しておりました。114です。すみません。
114と書くのも面倒だからコテハン。
とりあえず、レス有り難う御座います(汗混じり
沢山頂いたからには一つずつ。

>>122
はい。ご指摘されている通り、これは“スケッチ”です。
ほとんど文章上が脳内スケッチになっていますが(汗
このシーンの前に文を付け加えたかったというのが実際の考えだったのですが、
実際はこのシーンから始めました。
んで、回想を入れる暇なく没。
実際に自分でもリライトしてみたいと思います。
ご指摘有り難う御座いました。

>>123
あー、確かにそうですね。視点ズレ気味。こう一人称→三人称の交替が繰り返されている。
視点者がぐちゃぐちゃですね。あう、脳内妄想だらけ(汗
この指摘ホント有り難う御座います。自作の参照にします。
んー、確かに難解な言葉を使っている“だけ”というのは解ります。
こう、スマートに纏められないというか。
これはどうも自分の錬磨次第なので、努力します。
ご指摘有り難う御座いました。

137 :巣 をがんばってリライト:2006/05/21(日) 10:00:16
滝の打ち付ける湖の底にはいくつもの死体が回っている。
水面は緑色とアーズブルーが混じりながらゆらゆらと揺れる空を写していく。
揺れている。
ゆらゆらと。

死体が回る。
湖底で。

古いものも、新しいものも。
ゆらゆらと。



滝からそう離れていない、ロッジの軒下でぼう然と外を眺めている。
片手にはまだバターのついたへらを握っている。
彼女の眼前には、美しい森がある。
今は初夏。
そして夏の予感を思わせる蒸し暑さと日差しの強さ。
ロッジの中には、食卓があった。
食卓の下には、黒くこびついた血の塊がある。
血の塊の近くに、壊れた携帯電話が落ちている。
ロッジの中は奇妙だった。
冷蔵庫にも、トイレにも、台所の収納口にも、納戸にも、すべて鍵がついている。

彼女は、緑色の日の中に包まれながらぼう然と立ち尽くしていた。

138 :巣 をがんばってリライト:2006/05/21(日) 10:01:00
笹が体にまとわりつこうがどうでもいい!
彼女は狂っている。
狂っている。
僕は走る。
どこへ? 決まってる! 外だ。
国道にたどり着けば、何とかなる。
こんな場所に来なければよかったのだ。
彼の周りには緑が囲み、緑が大きく囲み。
ほら空から見ればまるで都会に人にもまれるように緑が囲む。


彼女はまだロッジでぼう然と眺めている。
昨晩のことを思い出していた。
男が押し倒そうとしたことと、近くにあった石で殴ってしまったことを。
動かなくなって、汚物を垂れ流していたことを。
もう一人の彼が動揺して、プラスチックの携帯を踏みつぶしてしまったことを。
滝から死んだ彼を落としたことを。
そして、語ったことも。
「ここは自然だから。自然なんだから。ここにいれば世俗的なことなんか忘れられる。殺したことだって忘れられる。忘れられるのだから。ねえ、あなたも忘れられるよね?」
彼は恐れていた。私の顔の何かに。
「だって。ここは、自然と共に生きる場所なんでしょ? だって、私のせいじゃないもの。彼が悪いんだもの。黙っていてくれるよね? 一緒にここで暮らしているよね?」
強がりだった私の心を、彼は理解してくれてはいなかった。
今朝、彼がこのロッジから抜け出して走り去ったのを遠目で見た。
彼には何の持ち物も持たせないようにロッジのすべてに鍵をかけた。


139 :巣 をがんばってリライト:2006/05/21(日) 10:02:05

きっとかれは戻ってこないに違いない。
彼女の安堵のため息とともに手のひらからバターヘラが落ちた。
「今日も、緑がきれい」


森が、ロッジを囲むように緑の柵を作っている。
まるで、ロッジを抱くようにそれは何かの巣のようだった。
ロッジには飛び立てないひな鳥が一匹いる。
これからも、飛び立つことなく幸せに生きていくに違いない。
自然は何も言わないだろう。
なぜなら、あるがまま、なすがままに、行為にかかわらず、
すべてが許されるのだから。

140 :巣 をがんばってリライト:2006/05/21(日) 10:05:06
-----
以上です。
…うーん、なんだかだめだぁ。

141 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/21(日) 20:08:09
>>122でリライトはしないといっておきながらなんなんですが、
いろいろと触発されるものがあったので、結局書いてしまいました。
といっても、>>115-118>>137-139を合わせて、しかも違う味付けをしたような、
まあ、はっきりいって別物ですが、どうかご勘弁を。
じゃ、↓から。

142 :1/2:2006/05/21(日) 20:09:08
「昨日はよく眠れたかい?」
「ええ、ぐっすりと」
 彼の問いに、女はそう答えた。
ロッジのテラスからは初夏の陽光と土の匂いが室内に届いている。丸テーブルに肘をつきながら彼は、女
の顔を見つめ、どうやら言葉通り彼女はぐっすり眠れたみたいだな、と考える。その屈託のない笑顔には
憔悴の色はなく、肌も艶やかで眼の下に隈もない。昨夜の出来事について、気にかけている様子は微塵も
見当たらない。
「あなたはどう?」
「よく眠れたよ」
 彼は嘘をつく。
 自然であるべきことを望んで都会の喧騒や汚濁から隔絶されたこのロッジにやってきたのなら、これは
俺の望んだ結果じゃないか、と彼は心の中で自分にいい聞かせる。昨夜の自分はきわめて自然だった。共
にきていたもう一組の男女に対して抱いた思いも、そこから発した行動も、この“自然であるべき”小さ
な世界の中では必然だった。
 そうとも。この世界の秩序の中に、文明を持ち込んだ彼らのほうが間違っているのだ。彼らが持ってき
た、ちっぽけな文明の残り滓――ライターとガスコンロ――は、完璧に自然であることを望まれた、閉じ
られたサークルの中では見過ごせない汚濁だった。それらを持ち込んだことで、彼らへの見方が変わった
として、それもまた自然なことだろう。ここは、都会とは違うのだから。
 今、目の前にいる彼女もそれに同意した。だからこそ、あの血まみれの二つの死体をひきずり、滝底に
落とすのを手伝ってくれたんじゃないか?
 ――だが、彼女は俺の顔を見てどう思っただろう? いつも通り彼女は微笑んでいるだけだ。なにを思
ったにしろ口には出さず、ただ、この部屋に差し込む日差しのように柔和で、穏やかな笑みを浮かべる彼
女は……しかし、気づいただろうか? 結局、昨晩の俺が、一睡もできなかったことに?

143 :2/2:2006/05/21(日) 20:10:12
「朝食はなんにする?」
「そうだな……目玉焼きを。うんと柔らかいのがいいな」
 わかったわ、と答えて彼女がキッチンに消える。彼女のその、完璧に自然な動作と仕草による歩き方を
眺めながら、彼は、庭の檻に閉じ込められた鶏たちが甲高い鳴き声を上げるのを聞いていた。それは悲鳴
のように、また、逃れてきたはずの都会の喧騒のように彼の耳の奥でこだました。

 女が二人分の目玉焼きを乗せた皿を手にキッチンから戻ってきたとき、彼の姿はなかった。
 女は皿をテーブルの上に置き、それから静かに椅子を引いて腰を下ろした。そのまま待ち続けた。外か
らは鶏たちの声が聞こえていた。
 目玉焼きが冷めて固くなる頃、彼女の口元に笑みが浮かぶ。
 ――あなたは結局、戻ってくる。行き場所などないのだから。
 女は彼女の巣で、愛する者の帰りを待ち続けた。

144 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/22(月) 03:38:14
「下手糞の文章にはぜい肉が多すぎる」
ってある小説家が言ってた。その通りだと思う。


145 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/24(水) 14:45:25
で、どれがイチバン良かったん?

146 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/25(木) 21:07:21
>>144
このスレで偉そうな口をたたきたいならまずリライトしろ。

どんなに稚拙な文章でも、原文だろうとリライトだろうと、
文句をつけるならその前にもっといいリライトを自分がしてみせろ。

でなきゃ酷評スレに行け。

お前みたいなハエはまさにこのスレの贅肉だ。

147 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/26(金) 15:00:08
146は筋肉です。プロテインまみれですけど。

148 :手動書記:2006/05/27(土) 02:46:09
えー唐突ですがコテハン付けます。>>122でリライトしないといいつつやったりとか、
腰の定まらないことをやってるんで、態度を明確にするというような意味合いで……。
まあ、だからどうだというわけでもないんですが。

リライトスレの一番の特徴(と個人的に思っていること)が、リライトする側もされる側も、
「自分の文章をさらす」
という点で同じ土俵に立っていることだと思うので、
とりあえず、その本筋は崩れないでいて欲しいな、とは思います。



149 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 19:00:53
お前さんはつまり146は自分じゃないって言いたいのか?
自分の書いた奴を酷く言われたからってムキになって言い返したりしていない、って言いたいのだろ
必死そのものではないか(笑)


150 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/27(土) 23:17:54
>>149
それがどうかしたのか?
リライトする気も投稿する気もROMだけしてる気もないならとっとと帰れ。
お前みたいに批評しかできない批評貴族は社会にもこのスレにも必要ないんだよ。

それとも自分がただの荒らしだってわかってても必死にこのスレに粘着し続けるのかな?

151 :名無し物書き@推敲中?:2006/05/28(日) 02:15:48
>>150
それがどうかしたのか?
リライトする気も投稿する気もROMだけしてる気もないならとっとと帰れ。
お前みたいに批評しかできない批評貴族は社会にもこのスレにも必要ないんだよ。

それとも自分がただの荒らしだってわかってても必死にこのスレに粘着し続けるのかな?

