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【本格】御伽ロワイアル議論スレ【始動!】

57 :塔の外での出会い(1/3) ◆Ax9.rAEGf2 :2005/07/24(日) 02:12:01 ID:???
「どうして殺しあわなきゃいけないんです」
 叫ぶように言ったのは、金髪の美しい少女ラプンツェルでした。その手はボウガンを握っています。
 塔の中でいろいろなことを学んでいたラプンツェルですが、そんな恐ろしい武器を手にし、
誰かに向けるようなことが来るなんて思ってもいないことでした。
 けれど、支給品といって渡された袋の中からボウガンを取り出したとき、茂みを揺らしながら現れた笛吹き男は、
やさしく微笑みながら 「殺し合いの準備はできているようだね」 と言ったのです。
 そしてナイフを構え、ゆっくりとラプンツェルに近づこうとします。
 それを見てもなお、ラプンツェルには殺し合いなんて、恐ろしいことはできず、叫んでいました。
 そんなラプンツェルに問われ、笛吹き男は答えます。
「あの女王が言っていたのを聞いていただろう。40人のうち、生き残れるのは1人だけだと。
権力を傘にきた横暴な契約ではあるが……。従うしかないのだろうな」
 そういって笛吹き男は肩をすくめます。
 そんな言葉を、ラプンツェルは信じられませんでした。けれでも……。

 (思う存分、殺し合いなさい)

 ラプンツェルは、冷たい、とても冷たい氷の女王の言葉を思い出しました。
 小さいころ魔女に塔に閉じ込められたラプンツェルは外の世界を知りません。
 いつものように寝て、そして目が覚めて時に見た初めての塔の外の世界は。
 殺しあえ、と告げられた悪夢のような世界でした。
「そんな……」
 じゃり。
 ラプンツェルの体が揺れ、それをみた笛吹き男が一歩前に出ます。
「来ないで……。来ないでぇ!」
 一歩下がりながら、体をすくめ、思わず目をつぶったその拍子に。
 ラプンツェルの指は引き金を引いてしまいました。

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