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『読みました』報告・国内編Part.3

1 :名無しのオプ:2006/01/26(木) 22:49:25 ID:CFOyMd7F
国内ミステリーの読了報告、感想などお寄せ下さい。
基本的にsage進行で。

【前スレ】
『読みました』報告・国内編Part.2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1097703488/
『読みました』報告・国内篇
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/984575251/

なお海外作品は、海外編のスレッドにお願いします。
『読みました』報告・海外編Part.2
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1072265453/

2 :名無しのオプ:2006/01/26(木) 23:01:17 ID:PgdkUwTV
にぃー!

3 :名無しのオプ:2006/01/27(金) 03:49:19 ID:+vVYzekr
前スレ落ちてて焦りました。
というわけで初書き込みは初鳥飼で
個人的には激しくオススメの1冊です。



鳥飼否宇 『激走 福岡国際マラソン−42.195キロの謎』

読書と言えば専らミステリです。
ミステリと銘打ちながら、ミステリ要素が低いと落胆したりします。
私はそんな人間なんですが、この作品では
「ミステリ要素要らないよ、早くレースを進めろや」と思いながら読んだ。
「事件の真相なんかどうでもいいよ、レースの結末を!物語の終焉を!」と読み進めた。(特に後半)

ミステリ部分は弱いと思う。トリックにも前例はあるんじゃないの?
伏線をきっちり張ってあるのは感心だが、やはりミステリ(人死に)部分は邪魔に思う。
既に230頁とかなり刈り込まれているけど
トリック部分も削り、福岡の地理的な説明も削り
もっともっと思考する暇もないほどスピーディーに読みたかった。
(スピードと言えば話が進むにつれPOINT42.195から段々数が減っていくのもよかった。)

読後感もすっきりの大変満足の一作。

4 :名無しのオプ:2006/01/27(金) 03:53:02 ID:+vVYzekr
前スレに倣ってみたりして、最初だけちょっとageますね

5 :名無しのオプ:2006/01/27(金) 03:53:42 ID:+vVYzekr
はい、お約束ですね、ageれてませんでした。

6 :名無しのオプ:2006/01/27(金) 12:11:58 ID:c0tWBRMS
遠藤徹って人の『姉飼』読んだ。
難しかったけど、

7 :名無しのオプ:2006/01/27(金) 14:07:50 ID:KVqromz+
105円で綾辻と島田の本格ミステリー館買った。議論噛み合ってねー。

8 :名無しのオプ:2006/01/27(金) 21:33:18 ID:mq8bIvTW
文庫で清涼院流水の「コズミック」を買ってみたら上下の間に「ジョーカー」を読んだほうがオススメの読み方だと書いてあったので、そのとおりに読んでみた。

疲れた…

9 :名無しのオプ:2006/01/28(土) 20:58:17 ID:htondnX6
『仮題・中学殺人事件』 辻真先

『法月綸太郎の本格ミステリ・アンソロジー』 で触れられてて気になって読んでみた。
読者=犯人という趣向を、冒頭に提示しつつも成立させた作品。
短編サイズの事件を3つ扱っている。この3つはどれもそんなに面白くは感じなかった。
軽い文体も魅力ないなぁと思って読んでいった。
しかし読者=犯人が成立する辺りは素晴らしいの一言。
軽い文体も功を奏してるように思えた。
これだけの事を200頁で仕上げてるのも高評価。

オススメです。



  だが、いくつか有名作品のネタバレがあるので注意。

10 :名無しのオプ:2006/01/28(土) 23:42:54 ID:JgnNpssP
『ハサミ男』読了。
警察パートがだるかった。
騙された感も薄かったし、微妙でした。

11 :名無しのオプ:2006/01/29(日) 00:15:40 ID:OUnCpTci
占星術殺人事件(講談社文庫版)

中年石岡君しか知らなかったから、ハツラツとしてる姿に驚いた…
二人が若者扱いされてて妙な感じ。
427Pがラストでもよかったと思う。余韻があるし


12 :名無しのオプ:2006/01/29(日) 08:24:36 ID:TlLlfH0p
「痙攣的」鳥飼否宇

この作者のものを初めて読んだ。
バカミスって先入観を持って読んでいたけど、それにしてもひどい。

麻耶の「夏と冬の奏鳴曲」を読んだときくらいの衝撃。



13 :名無しのオプ:2006/01/30(月) 13:45:54 ID:Mzjy3rQ0
有栖川有栖『ロシア紅茶の謎』読了。 【7点】

なんというか、シリーズ短篇集の第一作にしては
すでに出がらしのような印象。
違う意味でおもしろい「屋根裏の散歩者」以外、
「赤い稲妻」だけが及第点。

14 :名無しのオプ:2006/01/30(月) 14:58:00 ID:SBCM+efK
及弟点が一作だけなのに「7点」なの?採点の基準が分からないよ。
いや、煽りでなく。気を悪くしたらごめん。

15 :名無しのオプ:2006/01/30(月) 15:41:25 ID:Mzjy3rQ0
いや、なんつーか不思議と次が読みたくなったので。
文章も上手くないしミステリーとしても薄味なのにね。
限りなく6点に近い7点だけどね。

16 :名無しのオプ:2006/01/31(火) 10:39:09 ID:Rm42NonO
浜尾四郎「鉄鎖殺人事件」(桃源社)

本当は春陽堂文庫版で読みたかったが、入手できなかったので、桃源社版で。
権田萬治「日本探偵作家論」で指摘されている、峰岸澄江のユニークなお転婆
ぶりを期待していたが、大したことは無かった。途中で、チェスタートンの
某短編のパロディみたいな部分が出てくるが、それを更に一捻りしてあるのが
印象に残った。
「殺人鬼」と違って、意外とユーモラスで余裕のある文体で、ワトソン役の
小川の冴えない三枚目ぶり、新聞記事で容疑者に擬せられてしまう辺りなどは
思わず笑ってしまった。
肝心のトリックなどの部分は今読むと古臭いとしか言えないが、まあ戦前の
本格派、としては合格点ではないかと。


17 :名無しのオプ:2006/01/31(火) 19:34:16 ID:ai24Hen0
十角館の殺人

普通…
例のシーンでああ、そういうこと。とあっさりした反応したできなかった
我ながら空しい。

どんどん橋で言ってた、人間描けてないというのは自分のことだったのか…。
今ごろ気づいたよ。
最後の解説の方が印象に残った

18 :名無しのオプ:2006/01/31(火) 19:45:27 ID:lcE2sGj7
>>17
そうした連中は沈黙してくれ。耳障りだ。

って奴ですかね?


19 :名無しのオプ:2006/02/02(木) 20:35:48 ID:x8+ru1/l
『奇偶』(山口雅也)

第五の奇書とか謳われてたので、読んでみた。
なにこれ

20 :名無しのオプ:2006/02/03(金) 14:37:06 ID:lIYGaoMw
陳舜臣「獅子は死なず」(講談社文庫)

新旧の短編が収録されているが、注目は、デビュー間もなくの時期に発表され、
珠玉の短編集「方壺園」に収録されなかった「狂生員」「厨房夢」「回想死」の
3編と「七盤亭炎上」。期待して読んでみたが・・・。
「狂生員」はトリッキーな仕掛けの面では、「方壺園」収録の諸作に劣るが、
非常に独特な状況での「フーダニット」が印象に残る佳品。主人公の造形や
奥深いテーマでは、「方壺園」や「九雷渓」にも劣らないと思う。この作品が
「方壺園」に収められなかったのは不思議。
「回想死」「七盤亭炎上」は、ともにアリバイ工作が出てくるが、さほどの
オリジナリティはなく、こちらは「方壺園」に収録されなかったのは仕方ない
ところか。ストーリーは非常に面白いのですが・・・。「厨房夢」は毒殺の
話で「奇妙な味」の雰囲気を持つ小品。
その他、表題作他の1970〜90年代の短編は、ミステリとは言えないものの、
作者独特の雰囲気に溢れた佳品揃い。読むべし。


21 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/02/04(土) 16:05:59 ID:lFJFX1vC
海野弘「陰謀と幻想の大アジア」を読んだ。
フグ計画(満州へのユダヤ人入植計画)、
大東亜共栄圏の思想へと繋がるウラル・アルタイ=ツラン民族圏、
騎馬民族征服説、日本・ユダヤ同祖論等々、
この著者の特徴のやや歴史事項の紹介が細か過ぎるという難はあるが
アジアを舞台にした日本の現代史における生の歴史ミステリが満載されており、
筆が立つ作家であれば、本書で紹介された10のテーマから良質な歴史ミステリ
を書き得るであろう。
本書などを読むと、密室だ、人間消失だ、美少女探偵だと騒ぎ立てているミスヲタが
知障同然に見えて来る感がある。安手な新書・文庫のミステリ本からは得られない
知的興奮を味わえる1冊であることは間違いない。

22 :名無しのオプ:2006/02/04(土) 23:38:59 ID:wtyk3vT/
鳥飼否宇 『本格的 死人と狂人たち』 

長編だと思って読み始めたんだけど
大学という舞台を共有した連作中篇集(中篇x3+α)といった感じでした。

第一講は登場人物の変態さ加減には笑わさせてもらったがミステリ的な謎と解決は地味。
第二講 擬態 の趣向は素晴らしいの一言に尽きる。
第三講はメル欄1の部分はいい感じけど、他は退屈な印象。
+α部分にあたる補講の部分のメル欄2な雰囲気はよい。
『本格的』というタイトルも素晴らしい。
(死人と狂人たちってのは不要な気がする・・・。)

第二講だけはオススメしたい作品。

23 :名無しのオプ:2006/02/05(日) 23:43:02 ID:wiFh+nom
>>9
何の作品のネタバレがありますか?

24 :名無しのオプ:2006/02/09(木) 11:20:41 ID:iViYqqlp
ほしおさなえ 『ヘビイチゴ・サナトリウム』

氷川透がサイトで評価していた(下記URL)のが頭の片隅にあり
http://homepage3.nifty.com/toru_hikawa/zatsubun/2004/03.htm#03-1
その後何処かで絶賛されてたので読んでみた。

東京創元社の本書紹介の所からあらすじ(っぽいの)抜粋(改行は勝手にした)

 女子校で起きた連続墜死事件。死んだ男性国語教師は女生徒と協力しあって書き上げた
 自作の新人賞受賞を死の直前に辞退していた。雑誌で作中の文章と同じものを発見したからだ。
 その文章の真の作者は誰なのか? 錯綜するテキストとポール・オースターの小説『鍵のかかった部屋』。
 教師の自殺した妻が残した「ヘビイチゴ・サナトリウム」というウェブ・サイト。
 そして浮かび上がる密室殺人。詩人の見事なミステリ・デビュー作!

感想は箇条書きにしてみた。

1 あらすじにもある錯綜するテキストというのがよい。
2 掴んだ事実から導き出された真実と思えたものが
  新たに掴んだ事実によって否定され、更新されていく真実と思えるもの。なんてのもよい。
3 事件を解決しようと動く、言わば探偵役が2人(というか2グループ)いて
  この2つが完全に連動せずに事件解決に動いているのがよい。
4 作内で出てくるDOTSという作品の主題もよい。
5 文章は自分には読みにくかった。
6 警察無能すぎではないか?とも思った。
7 笠井潔さん、そんだけ書くんなら本書読了後に読め
  とか書いた方がいいんではないでしょうか?
8 ミステリ・フロンティアの装本は読みやすくて好き。

読み終わって何となく法月の『誰彼』『頼子のために』を思い出しました。オススメです。

3は本当に燃(萌)えるので、また出会いたい構造。
欲を言えば、その構造がサプライズを生み出せばもう最高だなぁ。

25 :名無しのオプ:2006/02/09(木) 15:34:50 ID:cucvHqEK
小野不由美 『くらのかみ』

サクっと読めるので俺に好評なミステリーランドですよ。
この作者の本を読むのは初。
4人のはずなのに5人居る。1人座敷童子が居るぞ。
ってなファンタジーを肯定した状況で食事に毒が盛られる事件が発生。

ファンタジーがロジックによい形で取り込まれていて好感触。
最後に配置されたお金についての説法も好感触。

面白かったけどロジックが意外に複雑で
小学生は楽しめるのかな?ってのは思ったけど
何となくでもロジックを追っていって、最後の反転を味わえたなら
ミステリー好きになってくれるんじゃないのかな。と思い直した。


これはいいミステリーランドでした。

26 :名無しのオプ:2006/02/09(木) 20:20:44 ID:bFPPUaN4
太田忠司 『黄金蝶ひとり』

サクっと読めるので俺に好評なミステリーランd(ry
この作者も初です。
これは叢書の狙い通りと言いますか、子供向け。
小学3〜4年生くらいにワクワクしながら読んでほしい1冊。

これもいいミステリーランドでした。


綾辻や法月に期待が高まります。

27 :名無しのオプ:2006/02/10(金) 01:41:54 ID:svCbUDH9
獄門島 キチガイ、キチガイ言いまくっててワラタw

28 :名無しのオプ:2006/02/10(金) 01:54:18 ID:jPj1nmBH
道尾秀介「向日葵の咲かない夏」

何だこれ
全然意味分かんねえ・・・・・・(゚д゚)

29 :名無しのオプ:2006/02/11(土) 00:26:25 ID:1lrV8I76
横溝正史「病院坂の首縊りの家」

これだけの長編を70過ぎてから書いたってのは
凄いとしか言いようが無い

30 :名無しのオプ:2006/02/11(土) 06:17:34 ID:ti7xO9/v
白夜行 何この全編エロ小説w なんでこれが百万部も売れんだよ

31 :名無しのオプ:2006/02/11(土) 13:36:43 ID:ugut4Gd0
太田忠司 『僕の殺人』 講談社文庫

主人公・僕の描写がよい。
物語としての終わり方もよい。
文庫版あとがきもよい。

ミステリー的な部分はあんまり評価できない。
まぁ、1990年の作品に対して
15年以上たった今こんな事を言うのはあれだが
今更メル欄ってどうなんだろう?

解説の作者と解説者の出会いの所は
作品が、あとがきが作り上げた雰囲気を壊しているので不要に思う。

ひたすらに主人公・僕を読んでるような感覚でした。
面白かったです。

32 :名無しのオプ:2006/02/12(日) 11:33:14 ID:i3Y5DqYV
東川篤哉 『館島』

うほっ いい館 !

瀬戸内海にある島の奇抜な館で殺人発生。
嵐で海は荒れて警察は介入できません。
そして炸裂する大トリック。

初東川だったんだけど大変よかった。
見取り図よし。意外に最後のロジックもよし。読後感よし。
俺は読みやすくて悪くないと感じたけど
売りであるコミカルな文体が嫌な人も居るかもしれない。

文体に抵抗がないならオススメです。

33 :名無しのオプ:2006/02/12(日) 21:33:02 ID:15KQJXe9
天使の囀り 
途中だれぎみなったけど
最後はおもしろく読めた。
う〜ん・・・気持ち悪い。が読後の感想。
でも、楽しい読み物でした。

34 :名無しのオプ:2006/02/12(日) 23:44:52 ID:3XOG30KJ
田代裕彦 「キリサキ」 (富士見ミステリー文庫)

最後のどんでん返しと言うか
真相が明らかになる所が複雑。
複雑にしすぎてるのと、納得出来るような出来ないような
SF染みた設定が発動してるので謎が解けた時の爽快感が弱い。

文章は読み進めやすい、これがラノベって奴なんだろうか?
イラストはこの物語に合ってないだろうと思う。

この板の人が読めば大概はハサミ男が頭に浮かぶであろう。

35 :読後感:2006/02/13(月) 14:27:46 ID:PLHxdcqD
「盤上の敵」北村薫(講談社)

帰宅しようとした純一は家の回りに人だかりが出来ているのに気付く。
どうやら家に殺人犯が侵入し、妻を人質に取っているらしいのだ。
純一は妻のため警察にも内緒で殺人犯と渡り合うことを決意するが―。

これ後味が悪い悪いと散々聞かされてたからビビって今まで
読めなかったの。案外小心者だかんね、俺。
似た理由で「殺意の海へ」も読めてないし。
でも今回それほどじゃないとの情報を得て読書に踏み切ったってわけ。
その通りだった。つうかこれ全然後味悪くないじゃん。むしろ逆。
これ読んで傷つけるのは一種の才能だね。
それよりも主人公の視点と交互に入る妻の昔語りが邪魔。
あんなもんいらんよ。読んでてダレる。大体章題と内容の乖離がひどい。
序盤戦とか中盤戦とかまだ始まってないだろと。
そもそも北村ってクイーン信者だろ?やってること全然違うね。
単なる憧れのレベルなのか? 読まずに死ねたわ。

36 :名無しのオプ:2006/02/13(月) 14:53:55 ID:Gg0U9290
クイーンオタっぷりが発揮されるのは「日本硬貨の謎」

37 :名無しのオプ:2006/02/14(火) 12:52:44 ID:mWf6rEoT
>>35

>それよりも主人公の視点と交互に入る妻の昔語りが邪魔。

なんとなく同感。それこそ重いし。

38 :読後感:2006/02/14(火) 14:37:24 ID:1x5usmg0
「バッドトラップ」堂場瞬一(幻冬社)

甘いマスクの青年詐欺師リュウ。セクシーな偽造芸術家彩。
語学堪能な元傭兵御手洗。怪盗3人組の
次なる標的は謎を秘めたケツァルコアトル像。
しかしそれを狙っているのは彼だけではなかった!
そしてリュウに付きまとい心を乱す運命の女フリーダ。
彼女はリュウが心に負う傷の秘密を握っていた。
果たして3人組の大仕事は成功するのか!?

まあ、悪く言えば陳腐なキャラ、筋立て、話の運びと見たまんま
それ以上でも以下でもない感じ。国内では最近珍しい作品ですね。
ただこういう薄っぺらいのが読みたくなる時ってありません?
私はある。だからこれはこれで適当に書いてて時々寄るから、
てな具合いですかね。

39 :名無しのオプ:2006/02/17(金) 22:49:59 ID:auIpShE/
ほしおさなえ 『天の前庭』

まるでタイムスリップのバーゲンセールだな。

最終的に何が起きたのかよくわからんかった。
わかっても面白そうにも思えなかった。

オススメしません。

40 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/02/18(土) 15:03:46 ID:iT/uMvCX
伊藤礼「こぐこぐ自転車」を読んだ。
古稀を迎えた著者(あのチャタレイの伊藤整の息子であり、出身大学も同じ一橋という
優れ者だ)の自転車による冒険談を綴った書である。
文中で、筆者自身も認めているとおり、若いサイクリストのようなアグレッシブな
躍動感は無い、決して無理をしない落ち着いたサイクリング又はツーリング
(この両者のコンセプトの相異と自身の自転車使用の位置付けは、著者により言及
されている)であるが、第2章にあたる都内走行の巻における
「石神井川を王子まで下った話」「神田川を二十二・五キロ下って隅田川に到った話」
第3章「房州サイクリングに出かけて雨で挫折したこと」、第4章「碓氷峠攻略をめざした長い一日」第6章「北海道自転車旅行の巻」、どれひとつ取ってもこれをリアルな「冒険」
と言わずして何と言おうか。
難攻不落のドイツ軍の要塞攻撃や広大な樹海での攻防戦等、バカでも見ればわかるもの
だけを「冒険」と称するわけではない点を、ミスヲタは心しておけ!

41 :名無しのオプ:2006/02/18(土) 16:59:09 ID:rcxhnDGJ
書斎の言う通りだな。

42 :名無しのオプ:2006/02/18(土) 17:25:21 ID:f4Ow2UBI
うむ。
さすが書斎さんだ。

43 :名無しのオプ:2006/02/18(土) 17:31:44 ID:8XQJGtIC
書斎さんの批評はほんま五大陸に響き渡るで!

44 :名無しのオプ:2006/02/18(土) 17:40:23 ID:L2zlyy2a
書斎マンセー

45 :名無しのオプ:2006/02/18(土) 17:56:18 ID:4qw4QtG5
なにこの自演

46 :名無しのオプ:2006/02/18(土) 20:35:14 ID:/2MG+lRd
>>45
馬を支持する人間は、とにかく頷くことしか出来ない思考停止た馬鹿ばかりだということ世間に広めたいのでしょう。


47 :名無しのオプ:2006/02/19(日) 09:54:29 ID:xSi8WKlA
吉村達也『トリック狂殺人事件』(光文社文庫)【6点】

謎の人物「トリック卿」からの招待状で雪の山荘に
集められた烏丸ひろみほかいわくありげな6人。
出された問題に解答できれば莫大な賞金が出るが・・・。
典型的な山荘ものだが、(メール欄)はいただけない。
ま、サクサク読めるんで2時間くらいの肩こらない読書に
ちょういいけど。

48 :名無しのオプ:2006/02/19(日) 11:26:05 ID:P+X/sPvq
ホメ殺しのつもりなんだろw

49 :名無しのオプ:2006/02/19(日) 18:03:28 ID:azfpuUVB
ただ単に茶化してるんだと思ったw

50 :名無しのオプ:2006/02/19(日) 21:02:06 ID:dRdEA3wR
ところが本気の自演だからバカって恐ろしいw

51 :名無しのオプ:2006/02/19(日) 21:46:24 ID:Ka1E3N5m
「青の炎」きしゆうすけ
途中だれたが最後は切なくて泣けた。
青春もんやん。ミステリーちゃうやんとも
思いましたが、満足でした。切なかった。
きしさんはいいなぁ。


52 :名無しのオプ:2006/02/19(日) 22:20:04 ID:WzeebGQl
>>51
倒叙ものも立派なミステリーですぜ
そういう意味じゃなかったらスマソ

53 :名無しのオプ:2006/02/20(月) 14:36:51 ID:LX5VxMs0
伊坂のデビュー作なのに5番目に読んだ作品…。

オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎 新潮文庫

未来を予見できるカカシが何者かに殺された。
自分の死を予見できなかったカカシの殺されたその理由とは?

