5ちゃんねる ★スマホ版★ ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50  

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

リレー小説を書こう!

1 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/27(月) 16:16:34
話を繋げて小説を書こう!

荒し、下ネタ、無理がありすぎる展開は禁止。
ジャンルは何にしてもOK。

あまり自信はないがとりあえず最初は書いておく。
登場人物は自由に増やしても減らしてもいい。
後は任せた!



耳元で風が唸り、服の隙間から風が入る。
冷えた手は擦り合わせても暖まらない。
冬が来た。私が一番嫌いな季節。
頭の中で繰り返す記憶の風景は、いつも生々しく色褪せてはくれない。
私はそれから逃げるようにして歩調を速め、目的地まで急ごうとした。
ふと、誰かの視線を感じた。いつもの癖で下を向いて歩いていたからだろうか。立ち止まり、辺りを見回した。私の他に歩いている人は少なく、すぐに私を見ている人物を見つけることができた。
黒いコートを着た少年だった。


2 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/27(月) 17:14:03
黒いコートを着た少年は言った。「ついにウーパールーパーの生き残りを見つけたぞ」
私には意味がわからなかった。
(頭がおかしな人かしら、見なかったことにして通り過ぎよう)そう思うと、
「ちょっと、待てよ!」黒いコートを着た少年は、走りよって私の右手首を掴み引き止めた。
「今世紀最大の発見物なんだ、そう簡単には逃がさない」
(まいったな。……てゆーか、物って、私は物扱いか)私は頭が痛くなった。
「ちょっと僕の秘密小屋に来てくれ」そう言うと、少年は、私の手首を掴みながら、
私の進行方向とは逆の方へ私を引っ張っていくのであった。

3 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/27(月) 20:17:57
「先輩wwボーダフォンってwwwネタっすかwwww?」

4 :1:2006/11/27(月) 23:33:44
いきなりウーパールーパーww

書き忘れてたけど、題名とか決めてなかったな…

5 :1:2006/11/27(月) 23:37:36
いきなりウーパールーパーww

題名とか決めるの忘れてたけどあった方がいいかな

6 :1:2006/11/27(月) 23:43:14
間違えた…

7 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 00:43:50
「ねえ、ちょっと! なんなのよ! はなして!」私は少年の手を振りほどこうと、力いっぱい腕を振った。
少年の力はいっそう強くなり、私の手首に彼の指がさらに深く食い込む。
「無駄だよ、だって僕は握力53だからね」少年はニヤリと笑う

8 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 10:41:28
少女はそれを聞いて抵抗を止めて立ち止まった。
「おい、やけに素直になったじゃないか?」
と少女の心境の変化に驚いている様子だった。
すると、少女は突然泣き出した。
「わっ、私・・・、ウーパールーパーのハーフなの!!」
その瞬間、少年は腰を抜かした。
「何だって!!やっぱり、お前はゴールデンウーパーなのか!?」

少年は地べたに這いつくばったまま、少女の顔を盗み見た。
(そう言えばこの少女、俺の母親と似ている。)
少年には心当たりがあった。亡くなった母が、時折寂しそうに写真を
眺めている事があった。
(もしかして、この少女は母の・・・。という事は俺の妹なのか?)

9 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 13:01:05
>>8
人称変わってるね!!

10 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 13:21:51
できるだけ人称は「私」でそろえたら?
変わると混乱するし、「私」の視点からの方がいい気がする。

しかしハーフときたかw

11 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 17:56:54
ゴールデンウーパー…?
聞き慣れない単語に私は戸惑った。自分がウーパールーパーの遺伝子を受け継いでいることは分かっていたが、少年の言うことはわからなかった。
「とにかく、詳しい話は秘密小屋に着いてからにしよう。」
少年は立ち上がり私に手をさしのべた。
私は一瞬迷ったが、今はこの少年に頼るしかないと思った。

12 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 18:35:36
「チンポ!!!」

13 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 19:44:00
 少年と手を繋ぎながら歩くこと数分。
 突如、立ち止まると私に訊いてきた。
「名前、教えてくれる? もちろんコードネームじゃない本名のほうね」

14 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 21:21:07
「僕の名前? 僕は鵜派瑠派尾(うぱるぱお)」
私は素直に少年に答えた。

15 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 21:44:56
もちっと前の流れを受けて書こうや。

16 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 22:05:01
じゃあ主人公の名前は瑠派(ルパ)にしない?名字は思いつかないけど…

17 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 22:33:12
少年は私に一枚の写真を見せた。
若い女の人が赤ちゃんを抱え、水槽のウーパールーパーと並んで写っていた。
少年「君のお父さんとお母さんだよ。この赤ちゃんが君」

18 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 22:58:01
女「えっ・・・この水槽の中のウーパールーパーの赤ちゃんが私?」
少年「そう・・・そしてこっちの抱かれてるのが僕だ」
女「つまり私たちは兄妹ってこと?」
少年「間違ってはいないけどちょっと違うかな」
女「どういうこと?」

19 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/28(火) 23:40:10
少年は写真をみながら話を進めていく。
「僕は母さんの人間の血を強く引き継いだ。けれど君は父さん…ウーパールーパーにほとんど近かったんだ。」
「待ってよ!私もあなたと変わらない姿の人間よ?今まであなた以外にウーパールーパーのハーフと気づかれた事もないし…」
私は混乱しきって訳がわからなかった。
そんな私を見て少年は少し微笑みかける。
「そこにゴールデンウーパーの秘密があるんだ。」

20 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/29(水) 20:57:29
少年が詳細を話しかけたところで、突然私の後頭部に激痛が走った。
なにか鈍器のような物で殴られた衝撃だった。私は痛む頭を押さえその場に崩折れた。
薄れ行く意識の中で、二人の男の声が聞こえた。
「なにをするユラ!」
「瑠派尾、つまらない事を話す必要はない」
「殴る必要はないだろう。上からの指示は、身柄を拘束せよという事だったはずだぞ」
「多少の傷は想定内だ。生かして捕らえればいいのだよ」
冷たい声に聞き覚えはなかった。ただどこまでも抑揚のない声に、
なにか恐ろしい事が起こるのではないか、という予感だけはした。

21 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/30(木) 13:02:28
誰かに揺り起こされ、朦朧とするまま車を降りた。
『絶滅危惧種救済教会』
「ここは?」
瑠派男「絶滅しそうな動植物を救うための施設さ。君の生誕地でもある」
「私ここで産まれたの?」
瑠派男「ああ、いろんなハーフがここから産まれている。今日は松茸とのハーフが産まれる」
連れの男「あんたは“松茸男”の子を産むために呼ばれた」


22 :名無し物書き@推敲中?:2006/11/30(木) 17:55:18
「なっ…!」
私は夢を見ているんじゃないだろうか…。彼らの話は私には理解不能だった。
ウーパールーパーのハーフや松茸のハーフ…そんな人間とも言えぬモノを作りだす研究がとてもまともとは思えない。
「冗談じゃないわ!」
私は瑠派尾を突き飛ばし駆け出した。

23 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/19(火) 17:03:28
その頃、新宿都庁の展望台に最近設置された国立図書館では・・・。
「ふははは。やはり来るんだ。動物閻が」
モニターを前に狂喜乱舞する老けた少年。加治五郎。
かれは古文書を調べていた。
 古文書の内容―2007年にたまりにたまった、動物の霊がこの人間世界に
降臨するというストーリー。
 その世界の転換を古文書では「動物閻」と呼んでいた。

「早く来ないかなー動物閻」
パソコンを閉じて瞑想にふける加治五郎。
彼はいじめられっこで人間嫌い。他人にとっては未曾有の災厄も彼にとってはワクテカ。
加治五郎はベジタリアンなので、もしモンスター化した豚が大量発生しても、彼は肉食動物には
いじめられないと思っている。

加治五郎は瞑想をやめ、もう一度パソコンをつなげた。絶滅危惧種救済教会について調べる。
2007年を境に絶滅危惧種となる人間を救うための研究施設が立ち上げられたという都市伝説が最近出回っていたのだ。

ヒットしたのは女子高生のブログだった。昨日それらしきものに友達が襲われたと書いてある。
彼は、その女の子に会いに行こうと考えた。




24 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/20(水) 16:26:06
 加治は女子高生を呼び出した。場所はお台場(俺は行ったことがないけど、東京っぽいかなと思って)。
夕暮れ時。肌寒い。浜辺。周りのビルや巨大な橋が光を放ち始めている。波間に移るビル郡はさらに寒そうに震えている。
二人のいる場所では海風が渦巻いている。
女子高生の涙と鼻水がすっ飛んできては加治の顔に降り注ぐ。そんな様子をみていると、この子は貴乃花に似ていると加治はふと思った。
「ここ、寒くない? ていうか友達が襲われたんです。グス」
「友達はうパールーパーのハーフなんです。でも大切な友達だったんです。グス」
加治はハンカチをだした。これ以上自分の顔が鼻水だらけになるのはいやです。顔を拭こうか、ハンカチを渡そうかどうしようか。

「あたしの名前は四菱重子です。お父さんは四菱重工の会長です。グフ」

はじけ飛ぶ脳髄が加治の顔面を直撃。加治はしばし四菱重子の首なし遺体を
盾に浜辺にうずくまっていた。

25 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/20(水) 20:50:28
「ふうむ・・・・・・」
加治は四菱重子の死体を眺めながら一息ついた。若い娘のはち切れんばかりの肉体に下半身が疼く。加治は重子の傍らに
かがみ込むと重子のブラウスの釦を外した。そしてもう一方の手をスカートの裾に差し入れて太股をゆっくりと撫で回した。
死後まもなく、今だ温もりの残る柔らかい肉を揉むように撫でさすった。
重子を完全に裸にし、その艶やかな肉体を見下ろした加治は再びため息をついた。・・・・・・見事だ。すべるように滑らかな肌が
夕日に映えて加治の目を射た。加治は昂ぶる自身を何とか抑えながらズボンのベルトを外した。そしてファスナーを降ろす
とブリーフごと脱ぎ去った。勃起を始めた加治のペニスが黄ばんだブリーフから弾け出た。黒々とした亀頭の先端が夕映え
の中で揺らいだ。
加治は重子の両脚を押し広げると、その間に移動した。重子の股間の黒々とした茂みが風にそよぐ。・・・・・・意外と剛毛だな。
加治はそう思った。重量感のある重子の陰毛は絡み合う針金のように重量感がある。加治はそこに右手を伸ばした。そして
陰毛に手を触れる。指先を軽く引っかくような質感。素晴らしい!なにせ陰毛の濃い女は情が厚いって言うからな・・・・・・もう
死んでるけど・・・・・・。そしておもむろに陰毛を掴むと強引にそれらをむしりとった。ブツブツッという感触と共に数十本の
黒い陰毛が加治の指の間に残った。
・・・・・・重子の陰毛だ・・・・・・そう思うと加治はそれを鼻先に持ってゆき、深呼吸するようにニオイを嗅いだ。汗臭く女の脂が凝
り固まったような独特の腐臭が鼻腔を覆った。その女のニオイに激しく刺激された加治は、そのまま重子の陰毛を口に放り込み
味わうように舌先で転がした。