152 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/02(金) 00:14:53
実にくだらない。下等ですね

153 :名無し物書き@推敲中?:2006/06/20(火) 18:56:58
age

154 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/11(火) 01:22:27
age

155 :リライトお願いします:2006/07/13(木) 12:56:48
屋上には暖かな風が吹いていた。
彼女の長い髪がなびかれ、くしゃくしゃの顔が見えた。
「泣いてるの?」
僕は訊いた。応えは分かりきっているけど、何か言葉を出さなければ僕の方も泣いてしまいそうだった。
「知らなかった。屋上、こんなに気持ちよかったんだね」
僕に返すわけでなく、涙を拭うわけでもなく彼女はそう言った。
「うん」
僕はそれだけ言うと、彼女を抱きしめた。耐え切れなかった。
次々と涙が流れてきた。僕の顔もきっとくしゃくしゃだ。

156 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/13(木) 19:51:43
屋上を吹きわたった風が彼女の長い髪を乱した。涙でくしゃくしゃの顔が露わになった。
「泣いてるの?」
聞くまでもなかったけど、何か言わなければ僕まで泣いてしまいそうだった。
「知らなかった。屋上、こんなに気持ちよかったんだね」
彼女は俯いたまま、涙を拭おうともしなかった。
「うん」
僕はそれだけ言って彼女を抱きしめた。耐えきれなかった。
涙がとめどなくあふれた。僕の顔もきっとくしゃくしゃだ。

157 :名無し物書き@推敲中?:2006/07/13(木) 23:16:16
風が吹いた。
吹き抜けた。
彼女の長い髪を靡かせて、彼女の涙を拭うようにして、しかし、それでも彼女の涙は収まらない。
一歩一歩、彼女に、歩く。声を掛けた。

「泣いてるの?」

そんな言葉しか紡げない自分が情けない。
それでも、言葉を、紡いで、

「知らなかった。屋上、こんなに気持ちよかったんだね」

僕は笑う。笑顔で、言う。
僕は泣けない。泣いてどうする。泣いてどうなる。
吹く風が、この青空が、心地良いというのなら、僕は笑っていないといけない。青空でありたい。
彼女の前で。

「……うん」

小さく頷いた彼女の声は、震えていて、か細くて、いまにも折れてしまいそうで、
くしゃくしゃに紅くなった彼女の横顔は、しかし、涙がキラキラと輝いて、美しい。
あぁ──。
僕は、抱きしめた。彼女を抱きしめた。
ゆっくりと、しかし、なめらかに、彼女の背中から腕を回して、抱きしめる。
彼女の体は酷く発熱していて、けれど、どこか冷え切っているようでもあって、だから、きつく抱きしめる。
彼女の体温を奪い取るように、彼女に体温を与えるように、抱きしめる。
涙が溢れてきた。まぶたを閉じても収まらないそれは、溢れて、溢れて、流れ堕ちる。
あぁ──。泣いてしまった──。僕まで、泣いた──。
だが、もういい、些細なことだ。
風も、景色も、些細なことだ。
この熱に比べれば、この鼓動に比べれば、些細なことだ。
顔をくしゃくしゃにして、一緒に泣いた。

158 :155をリライトさせていただきました:2006/07/25(火) 11:18:34
屋上に佇む二人の肌を、柔らかな風が撫でる。
風が彼女の長い髪をかきあげると、くしゃくしゃに歪んだ表情があらわになった。
それを見た途端、胸が締め付けられて、目頭が熱くなる。
まずい、何か言わなければ。
「泣いてるの?」
目の前の彼女を見れば明らかなことだったけど、咄嗟にはそんな言葉しか浮かばない。
彼女は僕の愚かな問いかけには答えるふうもなく、遠くの高層ビル群に目をやったまま、ぽつりと言った。
「知らなかった。屋上、こんなに気持ちよかったんだね」
「うん」
彼女の横顔は、前をしっかりと見据えているけど、無防備だと思った。
瞳にはまた新たな涙がいっぱに溜まっているのがわかる。
それがぽとんと赤らんだ頬に零れ落ちた途端、僕は我を忘れてしまって、気付いたら彼女を抱きしめていた。
なんて細い腰なんだろう。存在を全身で確かめるように腕に力を篭めていく。
それと同時に、熱い雫が自分の頬を伝うのにも気付いた。
きっと彼女だけじゃなく、僕も顔をくしゃくしゃにさせて泣いていたと思う。
彼女は僕の胸に顔を埋め、僕は彼女の髪に顔を寄せ、ただひたすらに湧き上がるものに身を任せた。
二人の嗚咽だけが、屋上に響き渡った。

159 :トオリスガリ:2006/07/25(火) 12:46:35
全部素敵だか157が特にキニイタ

160 :リライトお願いします:2006/08/12(土) 16:38:07
真夏の太陽に照らされ、海は煌びやかに輝いていた。
「夏だな」
と友人の岡本がつぶやいた。ブーメランパンツ一枚の姿で、彼は手をかざし浜辺を見据えていた。
「夏だな」
と俺も同調する。浜辺には水着の女の子がたくさんいた。今年こそ、彼女げっと。と俺は意気込む。
「さあいくぞ!」
「おお!」
俺たちは駆け出して海に飛び込む。水が冷たい。気持ちいい。周りには水着の女の子。
「ひゃっほう!」
そこで目が覚めた。

161 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/18(金) 22:06:15
ここは論文とかも大丈夫ですか?

162 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/18(金) 22:59:47
だいじょぶだいじょぶ

163 :名無し物書き@推敲中?:2006/08/31(木) 05:26:12
真夏の陽光を反射して、波間はきらめいていた。
ブーメランパンツを穿いて気合いの入った岡やんが、毛髪の後退した額に手をかざし辺りを見回す。浜辺には、オッパイ自慢のセミヌードの姉ちゃんたちが勢ぞろいしていた。
「オレ、あのピンクのトップレスな」
ふっふっふっ、と鼻息も荒くオレは岡やんに意気込みを表明した。
「なら、わいはあっちの伊東美咲や」
岡やんも、にやりと笑って応える。
「いくぞ」「おう」オレたちは女たちのもとへ駆けだした。


……とまあ、下品でごめんよー。

164 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/21(木) 01:20:09
残飯
それぞれに好きなスレッドで書いていこうか
ごはんスレッドは適宜上げるということで
ぶははは!
 

165 :リライト希望:2006/09/28(木) 23:36:37
 タバコを美味しいと感じるようになったのは、高校に入って一ヶ月してからだった。
 吸い始めたのは中学卒業を控えた頃だったが、何をきっかけに吸い始めたのかは覚えていない。友達だったか、なんとなくだったか。
 高校に入って一ヶ月。それは丁度、俺がミサキと会った時期にあたる。
「タバコくさいけど、吸ってるの?」
 放課後の教室で交わされた、僕らの初めての会話だった。
「タバコくさい?」
「すごいタバコくさいよ」
 そういって、彼女は顔を近づけて僕の制服の匂いをかぎだした。
 僕はその行為がなんかやらしく思えて、あたりを見回したが、運よく教室には誰も居なかった。窓の向こうからは野球部の声援が聞こえる。
「やっぱりタバコくさい」
 と彼女は言った。
「そりゃタバコ吸ってるからね」
 と僕は告白した。彼女が先生に密告するようなタイプには思えなかった。
 彼女はやっぱり、と小さく言うと、右手を差し出してきた。
「一本ちょうだい。ずっと吸いたかったの」

166 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/28(木) 23:38:31
酷評スレより酷い文章群

167 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/29(金) 01:10:45
>>165
文章のリライトだけではすまんよ。構成や設定(タバコを吸うかどうかに興味もてない)から練り直さないと。さほど気を惹かれない内容のカットバック(過去にもどって説明)も、勢いが殺がれるだけ。

168 :名無し物書き@推敲中?:2006/09/29(金) 02:33:33
>>165 リライトしたけどどう?

 タバコを吸い始めたのは中学卒業を控えた頃だったが、何をきっかけに吸い始めたのかは覚えていない。
 それが美味しいと感じ始めた高校一年の五月、僕はミサキと出会った。
「タバコくさいけど、吸ってるの?」
「タバコくさい?」
 放課後の教室。これが、彼女との初めての会話だった。
「すごいタバコくさいよ」
 そういって、顔を近づけてきた彼女は、僕の制服の匂いをかぎだした。
 その行為がなんとなくいやらしく思えて、あたりを見回したが、運よく教室には誰も居なかった。
窓の向こうからは野球部員たちの掛け声が聞こえていた。
「やっぱりタバコくさい」
「そりゃタバコ吸ってるからね」
 彼女が先生に密告するようなタイプには思えなかったので、僕は思い切って告白した。
「やっぱり」と小声で言いながら、彼女は右手を差し出してきた。
「一本ちょうだい。ずっと吸いたかったの」

169 :168:2006/09/29(金) 02:38:52
自己訂正
「やっぱり」と小声で言いながら、彼女は右手を差し出してきた。

「やっぱり」と小声で言ったあと、彼女は右手を差し出してきた。


170 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/02(月) 23:20:20
>>165
自分もリライトしてみたよーていうか、かなり変えてしまった(汗)

 タバコを吸い始めたのは中学卒業を控えたときだった。
 きっかけは友達だったか、なんとなくだったか、よく覚えていない。
 高校に入学してからも、僕はせっせと吸い続けた。
 1ヶ月もそうしていただろうか。
 タバコが美味しいと感じるようになった頃、僕はミサキと出会った。

 彼女が初めて僕にかけてくれたロマンチックな言葉はこうだった。
「タバコくさいけど、吸ってるの?」
 放課後の教室でぼうっと座っていた僕に突然話しかけてきて、いきなり「タバコくさい」。
 話したことのないクラスメートへの第一声にしては唐突だ。
 少々面食らいながらも、鋭い指摘に焦って聞き返す。
「タバコくさい?」
「すごくタバコくさいよ」
 ミサキは力強く言い切ると、僕にそっと顔を近づけて、制服の匂いを嗅ぎ出した。
 その行為がなんとなくいやらしく思える。
 幸いなことに、周りには誰もいない。
 何もあるはずがないと思っていても、自然と胸が高鳴ってしまう。
 遠くから聞こえる野球部の声援が遠い世界のものに思える。

 そんな僕の心のうちなど知らずに、ミサキは自信ありげに駄目押しの宣告をした。
「やっぱりタバコくさい」
「そりゃタバコ吸ってるからね」
 僕は彼女の尋問にあっさりと降参することにした。
 彼女が先生に密告するようなタイプには思えなかったからだ。
 ミサキは僕の告白を聞くと、やっぱり、と小声で呟く。
 そしてにっこりと笑って右手を差し出してきた。
「一本ちょうだい。ずっと吸いたかったの」

171 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/03(火) 00:43:08
>>170 それをさらにリライト!