カカシが序盤で殺されるわけだが、キャラクタとしてよく引き立ってたと思う。
もっとカカシに喋らせて欲しかっと思ったくらい。
カカシが喋る事のできる理由っぽいのがかなり強引な気がするw
主人公よりも脇役が個性的で、主人公の影の薄さが逆に目立ってた。
ラストはさっぱりしてて良かったよ。

文庫だとかなり削除されているらしいから、
ハードカバー版見つけたらまた読み返してみようかしら。

54 :名無しのオプ:2006/02/21(火) 01:14:24 ID:t/L03qAS
チームバチスタの栄光

まあまあ

55 :名無しのオプ:2006/02/21(火) 17:20:34 ID:v343QFEH
龍臥亭事件

いろんな意味で疲れた。本の厚みで肩も凝った…
正直ここまで長くする必要あったんだろうか…。
里美のキャラはいつ見てもヨクワカンネ

56 :名無しのオプ:2006/02/21(火) 22:54:48 ID:57e4tWCs
「ハサミ男」 殊能将之
 ・メインのトリックを見破れなかったのが悔しい。自分の修行不足か。
 ・無動機殺人の話を読むのは初めてだったので興味深かった。
 ・個人的に医師の薀蓄がツボにハマった。青酸カリ健康法・・・
 ・じれったい後味。違うんだよ、刑事さん・・・と教えてあげたくなる。
   これが映画化されるそうですが・・・一体どうやって??

57 :名無しのオプ:2006/02/21(火) 23:09:21 ID:qXyYtVmx
>>56
こうやってしました
http://www.media-b.co.jp/hasami/top.html

58 :名無しのオプ:2006/02/21(火) 23:53:27 ID:oc4ERQ2V
宮部みゆき『あやし』(角川文庫)【8.5点】

江戸商家の奉公人を主人公にした9篇の怪談集。
趣向をそれぞれ変えているので飽きないし、怖いし、せつない。
個人的には「布団部屋」「安達の鬼」が秀逸。
再読したい。

59 :読後感:2006/02/22(水) 19:01:06 ID:V4Bd9M9B
「なめくじに聞いてみろ」都筑道夫(扶桑社)

田舎から東京に出てきた青年・信治は父が武器を与え育成した
殺し屋達を始末することで過去の清算をしようとする―。

隆慶一郎に似た筋の話があったような。
未読だけど。これを真似たんかね。
まああれだ。消防時代にコロコロで漫画化されてるのを読んだら
そこそこ楽しみにしてたかもなまいはうす。
映画は観てみたいと思っている。しかしいつもレンタル中。

60 :名無しのオプ:2006/02/22(水) 19:07:29 ID:kkefiA0+
>>59
ちゃんと作者のあとがき読んだの?
フレミングに触発されて書いたって記述があるよ。

61 :読後感:2006/02/22(水) 19:14:49 ID:V4Bd9M9B
「誘拐作戦」都筑道夫(東京創元社)

夜道で瀕死の女性を見つけた男性4人組。車に運び込み
家に連れ帰ったはいいが女性の脈は弱まるばかり。
その時一人が言った。「この女を使って身代金を取ろう」と。
二人の人物による一人称で交互に語られる誘拐ミステリー。

これ推協候補になったのに一票も入らなかったと聞いて
最初は憤慨したが後になって考えるとそれも仕方のないことかも。
内容に対して文章に深刻さがないしトリビア過剰なのも気になるし、
叙述者当てもアンフェア感が拭えない(第7歩とか成立するか?)。
やはり僕にとって都筑道夫は短編作家という位置付けだ。

62 :読後感:2006/02/22(水) 19:20:35 ID:V4Bd9M9B
>>60
隆慶一郎の小説がという意味です。
流石に小説書き始めた時期にかなり差があることは知っているので。

63 :名無しのオプ:2006/02/22(水) 21:18:57 ID:yavbRwB6
鋏の記憶 今邑彩

いつもと違って後味の悪さもなく
ちょっと心温まるテイストでこれはこれでいいけど
今までの作品ほど熱中する魅力はなかった
主人公のまつわる謎とかそういうのなかったのが物足りない…

64 :名無しのオプ:2006/02/22(水) 22:45:13 ID:2NHiAJs0
「ファントム・チルドレン」鳴海航(文芸社)

全体的に若い感じがして気楽に読めた。
衝動買いした割には楽しめた作品。
現代社会に不満を持ってる人にお薦め。

65 :名無しのオプ:2006/02/23(木) 11:55:29 ID:26izwJa3
山田正紀「五つの標的」(光風社文庫)

「地下鉄ゲーム」「真夜中のビリヤード」「40キロの死線」「ひびわれた海」
「熱病」の5つの独立した作品からなる短編集。
出版社もマイナーで表紙も三流アクション調で少々引いてしまい、大したこと
ないだろう、と思って読んでみたら、これが意外な掘り出し物。
山田作品で、その後「女囮捜査官シリーズ」「神曲法廷」などに顕著に現れて
くる「埋立地の匂いのする、東京であって東京でない場所」のテーマが早くも
現れている「ひびわれた海」は、盛り上がりを迎えるカタストロフの部分で
終わっているのが残念なところですが、「地下鉄ゲーム」「40キロの死線」
は手に汗握る秀逸なクライム・ノベル、残酷な青春小説の趣のある「熱病」も
小粒ながら上手いし、佳作揃い。駄作は「真夜中のビリヤード」のみ。これも、
夜の東京の雰囲気描写は上手いのだが、ピントがずれているような気がした。

66 :名無しのオプ:2006/02/23(木) 14:15:18 ID:81QBIMVn
島田荘司 『摩天楼の怪人』

大作を避けてる自分には久しぶりの600頁もの長編。

暗号関連はもう少しスマートに組み込めなかったんだろうか?
面白かったけど第四章は不要ではないか?
(ミステリーランドに使ってほしいような題材)
おどろおどろしい怪人の描写と第1章は
もう少し短くてもいいのではないか?

と文句言ってますが、大変面白かった。
最後3章くらいは凄い盛り上がったね。
島田荘司すげーよ。オススメ。

まぁ、ミステリーでそんな事する人はあんまり居ないと思うんですけど
読む前にパラパラ〜っと頁をめくると、この本には挿絵(CG)がありまして
それがネタバレに繋がってしまう可能性があるので注意。
注意と言うかパラパラっと頁をめくらない方が良いと思います。

67 :名無しのオプ:2006/02/24(金) 14:58:37 ID:Na7qQplE
名作との誉れ高い宮部みゆき「火車」を読んだ。
これ・・・どこが面白いの?客観的にみてミステリーとしてのクオリティが
高いとも思えないし、凡作ではあるけど名作と呼ばれるには到底及ばないと思う。
それとも、メル欄だけで高い評価を得たのか?

68 :名無しのオプ:2006/02/24(金) 15:34:45 ID:cVhSBx52
>>67
らしいね。その辺りで有名な賞を逃したと聞いたけど、読者の反応は良いらしい
私もその点はあまり納得できなかった
良いと思う人もいれば、悪いと思う人もいるってことだよ多分
ラストで一気に全ての謎が解けるカタルシスが好きーって人にはきっと薦められないね。

69 :名無しのオプ:2006/02/24(金) 17:12:27 ID:MOR/apny
>>67
まあせいぜい佳作だよな
いかんせん中盤が退屈すぎる

70 :名無しのオプ:2006/02/24(金) 19:50:03 ID:xCLEF2Bt
>69
あなたにとっての傑作を挙げてくれ

71 :名無しのオプ:2006/02/24(金) 20:42:26 ID:MOR/apny
>>70
なんでオレだけにつっかかるの?

72 :名無しのオプ:2006/02/24(金) 23:55:36 ID:rHq+7G76
ちょっと笑った

73 :名無しのオプ:2006/02/25(土) 01:23:34 ID:TgbXr8hk
感想なんて人それぞれだお

「人の感想にネチネチと文句つけるなんて愚の骨頂以外の何物でも無いよ」

山下?山野だっけか?

74 :読後感:2006/02/25(土) 02:35:38 ID:x5jF3ojB
「真赤な子犬」日影丈吉(徳間書店)

クリスマスに贈られてきた奇妙なプレゼント。
それは血のように赤い生きた犬――。
突然婚約を破棄された守男は絶望し自殺を計る。ところが、
いざ毒入りステーキを食べようと食卓へ向かうとそこには
肉を頬張る元婚約者の父親の姿が。制止も間に合わず
彼が昏倒するのを見て慌てた守男は階段の手摺から階下へ
助けを呼んだ。その時、彼の体は宙を舞う。
その後階上の様子を見に向かった女中は
「真赤な犬が…」と言って失神してしまう。
そして舞台は雪の山荘へとめまぐるしく変わる。雪の中の死体。
側にあったビヤ樽の意味とは?

いやはや導入部のわけわかめ度は読んだ内で随一かも。
「(翻訳ものを)読んでる」って感じだね。わくわくしたよ。
プロットの都合上警察の力が弱められてるのが少し気になったが
二つの事件がつながっていく手際には感心した。
まあ、犯人像は強引と言えば強引なんだけれども。
200ちょいと短いのも良い。
「内部の真実」「多角形」も読みたい。

75 :名無しのオプ:2006/02/25(土) 15:19:51 ID:q+SdTNBp
東野圭吾 『容疑者Xの献身』

面白かったです。
無理なトリックを犯人の心情とキャラクターで
無理でなくしているのが素晴らしい。
物語とトリックが有機的に結びついてるとか言いたくなる。



自分の不注意でネタバレを喰らって読んだのが恨めしいよ。

76 :名無しのオプ:2006/02/26(日) 00:20:14 ID:1pUinEsG
二階堂黎人 『カーの復讐』

最初は肝心の密室トリックがしょうもなく思ったけど
ちょっと時間が経つと中々に盲点を突いてる感じで
悪くないように思えてきた。

全てを読んだわけではないけど
ミステリーランドの中でも比較的低年齢向けではないだろうか?

77 :名無しのオプ:2006/02/26(日) 01:13:09 ID:67H6r9G2
禿人作品はもともと子供向けもとい子供騙しなんじゃないかな。

78 :名無しのオプ:2006/02/26(日) 16:01:31 ID:74RmO3ZV
今邑彩
「よもつひらさか」
世にも奇妙な物語の題材になりそうな話ばかり。
どれもオチが読めちゃうのが残念
茉莉花が切なかった。

「つきまとわれて」
さくさく読める点はいいけど、この人は短編より長編の方が合うわ

79 :名無しのオプ:2006/02/28(火) 16:11:59 ID:xQAJPBPu
北山猛邦 『クロック城』殺人事件」(講談社ノベルス)
       『瑠璃城』殺人事件」(講談社ノベルス)

アリスミラー、ギロチンと読んだ後に、瑠璃とクロックを読んだ。
瑠璃とかクロックには、SF的な要素が組み込まれていて面白い。
物語を分厚くするのに役立っている。雰囲気もいいな。
なんとなくぎこちなく感じるのは文章力のせいだろう。

むしろアリスミラーやギロチンの方が、オーソドックスすぎるという
感じまでした。トリックとしてははるかに素晴らしいんだけどね。

80 :名無しのオプ:2006/02/28(火) 17:34:04 ID:HQB60DO3
牧逸馬「白仙境」(現代教養文庫)

表題作は中篇、バカバカしいけど面白い。「百日紅」は傑作。叙述トリックに近い
味わいがある。「碁盤池事件顛末」は駄作だが、地元署と警視庁本庁との縄張り争い
の話が出てきて、戦前からあったのか、とちょっと驚いた。
「ちょっとした事で」「海に帰る女」は、結末が余りに唐突過ぎる。
ベストは「民さんの恋」「舞馬」か。前者は、乱歩「踊る一寸法師」を思い出す。
後者は、性急な感じだが、なんとも言えない魅力がある。

81 :読後感:2006/02/28(火) 22:43:31 ID:K4IQfhgu
「都筑道夫少年小説コレクション3 蜃気楼博士」(本の雑誌社)

噂の蜃気楼博士は長いからオチに気付いた。
他の短編は芸能人出演の写真付きで楽しい。
ベストを挙げるなら蜃気楼博士第一の挑戦でしょうね。
後はどれも似たり寄ったり。

82 :名無し物書き@推敲中?:2006/03/01(水) 12:27:00 ID:O+CDWuzU
姑獲鳥の夏 

83 :名無しのオプ:2006/03/01(水) 22:52:07 ID:gbPGQ7oQ
>>82
ホントに読みました報告ですね。

今、劫火読書中。


84 :名無しのオプ:2006/03/03(金) 19:45:34 ID:6kAJ3P3v
東川篤哉『交換殺人には向かない夜』(光文社カッパノベルス)【8点】

交換殺人をテーマにしたユーモア本格ミステリ。
シリーズ初体験だが、とくに問題なし。
(でもこの本の登場人物は前作以前の犯人ではないということだよなあ)

名探偵鵜飼・朱美のパート、流平・さくらのパート、警察のパートが
絡み合い、ラストの解決に「なだれこむ」。
気持ちよく騙されましたが、強引と否定的にみるか、豪腕と喝采するか
人によって評価が分かれそう。

85 :名無しのオプ:2006/03/03(金) 21:38:36 ID:G+fmG4rr
すごぃ泣けます。感動しました(>_<)http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=hidamari_book

86 :名無しのオプ:2006/03/03(金) 23:35:56 ID:6kAJ3P3v
東野圭吾『レイクサイド』(文春文庫)【8点】

姫神湖畔の別荘に集った4組の夫婦とその子供たち。
中学受験を控えたかれらに降りかかる殺人事件の顛末。

何気ない伏線やミスディレクションがお見事。
単なる倒叙モノで終らせない作者の技巧が冴える。
いまどき文庫で500円切るお値段も感激。

やっぱり犯人は(メール)?

87 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/04(土) 11:57:07 ID:0j76a0t/
松本清張作品(長編)で社会派ぽくないものを読みたく思い、
久々に「Dの複合」を再読。
物語終盤で受刑者名簿という小ネタは登場するものの、政治ネタ、社会ネタはほぼ皆無、
代わりにというか、これも清張作品ではおなじみの歴史・民俗ネタ(浦島伝説、羽衣伝説
補陀落渡海伝説等)に関する薀蓄が満載、ミステリとしては「砂の器」、短編「東経139度線」あるいは水上勉の「飢餓海峡」を想起させるような盛沢山の趣向が凝らされて
いるが、清張長編ミステリの特徴である偶然性に頼った御都合主義は、最早仕方無いとしても、もう少しスリムにすれば、かなり面白い異色の謎解きミステリになり得た作かと
思う。
カッコ良さげだが、タイトルが意味不明あるいはわかり難いのも清張作品の特徴とも
言えるが、作品中で説明があるとはいえ、この点は本作も同様。

88 :名無しのオプ:2006/03/04(土) 23:22:50 ID:fKk/WCGn
海堂尊 『チーム・バチスタの栄光』

このミス大賞ですよ。
面白かった。読みやすかった。
第二部から登場する白鳥のハチャメチャぶりは面白い。
解決は弱いが、それを突き止めるまでの過程はは楽しい。

タイトルは白鳥を評したロジカル・モンスターとか
第二部の白の棺とかの方がよかったんじゃないのかな?
バチスタって言ってもピンと来ないべ?
(無知な俺だが偶然に医龍という漫画で知っていたけど)

89 :名無しのオプ:2006/03/05(日) 00:23:22 ID:TWrh4opW
宮部みゆき『ぼんくら』(上下・講談社文庫)【7点】

同心平四郎を主人公とする大江戸人情捕り物帖。
舞台は鉄瓶長屋で、最初の3分の一は連作短篇風。
しかし店子がどんどんいなくなっていき、その裏にひそむ真実とは。
測定マニアの甥っ子や、記憶能力バツグンのおでこなど
魅力的なキャラもいるが、肝心の事件の真相がちょいと拍子抜け。
回向院の茂七親分も名前だけ登場。


90 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/05(日) 10:53:20 ID:UZCdegFa
高橋いさを著「オリジナル・パラダイス 原作小説の映画論」を読んだ。
ミステリも多く取り上げられているゆえ、あえてこの板でも紹介しておく。
うーん、著者(劇団主宰・劇作・演出家)が、いかに映画評論家や書評家という
プロではないとはいえ、果して、まともに原作を読み、映画を見ているのか否か、
疑問を感じさせるような説明不足や基本的な間違いが目に付くのが気にかかる。
いくつか例を挙げておくと、
(1)「サブウェイ・パニック」のガーバー公安官(映画ではウオルター・マッソーが
演じた)は、「原作ではさほど目立った活躍はしない」どころか、物語途中で…なのである。
本作に関しては、原作と映画のラストの比較論も欲しかったところである。
(原作の人間心理に着眼したリアルなラストも、作り物の面白さを狙ったユーモラスな
映画のラストとは異なる捨て難い味がある)
(2)「ブラックサンデー」の項で、関連して、同じ作者(トマス・ハリス)の
「羊たちの沈黙」にも触れられているが、作品世界の雰囲気を大きく左右する
スターリング捜査官の性別が変更されている点に言及されていないのはまずい。
(3)「ローズマリーの赤ちゃん」を現代的ゴシックホラーと称しているが、
本作はモダンホラーと理解するのが通念である。
ゴシックホラーの定義まで引用されているが、不適当な形容であることが、
なぜわからなかったのであろうか。

91 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/05(日) 10:54:43 ID:UZCdegFa
(4)「夜の大走査線」の項に基本的な間違いが散見される。
「クインシー・ジョーンズの歌う雄叫びのような主題歌も印象的だ」
とあるが、クインシーは作曲者であり、歌っているのはレイ・チャールズ。
共にビッグネームだけに、余りに基本的な間違いに過ぎる。
また、「シドニー・ポワチエはこの作品の刑事役でアカデミー主演男優賞を受賞した」
とあるが、本作で主演男優賞を受賞したのは共演のロッド・スタイガー(警察署長役)
である。ポワチエの主演男優賞受賞作は「野のユリ」である。
(5)「裏窓」のジェームス・スチュワート演じる主人公の恋人役の女優は
イングリッド・バーグマンではなく、グレース・ケリーである。(ただし没年は同年)
「この伝説の映画を見に映画館に足を運んだわたしの胸は、
すでに期待ではち切れそうになっていた」と記されているが、であるならば、
こういった基本的な間違いは頂けないものがある。

さらには、ハードボイルドの定義が硬直的過ぎる(「三つ数えろ」の項)といった
面などもある。
私は著者に下記の言葉を贈りたい。
「心して書け!」
著作は、対象が好きだから、語りたいからで済むものではないのである。

92 :名無しのオプ:2006/03/05(日) 17:10:28 ID:zqKsziFN
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4846006204/qid=1141546139/sr=1-2/ref=sr_1_8_2/503-9545431-2479151

>オリジナル・パラダイス―原作小説の映画館
>高橋 いさを (著)


93 :名無しのオプ:2006/03/05(日) 17:35:19 ID:eCukMatZ
いつもながら深い論考、為になります。
書斎さんが紹介する本はどれも読んでみたくなりますね。

94 :名無しのオプ:2006/03/05(日) 20:58:30 ID:bB2NM/BX
>>93
ちっとも作品を褒めてないのに読みたくなるの?
書斎の論考は参考にならないってことね

95 :名無しのオプ:2006/03/05(日) 21:39:37 ID:gqbyIKz8
はい、書斎何某は自分が読んだこともない作品をさも読んだかのように書き込んでいる、
という、決定的な証拠をいただきました。

>(2)「ブラックサンデー」の項で、関連して、同じ作者(トマス・ハリス)の
>「羊たちの沈黙」にも触れられているが、作品世界の雰囲気を大きく左右する
>スターリング捜査官の性別が変更されている点に言及されていないのはまずい。