26 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/20(水) 20:51:03
「・・・・・・たっ、たまらないぜっ!」
加治は興奮して思わず叫んだ。心臓の鼓動は速まり、脊椎から指先まで震えるようだ。全身の肌は汗ばみ、流れた汗は
頬から首筋へ、そして背中や胸を伝う。・・・・・・無論股間の一物は脈打つように勃起していた。
加治は重子の死体の両脚を持ち上げた。そしてそのまま自分の両肩に乗せる。勃起した一物を重子のヴァギナにあてがう。
一瞬、前戯は必要ないな、と思って苦笑いした。その笑いがおさまると唇を引き締め、首の無い重子の肉体を見下ろし
ながら一気に腰を前に突き出した。
「ぐうっ!」
加治は思わず声を上げた。久しぶりの女陰の感触。ほんの僅かの粘液しか分泌されていないためか、亀頭部分をザラリと
擦るような感触が襲う。無反応の括約筋にあまり期待をかけていなかったものの恥骨や括約筋の上を覆う粘膜自体の柔
軟性が加治のペニス全体を包み込み、まるでそれ自体が意思を持っているかのように加治を苛めた。
「・・・・・・うっ!す、スゲエよ重子っ!もうっ!たまんねえよっ!」
加治は激しく腰を前後させた。そして骨盤を重子の尻にバツンバツンと叩きつけた。その度に加治のペニスは緊張の度合い
を強め、もはや爆発寸前だった。
「しっ!重子おおおぉっ!」
天を仰いで加治が絶叫するとともに膣内のペニスは激しく脈動し、マグマのように熱い加治のザーメンが重子の冷たい子宮
の中へぶち撒かれた。

27 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/20(水) 20:52:01
・・・・・・重子の横に崩れるように身を横たえた加治。仰向けの胸は荒い呼吸で激しく上下動を繰り返している。目を閉じながらも
加治の表情は満足気だった。ついに重子と交われたのだ。その事実を反芻するたびに加治の中で喩えようもない喜びが湧き上が
った。

一時間は過ぎたであろうか?加治はムクッと上体を起こした。交尾時の快楽は既に過ぎ去り、自分が起こしてしまった犯罪を思
い起こした。・・・・・・どうしよう。俺、とんでもないことを・・・・・・加治は急に不安に襲われた。何とか誤魔化さねば、加治はそう
思い、思わず右手で口元を覆った。
「・・・・・・グッ、グゥゥ〜」
加治の腹が鳴った。先ほどまでの激しい格闘や性交で体力の大半を費やし、腹が減ったのだ。何か食べるものは?そう思い加治
は辺りを見回した。・・・・・・無論そんなものはない。周りには自分と重子の着衣が乱れて散らばっているだけだった。
・・・・・・ふと重子の遺体を見た。先ほどまで加治自身が激しく挑みかかった肉体だ。少しずつしご硬直が始まり関節が不自然な形
で固定され、まるでマネキンのようだ。切り取られた首の傷口からの流血は既に止まり、赤い筋張った肉が露出している。
「・・・・・・グッ!ググゥッ〜」
再び腹が鳴った。・・・・・・気付けば加治は重子の遺体の傷口を凝視していた。口の中には唾液が溢れ、思わず喉が鳴った。

28 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/20(水) 20:52:46
・・・・・・いけないっ!これ以上やったら俺は、人道は外れてしまう!
加治は苦悶した。既に重子を殺して死姦までしているくせに何を言ってるんだという反省は無いらしい。しかも
次から次へと湧き上がる食欲がさらに加治を攻め立てる。もう限界だった。
「・・・・・・少しだけなら、少しだけならいいよね?」
そういって加治は重子の首のキズを少し舐めた。塩辛い血の味が口に広がる。その甘美な味が味覚神経から脳へ
と伝わった瞬間、加治の理性は崩壊した。
・・・・・・加治は自分の上着の内ポケットに折りたたみナイフがあるのを思い出した。それを取り出すと上着を放り
出して重子の死体の上に馬乗りになった。興奮で震える右手でナイフを握るとその切っ先を重子の胸につきたて
一気に突き刺した。刃が肋骨に擦れながら肉を切り裂く感触が伝わった。加治は重子の乳房を含んだ肉を一ポン
ド程切り取ると無我夢中でそれに喰らいついた。
「・・・・・・うっ!美味い。美味しいよ重子!サイコウだよ!」
加治は涙を流しながら重子の肉体を喰らい続けた。

何時しか夕日は沈み、上限の青い三日月だけがこの凄惨な光景を見つめ続けていた。

29 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/20(水) 23:45:50
肉を喰うのは久しぶりだった。

物心ついて以来、加地は肉が嫌いだった。
いや、生理的に受けつけなかったのだ。
臭いを嗅いでもそれが食物だとはとても思えなかったし、勧められて無理に食べて
みても、吐き戻した。
それが今、重子の血の臭いに心臓がどくどく鳴るほど興奮している。
一口嚥下するごとに、加地の肉が血が髪が細胞が沸き立ち、力が漲るのが分かる。
新しい自分になっていく。
いつしかナイフは放り捨てていた。
切り裂いた傷口に顔を埋め、夢中で喰らいつく。
血の臭いがたまらなく甘い。
固い筋に犬歯を立て、ぶつりと噛み千切る。
加地は、自分の歯が、いつのまにか肉食獣のそれのように鋭くなっていることに気
がついた。

30 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/20(水) 23:48:04
ごめんなさい、名前、間違えた。
加地× 加治○ですね。

31 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 01:17:44
「うっ、うがあっ!」
と、突然加治は叫んだ。そして全身を掻き毟りながら地面の上を転げまわった。体が熱い!灼熱の鉄棒を全身に
押し当てられたようだ。苦痛に歪んだ表情で加治は叫ぶ。一体何が起こったのか?
「何だっ!一体俺の体の中で何がおこっているんだぁ!」
「・・・・・・かかったわね。ふふふっ!」
悶え苦しむ加治の背後で囁く声があった。加治は苦しみ悶えながらもその声の方へ向き直った。するとそこには
死んだはずの重子のつぶれた頭部が微笑んでいた。・・・・・・砕けた頭蓋骨からはみ出た脳組織が血に濡れて頬まで
垂れ下がっている。そこから黄ばんだ脳漿が雫となって地面へとポタリポタリと落ちている。
頬の肉が削れて奥歯まで剥きだしになった凄まじい容貌で加治を睨みつけている。
「!!」
加治は驚愕した。そして恐怖のあまり膀胱と肛門が弛緩して尿と便が垂れ流しになった。全裸で血まみれの格好
のまま加治は硬直してしまった。
「・・・・・・何で?何で喋れるんだ・・・・・・」
加治がやっと言葉を発すると、それに答えるかの様に重子の生首は地面から空中へと浮き上がった。そして1.5
メートル辺りの高さで停止した。

32 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 01:18:19
「貴方が私の肉を食べたことで、貴方の体に”私”の分身が寄生したの・・・・・・そして”私”の幼体が貴方の血管を
伝って全身に回り、貴方の方々に方々に・・・・・・卵を産みつけたのよ!」
そう叫ぶと重子の生首はゲタゲタと大声で笑った。笑った弾みに口の中から粘っこい血の塊がダラダラと吐き出さ
れた。それを聞いた加治は呆然としてしまった。正直何のことだかさっぱり分からなかった。唖然として宙に浮く
重子の顔を凝視したまま思考が停止してしまった。
「今、貴方の肉体を糧に”私”の子供達が育っているの・・・・・・まもなくよ、”私”の子供達が巣立つのは!」
するとどうであろう。再び加治の肉体に激痛が走った。絶叫に近い悲鳴を上げる加治。そして地面の上で七転八倒
する加治の体の表面に次々と瘤のような肉腫が浮き上がってきた。直径7〜8センチほどのそのブツブツは、始め
は散発的に、そして徐々に全身へと広がり、ついに加治の全身をくまなく覆った。
「・・・・・・うぎゃあっ!ぐ、ぐぎぃっ!」
もはや声にならない叫びを上げる加治。両目は飛び出さんばかりに剥きだし、鼻や口、耳そして肛門や萎びたペニス
の先などあらゆる穴から赤黒い血がダラダラと流れ出してきた。
「あっ・・・・・・あ、た、助け・・・・・・」
助けを求め縋るような目で重子の顔を見つめる。しかしそれを見下ろす重子の目は冷ややかで、残酷な微笑みをもっ
て加治に答えた。

33 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 01:19:04
加治の全身に広がった肉瘤はそれぞれがモゴモゴと動き始めた。もはや全ての体力を奪われた加治は地面の
上に身を横たえて時々ビクンビクンと痙攣するだけでそれ以上の抵抗をしなかった。
そして遂に、それぞれの肉瘤の先端が裂けた。ドロリと流れ出る赤黒い粘液の中からまずは触覚らしきもの
が、続いて鉤爪がついた前足が飛び出た。全身の肉瘤の全てからうぞうぞと。そして大きなハサミのような
顎が、肉瘤の表面の肉を切り裂き、その奥にある口へと肉片を運ぶ。数百匹もの黒い蟲が加治の全身の肉瘤
を食い破り、次々と羽化した。そして加治の表面をぞろぞろと這いまわり、残った加治の肉体を骨になるま
で群がって食った。
「・・・・・・さあ、私の子供達!旅立ちなさい!そして、この世界の人間共をみんな食べておしまい!」
重子の生首がそう声を掛けると、黒光りする長い羽を持った蜂のような体をもつ蟲達は一斉に飛び立った。
方々に飛び立つ羽蟲たち・・・・・・それを満足そうに見つめていた重子の生首はゆっくりと肉が崩れ、悪臭を
放つ腐った肉汁をドロドロと垂れ流しながら地面に落下した。