 タバコを吸い始めたのは中学卒業を控えたときだった。
 きっかけは友達だったか、なんとなくだったか、よく覚えていない。
 高校に入学して1ヶ月、タバコが美味しいと感じるようになった頃、僕はミサキと出会った。
「タバコくさいけど、吸ってるの?」
 放課後の教室でぼうっと座っていた僕に突然話しかけてきて、いきなり「タバコくさい」なんて
 話したことのないクラスメートへの第一声にしては唐突だった。
 少々面食らいながらも、鋭い指摘に思わず焦ってしまう。
「タバコくさい?」
「すごくタバコくさいよ」
 ミサキはそう断定すると、僕にそっと顔を近づけて制服の匂いを嗅ぎ出した。
 その行為がなんとなくいやらしく思えて自然と胸が高鳴る。幸いなことに周りには誰もいない。
何もあるはずがないとわかっていても期待せずにはいられなかった。
 遠くから聞こえる野球部の声援が遠い世界のもののようだ。
「やっぱりタバコくさい」
 僕の心の葛藤など知らず、ミサキは自信まんまんだった。
「そりゃタバコ吸ってるからね」
 あっさりと降参することにした。彼女が先生に密告するようなタイプには思えなかったからだ。
 やっぱりと小声で呟いたあと、僕の目の前に右手を差し出す。その顔はにっこりと笑っていた。
「一本ちょうだい。ずっと吸いたかったの」

172 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/03(火) 00:52:47
>>171
それを更にリライト

タバコを吸い始めたのは中学卒業を控えた時だった。
最初は出来心でした。でもその内にやめられなくなって・・・
そんなある日、教室で一人ヒーハー言っていると、突然現れた女子が
「シンナーくさいよ」
「し、ししシシシシンナー?」
「一緒にイっちゃう?」
二人で幸せになりました。

173 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/03(火) 01:03:32
>>172 それをさらにさらにりらいと

タバコを吸い始めたのは中学卒業を控えたときだった。
シンナーを吸い始めたのは高校卒業を控えたときだった。
ペニスを吸い始めたのは大学卒業を控えたときだった。
「もっと稼げタコ!」
「もうギャンブルはやめて……」
「うるせえんだよ!ぐだぐだ言ってねえで、とっととちんぽ咥えて稼いでこいや!」
「ひどい、うううう……」
二人の人生堕ちて行きました。

174 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/03(火) 01:05:51
>>172
それを更にリライト

タバコを吸い始めたのは、尻の穴からだった。
最初は好奇心で、でもやめられなくなり……。
そんなある日、教室で一人プーハーさせていると、突然女の子が入ってきた。
「うんこ臭いよ」
「舐めてみる?」
「先に私の穴を舐めて」
二人でどろどろになった。

175 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/03(火) 02:43:30
>>174
 漏れもリライト

 タバコをすい始めたのは中学の頃だった。
 夕日がやけにまぶしい屋上で、「タバコくさいね」と言った彼女も今では
アル中だ。夜の蝶として客をだましながら生活をしている。
 俺たちは暇さえあれば抱き合って、体液で体中がどろどろになるまで
抱き合って、そして世の中に絶望した。
 愛液と精液の匂いが充満した安アパートで、小皿にのせられた雪のような
結晶を水に溶き注射器で吸い上げている。これを打てば天国にいける。
「あたしにも一本ちょうだい」 
 デ・ジャビュー。
 中学の頃、屋上で彼女はそういった。
 ショートカットの似合う明るい女の子だった。
 俺はうなずいて彼女の腕をとり、静脈に注射器をつきたてる。シャブを送り
込むと彼女は甘いと息を吐いた。
「SEXしよう」
 彼女は爛々と輝く瞳でそう言った。

176 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/03(火) 08:59:16
>>170だけど、大変なことになってますねw

177 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/03(火) 17:14:19
>>165リライト

 タバコを吸い始めたのは、中学卒業を控えた頃だった。理由は――友達だったのか、何だったのか。きっと、きっかけはろくでもない。記憶にすら残らないのだから。
 それよりも、俺にとって重要であったのは、家族や教師を誤魔化し、隠れて吸う行為。周囲に欺き続けることにより、得られるスリル。きっと俺は、楽しんでいたのだろう。
 しかし、高校生活も一ヶ月が過ぎた頃、とうとう勘付かれた。ミサキに。
「タバコくさいけど、吸っているの?」
 場所は、放課後の教室。他クラスの生徒は入ってきた、と思ってすぐの、発言であった。初対面なのに、何と失礼な女なのか。俺は苛立ち、不躾な彼女を睨み据え、顎をしゃくった。出てけ、と。だが、物怖じせぬ彼女。無邪気とも取れる微笑で、俺を見返す。
「タバコくさいけど、吸っているの?」
 聞こえていないとでも思っているのか、馬鹿馬鹿しい。俺は首を振り、警告を含んだ声音で脅した。
「失せろ、馬鹿」
「……? すごくタバコくさいのに」
 言うが早いか、彼女は顔を近づけて、俺の制服の匂いをかぎだした。 声で表せぬ驚愕。俺は抵抗も忘れ、辺りを見回したが、運よく教室には誰も居なかった。俺は息を整え、もぞもぞ動く彼女の肩を掴み、自分の体から引き離した。
「やっぱりタバコくさい。吸っているの?」
 彼女は言った。どこか、嬉しげに。
「……ああ」
 俺は頷いた。頷いてから、後悔した。頭に浮かぶのは、敗北感。俺のスリルを、この女はぶち壊したのだ。
 だが、俺の憤りなど知らぬ顔で、彼女は『ねえ』と小さく呟くと、右手を差し出してきた。
「一本ちょうだい。ずっと吸いたかったの」
 その言葉に、俺はある策を閃き、無言のまま一本を差し出した。咥える、彼女。ニコニコと、こちらを見つめている。おもむろに、それへ火を点けた。途端、咳き込む。俺は、ゲラゲラ笑った。当たり前だ。
「のどがいたいよ。返す」
 彼女は涙眼で、煙の揺れるタバコを差し出した。傲慢に受け取り、自慢げに咥え、吹かしてみせる。
「タバコは、余興で吸うもんじゃねえ」
 眼を丸くして、彼女は俺を見つめた。そのタバコは、ひどく美味い味であった。

蛇足かもしれんが、やはり、俺と僕の使い分けは基本だぞ
書いてて、ある意味で俺の文章よりも稚拙じゃね?とか思った

178 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/04(水) 17:21:04
改めて来てみたら、改行していないことに気付いた
まあ笑っとけ、笑っとけ


……ゴメンなさい

179 :165:2006/10/08(日) 01:17:50
こんなにもリライトや指摘してくださってくださった方々がいて驚きです
ありがとうございました。タメになりました。
やっぱり大事なのはどうやって下ネタに走っていくかの発想転換ですね。

180 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/09(月) 21:27:13
>>179
うム、分かってくれて何よりだ!

181 :名無し物書き@推古中?(1/2):2006/10/22(日) 23:27:24
 夕べに赤い光を反射しながら、ゆらゆらと川面はゆれている。
 ときおり強い反射に目を細めながら、ぼんやりと座っている。

 空は赤い。

 もちろん、夕焼けが、赤く染めているからだ。晩秋がそめる赤の色。

 「輝木」

 後ろから声がかかる。
 そこには、一匹の柴犬がいるだけだった。

 「輝木。寒いから帰ろうよ。毛繕いしてよ。身体がかゆいんだ」

 声はその柴犬から聞こえていた。

 「なあー」
 「ん?」


182 :名無し物書き@推古中?(2/2):2006/10/22(日) 23:27:54

 上から見下ろす僕の顔に向けて、犬の顔が振り向く。
 振り向きながら四つ足がちょこちょこと歩みを止めない。
 いつ見ても不思議な不思議な光景だ。
 僕はLUCK STRICKを一本取り出すと、肺にゆっくりと吸い込み吐き出す。口の中にトーストとはちみつの味が広がる。

 「ポチ。今日晩飯なにがいい? この前みたいにラーメンご飯とかがいい?」
 「あーあれ? おいしいんだけど、歯にからんでさぁ。おでんが良いなぁ。大根を煮たやつ」
 「かーさんのおでんは先週食べたばかりだろ?」
 「おいしいものは何度食べてもおいしいんだって。輝木の方こそ変だよ。煙を吸っておいしいの?」
 「犬にゃわかんねーよ」
 「そんなのわかりたくもないねー」
 「そういえば、糞したか?」
 「したした。もうばっちり。この前、デカ犬のガンボにやられた場所を取り返す為に小便もひっかけておいたよ」
 「…そーかい…」