何ですか?まさか、映画でクラリスを演じたJ・フォスターが男優のはずはないでしょうから、
原作でも一貫して、彼女と表記されているクラリス・スターリング捜査官は男である、
そう主張されるわけですね。

他人の著作に
>果して、まともに原作を読み、映画を見ているのか否か、 疑問を感じさせるような
とまで前フリをして、この出鱈目な書きっぷり。イヤハヤ。


96 :名無しのオプ:2006/03/05(日) 21:40:02 ID:RWqQK4ux
>>94
いや、「読んでみたくなります」と言っているだけで、
「実際に読んだ」とは一言も言っていないw

実際に読んでいない人が書いた『論考』を参考にしているだけのことはあるw

97 :名無しのオプ:2006/03/05(日) 23:51:30 ID:ywRU2Ux8
「我輩はシャーロック・ホームズである」 柳広司

ロンドンに留学中の夏目漱石が精神を病むあまり、自分がシャーロック・ホームズだと思い込む・・・
設定を聞くと面白そうだが、実際に読んでみるとどっちつかずの印象だった
「倫敦木乃伊」や「素敵な冒険」にはまだまだ及ばない

98 :名無しのオプ:2006/03/06(月) 02:52:57 ID:tOhZkRKr
石持浅海「扉は閉ざされたまま」

関係ないが表紙の男2人が中川家の礼二とますだおかだの増田に見えて仕方がない

99 :名無しのオプ:2006/03/07(火) 14:03:26 ID:5gbt9ATX
東野圭吾『ある閉ざされた雪の山荘で』
期待しすぎた
終わり方も尻切れとんぼ

100 :名無しのオプ:2006/03/07(火) 14:15:01 ID:1zVByTlm
島田荘司「斜め屋敷の殺人」
解決編の文が稚拙に感じた。ここだけ別の人が書いたみたい。
そのせいもあってかイマイチ。

今邑彩「大蛇伝説殺人事件」
評判通りつまらなかった。
これが初めての今邑彩本だったら、微妙な作家という評価だったかも


101 :読後感:2006/03/07(火) 16:56:02 ID:4eZwLGgk
「鷲尾三郎名作選」(河出書房新社)

期待していたほどじゃなかった。トリックにイマイチ魅力がない。
大味で印象的ではあるんだけども…絵空事度も高いしなあ。
ただこのカップル探偵は気に入った。
たった4編しかないのは寂しいな。
お気に入りは…「風魔」かなぁ。。。

102 :名無しのオプ:2006/03/09(木) 20:31:09 ID:qHk8QOWO
海外が落ちたので誰か立ててちょ

103 :名無しのオプ:2006/03/09(木) 22:10:41 ID:O2FwsJNI
島田荘司 『透明人間の納屋』

ミステリーランド。しかし社会派。
序盤から暗い雰囲気が漂う。
真相は酷い力業だが、まぁよし。
いい物語だったと思う。オススメ。
だがターゲットであるはずの小学生には余り薦めない。


これでミステリーランドも17作中7作読んだ。
今の所7作どれも良作だ。凄い叢書だなぁ。

104 :名無しのオプ:2006/03/09(木) 22:19:18 ID:7pBqR3xy
高木彬光『わが一高時代の犯罪』 (短編集)
「わが一高時代の犯罪」がベスト。
時計塔からの消失がメインの謎だが、全体としてはホワット・ダニットかな。
全体のプロットがよく出来ていて、見事に収束する。最後に分かる題名の意味がいい。

次点が「鼠の贄」
大胆不敵な伏線、そしてそれを「最後の一撃」として機能させるのも上手い。
ラストのグロさも強烈。

あとの三つ「幽霊の顔」「月世界の女」「性痴」はどれも普通。
中では「性痴」の被害者がちょっと変わったキャラクターで面白い。


105 :名無しのオプ:2006/03/09(木) 22:33:31 ID:IFqa0XXm
立てました。


『読みました』報告・海外編Part.3
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/l50


106 :名無しのオプ:2006/03/10(金) 14:34:01 ID:RH94eJTj
倉知さんの「星降り山荘の殺人」読みました。

犯人はまあ、第一の死体発見時の状況と、断り書きから考えて
「たぶん(メ欄1)は電話かなんかで喋ってたってことだと思うから、
和夫君が勘違いをしてることを知ってる人があの足跡を付けて偽装したってことになって…」
ってことだろうと考えたので解りましたが、(メ欄1)は解らんかったです。
おまえかよ。そう言えばおまえもあそこにいたけど、おまえなのかよ。
(メ欄2)の余りにも鮮やかな死亡フラグがツボ。
「小2の娘がいるんだ」とか言っちゃダメですよw
ラスト50ページの推理合戦はもうヨダレモンでした。
(メ欄3)格好良すぎ。脳内キャストはなぜかあの瞬間タオパイパイになりました。

107 :名無しのオプ:2006/03/10(金) 16:52:56 ID:A+VL+0r0
>>106
メ欄がずれてるぞ

108 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/11(土) 15:22:10 ID:JF5+/AIt
笹沢左保「暗い傾斜」を読んだ。
世間一般には、木枯し紋次郎の作者、サスペンスタッチの風俗小説の書き手という
イメージが強かった作者だが、表装に惑わされずに作品の実態を見れば、
優れた謎解きミステリ作家であったことは、ミステリを良く知る者なら誰しもが
認めるところである。
「招かれざる客」「霧に溶ける」「人喰い」「突然の明日」「求婚の密室」あたりは
お薦めだ。
さて、本作は初期の代表作と言われるものだが、前記した作品群と比較すると、
ミステリとしての骨格の弱さを感じざるを得ない。
人間心理、特に女性心理に着目したトリックと謎解きは、この作者らしいきめの細かさ
があり、それなりに説得力はあるものの、この部分に力点を置き過ぎストーリー展開が
強引に過ぎる部分がかいま見られるのである。
新たな2人の人生の旅立ちというハッピーエンディングで締めることも可能だったラスト
に、全くそのような余韻を感じさせないのは、一貫して「人間不信」を書き続けた
この作者らしいものを感じる。60年代初期の作品にもかかわらず、証取法の風説の流布あたりが絡んで来るあたりは、
現代的であり、時代を超えた優れた着眼点を評価しておきたい。

109 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/12(日) 10:27:03 ID:n9Pv+Sn5
陳舜臣「炎に絵を」を読んだ。
松本清張の長編も顔負けの偶然性の連続で萎える展開は頂けないものがある。
この作者の「枯草の根」に始まる陶展文シリーズを愛読していた筆者としては、
残念で読むのが辛い出来の作であり、文庫本300頁弱のボリュームゆえ、
かろうじて忍耐が持つといったところか。
とにかく陳ミステリ作品の中でも屈指の凡作であることは間違いないかと思う。

110 :名無しのオプ:2006/03/12(日) 15:34:17 ID:6XX3VW9q
小川勝巳『撓田村事件』(新潮文庫)【6.5点】

岡山のある山村の名家に起こる連続殺人事件。
岡山という舞台や、過去における犬使いの虐殺など
横溝正史風・・・という文句に引かれて購入したが、ちょっと
期待はずれ。探偵役に魅力がないし、おどろおどろしくないし、
語りが饒舌すぎて退屈だった。が、最後の謎解きではその饒舌な語りに
伏線があったと判明。しかしもうちょっと削れるだろうに。

111 :56:2006/03/12(日) 18:27:00 ID:qEhdnR/K
>>57
 遅ればせながら、ありがとうございます。
 しばらくネットが出来ない状況だったので・・・
 何の勘違いか、てっきり今年映画化されるものだとばかり・・・
 ビデオレンタルするか・・・

 「『瑠璃城』殺人事件」 北山猛邦
  これで本になっている北山作品は制覇。
  「世界観がイタイ」という意見をどこかで見たけど、
  自分はファンタジーもよく読むせいか、すんなり受け付けた。
  (メール欄)はストーリーや動機の面から見れば重要だけど、
  物理トリックに直接関係ないし。 エンディングも綺麗でした。

112 :名無しのオプ:2006/03/14(火) 13:34:44 ID:CLel/163
島田一男「黒い事件簿」(春陽文庫)

島田一男の南郷弁護士物といえば、オキュパイド・ジャパンの状況を活かした
一発トリックが冴える「上を見るな」、横溝「獄門島」を揶揄したような部分も
ある「その灯を消すな」、三つの密室トリックを使い、舞台は伊豆高原なのに、
何故か満州の馬賊が出てきて雰囲気台無しの「去来氏曰く」、更には、手品師
一家の洋館で密室状況から人間が消失し、その後、どんどん登場人物が消失して
しまうという、J・D・カーに挑戦した挙句、大失敗・脱力の結末を迎える
「黒い花束」辺りが有名だが、これは南郷弁護士物で固めた短編集。

どうせアクションとテンポの良さだけだろう、と思ったら大間違いの掘り出し物。
どの作品も、一応フーダニットになっているし、驚いたことに序盤から伏線を張り
まくっている作品すらある始末。更には、既存の有名トリックの使いまわしで、
しかもショボい扱いではあるのだが、凶器トリック、アリバイ工作、果ては密室
トリックまで出てくるのには驚いた。
埋もれたB級の名作。読むべし。

113 :名無しのオプ:2006/03/14(火) 15:51:37 ID:lsgpBmqn
ジョン・マグレガー「奇跡も語るものがいなければ」
だれか、この「奇跡」ってなんのことだったのかアフォな俺に教えてください。

114 :名無しのオプ:2006/03/14(火) 17:30:09 ID:e8LrRZu3
ジョン・マクレガーって日本人だったんだ・・・

115 :名無しのオプ:2006/03/14(火) 22:29:53 ID:sNU5Idse
ジョージ・マッケンジーなら日本人だけど…

116 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

117 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

118 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

119 :アンフェアなのは誰か:2006/03/14(火) 23:51:59 ID:fH0mmRi7
アンフェアなのは誰か

120 :名無しのオプ:2006/03/15(水) 13:10:38 ID:uzZf2ooo
関田涙「蜜の森の凍える女神」っての読んだんだけど
途中で探偵がなんか言ってたけど、結局犯人暴く必要なかったじゃん
なにをしたかったんだ、あれは?
弟のアレも引っ張りすぎだし
って言うかタイトルでバレバレじゃねーか

121 :名無しのオプ:2006/03/15(水) 14:34:28 ID:CGO5Ny/2
東野圭吾『嘘をもうひとつだけ』

この人のじっくりねっとりな長編が好きなので
もうひとつしっくりこなかった

でも『狂った計算』はよかった。せつなさ100パーセント

122 :名無しのオプ:2006/03/16(木) 20:19:43 ID:bDrEGm8p
道尾秀介 『向日葵の咲かない夏』

気持悪かった。他人には薦めない。
読後感悪し。作者の次回作は多分読まない。

引き込まれた瞬間があった事もきっと忘れない。

123 :名無しのオプ:2006/03/17(金) 11:12:11 ID:JUJ0ziRt
殊能将之 『子どもの王様』

ミステリーランド。
あまり面白いとは思わなかったけど
メル欄のトリックは結構いいと思ったので
勿体無いように思った。

124 :名無しのオプ:2006/03/17(金) 18:54:06 ID:2lKmniFW
深谷忠記 『審判』

このミス18位。初・深谷忠記。
前スレで何人かが読んだと報告してて
どれも概ね好意的な内容だったのと
このミスを参考にして読んでみました。

地味で緻密で色気のない作品でしたが、面白かったです。

125 :名無しのオプ:2006/03/18(土) 04:41:53 ID:UmnkTbOd
三崎亜紀「バルタザールの遍歴」
”国際舞台にも通用する作品”ってアオリの意味は、文体が海外モノっぽいからっていうことだったんですね。
はい、当然わたしには合いませんでしたよ。全部読んだけど。

126 :名無しのオプ:2006/03/18(土) 08:43:00 ID:cwQS8Fj9
「バルタザールの遍歴」は佐藤亜紀では?



127 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/18(土) 11:27:11 ID:r24dt+xP
「潤一郎ラビリンスY 異国綺談」を読んだ。
2冊連続でつまらないミステリ(作者そのものはブランド付きの実力者なのだが…)
を読まされたためか、あらためて大谷崎の優れたストーリー・テリングと物語創りの
巧さを実感させられるものがあった。
「独探」
「若しも『独探』と云う表題を見て、何かexcitngな、活動写真的な小説を想像する人が
あったら、その読者は多分失望するであろう」とはあるが、きちんとオチもついた
谷崎版エスピオナージである。
このオチを知った後に再読すると、登場人物の行動が含みを持って見えて来るやに
思われる。
「玄奘三蔵」
おなじみ三蔵法師の目を通して描いたミステリアスなインド綺談。
ただし、わずか40頁弱の中に奇怪な行者たちが何人も登場するとはいえ、
いずれもスーパーナチュラルなものではなく、医学的・科学的説明が可能な
ように思える点がミソである。この辺に大谷崎も「近代人」であることを強く
感じさせる。
「ハッサン・カンの妖術」
作中でインド哲学の薀蓄が炸裂、極めて玄妙なストーリーではあるが、
大谷崎を模した主人公の「夢」と理解出来なくもない、実にミステリに富んだ作である。
「秦淮の夜」
結局、女買い目当てによる南京の夜の彷徨を描いた作とも読めるのだが、ミステリアスな
南京の色町の雰囲気が出色で、スリルに富んだ陽性な助平大谷崎の面目躍如の一編
「西湖の月」
収録作品中では一番淡々とした筆致の作。
西湖の情景が水彩画の如く浮かび上がって来るのが読ませどころか。
そこでは、死体さえ「情景」の一部に過ぎないかの如し。
「ビロードの夢」
極め付きの幻想犯罪談。怪奇・幻想の極致の世界を描いているようでありながら、
全て合理的な解釈が可能となっているのが、「独探」同様に大谷崎らしい。

128 :125:2006/03/18(土) 15:34:16 ID:UmnkTbOd
>>126
スマン、素でまちがえましたw
こりゃ「となり町戦争」の人ですね。

129 :名無しのオプ:2006/03/18(土) 16:34:11 ID:lM6oNoTl
>>127
書斎さーん・゚・(ノД`)・゚・。・゚

130 :名無しのオプ:2006/03/18(土) 20:25:58 ID:kN53SHrm
『金田一少年の事件簿 
オペラ座館・第三の殺人』(講談社コミック・上下)【6.5点】

いいかげんに飽きたぞオペラ座館。
トリックは建物の特徴を利用したり、シンプルに(メール1)を
使ったりとまあまあだが、いかんせん見せ方が洗練されてない。
また(メール2)手がかりの一部にノリリンの短編にあったような。

動機はまあ、「オペラ座の怪人」をなぞっている以上しかたない。
展開がワンパターンなのはもはや何をかいわん。
とりあえず好きな作品であるので復活はうれしい。

131 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/19(日) 12:00:45 ID:dX13Z/C4
笹沢左保「六本木心中」(作品集)を読んだ。
なぜかミステリと認識されていない作品集だが、十分にサスペンス・ミステリの範疇に
入れて語っても差し支えない作ばかりである。
好評の収録作品全話講評行ってみよう!
「六本木心中」
60年代前半、在りし日の六本木風俗のスケッチがビビッドに描かれており、
この点は時代の資料としても見事である。
この辺が、犯罪もメーンに絡むストーリーであるにもかかわらず、風俗小説としての
イメージが強くなった因であろう。
結末は劇的に過ぎるというか、いかにも作り過ぎたという感を強く受けるが、
この点を差し引いても直木賞落選は納得がいかないところではある。
ビビッドにある種の若者像を描き切った作として芥川賞受賞でもおかしくはなかった
ように思う次第である。
「純愛碑」
タイトルに相反してシニカルな結末が印象的な作。
笹沢氏のお兄さんの身の上に材を取ったものらしく(解説より)
この点で異様なまでの迫真性に富んだ仕上がりとなっている。
「向島心中」
時代小説を思わせるようなタイトルだが、心中事件の動機解明に主眼を置いた
ミステリ色が濃い作である。
「鏡のない部屋」
資産家の家に生まれた醜女を主人公にした残酷であるようでいて、笹沢作品には珍しい
ユーモアさえ感じさせる希少な作である。女心と鏡に着目した推理がなかなか読ませる
ものがある。
「銀座心中」
犯罪もあり刑事も登場するものの、アンチミステリ色さえ漂う快作。
「こうも人が多くなって、忙しくなって、いろいろな出来事が重なるような現実には、
一見偶然とみえる必然が実に多いと思うのだ…」
登場人物のひとりである刑事の言が深く印象に残る。
この言をアホな謎解きのみに耽溺するミスヲタはいかに理解するか、
きつく問い質したいものである。

132 :名無しのオプ:2006/03/19(日) 16:49:44 ID:aqpZn4Zv
鮎川哲也「太鼓叩きはなぜ笑う」
当時の風俗も興味深く、お得意のアリバイ崩しを中心としながらも
中短編にはもったいないようなアイディアをつぎ込んで
どれもバラエティ豊かに仕上げているあたりは流石。
三番館シリーズは読むと飲みに行きたくなるね。

133 :名無しのオプ:2006/03/20(月) 13:23:41 ID:o/980psv
松本清張「死の発送」(角川文庫)

解説で中島が「巧緻なトリックを作り出した」と褒めていたので、期待して
読んだが、さて。
・・・・なるほど、時刻表トリック物としては水準作。××車と○○車のダイヤの
違い、トランクの○○の欺瞞など、まあ面白くもありました。
でも、「黒いトランク」始め鮎川の秀作や、「蝶々殺人事件」などの名作と
比べると、何かが決定的に足りないです。
まあ、清張作品で、ここまでトリッキーな作品を読めたので良し、としたい
ところでもありますが。

134 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/20(月) 22:12:48 ID:M4dEMMEH
中野純/文・中里和人/写真「夜旅」を読んだ(見たか)
収録されたエッセイを読めばわかるが、全てが闇に包まれる夜の探訪、
これこそ日常性、否、そこから1歩出た「冒険」の世界だと言い得る。
(例えば、最終章である「第十七夜 ケータイの光を頼りに闇を歩く」を読んでみたまえ)
しかし、1961年生まれでありながら、筆者の文体の無理な若作りとでも称すべき
軽さには萎えざるをえないものがある。
「…すごい。あっちにもこっちにもそっちにもどっちにもある。…」
「きれいなんだか汚いんだかわからない感じがあいまって、すごくいい…」
本書のテーマが川本三郎、泉麻人といった、軽くなり過ぎず面白く読ませる
エッセイの名手の手になるものであったならと思うと残念でならない。

135 :名無しのオプ:2006/03/20(月) 23:19:16 ID:nHQ89nhH
>>134
ググってみたところ、全くミステリではなさそうだが
面白そうだな、図書館で借りてみよう。

136 :名無しのオプ:2006/03/20(月) 23:23:06 ID:vDoSkQaT
135ハ(・∀・)ジサクジエンデシタ !

137 :名無しのオプ:2006/03/20(月) 23:23:26 ID:zw5i2BfH
>>135
>面白そうだな、図書館で借りてみよう。

↓書斎はちっとも褒めてませんが、どこで面白そうだとキミは思ったのかね?