34 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 16:23:41
ライトアップされたビルの壁面を黒い影が流れた。暗闇に溶け込みみえなくなる。
しばらくすると、再びライトアップされた壁面に踊りだす。10分ぐらいの間その飛行物体は空中で謎の動きを繰り返した。

「まだ早い。早すぎるぜ」
そういって、巨大ビルの屋上に着地したその姿は動見てもカラスであった。
ただ、でっかいよ。それとゴーグルをつけている。
嘴の端には虫の羽がこびりついている。ビルの屋上においてあったライフルを担ぐと再び虚空へ飛び出してイッタ。
カラスはちらりとこちらをみて、にやりと笑う。
「おれはカラスと人間のハーフ。ゴールデンマスカラス。絶滅危惧種救済委員会のものだぜ」

35 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 18:04:19
「うごぉ!ぐわぁっ!」
急にゴールデンマスカラスは苦しみだした。夜空を飛翔しながら(ryカラスは全身を激しく痙攣させ、狂った
ように上昇下降を繰り返す。全身の脂ぎった黒い羽は見る見るうちに抜け落ちてゆく。元々湿疹だらけの不潔
な鳥肌には今、不気味な肉瘤が無数に盛り上がってきた。
「な、何で?まさか、羽蟲を食べただけで・・・・・・」
そう、その通りだった。既に(ryカラスには数百もの卵が産み付けられ、そこから孵化した幼体が(ryカラスの
全身を食い荒らし始めたのだ・・・・・・加治のときと同様に。空中で(ryカラスは激しく痙攣し、全身のアチコチか
ら出血を始めた。いま、まさに羽蟲たちが羽化を始めて(ryカラスの肉体を食い破ろうとしているのだ。
「ぎゃあぁ!・・・・・・ぐぎいっ!がぁっ!」
数百もの黒い羽蟲に全身を食いちぎられながら(ryカラスは絶命した。中空で飛び出した黒い羽蟲たちは(ryカラス
の肉体にかじりつきながら落下し、地面の到達する前にあらかたを食べつくした。そして残り20メートルほどの
高さで一斉に飛び立っていった。
・・・・・・地面に落下した(ryカラスの残骸は黄ばんだ骨片とそれにこびり付いた僅かな肉片のみだけであった。

36 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 18:05:09
・・・・・・一方、代々木から明治通りを越え、さらにその先の商業ビル群を歩く男の姿があった。身長190以上、
細身ながら屈強の筋肉をまとうその肉体を黒皮(実は人間の皮膚をなめしたもの)のロングコートで包み込む。
ウェーブのかかった漆黒の髪は冬のビル風になびき、レイバンのオールドスタイルなハーフミラーのサングラ
スの奥の目は鋭く、油断がない。・・・・・・彼には名前が無い。組織からは”エージェントはっぴー”と呼ばれて
いるためコードネームは”H”ということになっている。彼の仕事はアサシン。組織の特殊部隊に所属し対抗
する連中の虐殺および殲滅を任務とするものである。
2日ほど前に、対テロ&対非合法犯罪組織情報部の女エージェント”ヴァギナ”(コードネームは”V”であり
”H”の肉便器として日々”H”の性欲処理のために御奉仕している)から得た情報に基づいて割り出した狂
信カルト集団の都内アジト・・・・・・『絶滅危惧種救済委員会』を名乗る売国カルト宗教団体であり、脱税目的で
設立された宗教法人でもある・・・・・・を襲撃するのが今回の任務だ。
信号を渡りコンビニのある角を曲がると地上7階建ての褐色のビルがある。『第4グランデハイツ』ビルである。
土地および建物の登記上の名義は『金平漢男』となっている。・・・・・・都内でパチンコ店数店えお経営する某暴
力団の企業舎弟の一人である。むろん『絶滅危惧種救済委員会』の信者の一人である。

37 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 18:06:05
エージェント”H”はビルのテナント名の中に『絶滅危惧種救済委員会』の名を確認すると、入り口の総ガラス
ドアを強引に開け放ちズカズカと中へ入った。すると受付席の脇の警備員室にいた屈強な黒服の男が”H”の元へ
早足で歩み寄り威圧的だが丁寧な口調で尋ねた
「お客様。一体どのようなご用件で・・・・・・」
そのボディガード(カルト教団の用心棒でもある。無論調査済み)が言い終わらないうちに”H”はコートの裾
から取り出した12ゲージのショットガンが火を噴いた。ごうんっ!とロビー全体を震えさせるような重い爆音
が響くとともに男の肉体は上半身と下半身に引き千切れながら吹っ飛び、殆どひき肉になりながら白い壁に叩き
つけられた。
「きゃー!」「うわあぁっ!」ロビーにいた数人の男女(もちろん教団職員などの信者連中)は悲鳴を上げた。
しかし”H”はそんなもの意に介さず次から次へとショットガンをぶっ放して彼らを全員ミンチにし、少し微笑
んだ。そして受付席の脇にあるスイッチパネルに向かうと表玄関や裏口などの全ての出入り口の防弾シャッター
を降ろした。これでこのビルは完全に外界と遮断され密室となったのだ。
・・・・・・もう逃がさないぜ!虐殺の時だ!
そう心の中で呟くと”H”はビルの階段をゆっくりと登り始めた。

38 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 19:13:43
>>37
「ぬるいっ!ぬるすぎるっ!」
”H”は叫んだ。虫けらの様に湧き出るカルト教団の信者は狂ったように”H”に襲い掛かってきた。しかしその全ての
攻撃わ軽くいなしながら”H”は前へと進んだ。・・・・・・勝手に環境団体を装った名を名乗って無辜な連中から多額の金を
集めた挙句に洗脳し、教団の奴隷として死ぬまでこき使う狂信カルト集団である。襲ってくる信者たちは完全にイッチャ
ッタような血走った目を思いっきり見開いて「キィイエェー!」といった甲高い叫び声を上げながら自動小銃をい乱射して
”H”に突っ込んでくる。宗教と薬物で完全に狂った連中は、銃火の前でも完全に恐怖心を感じないまま次から次へと飛
び出してくる。
「一匹も逃しやしねえ・・・・・・皆殺しにしてやる!」
”H”はそう叫びながら銃を乱射した。右手で軽機関銃、左手にはフルオートマチックで射出可能なように改良した12ゲー
ジショットガンをぶっ放しながら。狂った信者が次々と引き千切れた血肉の塊に加工されてゆき、兆弾した弾丸が壁の漆喰
や床のタイルを砕き破片が飛び散った。”H”は巧みに遮蔽物に身を隠しながら前に進んだ。信者連中のはなつ小銃弾はさ
すがに脅威である。いらぬ消耗をせぬよう”H”は大胆かつ慎重に上の階を目指した。

39 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 19:14:34
・・・・・・ズズンッ!ゴオォォォウンッ!・・・・・・
突然、轟音が上のフロアーから響いた。腹の奥まで響き渡るような重低音、何かとてつもなく重いものが移動したような、
そんな音だ。
・・・・・・ズズゥンッ!ズウゥンッ!・・・・・・
再び音が響いた。音が響くたびに天井がミシミシと軋む音がし、細かなホコリがパラパラと落下する。
(何かがいる。間違いない、何かデカい敵が上にいる!)
”H”は警戒した。確かに予想はしていた。バイオテクノロジーや遺伝子工学の研究者を拉致し洗脳し、美女を
あてがい生物兵器を製造しているという疑いがあったからだ。『絶滅危惧種救済委員会』のその実体は
テロ集団のためにバイオ兵器を製造して販売するための教団子会社なのだ。
・・・・・・ズガアァッ!バリバリッ!・・・・・・
天井は遂に破れ、巨大な脚が上から突き出した。”H”は体を転がしながら振り下ろされた脚をかわした。
・・・・・・灰褐色を帯びた粘液質の表皮を持つ皺だらけの脚、その表面にはなにやらイボみたいな肉腫が一面に
張り付いていて、そこから膿のような赤黒い腐った粘液がじわじわと滲みでている。それにしても凄まじい
臭気だ!”H”は思わず手で顔を覆った。

40 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 19:15:20
・・・・・・バリバリバリッ!ズガアァツ!・・・・・・
ついに敵は正体を現した。全長は優に10メートルを超すなにやら両生類と昆虫を混ぜ合わせたような不気味
な姿の怪物だった。太く巨大な4本の脚のほかに複数の外骨格構造を持つ複数の節足がワラワラと蠢き、それ
ぞれの節足の先端から気味悪いほど鮮やかなピンク色の触手が伸びている。前方には巨大な複眼構造を持つ目が
まるでモザイクのように何百と並び、忙しく眼球が動き回っている・・・・・・俺をさがしているんだな
怪物は襲い掛かってきた。無数の節足の先端から伸びたピンク色の触手が”H”に向かって素早く伸びた。
”H”は慌てて身をかわそうとしたが触手の一部に足首をとられて転倒した。
(しまった・・・・・・)
”H”はショットガンで自分に絡みつく触手を打ち抜いたが、その間にも次々と触手が”H”に絡み付いて
きた。身動きしようともがいたが触手の表面から分泌される粘液によって動きが制限された。
「ブゥモォ〜!」
怪物は不気味な叫びを上げた。・・・・・・歓喜のさけびのようだ。俺を食うつもりらしい・・・・・・すると怪物の鼻先
がいきなり裂けた。粘つく唾液を振りまきながら巨大な口が”H”の前で開いた。凄まじい悪臭を放つ口には
奥に向かって無数の牙が伸びていた。20センチ近く伸びるその牙はねとねとした唾液に塗れててかてかと不気味
に光を反射した。

41 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 19:16:02
”H”は決心した。・・・・・・いまのモードのままではコイツには勝てない。勝負を賭けるか・・・・・・そう思った”H”
は目を閉じ、自己の本性を拘束していた体内のモードスイッチをOFFにした。
・・・・・・怪物の触手に包まれた”H”の肉体が徐々に膨張してきた。”H”のまとうコート(人間の皮を繋いで作
った)やその下のコンバットスーツがメリメリと裂け、引き締まった筋肉がパンプアップしてゆく。それとともに
”H”の容貌は一変した。端正でクールな面立ちが凶暴さを帯び、口は両耳まで裂け、目は赤く爛々と輝き、前歯
は迫り出して犬歯は10センチ近く伸びた。それとともに両手両脚に鋼鉄の鉤爪が生えて”H”の肉体を覆う怪物
の触手を引き裂いた。
怪物は慌てて”H”を口に放り込もうとしたが、一瞬早く”H”は底から脱出した。怪物の牙は虚しく空を噛んだ。
”H”は天井まで飛び上がるとそのまま怪物の頭上に落下して鋭い牙と爪で肉を引き裂いた。悲鳴を上げる怪物。
”H”の切り裂いたキズは深く、怪物の巨大な上半身を半ば引き千切らんばかりに破壊した。
怒り狂った怪物は”H”に襲い掛かった。”H”は落ち着いてゆっくりと自分の着衣の元に戻り。コートの下から
ミサイルランチャーを取り出すと、目の前に迫った怪物に向けて丁寧に引き金を数回絞った。
「プギィイー!プギャァッ!」
怪物は豚のような泣き声を上げて、凄まじい爆音とともに粉々に粉砕されて巨大な肉片の山と化した。
それを見下ろす”H”は既に人間モードに戻り。軽く微笑むと自分が脱ぎ捨てた着衣を拾い上げてゆっくりと纏い始
めた。