----

リライトお願いします。

183 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/27(金) 23:38:48
あg

184 :菅野ひろし:2006/10/28(土) 01:05:05
「秒奪」内容(「BOOK」データベースより)
交通管制システムが操られ、大渋滞が引き起こされた。都市交通がパニックに陥ったとき、同時多発現金強奪事件が発生した。
襲撃された現金輸送車は17台。強奪された現金は4億3800万円。最初の犯行は都庁通りで勃発した。これによって都庁通りが渋滞すると、新宿地区全体、および渋谷区北部にまで渋滞は引き起こされた。渋滞の最中、次々と現金輸送車が襲われた。
しかし、犯人の真の狙いは現金強奪ではなかった…。
内容(「MARC」データベースより)
交通管制システムが操られ、大渋滞が引き起こされた。
都市交通がパニックに陥ったとき、同時多発現金強奪事件が発生した。しかし、犯人の真の狙いは現金強奪ではなかった…。
商品の説明をすべて表示する 商品の詳単行本: 253ページ 出版社: システムは年輪の会 (2004/12)
作家の管野ひろしと申します。 処女作「秒奪」は、交通管制システムと言う交通インフラを題材としていますが、 2作目に考えています「車が空を飛ぶ日(仮題)」は、近未来小説で、「秒奪」の延長線上のお話です。
本当に車が空を飛ぶ?と思われるでしょうが、50年後には間違いなく空中を車が飛び交っていると思います。 (30年前に誰もが携帯電話を持っているなんて想像疎しなかたように・・・
名 前 管野 ひろし (男性)現住所 神奈川県横浜市 年 齢 41歳 誕生日 05月21日 血液型 B型 出身地 神奈川県横浜市
趣 味 映画鑑賞, スポーツ, スポーツ観戦, 音楽鑑賞, お酒, ショッピング, ドライブ, 旅行, 読書 職 業 営業・企画系
所 属 松下電器産業株式会社
自己紹介 管野ひろし(ペンネーム)
扶桑社より「秒奪」と言う本で、作家デビューしました。(本業は、一応一流企業のサラリーマンです)
友達の輪を広げたいと思ってミクシィに登録しました。
よろしくお願い致します。
好きな休日の過ごし方 ゴルフ、フィットネス、読書
好きな観光地 上高地(紅葉の時期は最高)
好きな言葉 システムは年輪なり!(僕の言葉
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=6123403

185 :1/2 リライトお願いします:2006/10/28(土) 22:39:10
 お天道様の七色に輝く矢が鬱蒼と生い茂る森を突き刺す様に降り注ぐ。
 日を浴びた若葉のツンとした新緑の香りは風に流され、ひっそりと佇む木造住宅へと届いた。
 恵介と千奈津は板葺きの長い廊下の戸を開け、青草が無造作に伸びた広い中庭を臨む形で、廊下にべたりと座っていた。
「ねぇ、恵介。氷狐様って覚えてる?」
 薄っすらと汗をかいた麦茶のコップを手に、千奈津は問いかける。
 心太を吸い上げる恵介は不意をつかれた。
「あぁ? ヒョウコ様? 誰だそれ。千奈津、お前またどっかのくだらないV系バンドにでもハマったのか?」
 恵介ご自慢の『ライオンのたてがみ』はグイっと引っ張られ、黄金の毛が千奈津の手に落ちた。
『ライオンのたてがみ』とは恵介の髪形とその色を比喩され言われている。
 学園では、『ライオン丸』との異名を轟かせていた。
「くだらないは余計でしょ? 今度言ったらアンタの『たてがみ』全部引っこ抜いちゃうからねっ!」
 千奈津はわざとらしく両頬を膨らませて見せた。
「忘れちゃった? 小さい頃アンタのジィジに、ここでよく話してもらったじゃない。この先の森にまつわる神様の話」
「あぁ〜。そういえば、そんな話してたな。十年以上前の話だろ? 急にどうしたんだよ」
 恵介は心太を食べ終えると、その器を脇に置き千奈津の方へ顔を向けた。
「夏休みなんだしさ、ちょっとした冒険しようかなーなんて」
「おいおい、そのためにジィジんチに行こうっていったのか? 俺達もう高校生になったんだぞ? そんな恥ずかしいこと出来るかよ」
「あら、いいじゃない。私たち幼馴染なんだし」
 千奈津はニッコリと笑って見せた。
 冗談じゃないという風に恵介は手を振り、千奈津に、
「お前、あの話信じてるのか?」

186 :2/2 リライトお願いします:2006/10/28(土) 22:40:04
「う〜ん。とっても悲しい話だったんだもん。ずっと確かめたかったのよ。ね? お願い、一生のお願い!」
 恵介を拝むようにして、千奈津は言う。恵介は呆れたように溜息をついた。
「なー。ジィジを見てみろよ。いっつもポケ〜っとしてるじゃねーか。あんな老いぼれのお話を信じちゃうなんて、
随分と育ちの良いお姫様なんですねぇ〜」
 そう言い終えるや否や、『ライオンのたてがみ』はブチブチと引っこ抜かれ、恵介は苦痛に頭を抱えた。
「恵介君? 次はないから……ねっ?」
 千奈津は恵介を見下ろし、不気味な笑みを浮かべ、手についた無数の毛を叩き落とす。
 恵介には、それが悪魔との最後の約束の様に思えた。
「ジィジのこの家、ずっと昔からここに在ったんでしょ? 素敵じゃない、こんな田舎にもロマンがあって!」
「え、ええ。ロマンですね。ロマンです。……何がロマン?」
『ライオンのたてがみ』に再び危機が訪れようとしたが、寸での所で難を逃れた。
「忘れちゃったのならしょーがないわね」
 千奈津は麦茶をコップに注ぎながら、そのロマンを声を低くして語り始めた。
「むか〜しむか〜し、深い森に仲の良い三名の神様がいたという。三名の神様は、風猿、爛猫、氷狐といった。
彼らは力を合わせ、長い間森を守り続けていた。しかし、ある時を境にして二名の神様は突如として姿を消してしまったのである。
そして、森には氷狐様だけが残っていた。二名の神様は氷狐様によって消されたのである、ってなんでか分かる?」
 千奈津の痛い位の視線を感じながら恵介は首を傾げた。

187 :名無し物書き@推敲中?(1/2):2006/10/29(日) 00:51:13
>>185
リライトしてみました。
えっと、こちらの趣味が入りまくっているので全然違うものになってしまいましたけど・・・。

------

 心地よい陽光が照りつける、真昼過ぎ。今は春。
 寒さも終わり、これから暑くなるだろうそんな季節。

 冬服では用を足さず、夏服ではちょっと寒い。そんなふらふらとした時。

 何事もない、何事も起きそうにもない、そんな高校生活。教室の自分の机からからぼんやりと外を眺めていたら、
そこに見覚えたくないけど、見覚えがありすぎる小柄な彼女が急いでこちらに向かって走ってきている。
その、小柄な彼女は同級生、もといい幼なじみー九波 カオルーなのだった。

 「ねえ、タカ。ターカ」

 ちょっと小柄なカオルが、俺が座っている机に向かってドシドシと突き進んでくる。しかも、
真剣な目つきで口の端に現れるにやつきを抑えられずに現れている。これは、危険だ、
あきらかに俺は狙われている、それも厄介事に。彼女にとって厄介事じゃなくても、
俺にとっては少なくともいやな厄介事を持ってきたに違いない。

 「…あー。まずそうな事? 今日は教科書忘れても貸せるようなのないし、
提出の資料を写すものなんて無かったし。っていうか、今日小テストはあったけど、カンニングだけはもう勘弁してくれない?」
 「ば、ばっか。カンニングは最終手段っしょ。この前みたいに赤点とるほどやばくなかったらやんないよ」
 「やばくなったら、またやるんだ…」
 「あたりまえっしょ。赤点とって遊びに行けなくなったらいやじゃん…そんなことじゃなくって」
 「厄介事お断り!」
 「だーもー、いつも、いつも、私がそんなのばっかり持ってこないって」
 「…ほんとにそう思っているのか?」


188 :名無し物書き@推敲中?(2/2)(1/2):2006/10/29(日) 00:52:01

 一瞬、カオルが目をそらす。少し声を絞りながら、というより珍しく声を落としながらしゃべり始める。

 「図書クラブの課題忘れてて…その、ちょっと近所の山にある祠の写真を撮ってこようと思って。頼りないボディーガードを一名!」
 「…いつもの仲良し3人組と行けば? もう課題とか勉強とか忘れ物とかそんなことに巻き込まれないって誓ったんだ。
特におまえ限定で」
 「ほほぅ。非協力的じゃーん?」
 「べっつにー? だいたい、祠ってどこだよ。どうせ俺の知らないとこだろ?」
 「なにいってんの? あーそーこ。えっと、あー、あのー詑弖摩山のジッチャンの祠の事」
 「あーカオルが、祠の前でジッチャンの怖い話を聞いて泣いたところね」
 「う…変なとこばっか、覚えてるんだから…」
 「まージッチャンの祠なら、子供じゃないんだし、半日もあればいけたと思うけど?」
 「それに同行して欲しいの、私、あそこまでの道筋あんまり覚えてなくて…」
 「まー…いいかー…なんか危なくなさそうだし。ちなみに報酬と日時は?」
 「今週の土曜日、報酬はラブラブな幼なじみとお手製弁当でどう?」
 「大 却 下。おばさんの手弁当でよろしく。やっぱり弁当は年季が入ってないとなー」
---

以上です。

189 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/29(日) 19:02:01
ひでーwww原文のカケラもねー。
オレもリライト挑戦するか

190 :187:2006/10/29(日) 19:30:59
>>189
だって、原文に現実味がなさすぎるんだもーん。ひょうこ様とか、伝説語り始める突然女とか、
ライオンのたてがみとか、お嬢様面とか、きもいんだもん。きもすぎて話を読むのつらいんだもん…。