>軽さには萎えざるをえないものがある。
>エッセイの名手の手になるものであったならと思うと残念でならない。

138 :名無しのオプ:2006/03/20(月) 23:24:42 ID:8zNcpFFx
>>134
書斎魔神さんは守備範囲が広いですね
感心します

139 :名無しのオプ:2006/03/20(月) 23:30:37 ID:vDoSkQaT
>>138
でも読むもの全てがミステリーに見えるようじゃお終いだな。
そこまで重症のミステリーキチガイには死んでもなりたくないな。

140 :名無しのオプ:2006/03/20(月) 23:41:59 ID:nHQ89nhH
>>137
>(例えば、最終章である「第十七夜 ケータイの光を頼りに闇を歩く」を読んでみたまえ)
この部分かな

『閉鎖のシステム』 秋田禎信
って本を昔読んで、その中で停電して真っ暗闇な巨大デパートの中を
ケータイのか細いバックライトを頼りに動くのが、とても印象的だったので
同じような匂いを感じたんじゃないかと思う。冒険の匂いを。

141 :名無しのオプ:2006/03/21(火) 00:08:06 ID:qES594Yl
冒険の匂いねぇw



142 :140:2006/03/21(火) 00:17:50 ID:Z9oI7+pZ
見直してみると冒険の匂いとか、ちょっと恥ずかしいな。
忘れてくれw


まぁ、とにかく過去に読んで魅力的だったシチュエーションを
もう一回楽しめるんじゃないか?と思ったので面白そうだな。と思ったわけですよ。
写真にちょっとした文章ってのも体験した事ない形式だしね。

143 :名無しのオプ:2006/03/21(火) 00:36:21 ID:jm8NjazW
まぁ本当にその本を手に取るきっかけになったんだとしても、

あれにアンカーつけてレスを返してやるのはやめてくれ。
餌を与えると元気になって他のスレを荒らしに来るから。

144 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/21(火) 14:04:25 ID:yIqjUEud
斎藤貴男著「人間選別工場 新たな高校格差社会」を読んだ。
全国の都道府県で進行中の高校改革の観点から、今話題の「格差社会」に
対する筆者の展望を述べたサスペンスフルなリポート&論考である。
58年生まれと、完全に全共闘世代後のノンフィクションの分野では比較的若い書き手
であるにもかかわらず、筆者の過剰なまでに左がかって見える国家への警戒感が
その主張に抵抗感を持たせる結果に終わっているのが、視点は悪くないだけに残念である。
(例えば、著者は学校における警察との協力関係強化に疑問を呈しているが、
防犯面を考慮した場合に、これに代わり得る代替案はあり得るであろうか)
この著者には「機会不平等」(現 文春文庫)という著作があるが、
ベストセラーになった「下流社会」や「希望格差社会」等に先行して、
同様な切り口を持ちながらも、大きな話題を提起し得なかったのは、やはり偏向を
感じさせる筆致ゆえかと思う。
さらに、弱者(特に学歴・職歴面において)重視の著者の主張に説得力を
薄くしているのは、東京出身で旧制中学を前身とする一応の伝統校から早大商学部へ進学、
英国の大学院で学位を取得後、「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、
「週刊文春」記者を経てフリージャーナリスト、
文春、岩波書店、ちくま書房等大手出版社から著書多数あり。
という学歴・経歴であろう。

145 :名無しのオプ:2006/03/21(火) 14:17:58 ID:3ve6oNnZ
毎日本を読めるなんて無職引きこもりはヒマでいいねえ
でも何でもミステリーと思ってしまう程度の読解力じゃ読書の意味ねえな

146 :名無しのオプ:2006/03/21(火) 14:51:19 ID:iWsOuUdm
>>145
だって奴はダメなミスヲタだからw


147 :名無しのオプ:2006/03/21(火) 20:19:59 ID:CBgiYNjS
白夜行(文庫
正直、ドラマのほうが好き
ま、これは俺が犯人視点のクライムサスペンスを好きなだけだが
原作を先に読んでれば、印象がかなり違ったのは間違いないが
読んでて必要以上にキャラクタに感情移入しなくて済んだのは良かった

148 :名無しのオプ:2006/03/21(火) 22:38:30 ID:MJD/3VS3
>>145
斎藤貴男についても認識不足過ぎ。

149 :名無しのオプ:2006/03/22(水) 00:10:34 ID:pu9ri+mJ
いちいち語るな、放置しておけ

150 :名無しのオプ:2006/03/22(水) 03:00:58 ID:m1Srck2e
北川歩実 『僕を殺した女』

あらすじ
 ある朝目覚めると、大学生で「篠井有一」だった僕は、見知らぬ部屋で若い女になっていた。
 しかも昨日から5年後にタイムスリップして…。
 異性の肉体を持て余しながら、昔の記憶とわずかな所持品を頼りに僕は自分探しを始めるが、
 今度はこの世界にもう一人「篠井有一」が存在していることがわかる。
 次々と浮かび上がる謎の数々―。気鋭の新進作家がおくる超絶技巧ミステリー長編。


自分の頭には複雑すぎた。楽しめなかった。



余談だがハードカバーで270頁(二段組)だから読んでみたんだが
今amzonで文庫を見てみたら、460頁。二段組恐るべしだな。
(文庫には解説とかあるのかもしれんけど)

151 :名無しのオプ:2006/03/22(水) 11:25:18 ID:BLS3crA9
梶井基次郎「檸檬」(新潮文庫)
何を今更だが、幻視者の先覚として、また昭和モダニズム、「新青年」作品群との類似性といった
点から再読。
有名な表題作、十分、変格探偵小説として評価できる筈。逝去された久世光彦「1934年−乱歩」
で同じ評価が出てくるし。
「Kの昇天」は立派な変格派の作品。神経衰弱の果て、海岸で溺死した男の死因を幻想的に推理・分析
した文章は神業もの。
「ある崖上の感情」は、余り著名でないが、最も気に入った作品。乱歩「D坂の殺人事件」を思わせる
冒頭から、他人の部屋を覗き見する話へと展開し、「屋根裏の散歩者」を格調高くしたような結末へ。
作者のドッペルゲンガーへの並々ならぬ興味と、全体を包むモダニズム的な感覚も見逃せない。
その他、ミステリと言いがたいが、やはりドッペルゲンガーが登場する「泥濘」、何気ない小事件を
扱った「路上」、怪奇・幻想風の「桜の木の下には」「過古」なども良い。

152 :名無しのオプ:2006/03/22(水) 15:11:11 ID:Tj23R7Dc
麻耶雄高さんの「蛍(幻冬舎さんのジョニーになってない方)」読了。
まやさんちょうすごい。
読み返してみると、確かに伏線として張ってあった冒頭の(メ欄1)とかは
最初に読んだときもあれ?とは思ったんですけど。「麻耶さんって文章が下手な人なんだ」
という勝手な思いこみがあってスルーしてました。
ただ、犯人については、私の体格スペックが(メ欄2)さんとほぼ同じだったので
この人に感情移入して読もうと読み進めていったら、「あれー出てこねえや」とは
不思議に思ったんですけど、その時は逆に「あーメ欄2は共犯者でもう殺されてるのか。
それがミス板で色んな人が言ってた『すげー叙述』なんだな」とか惚けたことを
考えてました。すげーこの人主役じゃん。
あと(メ欄3)さんについても、それに一人だけイニシャルの姓と名前の最初の文字が違うところとか、あと
一人称とか「胸を隠す」云々、ってのは気になったには気になったんですけど、(メ欄4)を先に読んでたから
「麻耶さんってボクっ娘が大好きな人なんだ」という勝手な思いこみが(ry
とにかく、あっちこっち気づいてたのに結局華麗にだまされました。
個人的に一番だまされたのはメルカトルさんが探偵役だと思ったのに結局出て来なかったところ。

153 :名無しのオプ:2006/03/23(木) 11:17:37 ID:wFS9WApD
>私の体格スペックが(メ欄2)さんとほぼ同じだったので
ピザでも食ってろデブ

154 :名無しのオプ:2006/03/26(日) 14:19:03 ID:KWoU0b3M
森博嗣『奥様はネットワーカ』

この作者の抽象的な描写は理解しようとせず、
詩的に流して読むべきものですね
オチがパターン化してきてるけどそれでもまあわりと楽しめました

155 :名無しのオプ:2006/03/29(水) 02:26:20 ID:+oKsokOh
門前典之 『建築屍材』

解体され、ナンバリングされた挙句、跡形も無く消え去ってしまった3人の死体。
不審な人影の追跡劇と、密室からの人間消失。配達された小指。
生乾きのコンクリート上に残された足跡。矛盾した犯人の行動。
姿無き殺人者の仕業としか思われない不可能犯罪。杳として見えない犯行の動機。
そして、山積する謎とトリックの解明に挑む名探偵
―建設中のビルを舞台に組み立てられる、狂気のジグソーパズルの全体像は?
本格ミステリへの情熱に満ちた、第11回鮎川哲也賞受賞作。



不満点はいくつかあるが、大変面白かった。
まず最初の滑り出しが滑らなくて、辛い。文章も読み辛く思う。
人間消失は手段はともかく、それを納得させる状況作りがよい。
コンクリート上の足跡は、法月や氷川辺りにネチネチと短編書いて欲しい題材。
だが提出された真相は不満あり。ちょっとメル欄が高いだろう。
ナンバリングは肩透かしで、無いほうがよかった。
動機なんて興味ないね、と切り捨てるのはよい。
ありがちな探偵は好み。ダイイングメッセージの扱いも好み。
メインの謎の真相が思ったより破壊力低いが
その後に付け足される理由でゾっと出来たからよし。

最近 本格ミステリ?ってのが続いて
消化不良だったので気持のいい作品でした。
これは同作者で本作より評価が高くて
雪の山荘ものの『死の命題』に進むっきゃないね。

156 :22:2006/03/30(木) 00:56:56 ID:SPBVhPGK
>>22
>(死人と狂人たちってのは不要な気がする・・・。)
とか書いてるけど、これって『詩人と狂人たち』G.K.チェスタトンの
もじりだったんですね、恥ずかしい限りです。

157 :名無しのオプ:2006/03/31(金) 14:37:23 ID:4PsQ9vo5
横溝正史『迷路荘の惨劇』(角川文庫)【7点】

隠し部屋のあるお屋敷、鍾乳洞、行方不明になった怪人物……など
例のお得意の小道具をちりばめてお話は進む。そこそこ楽しいがやはり
初期のおどろおどろしさに比べれば物足りない。

158 :名無しのオプ:2006/03/31(金) 14:40:57 ID:4PsQ9vo5
横溝正史『仮面舞踏会』(角川文庫)【5点】

戦後の名女優の4人の夫と5人目の夫。
嵐の軽井沢で起こったその殺人事件の顛末は。
とりあえず全体の7割がかったるい。金田一の推理も
推測に推測を重ねたいいかげんなものでさらに減点。


159 :名無しのオプ:2006/03/31(金) 17:31:50 ID:wYLfWYY5
『アイルランドの薔薇』
石持浅海

クローズドサークルを自然に成り立たせていてそこは巧いと思った。
文章がぎこちなくてイライラする場面があり、犯人も特に意外性のない人物だけど、
終わりのほうにちょっとしたサプライズが用意されていてそれなりにおもしろかった。
アイルランド紛争に根ざした社会派ミステリーでもあると思う。

160 :読後感:2006/03/32(土) 00:46:44 ID:1/goQN5y
「孫悟空密室に死す」温昭吾(ゴギョウ出版)

孫悟空が釈迦の掌で謎の死を遂げた。
釈迦の中指には到達時刻が記してあったのだが、
それは死体の発見時刻より前だったのだ!
事件の日、釈迦の掌上には悟空以外の者はおらず、
事実上の密室状態にあった。一体誰が、どうやって出入りし、
そして不死身の孫悟空を如何にして死に至らしめたのか?

面白い趣向だからというだけで読んだのだがやはりイマイチだった。
天竺へ旅する何百年も前だからお馴染みの坊主も豚も河童も出てこんし。
トリックも物語世界を考慮に入れても雑で馬鹿すぎて萎える。
第一(メル欄)が(メル欄2)を持ってるのがおかしい。
ただし探偵役の観音様とワトスン役の恵岸行者のコンビは良かった。
ぼろぼろになったパンツを黙って履き替えさせる件とか笑えた。

161 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/03/32(土) 13:31:38 ID:i5d11dC8
「潤一郎ラビリンスU マゾヒズム小説集」を読んだ。
「饒太郎」「蘿洞先生」「蘿洞先生続」「赤い屋根」「日本に於けるクリップン事件」
の5編を収録。
最後の「クリップン」は、本書解説でも「推理小説仕立ての物語」と評され、
雑誌「中央公論」誌上連載中の川本三郎氏の論考
「『細雪』とその時代 女が育てた阪神間文化」(第一回)では、ミステリと断言
されている作であり、文豪の手になる犯罪トリックを駆使した異色作、
テーマと思われるマゾヒズム私観以上に、犯罪者の心理がビビッドに描かれており
読ませるものがある。
他の4編はミステリ的題材を扱いながらも、残念ながらミステリとは言い難いものが
あるが、(ミスヲタはこの点は心して読め!)
初期代表作短編「刺青」、傑作「痴人の愛」等をモノにした文豪の手になるものだけあって、
どの作も単なる興味本位にとどまらずマゾヒズムというテーマの根源と本質を抉って
間断するところがない出来栄えである。

162 :名無しのオプ:2006/03/32(土) 14:06:22 ID:9OLCMbRs
(´・ω・`)書斎さんて何冊ぐらい本読んでるの?

163 :名無しのオプ:2006/03/32(土) 15:01:41 ID:TRED0SXo
>>162
脳が本の内容を受け付けていなくても、目が字面を追いさえすれば読んでいることになると仮定した場合は、
暇に任せて1日あたり5〜6冊読んでいるようです。
脳が受け付けたものに限定すると、年に5〜6冊というところでしょうか。

164 :名無しのオプ:2006/03/32(土) 20:50:20 ID:d5mZUs9f
谷崎潤一郎の作品に興奮しましたか?性的描写が巧い人の作品を探しているんですが、その様な作品のタイトルを紹介していただけませんか?

165 :名無しのオプ:2006/03/32(土) 21:08:26 ID:UAuSoPhb
谷崎は官能じゃなくて感脳小説だわな。

166 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/04/02(日) 20:54:51 ID:RY8Yf2+X
「潤一郎ラビリンス]Y 戯曲傑作集」を読んだ。
既にこのスレでもおなじみとなった「潤一郎ラビリンス・シリーズ」の最終巻、
「読むための戯曲」(これはかねてから私が創作に臨むにあたって理想とするところ
でもある)を意図した大谷崎の意気込みが実感出来るところの力作揃いである。
あたかもクライム戯曲集の感さえある収録作品ゆえ、全話講評逝ってみよう!
・「恋を知る頃」
スイートな感さえ受けるタイトルからは推し量れない凄惨な展開へと向かう作。
主人公の少年伸太郎は、若干12〜13歳という設定でありながら、
思慕する義姉に対して「僕はお前が死ねと云えば、何時でも死ぬよ」とのたまうような
DQN、2ちゃんねらー好みのキャラと言えようか(w
・ 「恐怖時代」
かってのB級東映残酷時代劇を想起させるようなハチャメチャな残酷劇、
本作にも、常に我が身の安全しか念頭に無いヘタレな茶坊主珍斎という、まさに
時代劇版2ちゃんねらーと言い得るキャラが登場、最早笑うしかないものがある。
・ 「お国と五平」
登場人物は3人のみ、夫の敵討ちを意図するお国とその従者五平、敵の友之丞だが、
物語の進展につれて意外な真相が次々と明らかになってゆく…
とにかく、これも2ちゃんねらー的キャラな友之丞のヘタレぶりが読み所である。
・ 「百狐の湯」
白人女萌えな主人公角太郎は、まさに典型的な2ちゃんねらー的DQNと言い得る(w
小品ながら民話風の異色作。
・「無明と愛染」
本作も先の展開が読み難いサスペンスフルな一編。
語呂合わせだけではなく、ヒロイン愛染を全盛期の愛染恭子で舞台化ないしは
映像化したら面白いものがあったかと思う。

167 :名無しのオプ:2006/04/02(日) 21:52:41 ID:h86YLrG3
最後で2ちゃんねらに準えた煽りを忘れてるぞ。
詰めが甘いな1年に350日は2ちゃんに書き込む2ちゃんねらは(w

168 :名無しのオプ:2006/04/02(日) 22:15:35 ID:LQ0wBI4T
>>167
視野の狭い読み方しかできない哀れな奴を相手にするなよ。

169 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 12:17:48 ID:p+yp3/e3
東野圭吾「放課後」
相変わらずサクサク読めて楽しめました。

話の構成も、上手に布石を置いていました。これで動機に説得力があれば自信を持って薦める事ができたのに…残念です。

170 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 12:35:02 ID:drHfIk+F
動機なんてそんなに大事か?

171 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 14:35:23 ID:ArUodBuc
人それぞれ

172 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:18:48 ID:lZdcm2xm
大事な要素だと思うよよ
バーローとかは手抜きすぎ

173 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:23:09 ID:hj1+Difp
動機がテキトーっていうか、いい加減だと
何でもアリな雰囲気に陥り易い感じがしない?

174 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:26:23 ID:59viSDRB
金田一は復讐一辺倒で「またかよ……」って気になったけどな

175 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:27:54 ID:/6S+6sXm
石持浅海の動機はどうですか

176 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:34:22 ID:YlymAdKe
「白菊」藤岡真。

 相変わらずトリッキーなお話。でもゲッベルスみたいにドタバタじゃないし。
 六色金神みたいにバカミスでもない。ギブソンより魅力的で、おれてきには
 藤岡の最高作(4作中の)。エピローグには感動した。

177 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:35:11 ID:lZdcm2xm
>>174
蝶々のやつとか好きだけどな

178 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:36:25 ID:ArUodBuc
金田一少年の方か

179 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 15:38:09 ID:P/1ZVPuI
薔薇はアリ、月はあの設定ならなるほど
水、扉は「何独善的なこといっとるねん!」
舟、死、未読    かな。


180 :174:2006/04/03(月) 15:54:50 ID:59viSDRB
あ、漫画の方ね

181 :名無しのオプ:2006/04/03(月) 17:20:06 ID:lZdcm2xm
俺も漫画のつもり

182 :読後感:2006/04/04(火) 00:02:27 ID:QVU3LIOl
「浅草エノケン一座の嵐」長坂秀佳(講談社)

エノケンはエノケンの死を知って驚いた。
兼ねてから目を付けていた役者が舞台上の密室で死んだのである。
様々な物証や目撃証言によって当局はエノケンを被疑者と睨む。
降って沸いた災難に慌てふためくエノケンは
親友のロッパや菊谷栄らと共に事件を解決しようとするが…。

「まだ闘いは一回の表だ!」と言って逃げたきり音沙汰なしの
バルタン星人Jr.の行方を気に掛けつつ読む。
いやあ面白かった。有り得ない要素はあるもののそれなりに
体裁の整ったトリックや次々と暴かれる意外な真相も良いが、
何と言ってもエノケンのキャラクターが実に魅力的!
脇を固める顔ぶれも存在感がある。

さらにエノケンに淡い思いを抱く美少女の存在や
それによって浮彫りになるエノケン夫婦の関係性、
同志である菊谷の悲恋などサイドストーリーも読ませる。
ただエノケンがあまり探偵役にならない点が不満と言えば不満かも。
腕の良し悪しじゃなくて取り組む姿勢がいまいちないというかね。

他作も読みたくなったけど「弟切草」とかはちょっと違うよなあ。

183 :名無しのオプ:2006/04/04(火) 15:22:51 ID:rAkRgE5I
「アクアリウム」篠田節子
奥多摩の地底湖で目撃した謎の生命体。人に不思議な幻覚を見せる能力を持つ
その生物は、進化の袋小路に迷いこみ絶滅を待つだけの最後の個体。
「イクティ」と名乗るその生物を守るために、男は奥多摩の自然を破壊する
建設業者と孤独な戦いを始めるが・・・・・

水没した地下鍾乳洞の幻想的な光景と、そこでただ絶滅を待つだけの
不思議な生き物とコミュニケーションをとる主人公の描写は圧巻。
かといって軟派なファンタジー小説でもなく、パターンされたサスペンス小説でも
ない。自然の奥深くでひっそりと息づく「優しい命」を守ることの大切さを、
読後の深い余韻のなかに教えられる、読んでてとても心地いい小説。。。。。。
篠田はやっぱり凄いなあ。

184 :名無しのオプ:2006/04/04(火) 23:55:57 ID:a6liRLrC
>>183
建築探偵のファンなの?

185 :名無しのオプ:2006/04/05(水) 01:25:14 ID:BFwpX+2X
>>184 真由美


186 :名無しのオプ:2006/04/07(金) 01:06:23 ID:JozpPVer
『天使のナイフ』 薬丸岳

第51回江戸川乱歩賞作品。
とても読みやすかった。社会派。

主人公、店長なのに店を空けすぎw

警察が無能っぽいのは気になる所。
メル欄1 だから仕方ないのかな?
あと気になったのは登場人物に メル欄2 な点。

タイトルは相応しくない気がする。


俺には江戸川乱歩賞は合わんみたいだ。

187 :名無しのオプ:2006/04/07(金) 23:34:51 ID:h2YZV7uw
>>186
タイトルがいまいちなのは俺も同意。
なんか万華鏡をもじったタイトルのほうがよかった。


188 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/04/08(土) 15:37:27 ID:cd/lpuUp
久間十義著「聖ジェームス病院」を読んだ。
地域(杉並区)のある中核病院を舞台に、ひとりの青年レジデント(研修医)を中心
とした群像劇である。
著者はミステリファンには数年前に発表した「刑事たちの夏」で、本邦では異色の
刑事ドラマを描き切ったことで知られるところであるが、
法律ネタをメーンとした宮部みゆきの直木賞受賞作「理由」を読んだ時
にも思うたことだが、部外者(久間は早大文学部仏文科卒)が専門領域(本書では医療)を調べて巧く物語に書き込みましたといった感は拭い切れないものがある。
やはり、若き日の渡辺淳一、芥川賞作家南木佳士等の医師出身の作家の手になる作
のような、直に「現場」に身を置いた者のみが書き得るクールな臨場感には欠ける
ものがあると言わざるを得ない。
法律ネタの「理由」の実質を宮部風人情噺とすれば、本書は医療ネタをメーンとした
実質、久間風青春小説といったところであろうか。
医者を初めとした登場人物が、全て良い人と言わないまでも、良い面、評価すべき面が
ある人という書き方は、現実に比すれば甘いと見えてしまうのは致し方ないところで
あろう。
また、院内感染の原因をめぐる後半のミステリタッチの展開は、ミステリではないが
前にあえてこのスレで紹介してみたアーサー・ヘイリー「最後の診断」の後半の
食中毒ネタを現代的に処理したものと見て取れよう。

189 :名無しのオプ:2006/04/08(土) 22:18:41 ID:st3TcSgH
書斎さんて新聞業界の方なんですか?