42 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 20:26:19
>>41
朝日の差し込む都内の高級マンションのベッドルームで”H”は目覚めた。昨日の激しい戦闘の後、雲霞のように
群がる警察や機動隊の非常線を縫って本部に戻った。無論『絶滅危惧種救済委員会』は完全に絶滅し、委員長の
金平を激しい拷問で口を割らせた上でセンチ刻みで肉体を削って苦しめて殺したのだ。その後迅速に新情報をレポ
ートにして直属の上司”T”(コードネームはちんこ、それを略して”T”と呼ばれる)に提出したあと、肉便器
の一人である国家戦略情報局の情報将校であるミス・パラノイア(無論コードネーム。通常はミス・Pと呼
ばれる)のマンションでもう一戦交えたのだ。
ベッドの脇にある液晶大画面TVには昨日の”戦争”のニュースが流れている。国家戦略情報局(JCIA)の圧力
で「化学実験中の爆発事故」とされ、完全の倒壊したビルの残骸を上空のヘリのカメラから撮影している。
・・・・・・”H”の脇でまどろむミス・Pが”H”に絡み付いてさらにもう一度の”愛”を求めてきた。”H”は彼女の
髪を指で軽く梳きながら目線をTV画面に据えていた。一通り”戦争”のニュースを報道したあと、アナウンサーが
別のニュースを報道し始めた。
「昨日都内で、動物に食い荒らされたようなキズを負った遺体が相次いで発見されました。東京都板橋区、足立区、
三鷹市、狛江市など被害者は総数6名。いずれも遺体は激しく損傷しており身元は今だわかっておりません・・・・・・」

43 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 20:27:09
”H”はそのニュースを気だるいまどろみの中でボォーッと見ていた。さすがに疲れていたのだ。えらく残虐な事件
だなと少し思ったがそれきり興味を失ってしまった。そして必死になって自分のペニスをフェラチオしてくれるミス
・Pの尻をこちらに向けさせると、先端をすぼませて尖らせた舌を彼女のヴァギナに挿入してやった。
「はあっ!あううっ!」
ミス・Pは鋭く喘ぎ、体をビクンッと強張らせた。”H”はそんな彼女の尻を両手っでグッと固定してより奥へと舌を
挿入させた。ドクドクとあふれ出る愛液。それが”H”の舌を伝い、”H”の頬まで溢れでた。
「お願い!早く私をっ!私を犯してっ!」
殆ど悲鳴に近い声でミス・Pは喘いだ。”H”はミス・Pの体を傍らに一旦ほうり捨てると身を起こし、彼女を組み臥せた。
そして指先で彼女のヴァギナを探り陰唇を押し広げた。熱く濡れたクレパスから溢れ出る淫水が”H”の指に絡んできた。
”H”は引き締まって張りのあるミス・Pの尻の肉を掴むといきり立ったペニスを一気に挿入してやった。そして丸みを帯
びて盛り上がるHカップの乳房の間に鼻先を埋め、ウエスト59センチの腰をいやらしく擦りながらミス・Pの子宮の奥
まで一気に巨根を突上げた。
「ひぃっ!ひぎいぃっ!ああっ!も、もう駄目ぇ〜!」

44 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 20:28:17
ミス・Pは苦悶しながら喘ぎ、痙攣しながら絶頂に達した。崩れ落ちるミス・Pの体を支えながら、”H”は彼女の身体を
横たえると機械的な正確さで腰を彼女に叩きつけた。・・・・・・さすがに俺が調教しただけあるぜ!見事な肉壺に育ってくれた
な!・・・・・・そう満足げに思った瞬間、ペニスの先端辺りから電撃のような快感が脊椎まで伝わった。そのまま肛門を引き絞
るようにして腰全体を前へと突き出すと、ミス・Pの子宮の奥に向かって思いっきり射精した。

・・・・・・小一時間ほどまどろんだまま天井を見上げていた。ミス・Pは快感のあまり完全に失神して”H”の横でだらしなく
横たわっている。”H”はラークのボックスを取り上げると口に咥え、ジッポーライターで火を付けた。肺の奥まで思いっ
きり煙を吸い込み、少し間を置いてから天井に向かって吐き出した。濃厚なニコチンと様々な有害物質が全身を染み渡り
”H”は軽く目眩をした。
・・・・・・一体組織はこれから何をしようとしているのだろう?昨日俺が戦った相手というのは、どういった連中がかかわって
いるのか?あまりにもナゾが多い・・・・・・
”H”は漠然とした危険を感じた。俺は捨て駒にされかねない。そう思った。ならば俺は俺でちゃんと逃げ道を準備して
おこう、無駄死になんかするつもりはないぜ!
そう心で呟くと、ベッドで横たわったままカッっと両目を見開いた。

45 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/21(木) 23:33:19
ジリリリーン。
唸りを上げる受話器をにらみつける男が一人。

生物大転換まであと、10日。それまでに、地球上の人間の大半を動物とのハーフにせねば。
この計画が失敗すれば人類は襲来する動物の大群に食われてしまうのだ。
黄金神社の神主、金田守男は受話器の取り上げながら、あせっていた。そしてどなっていた。
「どうしたのだ」
金田守男。
かれこそ絶滅危惧種九歳委員会の幹部メンバー、黄金の7人の一人。
「対テロ&対非合法犯罪組織情報部に金平がやられました」
受話器の無効で部下が叫び声を上げていた。
「あと10日しかないのに、なにやっているんだ。裏切りものめ」
金田が思い描いている裏切り者とは、動物大転換を信じない黄金の7人の一人、金子勉。
金子勉はいまや何とか情報部を立ち上げ、人類九歳を叫んでいる。
「動物大転換はくるんじゃ。わしが世界を救うんじゃ。何で信じないんだ」
金田守男は、思い出していた。生まれふるさとの黄金村に伝わる伝説と、
その伝説に触れた子どもの頃を

46 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 01:48:08
>>45
・・・・・・あれは金田が中学生の頃だった。彼は近所で飼われている犬に恋をした。来る日も来る日も彼は
恋わずらいに苛まれ、毎日のように自室の畳の上で憶えたてのマスターベーションで叶わぬ恋慕の不満
をぶちまけた。黄ばんだ濃厚なザーメンとともに。
そして彼は遂に決心した。重いを遂げようと。村中が寝静まった丑三つ時、彼は自室の寝所を抜け出した。
音を立てないようにソロリと雨戸を空け、裸足のまま庭先を横切り垣根をくぐった。冬の寒空にちりばめた
ような星たちが薄明るい月明かりの中で煌々と瞬いた。既にはち切れんばかりに勃起したペニスが袴に
擦れて痛む。しかし興奮しきった彼には関係なかった。額にはうっすら汗を浮かべるほど体は熱く、吐く息
も水蒸気のように白く北風にたなびいた。あぜ道を全力で駆ける金田。期待のあまり空を駆け上がるかの
様だ。彼の恋した犬”アオ”の飼われている村長の屋敷まで彼は有頂天だった。もうすぐだ!もうすぐ”
アオ”と交われるんだ!そういう気持ちが金田の気持ちをさらにブロウアップさせた。
・・・・・・村長の屋敷もすでに寝静まったようで物音一つ無かった。彼は迷うことなく”アオ”のいる裏庭へと
向かった。そしてアオの眠る犬小屋の前に立った。赤茶けた剛質の体毛は首筋から臀部にかけて流れるよ
うにそろい、ピンと跳ね上がった尾は尾てい骨に向けて大きくしなり、金田が大好きな犬の肛門を露わに
していた。

47 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 01:48:58
いままで様々な小動物との間で獣姦を繰り返してきた金田だったが、いま目の前にいる”アオ”ほど見事な
ヒップを持つ犬を見たことがなかった。・・・・・・昼に所要で村長の家に訪れた際、”アオ”のエサの中に眠り薬
を放り込んでいたおかげで”アオ”はすやすや眠っている。金田はゴクリと唾液を飲み込んだ。喉仏が大きく
上下した。伝わる汗が彼のまとうモンペを濡らし全身から生臭い汗の匂いが漂っている。
・・・・・・いよいよだ。そう決心すると金田は、持参した手ぬぐいでアオの口元を覆い、さらに前後の脚をそれぞれ
縛り上げた。さらに大きな麻袋を懐から取り出しアオの体を包み込んだ。全く抵抗を見せないアオ。・・・・・・相当薬が効いているんだな・・・・・・彼は微笑んだ。
アオを包み込んでそれを背負うと彼は村の社へと早足で向かった。
・・・・・・漆黒の闇に包まれた境内を抜け、鎮守の森の傍らに忘れ去られたように立つ神社の社務用の倉庫を開けた。
無論ここの鍵も前もって外しておいたのだ。金田は音を立てないように中に入った。そして床の上に荷物を降ろし
麻袋を解いた。少し目覚めたアオが不思議そうに金田を見上げた。その表情に心打たれた金田は下帯の結びを解
いて短小包茎の勃起したチンコをさらけ出した。不安げに金田を見上げるアオ。しかし金田はニヤケながらアオの
尻を自分の方に向け、尻尾を手で払うと抵抗を試みるアオの体を押さえつけて自分のデチ棒を膣内に挿入した。