そりゃ、俺の話もきもいけどさ…

191 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/29(日) 20:26:23
>>181
 河川敷の公園は交通の便が悪く、休日だというのにあたりには人っ子一人いない。
ベンチにに腰をおろして、落ち行く太陽を眺めながら「ああもうじき秋も終わっちまう
んだなあ」とセンチなことを考えていたら、後ろから声をかけられた。
「輝木、寒いから帰ろうよ」
 僕は振り返らずに夕日を見ていた。夕日っていうのはただ太陽が赤く見える、それだけのことの
はずなのに、なんで見つめてしまうんだろうな。
「寒いから帰ろうよ。まだ冬毛が生えてないから寒いんだよ。帰って毛繕いしようよ、
背中がかゆくてしょうがないのよ。これ以上無視するならその新品のクツに貫禄を
つけてやる」
 と言いながら僕座るベンチの前にやってきたポチは、あろうことか片足を上げて
あられもない体勢をとったので、僕は粗相をされないうちに立ちあがった。
「なあ、犬ってのは夕日を見ても何とも思わないのか?」
「興味ないね。太陽が赤く見えたからって何だって言うんだい。そんなことより
今は帰ってからメシ、それが重要でしょ」
 ポチは僕の顔をきつくと睨みながら、四つ足でちょこちょこと公園の出口へと歩いていった。
あんなによそ見しながら歩いて転ばないのかといつも不思議になるが、けれどポチは気に
した風もなく、ひょいと足元の障害物やら雨水ブロックやらを避けて歩いていく。


192 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/29(日) 20:34:31
>>187>>188
酷すぎるw
動き削って会話のみ小学生駄文にw

193 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/29(日) 23:11:16
>>187
「ねえ、タカ。ターカ」

ktkrwwwwwwwwww

194 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/30(月) 00:36:14
・原文をもとにデフォルメ・パロディ化
スレの趣旨と違うぞ。
>>187は劣化デフォルメしてパロッたと思ってやれよ。^^;

195 :1/2:2006/10/30(月) 00:56:42
 恵介の家のまわりをとりかこむ雑木林は、樫や椎といった厚手の葉をもつ樹がてかてかと
光る照葉樹林で、今日のようなよく晴れた日には新緑が目に痛いほどになる。だからなのだろう、
恵介も千夏も、木や森を見ようとせず、空ばかりをぼうっと見つめて過ごしている。
 いかにも田舎の二束三文の土地の上に立った木造住宅は無駄に大きい。一部屋は広くないが
部屋数がむだに多いのだ。部屋数が多くとも、いまどき二十歳を過ぎて親元に同居しつつ働くような、
親孝行の若者は多くない。空いた部屋は結局のところ、物置やら子供の秘密基地やらに使われるのが
相場である。恵介の家もそういう、無駄な空き部屋や無駄な別棟<はなれ>だらけの、お化け屋敷の
ような家だった。
 縁側に腰かけて空を見つめる。もう二十分そこらもこうしている。クーラーがない恵介の家では、
ここが一番涼しい場所なのだ。恵介は、退屈じゃないのかな、と千夏のほうを振り返った。だが、
千夏はぞんがい楽しそうな様子でわらっている。
「なに、なんか面白そうなことでもあったか?」
 千夏はすこしキョトンとしたあとで笑った。「ちょっと思い出してたの。恵介は、ひょうこ様って覚えてる?」
「え?ヒョウコ様? アホみたいなV系バンドの話か?ならパスだ」
 恵介は、自分の趣味以外にはまったく興味をもとうとしない。

196 :2/2:2006/10/30(月) 00:57:13
「アホみたい?」千夏は、恵介ご自慢の金髪をひっつかんだ。「それは暴言よね。取り消さないと、抜くよ」
 恵介は両手をじたばたさせたが、後ろにいる千夏には抵抗のしようがない。
「分かった、ごめんなさい。ちゃんと話聞くから離してくれよ。ショウコ様がなんだって?」
「ひょうこ様。氷の狐って書く氷狐様。恵介のジィジがよく話してたやつよ。森の神様のおはなし」
「俺は覚えてない。爺いがよく、なんかお経みたいな話をブツブツ言ってたのは覚えてるけど。
どんな話だったっけ?」
「お、興味が出てきたの? ええと、むかしむかしの話じゃ、深い森に仲の良い三柱の神様が
居ったそうな。風猿、爛猫、氷狐というご尊名をお持ちで」
「口調まで爺いに合わせなくてもいいよ。けど、そういえばゴソンメイって言葉が分からなかったのは
思い出した。それで?」恵介は麦茶を二人分注ぎながら、話の続きをうながした。
「それでじゃ。彼らは、長い間、じつに長い間、森を守り続けていらっしゃった。しかし、ある時を境にして
氷狐様をのぞく二柱は忽然として姿を消してしまった。はたして森になにが起こったのか」

注・「千奈津」は「千夏」に直させてもらった。
ここでは書かなかったが、新緑の時期に夏休みをやってるわけがないよ。

197 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/30(月) 18:07:48
テンポが良く纏まってますな。

198 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/30(月) 23:48:15
 中国大使館の先でタクシーを下り、地図を片手に左へ下りていく坂道を歩いて行った。
正面に東京タワーが見えている。この辺り、まんざら土地勘がないわけでもなかったが、
十二年前の記憶などもう役に立たないだろうと思っていた。しかし当時の古い民家が
まだけっこう残っていた。煙草屋、酒屋、クリーニング屋、パン屋。日常生活なら町内の店で
だいたい用が足りていたころの面影が残っているのだ。だがよくよく見ると、
たしか寺があったと思われる辺りがそっくり駐車場になっていたりする。街も暗くて活気がなく、
なんとなくなげやりに見える。高級マンション街がすぐ近くまで迫ってきており、
いまは街のほうがそれに声をかけてもらうのを待っている感じだった。
 番地を見ながら脇道に入って行くと、煉瓦タイルを張った四階建ての
真新しいマンションに突き当たった。元麻布台コーポと銘打ったブロンズ板が
通る人もいないところまでまがまがしく光っていた。中へ入れてもらうのに管理人室の
ボタンを二十回も押さねばならなかった。小窓が開いて管理人と顔を合わせた瞬間、
来る前に電話しておいてよかったと思った。くわえ楊枝で出てきたのだ。
不幸にしてまだくわえ楊枝の人間から、お愛想を言われたり愛嬌を振り撒いて
もらったりしたことがなかった。
「そんなこと言われてもねえ。旅行に出かけているだけかもしれないし」平べったい顔を
四角にして言った。いわゆるえらの張った顔で、顔色もどちらかといえば黄土色。
広い眉間、まばたかない目、隙間だらけの歯。この小窓から出し入れできる自分の
権益は必死に守ろうとしているみたいだった。後にこたつが見えており、
テレビがつけっぱなしになっている。座布団の上で寝そべっている猫まで
主人に負けない不機嫌な顔をしていた。
「そりゃ緊急の場合かも知れませんけどね。人の部屋に勝手に入っていいという法律は
ないんですよ」
「二週間以上音信不通なんです」わたしも四十年使いふるしてきた顔を突き出して言った。


199 :>>198:2006/10/31(火) 00:59:30
 中国大使館をちょっとすぎた辺りでタクシーを降り、地図を頼りに麻布署の角から細い路地へ入る。
雑居ビルや民家にときおり遮られて見えなくなるが、正面には東京タワーが以前と変わらない
姿でそびえている。
 十二年も前の記憶など役に立たないだろうと思っていたが、実際来てみると、街のとところどころ、
例えばクリーニング屋だとかパン屋だとか煙草屋だとかに既視感がある。この街はたしかに、
商店街をハシゴしてひとつひとつ用を足していくような、むかしの雰囲気が残っているのだ。
 だが、そんな既視感に安心して街を歩いていると、今度はまったく見覚えのない駐車場に
出くわした。よくは思い出せないが、ここはもっと違う場所、たしか寺かなにかだったはずだ。
黒々とした新しいアスファルトの駐車場は、商店街然とした街にはいかにも不釣り合いだったが、
満車状態の一時間五百円の駐車場が幾ら稼いでいるかと考えると納得した。
 要するに、以前あった寺も商店も、潰れるのを待っているだけなのだ。あと一二年の話でも
ないだろうが、遠くに見える高級マンションは、いつかこの辺りの商店に息をかけるだろう。
そう思って背後の商店街を振り返ると、やっぱり、記憶よりもほんの少しすすけて見えた。
 番地を見ながら脇道に入っていくと、目的の建物は割とすぐに見つかった。煉瓦タイルを
張った四階建てのマンションの壁面に、元麻布台コーポと銘打ったブロンズ板が陽光を
まがまがしく反射している。
 管理人室のチャイムを二分おきに五回鳴らすと、ドアの奥で物音が聞こえた。だが、
管理人はさらに六回チャイムを鳴らすまで出てこなかった。
「そんなこと、言われてもね、旅行か、何かじゃないんですか」管理人はわたしに応対しながらも、
楊枝で歯滓を取ることを怠らない。管理人の平べったい顔は楊枝の動きに合わせて縦横に延びた。
「そりゃあ、おたくの事情も分かりますけどね。だからといって他人様の部屋を勝手に開けるのは
管理人としてどうかと、ね」


200 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/31(火) 11:04:42
リライト前のほうが、はるかに良い。

201 :名無し物書き@推敲中?:2006/10/31(火) 14:18:24
>>200
>>1

202 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/03(金) 08:02:56
アゲ

203 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/03(金) 16:57:47
「すいませーん。アイスコーヒーおかわりいいですか?」
 そろそろ彼が来るころだ。私は一時間も前から空調の効いた喫茶店でこうして彼を待ち続けている。
 今日、彼を呼んだのは他ならぬ私だ。
 どういう風に話を切り出そう、出来るだけ自然に、そんな事ばかりが頭いっぱい駆けていた。
 その時、
「いや〜お待たせしました。ごめんなさいね〜。時間ピッタリですよね? よかった、よかった」
 彼は私と向かい合うように席に着いた。
「いいえ、私も先程来たばかりなので……。待ってなんて……いない、です」
「そっか。それならよかった。この所、製品開発で忙しいんですよ。あっ、ウェイトレスさん。コーヒー」
 彼、中里武志は私の勤めている某有名生活用品会社に所属している。
 この前、中里の考案から発売にこぎ付けた商品『あま〜い歯ブラシ』は、私も構想していたもので、一足早く先を越されてしまった。
 中里は私の斜め前を常に行く男であった。正直、私の業績が最近伸び悩んでいる原因が彼にあると言っても過言ではない。
「珍しいですね。君からお誘いが来るとは思いませんでしたよ。実を言うと僕も君と語らいたかった」
 口を閉じたまま口角をくっと上げた笑みは、縁日に出される狐の面の様だ。
 正味、彼は気持ち悪い。