190 :名無しのオプ:2006/04/08(土) 22:31:44 ID:HlTj7KDJ
>>189
ただの暇な無職です。
新聞業界の人間は毎日2ちゃんでレスしまくるほど暇ではありません。


191 :通りすがりの名無しさん:2006/04/08(土) 23:24:19 ID:euZxsNTQ
書さ…って他板で物書きとかやってない?
読んでてかったるい長文とか
スレ住人にウザがられているのに
平然と自演マンセーしてる辺りとか
すげぇそっくりなんだけど。

192 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 01:11:07 ID:4y++zgLs
>>190
違う

193 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 01:35:46 ID:RWLbMAym
よお、被告人。また泣きべそかいてるのか。

弁護士には相談したか? それ以前に、家族には逮捕されそうだってことを話したか?
いきなり息子がお巡りさんに連れて行かれたら、お母さんが卒倒しちゃうぞ。

194 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 02:07:49 ID:Iy/PHHMv
いい年して2ちゃんの書き込みで逮捕される中年ワロスwww

195 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 03:32:01 ID:qEI9mumD
つうかマジで逮捕されると思ってるのか?

196 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 07:23:03 ID:tRSV9mkT
告訴状が受理されたのだから逮捕は完全にあるさ。

197 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 08:51:49 ID:RWLbMAym
被告人の願望の世界はどうだか知らないが、現実世界では逮捕されないと考える要素が何一つないなw

事件性がない!
→明らかに事件性がなければ、そもそも告訴状は受理されない。

いまだに何も起こっていない!
→捜査には時間がかかる。お巡りさんが今日来ないからといって、永遠に来ないという保証にはならない。

掲示板を荒らしたぐらいで逮捕はされない!
→荒らしただけでなく、特定個人に対する脅迫や名誉毀損を書いている。

不起訴だ!
→無理。示談に応じてもらえないから。

とにかくミス住は悪くない!
→悪いか悪くないかを裁判で判断するのだ。

198 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 10:12:14 ID:RWLbMAym
うわっ、申し訳ない。現実世界のルールでは逮捕されない可能性があった!

しかも、けっこうその可能性は高いわ……。

199 :名無しのオプ:2006/04/09(日) 11:09:36 ID:8x9v0kOA
>198
そっちの方が長くシャバに出てこられない可能性が高いなw

200 :名無しのオプ:2006/04/10(月) 02:19:21 ID:qL4O0mSx
北山猛邦 『アルファベット荘事件』

雪の山荘もの。
定石通り、雪で道は閉ざされるのだが
通信手段の奪い方(奪われ方)が面白い。
面白いというのは 巧みである、などではなくて
そのまま面白い、笑えるという意味である。
誰か突っ込めよ、と言いたくなる。諦め早すぎる。リアリティーぜろ。

現代日本(1998年)とは思えない空間と奇矯な人物。
無理っぽいトリックが惜しげなく使われてるぜ(惜しむほどのものでもない?)
幻想本格推理小説となってるが、こんだけハチャメチャしといて
ラストだけで幻想にしようってのは無理があるぜ。
だけどそこが好きだぜ、北山猛邦。

面白かったし、楽しめた。オススメはしない。

201 :名無しのオプ:2006/04/11(火) 01:28:09 ID:yDoY051H
西村健『劫火』

著者の過去の作品に出てきたキャラクターが暴れまくり。
日本、アメリカ、ロシア、中国が絡んで、原爆まで出てくる。
これだけハチャメチャなのは気持ちが良いくらい。
下巻では「そこまでするか」っていうほどのコトが次々に出てくる。

デビュー作から比べると妙にリアリティが出ているが、
リアリティはもう少し無くても良いかなと思う。

あちこちで書かれているけれど徹底したB級アクション。

個人的にはお勧めなんだけど、分厚いのが上下巻あるからちょっとめにくい。

202 :名無しのオプ:2006/04/11(火) 10:02:38 ID:9CORdkqs
小森健太朗『ネメシスの哄笑』
出版芸術社の編集者の溝畑(サラリーマン時代の日下さんらしい)が、
同人誌に載った「ネメシスの哄笑」の作者を探すうちに事件に巻き込まれる。
出版芸術社の社長やコミケ殺人事件の登場人物も顔を出していて、楽屋ネタとしては面白かった。
けれどウロボロスなんかと比べると文章や展開が淡々としているせいか、メタ的なネタを素直に味わうことができなかった。
『ローウェル城』や『コミケ殺人事件』を読んでいないと、ほとんど楽しめない気がする。

203 :名無しのオプ:2006/04/11(火) 12:50:34 ID:8ri7dAH3
「笑わない数学者」 森博嗣

オリオン像消失トリックがくだらない。
こんなの長編にするほどのネタじゃないと思う。

ファンの人に聞きたいんだけど、ラブ米の部分を
みんな楽しんでるの?
俺はもう、腹が立って腹が立って・・・!

204 :名無しのオプ:2006/04/11(火) 18:53:08 ID:5AdyMUGV
まあ、オリオン像消失はメインじゃないしねえ。
本質は別にあるらしいし。
あなたに森博嗣は合わないと思います。

205 :名無しのオプ:2006/04/11(火) 21:09:23 ID:RpJ5BS3J
森博嗣の作品は、日曜に見るサザエさんみたいなもん。毎回なんとなく読む。なんだかんだで殆ど読んでる。
ミステリとしてもラブコメとしても微妙。期待しなきゃまずまず楽しめる。
逆に言えば、毎回まずまず楽しめる作品なので安全牌みたいな作家かなって思ってる。

206 :名無しのオプ:2006/04/11(火) 21:25:46 ID:cfSDo2B4
森博嗣は新本格作家としては初めて
赤川次郎・内田康夫・西村京太郎的地位を築きつつあるんだと思ってる。
毎度おなじみ・・・で書いてそこそこ売れるという。

207 :読後感:2006/04/12(水) 00:48:12 ID:n2lDz2C2
「怪盗グリフィン、絶体絶命」法月綸太郎(講談社)

「あるべき物をあるべき場所へ」がモットーの泥棒グリフィン。
彼はある男から美術館のゴッホの絵を本物と交換してくれと頼まれる。
依頼を引き受けたグリフィンだったが、これが元で
カリブ海の小国にスパイとして潜入することになるのを
彼はまだ知る由もなかった――。

我孫子が慨嘆して見せたように、この叢書は甘えん坊が多い。
出版社が用意した逃げ道にはなから
寄りかかるようではプロ失格である。

しかし流石のりりんは違う。きちんと子どもも読める本を書く。
本作は正統的なスパイもの(のジュブナイル)であり、
そこにのりりんぽい論理性も加味されている。

伏線が不足気味だったりグリフィン始めキャラの造成が
今一つだったりするけれども、スパイものはプロットを
楽しむものであるから…とは言っても
児童書はキャラに魅力があるかが重要なのでこの辺はやや弱点かも。

あと人形に関する件に少し雑な印象を覚えたが、
これはのりりんが一人称に馴れてないせいかな。

208 :名無しのオプ:2006/04/13(木) 17:43:39 ID:RtLFw69v
都筑道夫 「黄色い部屋はいかに改装されたか?」

作内で
 小説はわかりにくくてもかまわないが、
 評論はわかりやすくなくてはいけない、と私は考えています。
と言っているのですが、これは確かにわかりやすかった。
難しい言葉を使うでもなく、具体的に、実質的に書かれているように感じた。
変にカタカナがいっぱい出てくるのは邪魔臭いが読みやすかった。

推理小説ってガチガチに考えてから
書いてるんだと思ってたんだけど
意外に行き当たりばったりと言うか
即興のひらめきで作ってる人も居るんですね。

ロジックまんせー。

209 :名無しのオプ:2006/04/14(金) 20:00:39 ID:Y7NhweyD
東川篤哉 『交換殺人には向かない夜』

面白かった。
くどいくらいの膨大なギャグと伏線。
3つのパートが1つに集束し
伏線を回収していく終盤は爽快です。
おすすめ。

210 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/04/16(日) 18:11:39 ID:Ls8E5T2e
最近、中公文庫の潤一郎ラビリンス・シリーズに読み耽っている。
当然、全てがミステリの範疇に属する作ではないため、ミスヲタに詳しく
紹介出来かねるのが非常に残念ではあるが、文学に親しんでいると、
ミステリを読み漁っている輩が、たわいないアホに見えて来るのも否定出来ない事実
ではある。
今回紹介する「潤一郎ラビリンス] 分身物語」に収録された3編は「ミステリ」と
言い得る作だが、さすがに世紀の文豪の手になるものだけあって、テーマ性も強く出た
凝った読み応えがあるものとなっている。
大好評の全話講評行ってみよう!
「金と銀」
対照的なキャラの2人の画家の交流を描いた前半から、後半は一気に倒叙ミステリ的展開
となる。しかし、テーマは殺人計画の面白さにあるのではなく、「真なる美とは何か」
という芸術全般に共通する課題追求にあるようだ。
これが読み取れるか否かが、「ミステリも読む知識人」と「単なるミスヲタ」かの試金石
となろう。
「AとBの話」
一見、ミステリにあらず、ストーリーテラーとしても優れた大谷崎にしては、
延々と続く善悪論争は、やや読み難い感は受けるものの、
これは、ラストに到って「文学」におけるある種のリドルストーリーだとわかる次第。
心して読め!
「友田と松永の話」
登場人物の「そりゃ面白い!そりゃあ探偵小説になるぜ!」の台詞からもわかるとおり、
大谷崎のミステリ好きがわかる作。
ある意味で仰天のトリックなのだが、ミスヲタの中には不満の声も上がるやもしれぬ。
しかし、ブー足れる前に、ミスヲタ諸兄よ、西洋嗜好と東洋嗜好の挟間に悩んだ文豪
の姿を読み取るようにしたまえ。

211 :名無しのオプ:2006/04/16(日) 19:23:31 ID:daZQ/Vrk
よい作品を紹介していただきありがとうございました。
ミス板の低劣な住人も少しは純文学に親しめばいいのに。

212 :名無しのオプ:2006/04/16(日) 19:37:59 ID:uVC2hg6x
>ミス板の低劣な住人

他の板ではミステリ板住人と名乗り、何でもかんでもミステリーに絡める某コテのこと?
ならば同意だな。

213 :名無しのオプ:2006/04/16(日) 23:35:29 ID:E0HfP1Bb
「に読み耽っている」って表現に違和感があるのは自分だけでしょうか。
「を読み耽っている」か「に耽っている」なら平気かなーと思うんだけど。
…いえスルーして下さい、大層な国語能力を持ち合わせている身でもありませんし。

「インディゴの夜 チョコレートビースト」加藤実秋 ミステリフロンティア刊
サブタイは仮題の方が好きだったな。でもこっちの方が"らしい"か。
何はともあれ楽しかった、やっぱこのシリーズ好きみたいだ。
現実のホストには興味無いけど、フィクションとしては結構好きな題材です。
それと、自分はどうも「連作短編」に弱いらしいな…

214 :名無しのオプ:2006/04/17(月) 02:52:04 ID:u0pe4u3g
門前典之 『死の命題』

雪に閉ざされた山荘にいた全員が死体となって発見された。
この難事件に建築&探偵事務所を営む風変わりな男、蜘蛛手がいどむ、本格推理小説。

最初が少しつまらない。テンポが悪い。無駄に長いような・・・。
探偵登場からは面白い、ステレオな感じもするが。

最大の仕掛け、メル欄1は多分前例あるだろうし
人数が多すぎてきれいには決まっていない気がする。
見るべきは、いや笑うべきはメル欄2、無茶言うなよw

エピローグは蛇足かと思う。


記憶に残る一作です。おすすめ。

215 :名無しのオプ:2006/04/17(月) 10:26:36 ID:FOekr/wD
214のメル2がほんとならこれはすごい本だw
読んでみたくなった

216 :名無しのオプ:2006/04/18(火) 01:32:58 ID:xPRC9KwZ
>>215
「死の命題」は知る人ぞ知るバカ本格(本格バカともいうw)の名作ですよw
いやマジで ある意味メフィスト賞的というか・・・・w
注文すればまだ買えると思う

217 :名無しのオプ:2006/04/18(火) 23:54:41 ID:+GRDtG1c
『びっくり館の殺人』 綾辻行人

綾辻スレで大不評。
ミステリーランドにして館シリーズ8作目の本作。
俺は面白かったですよ。
ただ、やはり館として不満が残りますよね。
館シリーズ関係の部分を削ってもっとスマートにしてほしい。

面白かったのに館シリーズって事で損してるよ。
10作しか書けない館をこんな所で使うべきではないと思うんだがなぁ・・・・。

218 :名無しのオプ:2006/04/19(水) 01:10:56 ID:9v88Qsob
『びっくり館の殺人』 綾辻行人

大人が読んだら・・・      「なんだこの子供騙しは!!」
子供が読んだら・・・      「こんなんじゃ子供も騙せないよ!!」

先行作といえるかどうか分からないがメル欄ぐらいのフェアさは保てよ

219 :名無しのオプ:2006/04/21(金) 21:26:57 ID:JCuGghqi
綾辻行人さんつながりで… 『霧越邸殺人事件』

館シリーズの一つ(番外編?)なのだろうけど、(ごめんなさい よく知らないのです)
はっきり言ってトリックや動機はしょうもない。見立て殺人の理由もいまいち…
それでいて確かに面白いのは、全編に流れる寂しさと、
館にある作品の数々、そしてラストシーンの幻想的な雰囲気が
冬山の洋館という「殺人事件が起こる」為に作られたような建物に非常に合わさっているからだと思う。
多分、これはミステリーや名探偵を期待して読むのではない本なのでしょう。

いい本でした。

220 :名無しのオプ:2006/04/22(土) 00:12:31 ID:wj6UMfpR
麻耶雄嵩「夏と冬の奏鳴曲」(講談社文庫)
読了に4日も懸かった・・・
表紙がエロ過ぎます。ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲ではないですか。
糞みたいな冗談はさておくとして、メルカトルさんいつ出て来るんだろう・・・
と心配してたら・・・
雪密室のトリックは前作の密室並みにイッちゃってますねー。正直麻耶さんも
この辺りはどーでもいいと思ってらっしゃるんでしょう。
ラスト30ページはアドレナリン出まくりでしたね。思えば登校拒否なのに(メ欄1)のも
伏線だったんでしょうか。あーいいや。最後に生き残ったのはアレがアッチの方の
アレですよね?普通に家帰ってるし。つーかアッチの方のアレはどっから湧いてきたんだ?
メルさんの質問ってのはつまり、全部(メ欄2)だった編集長の差し金だったってことですよね?
・・・あれ?本当は今でも良くわかんないんだけど書いてるうちに解ると思ったらもっと解らなく・・・

221 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/04/22(土) 17:08:29 ID:mG/aUPk6
はまると抜けられなくなる面白さな潤一郎ラビリンス・シリーズ(中公文庫)、
近いうちに全巻読破してしまう勢いである。
ただし、今回紹介する「潤一郎ラビリンスXV 犯罪小説集」は、
前に紹介した集英社文庫「谷崎潤一郎犯罪小説集」と重複する「柳湯の事件」
「途上」「私」の三作を除外した残り四作の出来は今ひとつという感が強い。
・「前科者」
なぜこの作が犯罪小説集にセレクトされたのか疑問である。
谷崎作品に見られる「善と悪」というテーマをディスカッション方式で描いた作
であり、犯罪はその結果に過ぎないのである。
「日本におけるクリップン事件」あたりの方がはるかにミステリと言い得る。
・「呪はれた戯曲」
入れ子構造の殺人というアイデアは面白いのだが、巻末の解説でも指摘されているとおり、
作中に挿入された戯曲が平板な出来なため、結末に到るスリルを殺ぐ結果に終わって
いるのが惜しまれる。
・「或る調書の一節 対話」
犯罪者と取調官のダイアローグを通して、犯罪者の不可解な心理を描いたちょっと
松本清張を想起させるような作。
・ 「或る罪の動機」
関係者を一堂に集めた名探偵の謎解き後から物語が始まるという、
ある意味でアンチミステリ風な作。ゆえに、「文学」と戯言に過ぎない「ミステリ」との
間に横たわる深い溝を再確認させられるような一編である。

222 :名無しのオプ:2006/04/22(土) 21:53:45 ID:LkQso26u
懲戒の部屋
どっかのスレでお勧めやったけど
読んでみてしょーもなさにびっくりした。

223 :名無しのオプ:2006/04/25(火) 01:47:21 ID:Ph5QZKM1
「月光ゲーム」 有栖川有栖×鈴木有布子

有栖川有栖のデビュー作を漫画化したもの。
はっきり言って、なぜこんな凡庸な漫画家に
コミカライズの指名があったのか、理解に苦しむ。

まず画力が無い。
登場人物の描き分けができていないというのは、原作もまあ
然りなので、一概に漫画家だけを責められないとしても、
噴火のシーンの緊迫感の無さなど膝の力が抜けそうになるほど。
そもそもページの大半が登場人物のバストアップの大ゴマばかりなので
彼らが人里はなれたキャンプ場に来ているということすら忘れそうになる。

構成力もお粗末なもの。無駄に長いプロローグに平板な本編。メリハリ
というものがまったくない。

漫画家は原作を推理小説ではなく、キャラクター主体の同人誌の
ネタ本と誤解してしまったのだろうと思う。

224 :名無しのオプ:2006/04/25(火) 02:39:22 ID:bAEipbCF
買おうかどうしようか迷ってたんだそれ。
酷いのか。良かったまだ買ってなくて…

225 :名無しのオプ:2006/04/25(火) 13:14:41 ID:XpZHcj9p
はてなでは比較的好評だが

226 :名無しのオプ:2006/04/25(火) 19:54:27 ID:20HAxN3S
『メルカトルと美袋のための殺人』 麻耶雄嵩

短編集。メルカトル鮎の活躍する短編7つを収録。
トップバッターの「遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる」が特に素晴らしい。
タイトルは意味不明なんだが「ノスタルジア」もよい。
作中作を延々と解説してくれるのは好きさ。

全体を通して、メルカトルの性格の悪さがひたすらに楽しい。
オススメの短編集です。

227 :223:2006/04/26(水) 01:13:26 ID:rWdM7JK0
>>224-225
あくまで個人的な感想だから、ね?
有栖川スレではおおむね好評のようですね。


228 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/04/29(土) 18:22:57 ID:jnyufS/z
好評につき中公文庫潤一郎ラビリンス・シリーズの話を続けよう。
「潤一郎ラビリンスX 少年の王国」を読んだ。
本書中では、最後の収録作品である「或る少年の怖れ」がミステリの範疇に
入る作であるが、松本清張先生の短編やフランス・サスペンス・ミステリを想起させる
状況設定は、まさに息詰まるようなサスペンスに富み、一読巻を置かせぬものがある。
(少年が死んだ義姉(長兄の亡妻)の部屋で、深夜、ひとり三味線をつまびくシーン、
これに続く長兄との心理戦は、凡百のスリラーには無い凄まじいまでの緊迫感に
溢れている)
あらためて文豪大谷崎のストーリーテリングの巧さをも再確認させられた次第だが、
ラストへと繋がる少年の義姉に対する思慕
本作に関して、「結局、真相は?そしてオチは?」などとのたまう者は、えてして文学に
うといミスヲタ連中に多いが、このような者たちに対して、この際私は声を大にして
言いたい「このDQNが!」と…
ミステリではないが、谷崎文学を語る場合に落せない名作「小さな王国」「母を恋ふる記」
等も収録されており、この辺も必ず読んでおきたまえ。