・・・・・・夜が明け、社務所で目が覚めた宮司は境内の置くから呻き声がするのに気付いた。宮司が朝霧が漂う境内を
横切り、倉庫に向かった。

48 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 01:50:08
「・・・・・・うがあっ!うがあっ!あああっ!」
中から獣のような呻き声がする。・・・・・・夜の間に何か山の獣が忍び込んだのかな?と警戒し、一度社務所に
戻り大鎌をてにして再び倉庫に向かった。その際村人を呼び集めるようにと禰宜の一人に命じた。
宮司は足音を立てないようにジリジリと倉庫の扉に近づいた。鍵が壊されていることを見て取った宮司は、
もしや夜盗がまだ中にいるのかと思いさらに警戒の念を強めた。そして意を決して取手に手を掛け、勢い
良く扉を開けた。
・・・・・・そこで見たものを宮司は一生忘れないだろう。引き千切られた犬の死体に向かってむき出しの下半身
をこすり付けて喚く若い男がいた。血まみれで床の上でのた打ち回って興奮し、人間のものとは思えないよ
うな唸り声をあげて笑っていた。時おり犬の死体にかじりつき、その肉を歯で食いちぎっては力強く噛み砕
き飲み込んでいた。そして甲高い声でケタケタと笑う。すでにその目は完全に狂気の域に達しており。その
血走った目は焦点を結んでいなかった。
・・・・・・金田のところの子せがれの守男だ!宮司はその若者の顔を見て気付いた。普段から蟲を捕らえてはバ
ラバラに分解してはしゃぎ、メンドリを襲っては犯しながら殺していた完全なサイコパスの金田守男だった。


49 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 01:50:55
・・・・・・まもなく到着した村人達によって金田は捕らえられた。狂ったサイコパスとして村中で忌み嫌われ
裏山には黄金が埋まっているとかなんとか妄言を繰り返す狂った妄想癖をもち殆ど村八分状態だった彼に
対して同情するものは誰もいなかった。その村人の群れの中にいた村長の娘が泣きだした。彼女はアオを
子犬の頃から可愛がって育てていたのだ。そして倉庫に近づき、そのあまりの惨状を目にした彼女は一度
大きく悲鳴をあげて失神してしまった。金田は村中の男達に殴りつけられ、蹴りつけられボロ雑巾のよう
になった。肌は裂け、肉は削れ、骨も何本か折れたが、そんな苦痛の中でも金田は笑っていた。幸せだっ
たのだ。遂にアオと交われたという満足感で。村人のリンチで完全に気絶するその瞬間まで金田は狂気の
笑い声を上げ続けた。・・・・・・俺は果報者だ!俺は村一番の幸せモノだと呟きながら。

・・・・・・彼はその後、精神病院を抜け出してカルト教団に入信しその完全なイカレっぷりが狂った教団内部
で評価されて出世を繰り返した。人間はいずれ動物達と交尾をして進化したハイブリッドを誕生させなけ
ればならないという完全に狂った妄言であったが、尾崎豊のファンなど意外にもこの思想に共鳴する馬鹿
が世の中にいたのだ。これを見込んだバイオ兵器開発部門が彼を重用して『絶滅危惧種救済委員会』なる
適当な団体をでっち上げて彼なみに馬鹿な信者連中から多額の献金を集めたのだ。

50 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 01:51:51
なお、その後の調査で分かったことだが彼の出身の村の裏山には確かに黄金が埋まっていた。ポロニウムと
ネプツニウムを多く含有するウラン鉱脈が発見されたのだ。もちろん組織の連中がこれを発見し、環境保全
地域というお墨付きを役所から取り付けて密かに核兵器に転換可能な高濃度核物質のウラン抽出事業を開始
した。・・・・・・金田の脳味噌の中身は宇宙からの電波を感じ取ることが出来る・・・・・・殆ど嘲笑まじりで金田は
そう組織内部で語られた。ごく一般的な言い方をすれば、『完全な狂人』という意味で捉えれば正しい。

・・・・・・金田は教団幹部に抜擢され『絶滅危惧種救済委員会』というフロント団体の傀儡として相も変わらず
くだらない活動を続けている。そして彼のいる理事室の扉に近づく足音が廊下に響いた。・・・・・・身長190
センチ、真っ黒の皮コートに身を包み、レイバンのハーフミラーサングラスを鼻に引っ掛けた男・・・・・・
そう、”H”だった。”H”は扉の前に立つとコートの下から12番ゲージのショットガンを取り出した。

51 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 04:01:18
>>50
”H”は咥えていたラークをペッっと吐き出した。そして手にしたショットガンの銃口を取っ手に向けた。
廊下にはアチラコチラに教団の狂信者達の千切れ飛んだ死体が散らばっている。流れ出た大量の血が廊下の
縁を伝って階段へと流れていた。”H”はそれを軽く一瞥するとショットガンの引き金に掛けた指先に力を
こめた。
・・・・・・ガウンッ!!・・・・・・
廊下に轟音が響き渡った。それとともに扉の取手は砕け散り、材木の破片が飛び散った。”H”はドアを蹴
破ると中へズカズカ入って行った。
「・・・・・・ひいぃっ!だ、誰だお前はっ!な、何しに来たっ!」
金田はおびえながら”H”に言った。既に股間は小便で濡れてキツイアンモニア臭を漂わせている。歩み寄る
”H”を避けるかのように床に腰を落として後ずさる。顔は涙と鼻水と涎でべとべとになり、言葉にならない
呻き声を狂ったように上げている。
・・・・・・これがかのサイコパス狂信者金田か。なんとくだらねえ人間だ・・・・・・”H”は一人ごちた。そして軽く
失望した。狂った教団の中でそれなりの出世をし、フロント団体で傀儡とはいえ代表の一人になった男だった
のに、こんなクズだったのか。”H”はモタモタせずに銃口を金田に向け、迷いもせず引き金を絞った。
轟音が響くと同時に金田の弛みきった肉体は粉々に砕け散り、理事室内の壁一面にぶちまけられた。希代の
獣姦&死姦マニア、金田守男の最期はあっけなかった。

52 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 04:02:03
・・・・・・国家戦略情報局の官舎の一室で”H”は女士官ライマのフェラを受けていた。肉便器の一人であるライマの階級は
大尉。同年代の幹部候補のなかでは出世が早い方であり与党の軍事政策委員会議の
事務方スタッフとして関わりを持ちそちら方面の情報には詳しい。”H”はそうした情報を元に新規の通信基地用地を
事前に察知してトンネル会社を通じて土地を転売したり、ライマ自身とともに軍需資材を納入する仲介会社を複数設立して
中間マージンを荒稼ぎしていた。要は彼女は”H”の金蔓だった。そして何と言っても最高のヒップとグレープフルーツの
ような見事なオッパイを持つツンとした感じの美人であり、中々のセックスパートナーなのだ。
”H”は彼女の絶妙なフェラテクにビンビンに感じながら彼女の頭を軽く撫でた。彼女もそれに答えるように更なるディー
プフェラで答えた。唾液が”H”の肉茎に熱く絡みつき、尿道から裏スジを撫で上げるように這い回る舌使いに思わずため息
が出る。彼女自身も相当昂ぶっており、荒い息を吐きながら文字通りくわえ込むようにペニスをしゃぶった。時々ヒステリ
ックな感じの喘ぎを漏らしているのは彼女自身が激しく欲しているサインでもある。
”H”は椅子から立ち上がると、なおも咥え込もうとするライマを軽く払いのけた。すがり付こうと脚に抱きつく彼女の両肩
を掴むとそのまま床の上に横たえてその上に圧し掛かった。
「ありがとう、素晴らしいフェラだったよ。君のおかげで俺ももうビンビンだよ。今度は俺が君を狂わせて上げるよ」
”H”はそう言うと彼女の返答も待たずに唇を塞いだ。そして右手で彼女のスカートの裾をたくし上げた。既に熱く濡れたショ
ーツの上から彼女の秘所をまさぐった。彼女はその瞬間敏感に反応して思わず腰を弾ませた。
「早くっ!お願いっ!もう私、我慢できないっ!」
搾り出すような声で彼女は”H”に要求した。”H”は彼女を見下ろし、喘ぎ悶える彼女を少し眺めた。そして軽く微笑むと彼
女のショーツを引き摺り下ろして両脚を押し広げた。もはや前戯は必要ないな、そう思うとビンビンに勃起したペニスを迷うこ
となく彼女のアツアツのヴァギナへとぶち込んだ。

53 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 04:02:53
・・・・・・射精後の快感の中で”H”はラークに火を付けて煙を大きく吸った。会議室の床でライマと2人全裸で
横たわったままセックスの余韻に浸っていた。彼女の方は小一時間の間に20回以上イきまくり完全に失神
してしまっていた。”H”は軽く彼女の方を見、支配欲が満たされた喜びに思わず笑った。利権に連なる情
報と最高のセックスドールの肉体をモノにした満足感を反芻しながら暫く天井を見上げていた。

・・・・・・それにしても変態獣姦サイコパス金田のアジトの警備網のおざなりさは気になった。まるで金田を殺し
てくださいと言わんばかりにあっさりと”H”の攻撃の前に総崩れになり、泣き叫ぶ金田を昆虫でも踏み殺す
ように打ち殺したが・・・・・・
「金田は尻尾切りだったのか?」
思わず口に出していた。”第四グランデハイツ”で奴らの都内の拠点を叩き潰したが、この程度で弱体化する
ほど脆弱な組織ではないはずだ。やはり情報局の査察が入ったためか?情報漏れを警戒し、金田を口封じで殺
させたのか?なおも疑問は湧きあがる。そう考えながら”H”は再びラークの紫煙を大きく吸い込んだ。

一方、東京都中野区の大久保通りの路上では女子大生、山崎春菜は家路を急いでいた。今日は西新宿のホテル・
ハイアットで埼玉県で医療法人を運営する地主上がりの中年男と寝てきたのだ。契約愛人で報酬は月50万。
そのほか諸経費は全て向こう持ちであるから、上手く誤魔化せば実質70万近い現金収入が期待できた。さらに
春菜は他に2人の男と愛人契約をむすんでいたため収入は月に200万近かった。

54 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 04:03:49
しかし今日のプレイは酷かった。初めの頃はこの医療法人のオッサンも不慣れでノーマルなプレイで終始していたが
慣れてゆくにつれて徐々に大胆になり、アブノーマルなプレイを試みるようになった。・・・・・・ざけんじゃねえよっ!
そう心の中で叫んだが顔には出さず、笑顔のまま浣腸プレイを甘んじて受けた。脂ぎったオッサンの前で脱糞するの
にはさすがに抵抗があったが、別料金を現ナマで出されたために感情を閉ざして思いっきり液便を搾り出してやった。

少々腹が下ったままで早く排便をしたかった。とにかく早くマンションに戻らねば、そう言って足を速めた。山手通り
との交差点で信号待ちをしていると、直ぐ脇になにやらボロボロの布切れのようなものが地面に落ちていた。始めは大
して気にも留めなかったが、何か酸味がかった悪臭が気になりその物体をみた。そして春菜はその場で棒立ちになり、
そのまま失神して地面に倒れた。