204 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/03(金) 16:58:35
 一昔前のアイドルを意識したサラサラナチュラルぱっつんヘアー、武志という逞しい名とは余りにもかけ離れた、頼りない薄っぺらな身体、げっそりとした蒼白い顔。
 特に笑った顔は頂けない。笑顔とは人に安堵を与えるものだが、彼の場合それは、どうぞその右のパンチを僕のお顔に当てて御覧、
 出来ないでしょ? 出来ないでしょ? と、言いたげに嫌味な意味を込めた実に不快なものであった。
 とりあえず、我慢。右のプルプルと震えた手を慈愛の心で押さえつけ、難しい数式を唱える。
 そうする事で彼の顔もなんとなく許せる、気がした。
 冷静に観察すると中々に面白い顔ではないか。この人もそれなりの苦労があるのだろう、目の下には黒い斑点が広がり、十分な睡眠をとれていない事が伺える。
「中里さん、お疲れですか? クマ、出来てますよ」
 目の下を指差して見せた。彼は、
「あぁ……。これですか? 言ったでしょう、最近忙しいと。まぁ、深い理由があるのですよぉ。そう言えば君も、クマさん、出来てますよ。最近忙しいのでしょう?」
 一言問えば二言返ってくる。次は左の拳が飛び出しそうだが、ガ・マ・ン。ここでぶん殴っちゃったら、全てがパー。
 この流れは絶好のチャンスなのだから。
「お疲れ様ですぅ。私は……なんか、コーヒーの飲みすぎかも……アハハ」
 うん、分かってるよ。分かってるよ。常々僕に仕事を越される君が忙しいはずもない。コーヒーを飲むのがお仕事になってるもんねー。
 彼はそんな意味合いを込めた笑みを浮かべる。
 手が駄目なら頭でいくよ? ねぇ、頭突き入れちゃうわよ? 
 駄目よ! 冷静になろう。これから彼に苦虫を噛ませる事が出来るのだから。
 そしてチャンスは、今。
「そう、そう」「あの」
 発言が牽制しあった。
「あ、すいません。くだらないお話なので……」
「いいや、どうぞ、君から」
 私に手を差し伸べ、続きを促した。注文したコーヒーがテーブルに届く。私はコーヒーを一口含んだ。
 では、お言葉に甘えて。

205 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/03(金) 16:59:23
 本当にくだらないお話なので、あしからず。
 ある日、彼女は一生懸命お洒落をして大好きな彼と初めてデートしたそうです。
 彼女は憧れだった彼の横で、つい舞い上がってしまいドジばかり。
 それでも、彼は優しくエスコートしてくれました。
 彼女は優しい彼に心底惚れ込んでいました。ただ、彼は最近寝不足で、目の下が疲れきった様子。
 そんな彼のことが心配になり、寝つきの良かった彼女は早寝のコツを教えてあげました。
 しかし、彼は決して安眠したかったわけではないようで。むしろ、眠り、夢を見ることを恐れていました。
 どんな夢? 彼女が訊くと、彼はニヤリと笑い夢の内容を語りだしました。
 その日以来、彼女は妙な夢に悩まされます。
 
 【またここ。真っ暗な。でも、奥に何か見える。行こう。何がある。見たい。
 誰。これは誰。誰の目。大きい。嫌、見ないで。私を、見ないで。赤い目。私を見ないで。
 逃げよう。いつもの様に。走れば、覚める。いつか覚める。
 お願い。来ないで。早く、覚めて。駄目。私、追いつかれる。いつか捕まる。夢なら、覚めて】

 眠りに就くたび同じ夢。それどころか、状況は徐々に悪化し、彼女はそれ以上先を見ぬ様、睡眠を摂らなくなりました。
 それが続くうちに目の下は紫に淀み、目玉は赤いペンキを溢した様に真紅に染まり、それが黒目を侵食し――
 有名な都市伝説で『夢魂(ゆめたま)』と云われています。
 この話を聞いた者は、何者かに追われる夢を見ます。その一週間後、口からビー球大の玉を吐き出すのです。
 それは夢の進行具合を表すのか、信号機の様に緑、黄、赤と色が付いているのです。
 緑ならまだ大丈夫、黄は注意、赤は……。
 その夢から抜け出す方法は簡単であります。他の誰かにこのお話をすればいいのです。
 そうすれば、呪縛から開放され、安眠が約束できるそうです。
 話を聞いた者は夢に喰われ、徐々に。或いは、この話を他の誰かに。
 玉の色は引継がれ、話が伝わっていくほどに緑から黄へ、黄から赤へと変わっていきます。
 彼女の場合、吐き出した玉は緑色であったためまだ大丈夫でした。その後、彼女は友達にその話を伝え、また安眠出来る生活に戻ったそうです。
 

206 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/03(金) 17:00:08
 両肘を突き、興味津々といった様子で彼は私を眺めていた。
「ねっ? くだらないでしょ? ごめんなさいね」
 私はコーヒーを飲み干し、心の中で小さく拳を握り締めた。
「いやいや、面白いお話で。そのお友達、どうなったんでしょうかね?」
「恐らく、悪夢に悩まされたでしょう。そして、今。悪夢から救われるのです」
 私はポケットの中から、緑色の呪縛を取り出し、テーブルに転がした。
「これ、よろしくお願いしますね。中里さんならきっと仲良くやっていけると思いますよ」
 彼はギョッと目を見開き、しばらくの間微動だにしなかった。
 まるでひょっとこのお面。私は可笑しくなりクスクスと笑った。
 彼もまたクスクスと笑う。なーんだ、普通の笑みも作れるんじゃない。
 初めて、彼の屈託のない笑顔を見た気がした。
「まさか、そんなオチが待ってるとは……。本当に面白い人だ。君は」
 彼はおもむろに胸ポケットから赤い玉を取り出し、テーブルに置いた。
「では、僕の話も聞いていただこう。これは『夢魂』という――」
 私はコーヒーのおかわりをした。    

                       終

207 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/04(土) 16:14:29
酷評スレからお引っ越し乙

208 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/04(土) 16:16:53
酷評スレと微妙に変わっててワロス

209 :リライト希望:2006/11/05(日) 02:35:18
 僕はこげ茶色の岩の上に立っている。辺りは荒れた大地が広がっている。こげ茶色が、地平線まで続いている。
 僕が立っているような岩は、どこにでも無数に転がっている。まばらにある飛びぬけて大きい岩は、小さな丘のようにも見える。遠くにあるそれは、陽炎のように揺らめいて見える。
 空は晴れ渡っている。地表とはうって変わってすがすがしい青をしている。
 太陽が真上から日差しを降り注いでいる。雲は一つも見えない。
 風は吹いてない。肌で感じないし、風音さえ聞こえない。ただ、僕の心臓から血が滴り落ちる音だけが聞こえる。それは地面を赤黒く染めていく。僕の影をさらに黒く染めていく。


210 :>>203:2006/11/05(日) 02:53:17
「お待たせしました。ギリギリですが、一応間に合ったみたいですね。よかったよかった」
 中里は、私と向かい合うように席に着いた。
「いいえ、私も、それほど待っていたわけじゃありませんから」本当は一時間も前から彼を
待っていたのだが、私が楽しみに待っていたように取られたらたまったものじゃない。
「それならよかった。さいきん忙しくて忙しくて、まったく寝る間もないんですよ。あっ、
ウェイトレスさん、コーヒー」 中里は店員を呼んだあと、私のほうに身をのりだして
にたりと笑った。
「珍しいですね。君からお誘いが来るとは思いませんでしたよ。実を言うと僕も君と語らいたかった」
 中里は私の会社の同僚だ。社員としては有能なのだが、どうしても好きになれない。
それは一昔前のアイドルのような優男風の髪型のせいでもなければ、痩せぎすの身体の
せいでもない。この笑顔がとにかく気持ち悪いのだ。
 私はこの男が大嫌いだ。それは向こうも承知している。その上でこうやってお茶に誘った
からには、なにか仕事上でどうしても頼まなかったことがあるのだろう……中里は、人の弱み
をみつけたときに笑う、そういう人間だ。
「で、何の用なんですか?」
「ええ、下らないお話なのですが、どうしても気になることがありまして」
「あ、いえいえ下らない悩み事なんかありませんよ。どうやら目にクマも出来ていらっしゃるようですし、
どうぞお話してください」
「そういえば、中里さんも目がすこし……疲れてらっしゃるのでは?」
 と、すこし気遣うフリをすると、中里の眉がすこし吊り上がった。ただの相談事ではないことを
見抜いたのだろうが、「構いませんよ」という彼の言葉に従い、私は本題にはいった。


211 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 02:54:03
 私の友達の話です。彼女には優しい恋人がいて、彼に心底惚れ込んでいました。
ただ、彼は最近寝不足で、目の下が疲れきった様子。そんな彼のことが心配になり、
寝つきの良かった彼女は早寝のコツを教えてあげました。
 しかし、彼は決して眠りたかったわけではなく、むしろ、眠ることを恐れてさえいました。
なぜ? と彼女が訊くと、彼はニヤリと笑い、彼を脅かす夢の内容を語りました。 その日
以来、彼女は妙な夢に悩まされます。
 