229 :名無しのオプ:2006/04/29(土) 20:13:56 ID:n0Blxpnz
横山秀夫『看取眼』(新潮社)【7点】

短篇集。警察広報課の婦人警官や、売れないゴーストライターなどを
主人公に、著者得意のアプローチで切り込む。
個人的には「自伝」がおもしろかった。

230 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/04/30(日) 16:01:20 ID:g2knthzH
木彬光「呪縛の家」を読んだ。
一応、謎解きの「筋」は通っているものの、
解説にも記された、「刺青殺人事件」「能面殺人事件」と並ぶ著者最初期の本格長編の
傑作という評は、いかがなものかと思う。
特に事件のオープニングを飾る第一の殺人は、鑑識により事件の真相を看破される
であろう、決定的な欠陥があるものである。
作品中に挿入された第ニの読者への挑戦では、S・Sの「グリーン家殺人事件」に
関してモロなネタばれ(犯人)有り、この作者は「能面殺人事件」中で、同じS・S
の「僧正殺人事件」に関して同様なネタばれを行なった前科が有り、
さらに、本書(「呪縛の家」)前半では、自著の他作の犯人名を示唆する記述さえ
見受けられる。(本書前ということで作品が限定されてしまう)
無神経に過ぎるというか、しょーもないというか、同じ木繋がりでカトちゃんに
「木君、それまずいんじゃないの、カトちゃんペッ!」とかやって叱って欲しい
ものである。
また、この作者の本を読むたびに思うのだが、頻発する大仰な表現はなんとかならな
かったものであろうか。
先行する同じ怪奇探偵小説の系譜下にある横溝御大が、長く読み継がれているのに対して、近年、木作品の代表作等があぼーん状態になることが見受けられるのは、
ミステリとしての内容そのものではなくして、大時代的な語りが過ぎ、
読者が引いてしまう点にあるやに思う。

231 :名無しのオプ:2006/05/02(火) 11:15:10 ID:a+7BVbhT
『アルファベット・パズラーズ』 大山誠一郎

ミステリーフロンティア。短編集。

「Pの妄想」「Fの告発」
ともに50頁くらい。
謎の設定、論理、伏線、トリックと
所々面白いんだが、流石に警察気付くだろw

「Yの誘拐」
150頁くらい。これは面白いね。
これも警察気付くんじゃね?とも思うが
二転三転してのwhyへの意外な解答は素晴らしかった。
幕切れも意外っちゃ意外だけど、新鮮味ないよね、今更。


アルファベット・パズラーズってタイトルはいいんだけど
Pの妄想、Yの誘拐ってタイトルは何か相応しくない気がする。
特にPでのこれ見よがしな説明には脱力。
Fの告発はいいと思うんだが。

ワトソンx2+ちと鋭い人+探偵って4人構成も面白いし
事件発生→4人で相談→解説という
半安楽椅子探偵とでも言うような運びも面白い。
シリーズ続編読みたいもんだが。。。

オススメの短編集です、はい。

232 :名無しのオプ:2006/05/03(水) 11:32:46 ID:GqVlsDfr
「模像殺人事件」佐々木俊介

「犬神家」っぽいと聞いていたがむしろ同じ横溝の「鬼火」が下敷きになっているのではないかな?
トリック小説として面白かった。本ミスベスト10入りも納得の良作。

233 :読後感:2006/05/03(水) 13:15:01 ID:FQNH0cCa
「CIA桂離宮作戦」多島斗志之(徳間書店)

突如CIAから日本の内閣情報調査室に持たらされた驚くべき報せ。
ソ連がシベリアを肥沃にするため
北極海に巨大ダム建設を計画しているというのだ!
この計画の詳細を掴むため内調はCIAと組み来日予定のソ連高官の
誘拐計画を企てるが…。

国産のスパイ詳説は読むの初めてだが、まあまあイケた。
あらすじの部分でまだ半分ほどでこの後物語は更に展開していく。
そしてラストのどんでん返し(伏線はないけど)。
280ページと短いし連休中のひつまぶしには持ってこいだと思われ。
ただ欧米のものに比べるとやはりちょっと物足りないかな。

234 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/05/03(水) 16:08:34 ID:YwV+eXRv
島田一男「古墳殺人事件」を読んだ。
ヴァン・ダインの影響丸出しに考古学に関する薀蓄が披露される謎解きミステリ、
実際、作中にも、
「参ったですなァ津田さん。貴方はどうして大したフィロ・ヴァンスですぜ…」等
の台詞が見受けられるゆえ、この辺は作者も十分に意識したものであろう。
名探偵役の少年雑誌編集者、検事、刑事が、作者の後年の作品に登場するブンヤ
まがいの話し言葉なのがこの作者の体質なのか面白いものがある。
トリックはあるジョン作品(ギデオンものの傑作)を想起させるトンデモで、
結構、度肝を抜くものがある。
古墳内の殺人、舟を模した奇怪な館とキャラが濃い住人たち等、道具立てには事欠かないものがあるので、もっと不可能性・怪奇性を強調すれば、非常に重厚で読み応えがある
謎解きミステリ足り得た可能性があるが、作者の狙いはあくまで気軽に手に取ることが
出来る大衆読物としてのミステリであったのであろうかと思う。

235 :読後感:2006/05/03(水) 18:44:46 ID:FQNH0cCa
「清里高原殺人別荘」梶龍雄(立風書房)

雪の舞う中、逃亡中の学生5人は予てから一時の避難場所に
目星を付けていた別荘にたどり着く。しかし現在無人のはずの
別荘には美しい先客がいた。外からの連絡を待つ学生達に
彼女の存在が微妙な軋みを及ぼしていく。そして遂に殺人が――。

クローズド・サークルのトリックは大雑把に分けて
大体5つくらいだろうと踏んでいるのですが、
本作もその枠内に一応収まります。とはいえ
犯人を見破るのは困難でしょう。しかも、作中にはそれとは別の
大きな謎が提示されており、この真相にはかなり驚きました。
今までこんな所を「謎」に使ってきた作品は
読んだことがありませんでした。お薦めの一冊と言えそうです。

ただ文章はちょっとアレですがw

236 :名無しのオプ:2006/05/04(木) 13:04:22 ID:em8G3bLc
西村京太郎『七人の証人』(講談社文庫)【8点】

一年前の会社員刺殺事件の証人7人+十津川警部が孤島に拉致され、
犯人とされる青年の父親から事件の再現を求められる。
その結果いくつかの矛盾が……。さらに孤島での殺人も。真相は。

新本格みたいな舞台設定に、出来のいい法廷物のような証言者の
証言崩しがお見事。

237 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/05/04(木) 16:05:26 ID:jfkgAkMN
遠藤周作「沈黙」を冒険小説という視点で読み解いてみた。
キリスト教が弾圧される鎖国下日本へのポルトガル司祭ロドリゴ神父の潜入記、
潜入、逃亡、捕縛、そして遂には棄教へと繋がる弾圧へ…
全編、息詰まるようなスリルに満ちた作である。
このように読めば、文学作品を苦手とする者が多いミスヲタにも取っつき易いのでは
なかろうか。
しかし、結末がわかれば全てOK牧場なミステリ等とは異なり、神の存在という根源的
な問題を問うた本作のテーマは重く、決して物語の終わりが全ての終わりとなるもの
ではない。こういった点は、十二分に心して読め!
最後まで物語のトリックスター的に登場する転びバテレンのキチジローは、
拷問の恐怖に耐えかね容易く棄教し、仲間だった信徒を売り、
神父を罠にかけ密告する等を繰り返しながらも、自己への救いを求めて神父に付き纏う
まさに2ちゃんねらーそのもののような、弱く卑怯で糞なDQNそのもの、
私などはあらためて2ちゃんねらーに対する強い怒りを感じざるを得ないものがあるが、
2ちゃんねらー諸氏は、この人物像に強い共感を抱くことであろう。
余談ながら、空想科学ドラマ「怪奇大作戦」の「光る通り魔」において、
燐光人間と化してしまう男(これは真面目モードな2ちゃんねらー風)が、
片想いのOGに託した本(秘密が隠されている)が、本作「沈黙」のハードカバー
であった。

238 :名無しのオプ:2006/05/04(木) 16:11:40 ID:+5pK/mXG
>>285-286
両方とも面白そうっすねぇ。

239 :名無しのオプ:2006/05/04(木) 18:54:36 ID:o3PuFPXz
>>237
一点の曇りもない完璧な論考です。

240 :223:2006/05/04(木) 19:08:01 ID:K+uc9GWT
>>285-286に期待

241 :名無しのオプ:2006/05/04(木) 20:23:01 ID:dcVyqH5i
>>237
このキチガイ!!!!!

242 :名無しのオプ:2006/05/05(金) 17:58:52 ID:C1NGVFC+
麻耶雄嵩 『名探偵木更津悠也』

名探偵役とワトソン役の捩れた関係が楽しい短編集。

麻耶雄嵩、恐ろしい男よ。

243 :読後感:2006/05/06(土) 01:18:19 ID:XrXNl3U5
「天使の殺人[完全版]」辻真先(東京創元社)

東京の劇団「大劇魔団」にかかって来た一本の電話。
南国の島に取材に言った三人の女優の内一人が死んだというのだ!
彼女達は主役の座を巡りお互いに並々ならぬ感情を抱いていた。
果たして誰が死んだのか?
現地に向かう演出家とプロデューサーだったがその途上、
列車の中で演出家が謎の死を遂げる。
その犯人――それは天使だった!?

戯曲版も併録だがこっちの方が好きかも。天使という超人的な存在が
自分達の都合に合わせて人間世界の出来事を弄ぶという如何にも
アニメ脚本家が考えそうな奇抜なアイデアの作品。
ただ小説版はちょっと雑な印象。(メル欄)とかの意味がないような。
あと天使長の言ってる探小論も実践できてない。
解説者がいうほどの傑作ではないと思う。

244 :名無しのオプ:2006/05/08(月) 03:03:40 ID:8JvT6xMP
『迷宮学事件』 秋月涼介

内容紹介
死と再生を司る迷宮の象徴的意味が鏖殺事件を呼び招く!
<講談社ノベルス創刊20周年記念 特別書き下ろし作品>

迷宮(ラビリンス)と迷路(メイズ)は混同されがちだが、構造も、意味も全くの別物である……。
高名な隻腕の建築家・東間真介は、自ら設計した、地上部分は左右対称(シンメトリー)、
地下は迷宮構造の屋敷に住んでいた。そこで起きた鏖殺事件。
迷宮内の密室で、真介の遺骸は年齢退行をした赤子の姿で発見され……。
今、貴方の心奥の昏い迷宮の疼き出す!

↑は講談社サイトから転載。

密室本。
期待はしてなかったが、面白いじゃないか!!
迷宮薀蓄はちとうざいが。

245 :名無しのオプ:2006/05/09(火) 17:59:41 ID:ZazjHqQ4
水野泰治『密室殺人講座』

おれには合わなかった。描写の不味さがトリックの為ではなく、
単にそういう文体だと思ってしまった時点で駄目だったな。

246 :読後感:2006/05/09(火) 23:53:20 ID:gNcvbaYq
「ホシは誰だ?」(文芸春秋)

犯人当てアンソロジー。
某スレからのセレクト。これからしばらくお世話になります。

執筆陣が豪華。ベスト3は「旅へのいざない」(高原弘吉)
「三人の手切金」(結城昌治)「愚かなる殺人者」(笹沢左保)。

ワーストは「これ、おわかりかしら?」(佐野洋)
ネタがつまらんしそもそも犯人当てじゃない。

テーマがはっきりしてるアンソロジーについて
色々書くとあれなんでこれで。

247 :読後感:2006/05/10(水) 01:04:40 ID:cCMacKbG
「妖かし蔵殺人事件」皆川博子(中央公論社)

代々の当主が消えるという言い伝えのある小道具商の旧家の蔵。
初代が消え、三代目が消え、そして遂に四代目が消えてしまう。
さらにその半年後、若手歌舞伎俳優が公演中水槽に飛込んだ瞬間に
消え失せ、小道具商の蔵で首吊り死体となって発見された。
小道具商の娘に魅せられた雑誌記者は不可解な事件を解明しようと
するが、惨劇はまだ始まったばかりであった。

某スレからのセレクト。
皆川博子は綾辻の母だけどやっぱ本格も書いてたんだね。

「ワイルダー一家の失踪」+「赤後家の殺人」と言った趣向で
つかみは十分。探偵役の推理力が弱いし謎も一つ残してるし
人間関係の強引さも目立つけど
まあそれなりにまとまってるとは思います。

248 :名無しのオプ:2006/05/12(金) 19:32:02 ID:uEeAkfJB
宮部みゆき「火車」

この人の本初めて読んだけど、作者が自分の世界に浸った話だったな
万人に通じるとは思えない文章つーか
読者を置いてけ堀にした話つーか
前半で挫けそうになった
俺の頭が悪いだけかもしれんけど、解り難い
中盤以降は自然と話に引き込まれて最終的には面白かったと思えるけど

249 :名無しのオプ:2006/05/12(金) 21:04:49 ID:AS+ShqfX
司凍季 『湯布院の奇妙な下宿屋』 

この作者の小説ははじめて読んだ。
読後に真っ先に思い浮かんだ言葉は「三文小説」だった。

奇矯な人間の集まるコミュニティで起こった事件を、奇矯な
探偵が解決するという、まさにミステリの王道ではある。
しかし、トリックがショボい。オチもしょぼい。キャラに魅力を
感じない。思い返してみても、感銘を受けた部分が何一つない。

久々に、駄作を読んでしまった・・・。

250 :名無しのオプ:2006/05/12(金) 21:47:26 ID:OjlCSum+
>>249
デビュー作から三文小説まっしぐら、猫まっしぐらです。

251 :名無しのオプ:2006/05/12(金) 23:45:12 ID:ZI3zunET
『七人の証人』 西村京太郎

>>236を見て、読んでみた。
まず孤島に一年前の事件現場を再現して
7人+十津川警部を誘拐して再現させるという
豪腕で奇抜な舞台設定に燃える。

こういう証言崩しの類は
あんまり読んだ事ないんだけど
読んでいて地味ながらに中々楽しかった。

エピローグでも欲しくなるような急な終わり方するのが残念。

>>236氏が8点と付けてるが(多分10点満点だよな)
自分も大変面白かったのでおすすめです。


1977年初版ってなってるけど生まれてないよ、俺。
作中でビデオが最新家電の時代だもんなぁ、信じられん。

252 :読後感:2006/05/13(土) 00:41:39 ID:8oDzaPbk
「長安日記―賀望東事件簿」陳舜臣(中央公論社)

謎の日本人青年賀望東の許にもたらされる事件の数々。
八世紀の中国、玄宗皇帝が治める唐の首都長安が舞台の連作ミステリ。

某スレからのセレクト。
陳さんは以前何冊か読むつもりでいたんですが、最初に読んだ
「炎に絵を」がイマイチだったので止めちゃったんだよね。

で、これ。んー(←これキモい)、ぶっちゃけつまら(ry
「妖異金瓶梅」と比べると話が大分しょぼい。文章も無機質だし。
もっとケレン味が欲しいところ。主人公の謎が放置されてるのモナー。

イチオシは「煙の娘」。ただ暗号が主人公の初見時に
読者に開示されないのが不可解だけど。

「三色の家」は読むつもり。

253 :読後感:2006/05/13(土) 01:12:22 ID:8oDzaPbk
「白い森の幽霊殺人」本岡類(角川書店)

シーズン真っ盛りのスキー場に突如出没した女の幽霊。
しかしその後、雪だるまの中から幽霊の死体が発見された!?
さらに目撃者のOLも転落死体となって発見される。
複数の目撃者の内何故彼女だけが狙われたのか?
被害者が泊まっていたペンションのオーナー邦さんは
知り合いの刑事の力を借りて独自の調査を始めるが…。

某スレからのセレクト。
これはフレッドでしょう。なかなか面白かった。

邦さんはほとんど憶測で推理していくけどそこを相棒の刑事が
ちゃんと指摘して次に進むから引っ掛からずに読める。
作中で細かい謎をリストアップしてるのもマル。
一度組み上げた推理がガラリと様変わりするのもワクワクする。
ズバリお奨めでしょう。

PS.「ブスほど上手だな」はワラタ
そんなこと言っていいのかw

しかし新本格って一体何なんだろうね。存在意義がわからん。

254 :名無しのオプ:2006/05/13(土) 09:54:53 ID:chi7Xrf6
てか読後感なるコテの「某スレからのセレクト」って何だよ

255 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/05/13(土) 19:50:11 ID:bPgFgDlZ
まもなく中公文庫の谷崎潤一郎ラビリンス・シリーズを全巻読破するところである。
ミステリと言い得る作に絞って紹介しておこう。
これが、諸君のミスヲタから読書人への更生の道の縁ともなれば、私としては
これに優る喜びはないからである。

「潤一郎ラビリンス]U 神と人との間」を読んだ。
本書に収録された三篇はいずれもミステリ的興趣に富んだ作である。
大好評の全話講評行ってみよう!
・ 「神と人との間」
有名な小田原事件を素材にした作、決して大谷崎作品中第一等の作ではないが、
終盤のクライムノヴェル化してゆく展開は、それまでの客観的状況に比較して飄々、
かつ、時にはユーモアさえ漂う雰囲気から一変、息詰るようなサスペンス溢れるもの
である。
しかし、ミスヲタにはストーリーを追うのみでなく、物語の中に活写された三人の男女
の生き様を読み取るように精進すべし。
・ 「既婚者と離婚者」
終始、対話スタイルで書かれた異色作。
離婚者である法学士がその芸者あがりの妻を巧みに協議離婚へと追い込んでゆく様は、
倒叙スタイルのミステリ的な面白さに溢れ、この作者らしい粋な締めも読み所である。
・「鶴唳」
小田原を舞台にした中国風奇談の世界から生じる犯罪、美しい静かな庭を
走り回る美女と美少女、美しくも恐ろしいまでの情景が目前に浮かんで来るかのうようで
あり、あらためて大谷崎の筆力の凄さを実感させるような一編である。
まさに「読む」は「文学」、「読み捨て」は「ミステリ」という感を、あらためて強くした。
最早、ミスヲタとはいえ、名探偵コナンを見て喜んでいる場合ではないのである。

256 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/05/14(日) 17:46:15 ID:XJ1oK8hE
山田風太郎「幻燈辻馬車」を読んだ。
風太郎(以下「フータロー」と略す)の明治ものは、やはり初期に面白いものが多いが、
本書を第一に推したい。(GW前の週刊文春の特集等を見ると、同様の考えの識者は多い
ことがわかる)
「警視庁草紙」もあるが、こちらは少々遊び過ぎという感も強い。
明治開化後の東京、亡き息子の一粒種お雛を横に乗せ、元会津藩士(言わば当時の負け組)干潟干兵衛の辻馬車は幻燈の中を行く!
そして2人を取り巻く虚実取り混ぜた多彩な人物が繰り広げる人間ドラマ…
こう俺が書くと面白そうだが、実在の人物や事件を絡ませ展開するという作品の趣旨が、
逆に制約となり、同じ著者による忍法帳シリーズやミステリのような破天荒な面白さは
欠く結果となっている点は否定出来ないものがある。
本作に関しては、干潟干兵衛と孫娘お雛のエピのみを抜粋し、脚色したラジオドラマが
印象深いものがあり、干兵衛役は佐藤慶、原作以上に落ち着いた雰囲気のキャラとなっている。
(ストーリーの大筋は原作と同様だが、柿ノ木義康を巡る復讐談の展開が異なる。
ここは物語のポイントのひとつをなす部分なのだが、
「果して復讐は本当に成就したことになるのか?」という、原作には無い重い問い掛けが描かれている)本作のような大部の作のドラマ化は困難であり、成功の例は少ないと思われるが、登場人物が多過ぎて煩雑な感があり、かつ、御都合主義が目立ち過ぎる原作が、
巧く整理された「ホン」は見事の一言に尽きる。
いずれこのような「ホン」をモノにしたいと思うのは、誰しも同じかと思う。

257 :名無しのオプ:2006/05/14(日) 19:35:02 ID:16qJfQ57
>>256
「風太郎」より「フータロー」の方が文字数多いんですが…
(というか、略すとか言って使ってないし)

258 :名無しのオプ:2006/05/14(日) 19:43:51 ID:ICD2CIia
相手にするな。どうせ読んでもいないよ。

259 :名無しのオプ:2006/05/14(日) 19:44:48 ID:ICD2CIia
目欄が残ってた。申し訳ない……。

260 :名無しのオプ:2006/05/14(日) 23:27:20 ID:mt2wefHn
多分この板の住人は、読了している人が9割だと思うけど

有栖川有栖の「双頭の悪魔」

前評判が良くて裏切られなかった唯一の作品になりそうです。
でも最近のこの作者は、才能が枯渇したかのような作品が多いです。

261 :名無しのオプ:2006/05/15(月) 11:49:37 ID:m1yz7fDn
消える上海レディ 島田荘司

255Pまできて、残り10Pぐらいしかないけど本当に終わるのか…と思ってたら
見事にちゃんとまとめててた…島田荘司らしい真相だった。
伏線わりとあったんだな…。

前半面白かったかと言われると、つまらないと答えてしまうけど
最後まで読んだらよかったと言えるものに変わった

262 :読後感:2006/05/15(月) 16:00:19 ID:cNN952N3
「女相続人」草野唯雄(角川書店)

死期の迫った大富豪が関係者に洩らした秘密――
彼には昔捨てた娘がいたという。名前と身体特徴しかわからない
彼の弁護士や息子は娘を何とか捜し出そうとするが
彼女行方は杳として知れない。関係者の一人は焦りの余り
窮余の一策として偽者を立てるが…。
様々な思惑が絡み合う中凄まじい惨劇が引き起こされてしまう!