物体は、若い女の死体だった。体中の殆どを黒い羽蟲に食いちぎられ、原形をとどめていない凄惨な死体であった。

55 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 19:16:59
>>54
水戸街道も県境を越えると周囲の様相は少しづつ変化してゆく。たしかにかつてのような田園風景が広がって
いるわけでは無いが、ベッドタウンとして開発された宅地が新旧織り交ぜて虫食い状に散在する。基本的にほぼ
直線に近い街道沿線には衣料品、家電製品、家具、自動車販売店など郊外型の中大型店舗がそれなりに広い駐車
場用地を確保しつつ軒を連ねる。分譲未開発地域の空き地を縫うように、不自然に思えるほど整備された市道を
軽自動車を中心とした大人しめな自家用車がゆったりと走る。
・・・・・・そうした何気ない日常的な風景の中に溶け込むように一台の運送用トラックが街道に沿って下り方向へと
走っていた。ジュラルミン製の荷台貨物の横壁には『マキノ倉庫株式会社』という会社名と共に、可愛らしい猫
の親子をデフォルメしたキャラがペイントされている。平日の午後、主婦層を中心とした買い物客の車列のなかで
そのトラックは法定どおりの巡航速度で流している。・・・・・・普通ならば誰も注意を払わないであろうこのトラック
に鋭い視線を送るモノがいた。大型ショッピングモールの屋上の給水槽の上の黒い影・・・・・・少し奇妙なほど細長い
両手足で体全体を包み込むようにして佇む男がいた。ウェーヴがかった長い灰色の髪。青紫色に血管が浮き上がっ
た生白い皮膚、そしてこめかみまで大きく切れ上がった目は赤黒く隈取され、その中の瞳は黄金を思わせるヴィヴ
ィッドなイエロー・・・・・・そう、彼のDNAの四分の一は大陸オオカミなのだ。

56 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 19:17:54
・・・・・・トラックが水戸街道の交差点を古河市方面へと左折し、県連絡線へと進むのを確認した”男”は目線でトラ
ックを捉えながら立ち上がるとサングラスを掛け、目深に帽子をかぶった。・・・・・・少なくともこの格好ならば普通
の人間として通せる。もっとも口をあけて長さ7センチ近い鋭利な犬歯を見せなければの話だが・・・・・・そして軽やか
に地上25メートルの屋上から建物裏の業者用駐車場へと舞い降りると何事も無かったように一般客の駐車場へと
歩いてゆき、そのまま業務用の日産キャラバンの運転席に乗り込み、車を発進させた。

・・・・・・『マキノ興産千葉県西部事業所』と看板の立つ倉庫にトラックは入っていった。周囲には似たような倉庫が点
在するほかは殆ど田園と休耕地であり、遠方に見える水戸街道を走る車列の他には殆ど動くものが見えない寂れた場所
だ。トラックは入り口の警備室に軽く認証所を示すと、殆ど停車することなく敷地内へと滑り込み、車体ごと倉庫の中
へと消えた。
・・・・・・運転席からドライバーが下車すると、倉庫内の事務所の扉が開き、どう見ても堅気ではない男達が20名近く
ワラワラと飛び出してきた。いかつい肩や太い腕をモロ出しにし、コンバットスーツに着替え途中の者が殆どだった。
・・・・・・彼らは佼成一家荒川組の先遣部隊であった。関西系の暴力団の一派であり主に武力による実力行使を仕事として
いた。殆どが朝鮮系の軍務経験者であり、その残虐さは多くの暴力団関係者をも震え上がらせていた。彼らはトラック
の後部に回り、貨物室の扉を開いて中に入った多くの武器弾薬を運び出した。この倉庫は佼成一家の合法事業の一つで
あるが設備以外は殆ど会社の営業実体がない。関東進出のためのアジトの一つである。

57 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 19:18:55
組員達はおのおの自分用の小銃や弾薬、手榴弾やナイフ、ブーツなどを持ち出して装備を始めた。明日の関東吉住会派の城東エリアの組長達が集う幹部
会議を襲撃しようとたくらんでいるのだ。場所は都内赤坂プリウス。複数の突撃部隊が襲撃し関東の面たる幹部を皆殺しにする計画だった。彼らは冗談
を飛ばして笑いながら戦闘服に着替えている。明日の襲撃に備えて今夜中に都内に占有するためである。チョッパリをむごたらしく殺せるという喜びが
彼らをさらに昂ぶらせた。

・・・・・・”男”は日産キャラバンを『マキノ興産』の建物の先にある別の運送会社の駐車場に止めた。そして素早く車から降りると後部座席にある重機関
銃を担いだ・・・・・・重さ300kg以上の対空機関砲でありヘリを撃墜するためのものである。”男”はそれを軽く肩に背負い、左手に弾薬箱を持つと(
これ自体200キログラム以上ある)滑るように地面を走り、高さ4メートルはあるマキノ興産との境の壁を軽く手を掛けるだけでヒョイと乗り越えた。
そしてまるで音を立てずに地面に降り立つと、やはり4メートル近くある2階非常出口のドアの前に階段を使わずに飛び乗った。そして一旦呼吸を整える
とゴールデンイエローの目をカッと見開き、思い切りドアを蹴破った。

・・・・・・ジリリリリリッ!とけたたましい警報が倉庫内を響き渡った。組員達はビクッと反応して動きを止めた。しかしすぐさま小銃や拳銃を手にすると身
を伏せながら物陰やトラックの裏などに移動して身構えた。さすがは戦闘のプロ集団である。

58 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 19:20:29
彼らはおのおの小銃や拳銃を手にすると、素早く物陰やトラックの後ろに身を隠した。耳を劈くような警報が鳴る中
2階のキャットウォークの非常口辺りからカツーンカツーンと硬質な足音が響いた。すわ、敵の殺し屋だ!そう思った
組員達は一斉の銃口を向けた。彼らはチョッパリの女をレイプするだけでなく、チョッパリの男を痛めつけるだけで
射精してしまうほどの筋金入りである。こうも堂々と敵のチョッパリが動きまわるのは彼らにとって挑発に等しい。一気
に彼ら組員の火病のスイッチがぶち込まれた。
「ウリィィィィー!出て来いやぁ!チョッパリィー!」
そう叫ぶと彼らは足音のした非常口に向けて一斉の射撃を開始した。複数の小銃のフルオートサウンドが交じり合い凄ま
じい騒音だ。それが彼ら組員をさらに昂ぶらせた。チョッパリの血が見たい、興奮のあまり我を忘れてぶっ放した。なにせ
明日赤坂プリウスホテルのチョッパリヤクザを皆殺しにするほど弾丸はあるのだ。

・・・・・・”男”は冷静だった。人間を遥に超越した運動能力を持っている彼はほんの十数歩で7,80メートルある倉庫の端
から端へと移動してしまった。そしてそのまま物音を立てずに素早く組員たちの背後に回った。その間ほんの4〜5秒。
組員達は非常口に向けて狂ったように小銃をぶっ放している。”男”は無駄の消耗を避けようと思った。そこで機関砲を地面
におくと懐から改造ルガーを取り出した。専用の特殊弾を使用し威力を高めたサイレンサー銃である。”男”は照準をリーダ
ー格の朴聖日の後頭部にあわせると間をおかず直ぐに発射した。

59 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/22(金) 19:21:11
頭部を殆ど吹き飛ばされた朴は即死するものと思われた。大きく体を痙攣させ、ゆっくりと床に倒れ込むまでは。しかし
奴らの生命力を舐めていた。朴はいきなり暴れだすと「アイゴー!哀号!」と絶叫してのたうち回った。散々騒いだ挙句
ようやく絶命したがそのころには他の組員も背後からに攻撃に気付いたようだ。
「ふざけやがってっ!出て来いっ!卑怯者ののチョッパリ!」
組員たちはそう叫ぶと間髪入れずに小銃をぶっ放し始めた。
「チッ!」
”男”は軽く舌打ちした。身をかがめて弾丸を避けながら機関砲を拾い上げると
一気に天井の梁の上までジャンプした。その高さ10メートル。梁の一つに降り
立つと直ぐに隣の梁へと飛び移った。そうしている間も重量総計500キログラム
に及ぶ機関砲は分速5000発の猛スピードで組員達を襲った。
・・・・・・戦いは殆ど2分間ほどで終わった。興奮しきった組員たちは全員床のシミに
なっている。機関砲の銃弾で原形をとどめてないほど破壊されたトラックに軽く視
線をやり、少しにやりと笑った。今頃は関東に進出した佼成会のほかの拠点も自分
の仲間が襲撃しているころだろう。さらに尼崎の本拠にも近々特攻部隊が陽動突入
して派手に暴れまわる手はずになっている。・・・・・・奴らは関東吉住会の仕業だと思
うだろうな・・・・・・
「クククッ!」
”男”はもう一度笑った。全面戦争だ。そう思うと可笑しくて堪らなかった。

60 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/23(土) 19:47:14
>>59
尼崎市の工業団地街は午後一時を過ぎ、工員たちの多くは昼食を終えて各ラインへと戻ってゆく。ある者は
咥えタバコで、また別のある者は仲間の工員達と冗談を飛ばしながら。産業道路に人影が消えて運送用の大
型トラックが散発的に行き交うようになった頃、一台の小型トラックが路肩に駐車した。明るいイエローの
カラーの荷台にはジュラルミンの荷箱が積載されており、そこには可愛らしい猫の親子のイラストとともに
『中島運輸株式会社』とペイントされている。そしてその運転席には、一人の初老の男がステアリングに
すがり付いていた。額は汗ばみ、手は震え、血走った目は大きく見開かれている。緊張で引きつった顔で助
手席の工員服を纏った男の話を聞いていた。
「・・・・・・安心しろ。お前が命を張ることで娘さんは助かるんだ。どうせお前だって末期がんで余命も僅かな
んだからせめて娘さんだけでも助けてやらんとなぁ・・・・・・そうだろ田村さん?」
田村と呼ばれた運転席の男は怯えきった目で助手席の男を見返した。そして、強張った首を無理矢理動かす
ように何度かぎこちなく頷いた。すると助手席の男は
「生命保険の受け取りの名義はちゃんと娘さんになってるから。な〜に、事故調査なんぞ幾らでも誤魔化せる
んだよ。何せ『早川生保』はウチのフロントなんだから。・・・・・・そう怯えなさんな田村さん。確かに娘さん
の右足の骨肉腫は可哀想だと思うよ、まだ若い身だしな。だけど手術すれば助かるし、それに田村さん、アンタ
が娘さんの将来のためのお金をのこしてあげることができるんだよ!」