 【またここ。真っ暗な。でも、奥に何か見える。行こう。何がある。見たい。
 誰。これは誰。誰の目。大きい。嫌、見ないで。私を、見ないで。赤い目。私を見ないで。
 逃げよう。いつもの様に。走れば、覚める。いつか覚める。
 お願い。来ないで。早く、覚めて。駄目。私、追いつかれる。いつか捕まる。夢なら、覚めて】

 眠りに就くたび同じ夢。それどころか、状況は徐々に悪化し、彼女はそれ以上先を見ぬよう、
睡眠を摂らなくなりました。 それが続くうちに目の下は紫に淀み、目玉は赤いペンキを溢した
様に真紅に染まり、それが黒目をだんだん侵食していきました。彼から話を聞いて一週間後、
ついに彼女は口からビー球大の玉を吐き出しました。

 ですが彼女は、その夢から抜け出す方法も知っていました。他の誰かにこの話をすれば
いいのです。そうすれば、呪縛から開放され、安眠が約束できるのです。 その後彼女は、
嫌いな同僚にその話を伝え、また安眠出来る生活に戻ったそうです。


212 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 02:54:42
「……と、いうお話です。まあ一種の都市伝説なんですが、中里さんはどう思います?」
 両肘を突き、興味津々といった様子で彼は私を眺めていた。
 私はコーヒーを飲み干し、心の中で小さく拳を握り締めた。
「いやいや、面白いお話で。そのお友達、どうなったんでしょうかね?」
「恐らく、悪夢に悩まされたでしょう。昨夜まではね」
 私はポケットの中から、緑色の球を取り出し、テーブルに転がした。
「これ、よろしくお願いしますね。中里さんならきっと仲良くやっていけると思いますよ」
 彼はギョッと目を見開き、しばらくの間微動だにしなかった。
 まるでひょっとこのお面。私は可笑しくなりクスクスと笑った。
 彼もまたクスクスと笑う。なーんだ、普通の笑みも作れるんじゃない。
 初めて、彼の屈託のない笑顔を見た気がした。
「まさか、ね…… 奇遇ですねえ、私も似た話を知っているんです。いや、ほぼ同じ話と
言ってもいいかな。ただ違うのは、その話が伝えられるたびに球の色は緑から黄色、
最終的には真紅に変わり、夢の内容も変化していくそうですよ」
 彼はおもむろに胸ポケットから赤い玉を取り出し、テーブルに置いた。
「――つまり、夢の中のなにかに、とうとう追いつかれるそうです。お話に出てきた
同僚の方は、今夜、ようやく安眠できるでしょうね。残念ながら」
 私はコーヒーのおかわりをした。

213 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 08:34:11
働かない親父の下に生まれた俺の話をちょっと聞いてくれ
子供心に覚えているのは夜中の父の怒鳴り声、吐くまで食べることを強要されたお菓子
後日聞いた話だと俺が生まれた事よりも主夫を主張し仕事を探さずにすんだ事を喜んだらしい
更にあれは小学3年生の時、生徒の騒がしさを収められない担任教師の胸倉を授業中掴んだこともあった
遅刻しそうな時は自転車で校門まで着いてきたこともあったが・・・

小5になったあたりで「父の様には成らないように」と進学塾に通い、多感な時期のあらゆる物を犠牲にして志望校に入学
その事に逆らうこともあり、テストで芳しくない点を取ったことで殴られることもしばしば
この辺りでうちの父は普通の家庭の父親とは違うのでは?という疑問がわいたのを覚えている

その疑問をずっと持ったまま覚えているのは
よく喧嘩をしていた両親の事
「もう出て行く」と怒鳴り散らした父親の声
中学二年生だった俺は喧嘩の原因も我関せずと有り余る力を部活に打ち込んだ
結果優秀な成績を残し結果が見えてきた矢先の事・・・

という感じにしていただきたいんですが
詳しくわかるように全部書きます

214 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 08:37:24
受験にかけた全ての物(時間、お金、両親の気遣い、友人たちとの時間)
望んで、望まれて入った私立校での生活全てが無駄になった事件は些細な事だった

中学生にもなって稚拙だとは思うが、友人達のズボンを脱がしあう
性的になどと言う感情は皆無の悪戯だけの行動
僕らのそんな行動を教師たちは『セクハラだ!』『虐めだぞ!』と捲くし立て弁解する間も無く退学を言い渡させる
怒ったのか、呆れたのか、悲しんだのか、両親の顔を見れなかった俺はそれを覚えていない・・・
弁護士に相談すればといってくれた事も意地を張り斜に構えて事が結果として現状に出ている

親父はあの時どんな顔をしていただろう・・・
そんな気持ちも学校から帰り遊びに行こうとする俺を捕まえガムテープで手足を縛ってくる親父の顔が浮かび何とも言えない気持ちになる
両親を悲しませた事と同じように思い出す幼少の日々
箪笥の角に頭を打ち付け続け死のうと悩むこともあった
鏡に映る自分の顔から両親のパーツが浮かび鏡を叩き割り自傷することもあった
親父は俺を言い訳に利用していると思いやるせない気持ちになることも少なくなかった。
母を呪いたいほど恨んだ時も、そうだった。母を刺そうとする俺を父は制止せずに何かを言ったようにも聞こえた。
「やれ!刺せ!そしてえぐれ!」


215 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 08:50:33
こっから
お願いします。
公立に行った俺は
かなり失望した。だが、家でいろいろされたこともあり?!免疫がついたのかちょっとしたことでは動じなくなった
いや、感じなくなったという方が正しいか。
そんな俺にも譲れないものがあった。
テニス

だが、テニスも俺をはねのけた。

やる気ない部員、顧問

最悪な環境

あとで気付いたことだがたいていのことはやる気と環境が一番大事なのだ。

だが、やるからには俺は他の部員の3倍練習した。

家でも素振りや走り込み、フォームチェックなど毎日怠らなかった


216 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/05(日) 19:21:21
>>213
少し、落ち着け。何をして欲しいのかさっぱり分からん。

217 :no.1:2006/11/17(金) 12:11:49
 紀元前三三四年、ペルシアにて国王ダリウス三世臨席の軍議が開催された。
アレクサンドロス三世率いるマケドニアの軍勢がヘルレスポントを渡河し、
同国への侵略の意図を露にしていたのである。軍議は、その対策を話し合う
ためであった。
 会議において、マケドニア軍が辿ると思われる街道や、地勢などが詳細に
検討され、迎撃の地はグラニカス河畔と決まった。

 アレクサンドロス三世が、イリカムの地を発ってグラニカス河に至ったの
は、雨天続きの四月であった。河は黄土色に濁って氾濫し、渡河が容易では
ないのは一目瞭然であった。その茫漠たる奔流の向こうには、絶壁のような
岸があり、既に布陣を終えていた迎撃のペルシア軍の軍旗が、見渡すかぎり
厳然と翻っていた。
 アレクサンドロス三世は、自軍に布陣を命じる一方、主だった者たちを天
幕に召集して軍議をひらいた。
 荒ぶる河とそうそうたるペルシア軍の陣容を前にして、重臣や将軍たちの
間には、慎重論が根強かった。
 その急先鋒は、マケドニア王家三代に仕える、重臣中の重臣ともいうべき
パルメニオであった。そもそもが、遠征そのものに反対であっただけに、積
極策を説く王をいさめる舌鋒に鋭さが増すのも無理はない。
「王よ、父君フィリッポス二世ですら、四月という月には干戈を動かさなか
った。王もこの慣例を心に留め、もう数日を待ち、来月を迎えてから攻撃を
開始しては如何か」

218 :no.2:2006/11/17(金) 12:12:46
 この懸命の建言にたいするに、若きアレクサンドロス三世は、
「ならば、これからは四月を第二の三月と呼ぶことにせよ」
 こともなげに言った。
「されば!」と、老臣は怒りに顔を赤らめ、「既に日没間もないことであり
ますから、明日を以って渡河するのは如何」
「何を言うか。足下らは既にヘルレスポントを渡ったではないか」
 答えるアレクサンドロス三世の精悍な頬には、笑みさえ浮かんでいた。
 この若き軍事的天才にとって、パルメニオの「旧例に習え」という言い分
は、馬鹿馬鹿しさを通り越して滑稽極まりないものであった。戦争の要諦と
は、常に主導権を握り続けることにある。古今東西、兵数の多寡よりも、戦
場を思うが侭に操ってきた者がすべからく勝利を収めている。そして、寡兵
で主導権を握るためには、相手が予想もしない手を次々と打たねばならぬ。
むしろ、この若者に言わせるなら、パルメニオの主張する父君の旧例がある
からこそ、夜を前にして渡河する例がないからこそ、我々は渡河を敢行せね
ばならぬ、ということになろう。渡ってくる訳がないと思い込んでいる敵の
虚をつくのである。アレクサンドロス三世にしてみれば、頭の固いパルメニ
オに人を食った言葉のひとつも返してみたくなるのも当然であった。
 ギリシア全土を武威によってかしづかせたこの若き覇王は、金銀妖瞳に荘
厳な光を宿して臨席のものたちを睥睨した。
 異論は止み、静寂が取って代わった。その威に逆らうことの無駄は、誰も
が承知していた。

219 :no.3:2006/11/17(金) 12:14:10
「右翼から渡河を敢行し、敵騎兵隊中央に進出したまま機動戦を行う。パル
メニオらは左翼に展開し、右翼部隊の上陸を見てから渡河に当たれ」
 その言葉で会議を締めくくったアレクサンドロス三世は、つまらない演劇
でも見せられたかのように身軽に席を立ち、直属部隊の野営地へと向かった。
父王フィリッポス二世が暗殺されてから堰を切ったように始まった内乱を鎮
圧し、同盟を裏切ったギリシアの各都市を征服する間、最も頼りになったの
は、父が遺した重臣たちではなく、幼少から共に暮らし育った、直属部隊の
諸将たちであった。