某スレからのセレクト。「そうの」と読みます。

プロットは中々変化に富んでて飽きないのですが、
中途半端に事実を開示しているためちぐはぐな印象を
受けてしまいます。そのせいでもう読者には無関係とわかっている
捜査を長々と読ませられる羽目になり、ややうんざりしました。
見せ方をもっと整理すべきだと思います。
筋も犯人も工夫されているだけに惜しいです。

263 :名無しのオプ:2006/05/15(月) 16:20:52 ID:UqXwPFw8
山田風太郎のミステリーって、そんなに破天荒かね?
奇抜な発想のものはあるが、破天荒とまで言えるものは少ないぞ。
それと肛門は山田風太郎を忍法帖だけの作家としか思ってないだろ。
もっともその忍法帖だって、ただ「破天荒」なものだけじゃないしw
おおかた角川文庫で出た忍法帖1、2冊と、
どこかのアンソロジーに収録されたミステリー系の短篇の幾つかを
パラパラと流し読みした程度の読み方しかしてないだろうな、どう好意的に見てもw

作家を表層的にしか捉えられず、ほんの一面だけで評価判断する
肛門の視野の狭さには辟易するなw

264 :名無しのオプ:2006/05/15(月) 21:40:11 ID:Q8Xe38nj
もう読んだ人ばっかりだろうけど…
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」を読了。
看板(タイトル)から受けた印象と内容に食い違いあり。
(メル欄)がキモ。
すっかり騙された。

265 :名無しのオプ:2006/05/16(火) 00:05:34 ID:n5GuvMAf
>>233
>「CIA桂離宮作戦」多島斗志之(徳間書店)
>ただ欧米のものに比べるとやはりちょっと物足りないかな。
そうか、欧米の”何”に比べて物足りないのか教えてくれぃ。
そんなに面白いのならすぐに買って読むからサ。頼む〜

266 :名無しのオプ:2006/05/16(火) 00:15:40 ID:8T9hHD6J
>>262
だから某スレってなんやねん

267 :名無しのオプ:2006/05/16(火) 03:52:59 ID:dUxCvWrL
誰か貫井徳郎の「さよならの代わりに」を読破された方いらっしゃいますか?感想を聞かせてください。買おうか迷ってるので。

268 :名無しのオプ:2006/05/17(水) 22:30:22 ID:PJNYdxsn
「過ぎゆく風はみどり色」倉知淳
本当に良かった。倉知さんのミステリは読みやすく
読後感が最高です。
トリックはぼちぼちでしたがまぁ騙されます。

269 :名無しのオプ:2006/05/18(木) 17:52:56 ID:X82kvtkJ
『赤い密室』 鮎川哲也 出版芸術社

名探偵・星影龍三全集1。という事で短編集です。
ベストは表題作の『赤い密室』
密室の必要性と警察を煙にまくためのレッドへリング。
そして探偵の推理、どれも素晴らしい。
次点に『黄色い悪魔』密室の必要性(メル欄)が面白い。
『道化師の檻』、企みが面白い。
りら荘の元となった『呪縛再現』は前半は面白いが
後半鉄道ものっぽくなり自分には合わず。残念。

どの短編でも星影龍三の推理がよい。
やっぱ名探偵はええのう。
『青い密室』も行ってみるか。

270 :名無しのオプ:2006/05/18(木) 22:23:28 ID:4hYyHLWu
笹本稜平『天空への回廊』(光文社文庫)【7点】

エベレスト頂上付近に墜落した衛星をめぐり、アメリカとテロリストとの
駆け引きが始まる。それに巻き込まれた日本人の天才クライマーは・・・
ロシアの退役軍人パイロットやネパールのマオイスト、さらにてんこ盛りの
登場人物たちの書き分けに難があるが、正統派の冒険小説であり骨太な力作である
ことは疑いない。主人公とフランス人女性とのロマンスはベタベタだが、
まあよし。



271 :読後感:2006/05/20(土) 00:29:32 ID:+IFzzFEn
「白夜の密室―ペテルブルク1901年」海渡英祐(角川書店)

日露の関係が悪化の一途を辿っていた20世紀最初の年。
ロシアの首都ペテルブルクに駐在している海軍中佐広瀬武夫は
来るべき事態に備え情報収集に尽力していた。
彼は新たなる任務として革命派と提携することを命じられ、
ドイツからやって来た男北沢を使って連絡を取る。
しかし、情報受け渡しの直前革命派の幹部が自室で殺されてしまう。
現場は密室で、広瀬もその証人の一人だった。
秘密書類を手に入れるためにも広瀬は事件の謎を解こうとするが…。

某スレからのセレクト。
事件が起こるのは半分以上過ぎてからで、
それまでは広瀬の貴族令嬢との 不安定な恋への悩みや、
北沢の革命派の女性との悲恋等が語られており、やや退屈。

肝心の密室もしょぼいので、この辺の歴史に興味でもない限り
読む必要はないと思う。

272 :読後感:2006/05/20(土) 01:09:37 ID:+IFzzFEn
「夜の指揮者」島田一男(光文社)

弁護士南郷は友人去来の頼みで義姉に会う彼に付き添うが、
彼女は浴室で首を吊っていた。南郷は行きがかり上容疑者となった
去来の恋人の弁護を引き受けるが、連続殺人の幕は
上がったばかりであった。去来の郷里伊豆で
またもや浴室で女性が殺され、しかも現場は密室であった…。

某スレからのセレクト。
密室のトリックやプロットはいいんだけど全体的に雑なんですよね。
伏線もあんまりないし推理を開陳する場面も少ない。
これが黄金時代の作家ならもっと丁寧に仕上げたと思うんですが、
日本の量産作家はその辺がね〜。

>>265
いえ英米のものに比べて組織がちょっとあっけなく描かれてるかなと
感じたというだけなんですけども。
ついでに言うと海外のスパイものでは
「消されかけた男」や「パンドラ抹殺文書」が面白かったです。
>>266
「1957〜1987年の本格ミステリ作家達」スレです。

273 :名無しのオプ:2006/05/21(日) 17:05:57 ID:A/LKS/6o
鯨統一郎 『パラドックス学園』

一見したところ、普通のミステリなんだけど、
最終的に普通じゃなくなる。ある種の稚気というか
茶目っ気に寛容じゃないと、読了後壁に叩きつけてしまうかもしれん。

それにしてもメ欄って、世界初じゃないような気がする。
どっかで聞いたことある気がするんだが・・・。

274 :名無しのオプ:2006/05/21(日) 17:44:22 ID:UnXXek0r
>>273
辻真先でし。

275 :名無しのオプ:2006/05/21(日) 20:51:03 ID:5qL3KHeM
>>273
短編・長編、複数あり。

276 :名無しのオプ:2006/05/22(月) 01:35:32 ID:RMYhI0f5
>>273のメル欄見ないようにしてたけど、
>>274見たらメル欄がわかってしまった・・・

277 :名無しのオプ:2006/05/22(月) 01:42:19 ID:4nK+OGlO
>>276
俺もほぼ同じ思考をしたと思うが、
辻真先は大抵のめちゃくちゃな縛りのミステリ書いてたなと強引に自分に思い込ませた。

278 :読後感:2006/05/22(月) 02:48:10 ID:75kgyS3q
「槍ヶ岳殺人行」長井彬(光文社)

別れた妻が忘れられない男・秋元は彼女と再会を期して
槍ヶ岳に向かった。そこで同じように妻を追っている立花と
失踪した兄を捜す篤子に出会う。連れだってヒュッテへと
登って来た彼等はそこでまさに今立花の妻・由美が
消え失せたことを知らされた。そして由美ともう一人の男と
共に来ていたのは秋元の前妻冴子であった。皆が捜索する中
他の2つの山荘からも同様に2人の女性が消えていることが判明する。
その後、崖下から無惨にも顔を潰された由美の死体が発見された。
しかし転落現場と思しき登頂には犯行当時誰も登っていなかった…。

某スレからのセレクト。面白かった。某スレ絡みの暫定一位だな。

国産にしては珍しくドラマ性もあり英国本格のよう
(ドラマ部分についてはデイトンを想起したが)。
謎が謎を呼び複雑な人間関係の中起こる連続殺人!
頭をがつんとやられたような意識的トリックが
びしっと決まっており、小気味良かった。
その他中盤にあっと驚くどんでん返し(?)もあり、お薦め。
余韻の残るラストも良し。

ただ敢えて言えばフーダニットが弱いのと(メル欄)についての
伏線が初出時になかったことがあるが、大した瑕疵ではないと思う。

279 :265:2006/05/23(火) 00:48:55 ID:Ahk+cBuO
>>272
>「消されかけた男」や「パンドラ抹殺文書」が面白かったです。
サンクス!早速、読んでみる。

280 :名無しのオプ:2006/05/23(火) 12:55:12 ID:7fmUUV+d
宮部みゆき「理由」

まわりくどい、話が脱線しがち、蛇足なエピソードが多い
インタヴュー形式のせいか、イマイチのめり込めなかった
正直、面白くない
まぁ事件を俯瞰的に捉え、加害者や被害者以外にも大勢の人間が関わってるというリアルを書いたのだけは評価できる

281 :名無しのオプ:2006/05/23(火) 14:55:32 ID:Dy4AoK1F
扉は閉ざされたまま/石持浅海

非常に面白かった。倒叙はあまりこのみではないんだけど、
ここまで拘ったことに頭が下がる。

犯行から死体発見までの間の息詰まる攻防。
犯人は自然に見えるように、関係者の言動や思考をコントロールし、
探偵は死体に触れることなく、ロジカルに謎を解き明かす。

殺人の動機に無理がありすぎると感じたけど、それはそれ、ということで。

282 :名無しのオプ:2006/05/23(火) 14:58:37 ID:8SlElo6S
>>281


283 :名無しのオプ:2006/05/23(火) 15:19:32 ID:Dy4AoK1F
>282
!!!!!!!!!!!!!

284 :名無しのオプ:2006/05/23(火) 15:49:00 ID:U6q4RnVR
>>281

285 :余市生まれ:2006/05/23(火) 16:13:56 ID:8SlElo6S
>>284


286 :名無しのオプ:2006/05/23(火) 16:59:00 ID:U6q4RnVR
>>285
それにも色々あるらしいか、これ以上は専門家に聞いてくれ。

287 :余市生まれ:2006/05/23(火) 17:14:09 ID:8SlElo6S
>>286
ありがとう。
282と285が引っ掛かり、読んでても違和感持ちまくりでした。
少しスッキリしました。

288 :読後感:2006/05/24(水) 19:19:08 ID:q4Tyscnx
「閉塞回路」海渡英祐(集英社)

某スレからのセレクト。アリバイ崩しものを集めた短編集。

一番スキーは「紅の襞」。ある懸賞に入選したミステリ短編は
実際の事件を扱っており、作中で犯人とされている男が
抗議して来るのだが…と言った話。
いわゆる「違ったアプローチ」が興味深い。
次点は「閉塞回路」かな。見知らぬ部屋で目覚めた男が
隣に女の死体を見付けるという出だしから引き込まれる。

289 :名無しのオプ:2006/05/24(水) 22:38:04 ID:0qg6eHSm
明野照葉「澪つくし」文芸春秋

ホラー短編集だけど、恐くない。
でも、いいんだな、これが、ミステリー的味わいも充分あるし。
この人の初めて読んだけど、他はどうなんですかね。

290 :名無しのオプ:2006/05/25(木) 00:44:16 ID:O4CVGgh5
>>289
いいと思ったところを詳しく。
ちょっと気になる。

291 :名無しのオプ:2006/05/25(木) 01:34:18 ID:slIdYAnU
沢口靖子の歯茎が良かったよ

292 :名無しのオプ:2006/05/25(木) 11:37:35 ID:9gt/LD/6
>>290
ホラーとしては軽めなんだが、因習や伝統が現在にジワジワ作用してくるのが面白かった。
まぁ、良くある手法ではあるし展開は読めるんだけど、文章は悪くないし読みやすい。
ミステリー的にお勧めなのは、「かっぱタクシー」「三途BAR」かな。

293 :名無しのオプ:2006/05/25(木) 18:25:39 ID:T4LIG87z
石持浅海 『セリヌンティウスの舟』

別に島田理論を信奉しているわけではないけれど、
この作品で提示される謎に魅力を感じなかった。

瓶のキャップが閉まっていたのが不可解だ、
瓶が倒れていたのが不可解だ、というのだけど、
そもそもそれを検討する必然性が(終盤まで)薄い。
重箱の隅をつついている感じ。

メンバーに対する信頼と、個人的な関係がないというのが
前提で議論は進んでいくが、語り手自体がそれに反している以上
前提としては弱い。

また、額をつき合わせて議論しているだけなので、展開にメリハリがない。
議論が紛糾したり疑心暗鬼に陥ったりもしないため、サスペンスもない。
最後の動機にも疑問が残る。

読む人を相当選ぶ。厳密にロジックを詰めていく人なら、楽しめると思う。

294 :読後感:2006/05/26(金) 19:01:20 ID:MRA5ZtHi
「木に登る犬」日下圭介(徳間書店)

某スレからのセレクト。短編集。

一冊だけで言うのもアレだが傾向は何と無くわかった。
ただあのよーみたいに単純ではなくどれも中々ヒネリが効いている。
ベストは表題作か。近所の子どもが自分の飼犬が木に登ると主張する
冒頭からそれが主人公の自身の古傷と交わり
意外な犯人が明かされるラストまで一気に楽しめた。
真相の提示が少し慌ただしいのが欠点と言えば欠点
「もっと複線を!」

次点は飲み会の雑談が不条理な結末を迎える「真っ赤な誕生祝い」。

295 :名無しのオプ:2006/05/26(金) 21:46:47 ID:iJTN3aMr
「いつもの朝に」 今邑彩 (集英社)

何を書いてもネタバレになりそうなので内容紹介には躊躇する。
まぁ、人物造形がステロタイプだとか、奇麗事にすぎるとか
批判はいろいろあるだろうけど、良かった。感動を求める人向き。


296 :名無しのオプ:2006/05/26(金) 22:31:13 ID:OmTHYq6u
土屋隆夫 『針の誘い』

幼児誘拐を扱った作品。
昭和48年初版。というわけで大変に古い。
なので所々しんどく感じる。
あれは電話してるふりをしてるだけだったんじゃないのか?
とか作中で推理されると、いや調べろよwと思ってしまう。
しかし論理の組み立てが気持いい箇所もあったし
動機が意外で驚いた。もう少しスマートに提出して欲しかった気もするが。

だが何より良かったのは本を開いてすぐの右頁。
カバーに書いてある この一冊を手にしたあなたへ という文章。
以下は引用。

 これは推理小説です。決して、衰理小説ではありません。
 幼児誘拐という、非情な犯罪を扱っていますが、
 作者は、閑雅な遊びの精神と、仮構の論理に託したロマンを、
 読者にお届けしたつもりです。
 ベッドシーンを取り入れた風俗小説がおすきでしたら、
 この一冊は、すぐに、元の本棚に戻して下さい。
 性的スーパーマンの登場する、相も変らぬ産業スパイものがお好みでしたら、
 あなたは確実に失望します。
 しかし、この一冊を手にしたあなた。
 あなたが、真に、推理小説の読者であるならば、
 作者は、この書物の中から手をさしのべて、あなたに握手を求めます。


カッコよすぎるだろ。

297 :223:2006/05/27(土) 01:19:38 ID:eiFI2Bj6
>>294
日下先生って亡くなってたんだな。全然知らなんだ・・・
木に登る犬は太川陽助主演で2サスでドラマになったのを
みた憶えがある。

298 :名無しのオプ:2006/05/27(土) 03:03:18 ID:jcYqDqcG
衰理小説だって……
いいね〜

299 :名無しのオプ:2006/05/27(土) 12:53:33 ID:Z1Vqq4fh
なんとなく流水が使いそうな表現だな

300 :名無しのオプ:2006/05/27(土) 17:58:12 ID:ZbyCkwi1
「泣き虫しょったんの奇跡」
を読んだ。

泣きそう。

ミステリじゃないけど、おすすめ。


301 :名無しのオプ:2006/05/28(日) 19:24:41 ID:3khp8+Li
板違い消えろ

302 :読後感:2006/05/29(月) 02:23:51 ID:YUArfPdE
「佐渡ヶ島殺人旅情」中町信(青樹社)

知人の墓参りのため佐渡を訪れた推理作家の氏家とその妻早苗は
ホテルで宿泊客の殺人事件に出くわす。被害者は
同じく宿泊客の一人であり、氏家夫妻と同じ目的で来ていた作詞家の
知り合いであった。被害者が生前口にした謎のセリフや
作詞の下書ノートに纏わる因縁を巡って、氏家夫妻は推理を始めるが、
連続殺人の幕は上がったばかりであった――。

殺意3部作等大胆なトリックで知られる中町信のもう一つの顔、
とでも申しましょうか。売れない推理作家とその妻を主人公にした
トラミスシリーズ第1作です。

と言っても佐渡の旅情感は大してなく、複雑な人間関係の中で
起こる連続殺人を夫妻がその都度軌道修正しながら
推理していくという全うなパズラーであります。終盤で明かされる
あっと驚く大胆不適なミスリードは見事で流石トリッキーが信条の
中町信だなと感心しました。

深谷のトラミス第1作も読んだけどこっちが上でした。
駄作ではなかったですけどね。

303 :名無しのオプ:2006/05/29(月) 17:17:10 ID:l+2soWkQ
『青い密室』 鮎川哲也 出版芸術社

名探偵・星影龍三全集2。という事で短編集です。
ベストは『薔薇荘殺人事件』
解決での第一の殺人と第二の殺人とを対照させるのが面白い。
最後の一行も稚気に溢れていて大変よい。
次に『悪魔はここに』なぜ現場のものが上下逆に置かれていたのか?
その理由がよろしいです。
『砂とくらげと』星影と鮎川とのやりとりが面白いです。

名探偵はええなぁ。

304 :名無しのオプ:2006/05/30(火) 05:49:50 ID:SafTr2M/
『ヴィーナスの命題』 真木武志

何が何だか全然解りませんでしたー。
読みにくさも半端なかったです。
おすすめしません。

けど真相を理解できたなら
面白かったんじゃないか?って気もしました。

305 :読後感:2006/05/31(水) 17:00:53 ID:ONM+Ge4P
「殺人ピエロの孤島同窓会」水田美意子(宝島社)

高校の同窓会で4年ぶりに故郷の島を訪れた35人の男女。
島は火山の噴火により今では観測員の老人一人しか住んでいなかった。
再会と帰郷の喜びに浸る彼等だったが、
そこへ突如ピエロの扮装をした殺人鬼の魔の手が伸びる!
いじめられっ子の復讐かと怖れおののく彼等は一人また一人と
ピエロの餌食となっていく……。

にひまる、にひにひ。
このミス特別奨励賞受賞作。作者は12歳。関西弁。

ま、その年齢を考慮すると普通にすごいと思う。
仮にプロットは考え付いたとしても400枚も書き切れんよなかなか。

文章も12歳を考(ry
ただ、独白における名指しの呼び掛け部分は9割不要。
マヨネーズと風読み(大航海時代の船乗りかよw)のくだりは
最早ギャグに昇華されてるので良しとする。
あとオナニーシーンは読者サービスのつもりだろうが10年早い。

もっとも読んでて一番気持悪かったのはちっこい字の部分だが。
もう“すこし・ふしぎ”へお帰り下さい。

306 :読後感:2006/06/01(木) 19:18:51 ID:1mxeTHZB
「ぼくの好色天使たち」梶龍雄(講談社)

終戦間もない昭和21年の東京を舞台に闇市に生きる
貧しくも逞しい人間たちの中で巻き起こる娼婦の扼殺事件。
浪人生でありながら闇市の人々と関わりを持つ青年弘道は
愛する女性たちを災難から守ろうと幼い情熱を傾けるが――。

某スレからのセレクト。大傑作かと思い込んでいたら佳作だった。

舞台を終戦後の混乱期に設定する必要があるのかなあ?
風俗描写に然程力を入れているとも思えぬし…。
ま、ともあれ伏線もきちんと張り、ラストで回収して犯人を指摘する、
という全うで良質な本格であることは確かなので
読んで損はないかなと。

ただ、「そうとわかったんならその先のことにもすぐ思い至るだろ」と
言いたくなる箇所がいくつか。
(メル欄)とか(メル欄2)とか。真相は別として。

307 :読後感:2006/06/01(木) 19:30:56 ID:1mxeTHZB
「鴬を呼ぶ少年」日下圭介(講談社)

某スレからのセレクト。短編集。

良作揃いで楽しく読めた。「木に登る犬」より上かも。
「木に〜」と同時に推協賞を獲ったという表題作は
二転三転の解明部分が楽しい。こう書くとやはりあのよーに似てるが
やり方はこちらがずっと上。この人の日記を読みたいよ。