61 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/23(土) 19:48:08
助手席の男は笑顔を作りながら田村の肩を叩いた。そして軽く手に力を込めて田村の肩を揺さぶった。顔色が青い。
C型肝炎から肝臓がんに移行し、既に転移し末期と診断されている。骨肉腫を発症させた高校生の娘の治療費を工面
する為に借金までかさみ、会社もリストラとなってもはや生きる気力をなくしていた。そんな折に今回の話が舞い込
んできたのだ。命を張れば、借金をチャラにした上に褒章金と生面保険料を娘のために残せると・・・・・・娘が助かる、
そう思った田村は迷うことなく話に乗った。・・・・・・とはいえいざ自分の死が目の前に迫ると、さすがに恐怖感は拭え
ない。
「・・・・・・しっかりしなさい、田村さん。娘さんが可愛いだろ?大丈夫。娘さんは助かりますよ。手術も出来ることだし」
助手席の男はそう田村を慰めるように言った。田村は俯いたまま涙ぐんだ。そして言葉にならない呻くような泣き声をだ
した。・・・・・・もう、京子には会えない。しかし京子は助かる。
助手席の男は腕時計を見た。そしてもう一度田村の方を振り返ると言った。
「じゃあ、田村さんお別れだ。ご冥福を祈るよ。あと、娘さんの快気もな!」

・・・・・・田村は一人になった。そう、俺の人生は此処で尽きる。今日の午後三時に尼崎市北部にある住宅街の中にある佼成会
傘下工藤組の組長宅へと神風特攻をするのだ。彼が今乗っているトラックの荷台には実に2トンもの爆薬が積み込まれてい
る。そして彼はそれを運転し、その時間に在宅することが確認されている工藤道隆組長を爆殺するのだ。・・・・・・無論彼もろ
とも。

62 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/23(土) 19:49:00
・・・・・・田村は懐からウォレットを取り出した。亡き妻が生前に誕生祝いとして送ってくれたものだ。その中にある家
族写真を取り出して眺めた。娘の京子が中学校に入学した折に自宅前で撮影したものだ。隣人に頼んでシャッターを
切ってもらった。そこには彼自身と、3年前に病死した妻と、まだ幼さが残る京子が笑顔で写っていた。春先の柔らか
な陽光の中で3人は心から微笑んでいた・・・・・・田村はその写真を取り出し、指先でなぞった。そして泣いた。慟哭した。
もはや戻らないあの幸せな日々を思って泣いた。この写真が写されたまさにこの瞬間こそ、かれの48年の人生の中で
の最高の幸せだった。そして彼はそのことを悟った。娘の京子だけは守ってやりたい。それが今、全てを失ってしまった
田村の最期の望みだった。

それから約2時間後の午後三時、小型トラックは工業団地内の産業道路をゆっくりと走りぬけた。県道に突き当たるとそれ
を右折して北上した。車両基地を抜け、繁華街を通り過ぎると住宅街に入った。新開発地域にはいわゆる分譲住宅が多いが
その先に広がるエリアは古くからの旧家が多くその中で一際大きい屋敷が工藤組長の邸宅だ。何度も下見を繰り返して完全
にルートを憶えていたため、田村は迷うことなくトラックを進めた。既に涙は乾いている。憔悴しきった表情は一変し、肝
臓がん患者特有の黄ばんだ顔の中で双眸だけはギラギラ輝いていた。恐怖心を克服したのではなく、大量のモルヒネを服用
することで彼自身が狂気に踏み込んだのだ。既に彼の思考の中には娘の姿は無かった。純粋な狂気、そして殺意。それだけだった。

・・・・・・初めに異変に気付いたのは工藤組の組長宅の屋上で監視役をしていた組員だった。見慣れぬトラックが不自然なほど
速いスピードでこちらに向かってきたのが見えたからだ。異常を感じた監視役は直ぐに無線機で門番のガードに連絡した。
そして1〜2分後には10名を越える組員が武装した。おのおの組から支給された小銃やサブマシンガンを携えた。内、一人
の組員が門から出て、向かってくるトラックの前方に立って停止の合図をした。しかしトラックは停止をするどころかさらに
速度を増して逃げようとする組員をまるで虫ケラのように踏み潰した。

63 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/23(土) 19:50:01
「撃てぇーっ!」
掛け声と共に一斉射撃が開始された。閑静な住宅街にフルオートの甲高い銃声が轟いた。銃弾は全てトラックの前面に集中した。
しかしトラックは特攻用に前面が強化されており、防弾ガラスが張られエンジン周りには3cm厚の鉄板が張られていた。そう
簡単に破られるはずがない。暗殺を確実なものとする為に組織はそこまで準備したのだ。しかし遂には7.62mmn銃弾の集中
砲火で遂にガラスは破られ、突き抜けた弾丸は田村の胸元に何発も食い込んだ。
「うらあぁ〜!」
田村は叫んだ。この世の全てに対してあらん限りの憎悪をぶつけるように。そしてさらにアクセルを踏み込んだ。逃げまどう組員
たちを次から次へと踏み潰して門を突き破り、さらに屋敷の中へ突っ込んだ。30発近い小銃弾を受けた田村は殆ど肉体が引き千
切られていたのだが驚くべきことにまだ生きていた。そして凄まじい笑顔で笑うとステアリングに仕込まれた起爆スイッチに体ご
とたたき付けた。

・・・・・・大音響とともに屋敷は吹き飛んだ。周囲100mにわたって住宅街は崩壊し、死者はじつに70名を越えた。無論その中に
工藤組組長の工藤道隆も含まれていた。・・・・・・残された僅か数本の歯の治療跡で確認されて判別したのだが。また
特攻役の田村の名前は出なかった。彼の場合には証拠も残らないほど完全に粉々になったからだ。

64 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/23(土) 19:51:04
・・・・・・一方、骨肉腫と診断され愛知県豊田市内の病院で入院してい田村京子は、父親の爆死に先立つ2日前
市内の父親も工員として勤めていた自動車会社系列の病院の手術室に運ばれた。彼女の骨肉腫は実は良性な
もので緊急な処置が必要なものではなかったが、本人にも父親にもその事実は知らされなかった。既に話が
通っていたのだ。彼女は右足の切除されることには同意した。・・・・・・助かるためにはそれしかないと医師に
説明され、それに同意したのだ。彼女が手術室に入ると直ぐ隣の別の手術室に2人の患者が入室した。一人
は末期の腎臓障害を持つ自動車会社の幹部、もう一人は肝硬変になった某組の組長だった。そして京子を含
めた3人は同時に手術を開始した。

・・・・・・数時間後、自動車会社の幹部は腎臓移植手術に成功し、組長は肝移植手術に成功した。そして彼らへ臓器
を提供した田村京子はその場で密かに解体され、遺体は廃棄された。その頃には彼女の入院記録もカルテも全て
消去された。そして『中島運輸株式会社』の口座に、『早川生保』から田村幸一の死亡保険金総額1億円が振り
込まれた。

65 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/25(月) 00:57:56
age

66 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/27(水) 23:42:42
一ヵ月後、とある料亭の最奥の間で自動車会社幹部と組長、そして”男”の密談が行われていた。
”男”には次の指令が出された。執刀医Kの口封じである。
助教授どまりのKにとって、教授昇進への根回し金が必要であった。
Kは幹部と組長に報酬の上積みを要求してきたのである。

翌日夜、Kの自宅に”男”が訪れた。
手にはジュラルミンケースを持って。中身は札束、だが厚めの筐体にはリモート起動のプラスチック爆弾が内蔵されている。
Kには幹部から話が通っており、”男”は応接間に通された。

男「あんたの希望額だ。確かめな」
Kは表面の数束を確かめるとケースを閉じた。
「帰って彼らに伝えてくれ。私は手術の時に彼らの体に、ある物体を埋め込んだ。後々のための保険ってとこだ。
彼らには術後の抗生剤を与えているが、その調薬は私にしかできない。
私が自ら調薬処方してる限り何も起こらないが、もし私の身になにかあれば”物体”は体内で溶け始め、彼らは不審死を遂げることになる。
生も死も私に握られているということをな。」

67 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/27(水) 23:46:20
男「ふはははははっ!どうやらあんたのほうが一枚上手だったようだな!!
そのケースには爆弾が内蔵されている。これが起爆リモコンだ。
報酬を前金でもらった俺には誰が死のうが構わない。
依頼人をあんたに乗り換えてもいいんだぜ。」
K「依頼人を簡単に裏切るようなやつを信じられるか。」
「それが利口ってもんだ。爆弾は好きにしな。じゃあな」男はソファを立ち部屋を出ようとした。
同時刻、Kの家から安全な距離をとった所に一台の車。
全面スモークガラスに覆われた運転席には幹部、後部座席には組長が。
そして、組長の手には本物の起爆リモコンが・・・

68 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/31(日) 01:23:44
>>67
…車内のスピーカーから流れる音声はジュラルミンケースの蓋に仕込まれた盗聴器からのものだ。”男”とK
の会話の内容に組長清田は焦った。…事実なのではないのだろうか?本当に自分の肉体には”物体”が埋め込
まれているのではないか?そういった疑問が渦巻いた。長年の無理が祟って肝臓は慢性型肝炎を患い、一部肝
細胞ガンと診断されていた。まだ死ねない!それが清田の思いだった。生への執念と言っても良かった。富と
資本の支配者になるためにありとあらゆる非合法に手を染めて今日の地位を築いてきたのだ。あと10年、いや
5年でも良い、俺自身が何かを成し遂げるために必要な時間を心から欲していた。
”男”…スジを通じて依頼した某組織に所属する最強クラスのアサシン…が席を立った。合図だった。北朝鮮製
の偽造紙幣の詰まったケース内に入った高性能炸薬のに着火するタイミングである。Kは命欲しさに張ったりを
言っているのかもしれない…迷いは続く。…そして清田は決断した。手にしたリモートスイッチに親指を掛けた。
そして一瞬目を瞑り、一呼吸をおくと指に力を込めた。

…清田の座る後部座席の下、燃料タンクに近い辺りにあるジュラルミンケース…”男”がKの屋敷に持参したもの
と全く同一の物…のヒンジ部分に装着された受信デバイスが作動した。そしてパルス化されたシグナルが起爆装置
を作動させケース内部の炸薬を炸裂させた。