220 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/17(金) 16:59:53
>>198
 中国大使館の先でタクシーを降り、地図を片手に坂道を下りていく。正面に東京タワーが大きく見える。
 十二年前の記憶などもう役に立たないだろうと思っていたが、いくつかの民家にはまだ見覚えがあった。
 煙草屋、酒屋、クリーニング屋、パン屋、古びた看板に日常生活の匂いが染みついている。
 もちろんよく見ると、 確かに寺だったはずの辺りが駐車場になっていたり、高級マンションが路地に覆い被さるように迫っていたり、それなりの変化は見て取れる。そうした新しい建物はまだこの土地に馴染んでおらず、どうしても投げやりな印象を受けてしまう。
 電柱に張り付いた番地表示を見ながら脇道に入ると、煉瓦タイルを張った四階建ての真新しいマンションに突き当たる。元麻布台コーポと書かれたまがまがしく光るブロンズの表示を確かめてエントランスに向かった。
 管理人室の呼び出しボタンを二十回は押しただろうか。管理人のくせに留守とはどういうことだ、と怒りが込み上げ始めたとき、ようやく小窓が開いてくわえ楊子の男が顔を出した。これまでくわえ楊子の人間に良い印象を持ったことはない。不幸にして今回も同じ結果のようだ。
 「そんなこと言われてもねえ。旅行に出かけているだけかもしれないし」
 四角いえらの張った顔をさらに尖らせて、男は仏頂面で答えた。
 小窓の奥には、小さなこたつに付けっぱなしのテレビ、箸の刺さったカップラーメンがのぞいている。おまけに主人に負けないくらい不機嫌な顔の猫が座布団の上に寝そべっていた。
 「そりゃ緊急かも知れませんけどね。人の部屋に勝手に入るのはどうもね。あんた、警察ってわけじゃないでしょ」
 「二週間以上音信不通なんです」
 四十年間使い古してきたこちらの顔は、この男にはどう映っているのだろうか。


221 :まこと:2006/11/17(金) 19:21:27
「私、あなたのしたいことがわからないの」
 そう、女は言った。そう言う女の顔はよく見えなかった。よく知っているはずの女だ。さっきから不機嫌になっていた僕は言った。
「俺のことがわからないって?」
すると女はたまりかねたかのようにもう一度言う。
「あなたの本当にしたいことがわからないのよ。私」
 そして女は下を向いて俯いた。女は泣いていたのだ。
 僕は立ち上がってもう一度女を見る。すると、何故か見えたのは毛の生えた黒い豚だった。それと、男の大きな広い背中。どうやら僕は僕でありかつ僕では無いみたいだと僕は思った。
 僕は女に言った。
「したいことだって?あんまり笑わせるなよ。そんな馬鹿げたことで」
 それで目が覚めた。気がつくとベッドの上で、もう朝だった。


222 :☆彡:2006/11/17(金) 21:19:33
222

223 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/18(土) 00:53:00
>>217
たとえば、冒頭の軍議に誰が出席してどういう派閥があって
どういう対案が出て駆け引きがあって、とか書きたい。
ヘルレスポントがどのくらい戦略上重要なのかとかも。
その軍議だけで少なくとも1レス分は使える素材だと思う。
けどすまん。知識がないのでリライトできねー。


>>221
「私、あなたが何をしたいか分からないの」
 女は言った。俺はこの女をよく知っている。知っているはずだ。
「俺のことが分からない? よくもそんなことが言えたもんだ」
 女はしばらく黙っていたが、
「あなたが本当は何をしたいのか、分からないのよ」
 とだけ言い捨ててそっぽを向いた。泣いているようだが、よく
顔が見えない。俺は体を起こして女の肩を掴もうとしたが、
できなかった。そこに居たのは毛の生えた黒い豚と、これまた
毛が生えた男の背中だった。俺は俺の背中を見ているらしい。
「したいことだって? やっぱり馬鹿な勘違いをしてるのか。
いいか、俺は――」
 そこまで言いかけたところで目が覚めた。

224 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/21(火) 15:40:08
>>217

 「現在、アレクサンドロス三世率いるマケドニアの軍勢がヘルレスポントを渡っており、我が国への侵略意図は明らかであります」
 ペルシアの国王ダリウス三世は、司令官の報告を苦虫を噛みつぶしたような表情で聞いていた。
 「いいか、何としてもグラニカス河畔で迎撃しろ。どんな作戦と取るかは、おぬしたちに全て任せる。ただし、アレクサンドロス三世の首を手土産にすることだけは忘れるな」
 ダリウス三世は、会議の半ば、それだけ言うと席を立った。国王の後ろ姿を見送った後、残された者たちは、どうしたものかとお互いに顔を見合わせた。

 マケドニア軍がイリカムの地を発ってグラニカス河に至ったのは、雨天続きの四月のことだった。河は黄土色に濁って氾濫し、渡河は容易ではない。その茫漠たる奔流の向こう岸は、すでに見渡す限りペルシア軍の軍旗で埋め尽くされていた。
 アレクサンドロス三世は、自軍に布陣を命じると、すぐに軍議を開いた。
 「ここは慎重に事を運ぶべきかと存じます」
 先に口を開いたのが、マケドニア王家三代に仕える、重臣中の重臣ともいうべきパルメニオだった。彼は、そもそもこの遠征そのものに反対だった。
 「大君、あなたの父君フィリッポス二世ですら、四月という月には干戈を動かされなかったのです。大君もこの慣例を心に留め、攻撃は来月まで待たれてはいかがかです」
 「ならば、これからは四月を第二の三月と呼べばよい」
 パルメニオの進言に、若きアレクサンドロス三世は、眉一つ動かさず言い放った。

225 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/21(火) 15:41:13
>>218

 「では、明日にでも河を渡るということで」
 「何を言うか。足下らは既にヘルレスポントを渡ったではないか」
 臣下の一人が口を開いたとき、王が口を挟んだ。怪訝な顔を向ける重臣たちの視線など気にせず言葉をつないだ。
 「我々は今夜、河を渡る」
 パルメニオの驚く顔を楽しむかのように、アレクサンドロス三世の精悍な頬には、笑みさえ浮かんでいた。この若き軍事的天才にとって、パルメニオの「旧例に習え」という格言は、滑稽極まりないものであった。
 「戦争の要諦とは、常に主導権を握り続けることだ。古今東西、兵数の多寡よりも、戦場を思うがままに操ってきた者がすべからく勝利を収めている。寡兵で主導権を握るためには、相手が予想もしない手を次々と打たねばならぬ」
 むしろ、パルメニオの主張する父君の旧例があるからこそ、夜を前にして渡河する例がないからこそ、我々は渡河を敢行せねばならない。渡ってくるわけがないと思い込んでいる敵の虚をつくのだ。
──臆病者どもめ。ここにいるのは、自分の命が一番可愛い連中ばかりよ。

226 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/21(火) 15:42:06
>>219

 ギリシア全土を武威によってかしづかせたこの若き覇王は、金銀妖瞳に荘厳な光を宿して臨席のものたちを睥睨した。異論は止み、静寂が取って代わった。その威に逆らうことの無駄は、誰もが承知していた。
 「右翼から渡河を敢行し、敵騎兵隊中央に進出したまま機動戦を行う。パルメニオらは左翼に展開し、右翼部隊の上陸を見てから渡河に当たれ」
 アレクサンドロス三世は、指示を与えると、つまらない演劇でも見せられたかのように席を立ち、重臣たちの様子を窺うことなく、直属部隊の野営地へと向かった。
 父が暗殺されてから堰を切ったように始まった内乱を鎮圧し、同盟を裏切ったギリシアの各都市を征服する間、彼が最も信頼していたのは、父が遺した重臣たちではなく、幼少から共に暮らし育った、直属部隊の諸将たちであった。

227 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/08(金) 20:15:26
>>221
「私、あなたのしたいことがわからないの」
 そう女は言った。顔は見えないけど、僕がよく知っている女だと思う。
 さっきから不機嫌になっていた僕は、語気を荒げて聞き返した。
「俺のことがわからないって?」
 女は感情が高ぶらせながら、もう一度はっきりと繰り返す。
「あなたの本当にしたいことがわからないのよ。私」
 そう言うと、女は下を向いて俯いた。泣いているようで肩が震えている。
 僕は立ち上がってもう一度女を見た。
 驚いたことに知っている女と思っていたのは、毛の生えた黒い豚だった。
 そして、豚の後ろには男の大きな広い背中も見える。
 あの男は僕であり、今こうしてみている僕もまた僕だ。
 そんなことを考えながら、僕は女を怒鳴りつけた。
「したいことだって?あんまり笑わせるなよ。そんな馬鹿げたことで」
 そこまで言いかけて目が覚めた。
 僕は1人でベッドの上に横たわり、朝の光に包まれていた。

228 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/18(月) 17:54:21
「私、あなたのしたいことがわからないの」
 女はそう言った。顔は見えないけど、僕の知っている女だ。知っている、という確信があるだけで、誰だかは分からない。
「俺のことがわからないって?」
 僕は苛立ちを抑えることもせずに、声を荒げて言った。
「あなたの本当にしたいことがわからないのよ。私」
 女はそう言うと俯いて、肩を震わせた。泣き始めたようだった。
 それを見たら、僕の苛立ちは一瞬で冷めた。そして代わりに不安が浮き上がってきた。
 僕は女が誰だか分かれば救われる気がした。途方も無い考えだが、そんな気がしたのだ。
 僕は立ち上がって女の顔を覗きこんだ。
 そして僕は叫んだ。
「く、黒毛和牛や! 黒毛和牛がおるう!」
 そこで僕は目が覚めた。天井から黒毛和牛のステーキが降ってきた。僕の顔にそれが当た、

229 :3:2007/01/10(水) 03:31:21
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キムタクの超意外な過去

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