69 :名無し物書き@推敲中?:2006/12/31(日) 01:24:37
凄まじい爆音とともにトヨタクラウンコンフォートは吹き飛んだ。清田は自分が爆発によって自身が死んだことに
気付く暇もなかった。爆発の勢いは凄まじく、車体の下のアスファルトを抉り、一メートル近い穴を開けた。周囲
の住宅では、一瞬にして殆どのガラスが割れた。
…燃え上がる車体が上げるオレンジ色の炎を”男”はKの屋敷の屋上で眺めた。
「クククッ!」
少し笑うと”男”は闇の中に消えた。爆音に驚いた住民が野次馬で飛び出して混乱している中に紛れてゆっくりと現場
を立ち去った。屋敷の中には無残に引き千切られたKとその家族の遺体が散乱している。
…後の処理は事情を通じた国家戦略情報局の中京支局の連中がやってくれるはずだ。まあ、清田の爆死は
陽動と見せしめみたいなもんだ…”男”は内心そう呟き、東名自動車道で東へと向かった。

…数日後、個室病棟で術後の検査入院をしていたコモロ自動車の副社長石見は移植した腎臓が一切機能し
ていないという事実を聞かされた。現在経団連の常任理事を務めて今後は日本の財界をリードする立場に
ある彼にとっては衝撃的な診断結果であった。学生時代から打ち込んできた柔道は六段。体力には自信が
あったのだが…そしてアセトアミノフェン中毒であるという事実も。Kはその解毒剤を投与することで石見
の生命を握っていたのだ。何ということだ!石見は焦った。コモロ自動車を世界一の自動車メーカーにす
べく強力に社内改革を推し進め政権与党に多額な献金を支払い影響力を行使している矢先に!
…すでに重態となり集中治療室のベッドの上で石見は悔やんだ。思わぬところから綻びを生じてしまった
計画…彼は朦朧とする意識の中で自分が財界を指揮して資本の大政翼賛を成し遂げる自分の幻を見た。そして
家族が見守る中、58歳の人生を閉じた。

70 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/01(月) 22:12:57
2007年元旦、動物大転換の始まりと
人類の歴史のターニングポイントを告げる悪夢の使者とかした太陽が
東の空からとうとう回ってきてしまった。

何が起こっているかだって? いつも初日の出でだって?
太陽光線に隠れて、巨大な動物の群れが押し寄せてきていたのだよ。
黄金の7人のメンバーである金本貞夫はその様子を小笠原諸島の設置した
監視所のモニター越しに確認し、すぐわきの助手、金森郁夫に説明した。
展望台へ駆け上がると、肉眼で東の空を見つめた。
赤く染まっている空に黒点多数。黒点は近づくにつれ赤点となっていく。
「ぶ、豚だ。空とぶ豚だ。太陽光線を浴びて赤く染まっている。紅の豚だ」
赤く燃える太陽を背にしょって恐怖の元旦のあけましておめでとう、今年は夜露死苦をもたらす動物大転換はこうして始まった。
金森郁夫がくれないの豚を確認してから18時間後。豚を食い殺して歴史をつないできた人類はよみがえった魂豚、
紅の豚のえさとなりはて、現在地球上に存在している人間は、
そう、動物とのハーフであるゴールデンシリーズのみとなっていた。


71 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/01(月) 22:58:59
その頃太平洋を猛スピードで東に向かうゴールデンシリーズがいた。
シャチとのハーフで名前は名古屋章。
その背中にアタシは乗っていた。あたしがだれかだって?
絶滅危惧種救済委員会の幹部である黄金村の生き残り、黄金の7人は現在行方知れず。
東海支部で囚われの身だったアタシは同じ境遇の名古屋君と魂豚事件のどさくさにまぎれて脱出したんだ。
でも脱出してみてわかったよ。委員会が正しかったってことがさ。国立競技場はひどい有様さ。名古屋君は国見が襲われてひどく
ショックを受けていた。日本は豚を食べ過ぎたよ。もうわかるだろ。アタシはそうさウーパールーパーとのハーフさ。
あたしたちは絶滅危惧種となった人類救済を己の目的と認め、アメリカに向かっているんだ。
もうアメリカじゃないか。カウボーイと呼ばれる牛の食料として飼育された人間とミノモンタスと呼ばれる牛のモンスターがいる
荒れ果てた大地でしかないね。今は。ミノモンタスはだれかれかまわず噛み付き、24時間元気いっぱいという
恐ろしい怪物だ。アメリカは牛を食べ過ぎたよ。

「見えたよ。ゴールデンゲートブリッジだ」

72 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/04(木) 19:25:34
ブリッジには、TOYOTAのロゴの入った、無数のふんどしが干されていた。

73 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/04(木) 21:04:19
やがてゴールデンシリーズは、当然のことながら交配を始める。
その結果、ほとんどはクオーターが生まれるのだが、稀に動物遺伝同士の組み合わせにより
古代史に出てくるようなバケモノが誕生した。

その反面、うれしい誤算とでも言うのだろうか。
人間遺伝同士による純粋な人間も生まれていた。

74 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/05(金) 06:13:18
>>73
>「そう!ゴールデンシリーズとはアメリカでコモロ自動車が展開するニューコンセプトカーだったのだ。
>コモロ市内にある本社工場で開発された新ラインナップの特殊ハイブリッド車はコモロ独自の新技術
>”ゴールデンハイブリッドシステム”を搭載しているモデルで、クーペ、セダン、バン、ハッチバック
>等6タイプ計12車種を用意している。その極秘プロジェクトの名前が”絶滅危惧種救済委員会”であり
>社内の幹部候補生の有志からなる研究グループを中心に実に8年にも渡って開発されたのだ。
>これらの車にはそれぞれ動物にちなんだ名前が付けられている。たとえば代表車種の一つであるスポーテ
>ィーワゴンには”ウーパールーパー”、小型5ドアハッチバック車はフロントグリルの愛嬌ある形状から
>”ピギー(豚)”、大型のバンは”ミノモンタス”。これらシリーズの最大の特徴としては、文字通り
>ハイブリッドオーダーメイドシステムによるカスタマーオンデマンドオーダーが可能な点だ。すなわち
>顧客はそれぞれの車種のベーシックモデルを選択後、各車種のオプション、セットオプションをクロス
>オーバーして装備を装着できる。たとえばウィングオプション。これはシャシー両側に装着された翼であり
>ジェットエンジン搭載により飛行可能にしたものである。またマリーナオプション。これは水陸両用車
>であり、陸上走行のほか、海上航行、そして潜航(最大潜航深度300メートル)を実現している。その他
>航空宇宙オプションはロケットエンジン搭載で最大飛行速度7km/sを実現し大気圏離脱を実現した夢の
>モデルであり、コモロ自動車のフラッグシップモデルである。

75 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/05(金) 06:14:05
>クロスオーバーハイブリッドの選択しだいでは、もはやバケモノといえるようなスーパーマシンにも換装可能で
>あり、米軍の関係者も注目の新技術である。
>そして、このクロスオーバーハイブリッドシステムによって誕生したモデルの中には、その外観から”モビルス
>ーツ”と呼ばれるヒューマノイドマシンも生み出せる。開発者自身は「人間」と呼んでいるそのマシンはミノフ
>スキー粒子干渉によるレーダー兵器無効化の中での近距離有視界戦闘において絶大な戦力となる。既に複数のモ
>デルは試作し模擬戦によるシュミレーションを重ねたモデルは、兵器として従来の戦争の概念を一変させるほどの
>性能を誇ることがわかっている。これらの兵器…いや、車の動力源はミノフスキークラフト方式による小型核融
>合炉であり、全ての車種に共通している。
>このことからわかるとおり、すでにコモロ自動車は自動車会社の枠を超えて軍需産業として変貌を遂げており、
>最近おきた国内での様々なテロ事件はこのコモロ自動車の軍需産業化に関わるものであり…」

「…ぐわっ!」
此処まで記事を書いた東都新聞記者、赤城哲也は背後からの強烈な一撃を喰らってデスクの上に突っ伏して
気絶した。赤城の背後には”男”が立っていた。彼ら以外誰もいない東都新聞社内の社会部の部屋で”男”
はそのまま赤城の脊髄に強力な爪を差込み彼を絶命させた。オオカミの目を持つ”男”はニヤリと笑った。
暗い部屋のなか、”男”の長い犬歯がパソコンのディスプレーの光に反射しギラリと光った。…これで情報
漏洩は防げるぜ!まったく、最近コモロを嗅ぎまわってたのはコイツだったのか!”男”は既に事切れた赤城
記者の髪を掴んで顔を覗き込んだ。
…さて、あとは死体の始末だな。東都新聞社の上層部にはコモロから話は通っているし、今頃赤城の家族も
仲間の手で皆殺しになてるはずだぜ…そう思い、”男”はもう一度笑った。

76 :名無し物書き@推敲中?:2007/01/05(金) 06:15:02
…一方、サンフランシスコのゴールデンゲートブリッジを抜けた貨物船の中では、コモロの社内で秘密裏に
訓練されたパイロット達が”GHS(ゴールデンハイブリッドシステムマシン)”に次々と搭乗した。整備兵
は最終チェックを終えて各パイロットにマシンの特性を再確認した後に三々五々キャビンに戻っていった。
この貨物船自体、GHシステムによってハイブリッド化され、海上航行の他、自動換装によって大気圏離脱も
可能とした大型宇宙空母だ。船首部分に開口部を持つカタパルトに向けて次から次へとGHSマシンが移動
してゆく…。

「…いよいよだな。」
艦橋でGHSマシンを見守る艦長、コモロ自動車執行役員山崎修司は呟いた。彼等の今回の作戦は米軍への
奇襲、すなわち全面戦争であった。秘密裏に進められた開戦準備に実に8年…長い月日であった。彼等軍需
産業の野望はまず世界征服である。そしてその後、コモロ自動車など巨大軍需産業を中心とした地球連邦政府
を樹立して先軍政治を実施して太陽系を抜け出し、全銀河を征服して銀河帝国を建てる計画だ。
…そして今回の作戦はまさにその第一歩を記す重要な戦いなのだ。地球中心主義を掲げこの重力に縛られた
世界で満足しグローバリズム化に拘泥するアメリカ合衆国に対して強烈な鉄槌を加える、それが多くの国際的
軍需コングロマリッドの上層部たちの考えだった。
…さあ、戦争だ!

69 KB
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

★スマホ版★ 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50

read.cgi ver 05.04.00 2017/10/04 Walang Kapalit ★
FOX ★ DSO(Dynamic Shared Object)