他にも虫を使ったトリックが印象的な「死はゆるやかに」とか
無限ループかと思わせるような某作とか
子供の謎めいた心理を扱った「紅皿欠皿」等粒揃いなのでお薦め。

308 :名無しのオプ:2006/06/02(金) 22:23:50 ID:6IAW91gH
貫井徳郎『妖奇切断譜』(講談社文庫)【7点】

名探偵朱芳と九条コンビの明治もの第二弾。
帝都東京を揺るがすバラバラ連続殺人。
共通点は「美女三十六歌仙」に描かれるほどの美女だということ。

ときおり挿入される彰義隊崩れの足フェチの独白パートとともに、
第一弾より猟奇色が濃くなっている。まあ、犯人と動機はあるていど
想像つくと思う。てっきり裏の真相は(メール)マジそう思った。

309 :名無しのオプ:2006/06/02(金) 22:31:22 ID:6IAW91gH
逢坂剛『アリゾナ無宿』(新潮文庫)【8点】

語り手の「わたし」(少女)と、賞金稼ぎトム・謎の剣士サグワロの
織りなすアメリカ開拓時代の西部劇。一応連作短篇集としても読める。
トムのいわくありげな過去や、日本人(ネタバレにあらず)?サグワロの
正体など、まだまだ続篇がありそうだ。三人の時にコミカルな、時にしびれる会話が
物語をうまくスパイスしてる。逢坂剛ならではのサプライズは薄いが、
それでも毎篇適度にヒネリがあって飽きさせない技量はさすが。

310 :名無しのオプ:2006/06/02(金) 23:00:37 ID:6IAW91gH
連投ゴメン。
続篇『逆襲の地平線』が去年出てたんだね。
サグワロはやっぱり(メール)なのかな。
でも根来衆だったら笑える。

311 :名無しのオプ:2006/06/03(土) 11:05:52 ID:5EpGYcJa
『清里高原殺人別荘』 梶龍雄

>>235で気になってたのをやっと読めた。大変面白かった。
雪で山荘だけど出入り自由(だけど皆殺しの恐怖)という
ちょっと変わったクローズドサークル作品。
1988年初版って事で古い感は否めない。
殺人事件の真相には脱力するかもしれんが、
最後に明らかになる真相にはきっと驚ける事だろう。
220頁くらいと短いですし、オススメです。

312 :名無しのオプ:2006/06/03(土) 16:13:03 ID:PpBoFqtf
岩井三四二『月ノ浦惣庄公事置書』(文春文庫)【7.5点】

第10回松本清張受賞作。室町中期、琵琶湖湖畔の月ノ浦と
隣村の領地問題を描いた中世リーガルミステリ。
農民たちの生活や土倉・山門のディティールなど、確かな取材力と
それを読ませる文章力はすごい。とくに後半の怒涛の展開は
前半のやや退屈さを補ってあまりある。敵方の代官の出生など
軽いサプライズはあるが、基本は時代小説なので、ミステリとしては
弱い。月ノ浦の複数の主人との関係も多少混乱した。

313 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/06/03(土) 20:10:09 ID:SE+yQo3p
松本清張「梅雨と西洋風呂」を読んだが、予想外の面白さであった。
少し長めの中編というたボリュームのため、長大な作に見受けられがちな御都合主義
、偶然性等が目立たないのが良し、小規模な地方都市という舞台設定も不自然さ
を感じさせない点で効を上げている。
かってエロティックな表紙のカッパノベルス版を所持していたのだが、
ミステリを期待して読んだため、読破せぬままになっていた作である。
ミステリの展開になるのは終盤のみだが、
このトリックだけでも短編は成立し得る程度に面白いものではある。
清張作品には稀有と言えるエロティシズムを感じさせる作であると共に、
ピンクの浴槽中で体を回転させる40男(主人公の市会議員)には、
おぞましさを超えた、どこかユーモラスなものさえ感じさせるものがある。
そして、このエロやおかしみが、最後になってミステリとしてのトリックに
絡んで来るのが、さすが清張作品と言える。
ただし、トリックそのものは大乱歩であればこってりと書き込むであろう
鬼気迫る面もあるものながら、くどくは語らず、物語の締めはあっさりとしているのは、
いかにも清張先生らしいものがあると言い得る。

314 :名無しのオプ:2006/06/03(土) 23:26:05 ID:fiWNXKFh
読後感のクソ文と比べると書斎のはまっとうな書評になってるよなあ。

315 :名無しのオプ:2006/06/03(土) 23:29:57 ID:QXDFSAOk
うむ、さすが書斎さんだな

316 :名無しのオプ:2006/06/03(土) 23:53:08 ID:gLfyQDAE
書斎マンセー

317 :名無しのオプ:2006/06/03(土) 23:58:39 ID:S4CFdSjU
自演以外で褒めてくれる人がいない書斎って、恥ずかしい奴だね。

318 :名無しのオプ:2006/06/04(日) 08:07:09 ID:H7b4QHaZ
『流星ワゴン』重松清
泣けなかった・・・
読後の率直な感想。泣きたくて読んだから少し残念。
でもかなり切なくて物語としては完成度だいぶ高し。
エロい場面あるのが個人的には余計に思えた。
ミステリーは板違い?

319 :名無しのオプ:2006/06/04(日) 12:05:02 ID:HzhFBloJ
ミステリーなんだけど恋愛系が入ってて最後には泣ける小説ってない?

320 :名無しのオプ:2006/06/04(日) 12:15:32 ID:B3+1CV1i
>>319
そういうのはこっちで

好みにあいそうなミステリを紹介しあうスレ 3
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1136650794/l50

321 :名無しのオプ:2006/06/04(日) 20:22:36 ID:jKG7L7Oh
『シャイロックの子供たち』 池井戸潤(文芸春秋)
毎度のおなじみ、銀行が舞台の作品だけど、
いつもとはちょっと違うグレーな色合いの短篇連作集でした。
毎作語り手が変わるため、さっき読んだエピソードを
もう一度頭の中でさらいながら読み進めていく感じ。
大きな謎解きはないけど、小さい謎々は程良い刺激だし、
それでいて思いがけない人物の変遷に驚いたり。
今まで池井戸作品なんて、ワンパターンでくだらねーと思っていた人にも
オススメしたい一冊でした。

322 :名無しのオプ:2006/06/04(日) 20:59:42 ID:RZjywfkH
松本清張『目の壁』(新潮文庫)【7点】

上司の会計課長が詐欺にあい自殺。部下の主人公はその背景を
探るうちに右翼の大物に辿り着き、身の危険を感じる。
さらに第二・第三の被害者が・・・

勘のよすぎる主人公やその友人、さらにある女性への理由不明な主人公の
執心ぶり、情報管理の杜撰さ(あの時代とはいえ)など、
かなりご都合主義的部分が目立つ。死体のトリックなどミステリとしては
穴だらけだが、それでも読ませる。
個人的に岐阜県瑞浪市に思い入れがあるのでそこは楽しかったです。


323 :名無しのオプ:2006/06/04(日) 21:09:53 ID:JM9y+sVX
『闇のなかの赤い馬』 竹本健治

ミステリーランド。面白かったよ。
殺害トリックはよかったと思う。
密室の扱い方は残念。こういう着地ならば
もう少しあからさまに言葉を割いてくれと俺は思う。


次は乙一だ。

324 :名無しのオプ:2006/06/05(月) 04:03:41 ID:5Ie4g3U8
誉田哲也『ストロベリーナイト』(光文社)【8点】

貯水池から発見された死体にはリンチの跡が。
やがて被害者の共通点としてある行動が浮かび上がり、
「ストロベリーナイト」というイベントが明らかになる。
謎が謎を呼ぶ連続殺人事件に捜査一課姫川班の面々が挑む。

キャラクターのマンガチックな描写や記述が好き嫌い分かれそう。
ヒロイン姫川の推理も論理的というより直感的でちと物足りない。
その代わりページをめくらせるスピード感はたいしたもので、
一揆読みした。ただし犯人像にもう一工夫ほしかった。       

325 :名無しのオプ:2006/06/05(月) 17:12:11 ID:6XdU/8cK
「ストロベリーナイト」は結構面白く読めたんで、同じ作者の
「ジウ」「ジウII」も読んでしまいました。
今は今夏発売予定の「ジウIII」待ち。
あぁ、かなり痛テテ!な描写が多いんで、苦手な人はご注意。

326 :名無しのオプ:2006/06/05(月) 18:00:20 ID:yMoXjbge
新刊を読んでる方、こちらにも書き込んで順位予想や批評などお願いします。

【2007】このミステリーがすごい!2006【大団円】
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1133579547/l50

327 :名無しのオプ:2006/06/06(火) 12:35:47 ID:xhKrWzrl
東野圭吾 「容疑者Xの献身」

これはすごい。3冠を達成したのも納得のクオリティ。
中盤までは、ベタな倒叙だったらどうしようと思っていたけれど、
こういう結末に持っていくとは・・・・・・!
いつもは倒叙は苦手で読むのに時間が掛かってしまうだけれど、
本作は一気に読んだ。

読後に考えると、どこかで見たようなモチーフだと思う。
決して斬新な要素ではないのだろうが、組み合わせの妙が冴えていた。

ただ、最後の2ページは、ある意味予定調和だし、こうするしかない
というのも分かるけれど、やっぱりこのパターンか、と感じてしまった。

328 :名無しのオプ:2006/06/06(火) 18:18:31 ID:hSTGab2Q
乾くるみ 『塔の断章』 講談社文庫

いやぁ、素ン晴らしかった。
文庫版には「塔の解説」と題して
作者の自作解説が収録されている。
僕は大変愚かな読者なので、自作解説は嬉しい限り。
解説なしでこの本を読んで、どれだけ楽しめただろうか?

文庫で300頁を切る短い話だ。
正直本編はダラダラと読んだ。
あんまり面白くないなぁ、読みにくいなぁ、とも思った。
だが、最後10頁ちょっとの解説は本当によかった。
こんな狙いで意図で作ったんだぁ、と素直に驚き納得した。

読むなら是非文庫で!!

329 :名無しのオプ:2006/06/06(火) 22:09:17 ID:TVX9UP0c
塔の断章は乾くるみスレで大不評だが。

ま、好みはそれぞれだけどね。

330 :名無しのオプ:2006/06/06(火) 22:32:52 ID:ADQCVelG
>>327
ネットの片隅の匿名掲示板で不評だからどうというわけではあるまい。
>>328
逆に『匣の中』はノベルスで読むほうがいいらしいね

331 :328:2006/06/06(火) 23:21:57 ID:hSTGab2Q
>>329
乾くるみスレ見てきた。
確かに不評だった。特に解説が不評だったw
俺は凄い良いと思ったんだがなぁ・・・・。

332 :329:2006/06/07(水) 14:41:17 ID:InHFC3Pe
>>331
いえ、僕も328さんが面白かったというのにケチつける気は全くなかたです。
ごめんなさい。
ただ読むなら是非文庫でって薦められてたので、この書き込みをみて
読んでみよかなと思ったであろう人によくない意見もありますよって
いいときたかっただけなのでした。失礼。

333 :名無しのオプ:2006/06/10(土) 00:11:13 ID:m6csX4m8
偶然自分も乾くるみを読みました。

乾くるみ『Jの神話』(講談社文庫)【6.5点】

ミッション系名門女子高の新入生優子は、寄宿舎で生活するうちに
不可思議な出来事に遭遇する。塔からの自殺・カリスマ的上級生の怪死・
さらに怪しげな夜の集会……。秘密の「ジャック」とは一体何なのか??
ありふれた道具立だが、終盤の展開は☆△?

まっとうな本格推理を期待すると肩透かしだが、勢いの出つつある頃の
熱い時代の、エログロ・メフィスト賞受賞作。


334 :名無しのオプ:2006/06/10(土) 14:39:27 ID:Vz52pUWI
竹本健治 『狂い咲く薔薇を君に 牧場智久の雑役』

最近出た短編集。牧場智久という探偵が活躍する学園ミステリー。
彼は囲碁殺人事件とかで活躍したそうです。

でも、正直微妙。軽妙な雰囲気については後述するとして、
そもそものトリックに既視感が強い。新規性に乏しい感じが
する。第一話、二話メ欄の問題もある。

また、表現上の問題として、表題作は、若干複雑な場所で事件が
発生するのだが、見取り図がない。
その一方で、シンプルな第一話で見取り図を挿入するなど、
構成に難があると感じた。

これはコミカル・ミステリ全般に対してだけれど、
高校で猟奇的な死体が立て続けに発生することについて、
登場人物が平然としているのが気になる。

「霧舎学園」と似たような位置付けの作品だと感じた。

335 :名無しのオプ:2006/06/10(土) 14:40:38 ID:Vz52pUWI
山田正紀 「翼とざして」

この作者は初めて。孤島に集まったメンバーが次々に殺されていく、
というミステリの王道を突っ走った作品。

序盤が非常に読みにくいのは兎も角として、それ以外も問題点が目立つ。
超断崖絶壁ならまだしも、歩いていける場所なら、落ちた人を
助けに行くのは自然だろう。生きてるかもしれんのだし。
また、メ欄を見た瞬間に、きちんとした確認を取るだろう。

そして、恐らくメインであろう、あの脱力感満点のトリック!
最後に明かされるものの違和感しか感じない「犯人の特徴」!
動機については問わないけれど、そもそもの犯行の必然性のなさ!

「神曲法廷」「ミステリ・オペラ」はもう少し塩漬けにしておこうと思った。

336 :名無しのオプ:2006/06/10(土) 14:42:33 ID:Vz52pUWI
飛鳥部勝則 「レオナルドの沈黙」

これは良かった。探偵、交霊会、不可能犯罪、魅力的な謎等、新本格らしい
作品だった。「バベル」とかは衒学的で読みにくさを感じたけれど、
これはサクサクいける。正直、絵の薀蓄はいらんよ。

トリックや論理の組み立て方は良い意味で普通。画期的ではないけれど、
脱力するほどでもない。
でも、メ欄は不誠実にも思える。
なんかオフサイドすれすれという感じ。もしかしたら笛吹かれるかも。

普通に楽しめる本格探偵小説。タイトルのつけ方が下手だけど。

337 :名無しのオプ:2006/06/11(日) 16:36:20 ID:aLrONxNp
模倣犯(文庫版

読み応えあった
長いことは長いけど、あまり長さを感じないくらい面白かった
後半は蛇足としか思えない部分があったが
映画の内容はほとんど忘れてたけどあの衝撃的なオチだけは憶えてた、どうしてもそれを思い出してしまってそれだけが不運

338 :名無しのオプ:2006/06/12(月) 03:34:05 ID:E36hPKsq
『シェルター 終末の殺人 』 三津田信三

クローズドサークル大好きなんで読んでみました。

序盤はかなりタルい。放射能汚染とかの話も退屈。
1頁にひたすら映画のタイトルが並んだ時は笑ってしまったwそしてスルーしました。
物語が動き出すと、今度は物理トリックうんぬん。勘弁してくれ。
度々挟まれるホラーっぽいのも合わなくてきつい。
『そして誰もいなくなった』が濃厚になってくると面白さは加速。
そして全解明へ。ここで延々と語られるは伏線回収。
くどい、くどいよ。

だがな、だがですよ。すんげー面白い話だったんだよ。
あっさり、短くまとまってたら手放しで褒めちぎりオススメしたいんだがなぁ。残念。

しかし強く強く記憶に残る。と思う。
これから核シェルターに類する言葉を耳にする度に
この作品と岡嶋二人『そして扉が閉ざされた』が頭に浮かぶであろう。

339 :名無しのオプ:2006/06/12(月) 23:58:55 ID:JyBKU8gi
麻耶雄嵩『鴉』(幻冬舎ノベルス)【9点】

失踪した弟アベルを追う兄カインは「地図にない村」に
辿り着く。異形の神「大鏡」と奇祭、いわくありげな村民たち。
そして発生する殺人事件。アベルに何が起こったのか。
大鏡の正体は? そして村に隠されたミステリーとは。

再読だけど、あっちのオチしか覚えてなかったのでラストでのけぞった。
いや、いまさらだけどこの作者はマジですごいわ。初期の作品で見放した
人も『鴉』『木製の王子』『蛍』は読んでほしいです。

340 :名無しのオプ:2006/06/13(火) 00:07:08 ID:qJOboN5R
佐藤雅美『恵比寿屋喜兵衛手控え』(講談社文庫)【7点】

主人公は江戸で公事宿の主をつとめる。公事宿とは、民事訴訟に
不慣れな地方の農民や商人のために訴訟を代行手続きする宿のこと。
ある日主人公の元に越後の六助という若者が、兄が見知らぬ男から
金を返せとせまられたとお上に訴えたいとやってくる。その事件を
調べるうちにいくつかの矛盾が……

第110回直木賞受賞作。あいかわらずこの作者は細かいことまで
良く調べてる。ただ本作では冗長で分かりづらい部分も多く、物語の
面白さという点では若干おとる。しかし江戸の市井の人々の生活が
生き生きと描かれ、ラストも決して予定調和でない。

341 :読後感:2006/06/13(火) 00:47:57 ID:t3/hvURj
「フランス革命殺人事件」磯部立彦(大和書房)

激動のフランス。革命によって王権を剥奪された国王ルイ16世は
やがてギチロンによって処刑されてしまう。
残された王妃マリー・アントワネットは王太子シャルルと共に
待ち受ける運命に脅えながら日々を過ごしていた。
そんな時、少し前まで王妃がいたタンプル獄の典獄の妻が
惨殺されるという事件が起きる。折しも王妃の愛人から
脱出計画の協力を持ちかけられていたラウル・フェルタン子爵は
他に使命を抱えていたが、程なく起きた第2の殺人に親しい女性が
巻き込まれていることを知り事件解決へ乗り出していく。

「天使の殺人(完全版)」の解説でベタ褒めしてたので。
読んでいて、事件に一貫性がないと言うか、全体像が掴めず
首を傾げながら読み進めたが、それは最後で繋がった。
ただ、(メル欄)はあからさま過ぎる気が。

史実を元にしているので当然ながら王妃も助からず
粛々と首無しになる。その辺は何かラウルが無力と言うか
傍観者に見えてイマイチ印象が薄くなってしまってたな。

342 :名無しのオプ:2006/06/13(火) 13:25:45 ID:+oKy6Adc
飛鳥部勝則 「誰のための綾織」

盗作問題で話題となった作者10作品目。「蛭女」と題された作中作において
語り手は当事者として、誘拐され、殺人事件に遭遇する。

飛鳥部氏ならではの、絵の提示、薀蓄、ポエティックな表現がふんだんに使われ
ており、文章については好みの分かれるところではある。好きな人は好きなんだろうなぁ。
ただ、それらの衒学的な要素がトリックの衝撃度を弱めてしまっている。
(但し、別の作者の作品で使われたトリックではあるが・・・。)

この作品の問題は、語り手たちに全く共感できないところだと感じた。
勿論作者の意図なのだろうが、銃で脅されても、平気で青臭い揚げ足とりをする。
あれだけのことをやって、まったく反省がない。
結局、こいつは今後ものうのうと生きていくんだろうな、と感じ、非常に
不愉快である。
悪漢小説なら理解できるが、本作はそうでもない。単に卑怯で頭が悪く、
自己保身のみしか頭になく、主観的な作中作のみで自己の正当性を示そうとする。
これに共感せよというのが無理である。

ミステリを読んで不快になるなんて、初めての経験だった。

343 :名無しのオプ:2006/06/14(水) 11:08:24 ID:VSllq47P
綾辻行人 「びっくり館の殺人」

少年少女に、そしてかつての少年少女のためのシリーズである講談社の
ミステリランドの中の1冊。
暗黒館に続いて発表された「館」。続いてといっても、十分時間は
経っているが。

内容は、本当に少年向け小説だった。奇妙な古びた洋館、そこに住む
怪しい老人、人形。これで明智小五郎がいれば、まんま、少年探偵団だ。
読んでて懐かしく感じるほどだった。

トリックとしては、まぁ、こんなもんでしょう。驚きはないけれど、
見事に騙されました。

344 :名無しのオプ:2006/06/14(水) 14:39:51 ID:evU5hRwy
2006年松本清張賞
広川純 「一応の推定」

読んだ人いる?気になってる

345 :名無しのオプ:2006/06/14(水) 17:20:59 ID:s+Q9Zt3M
>>342
読んでみたいけど、もはや幻の作品だからなあ。
ちなみに、どこで手に入れられたのでしょうか?

346 :読後感:2006/06/14(水) 17:25:41 ID:ZVNkJatN
「突込んだ首」海渡英祐(徳間書店)

某スレからのセレクト。
短編集。スパイ篇、サスペンス篇という風にジャンル別に一編ずつ
収めてある。一番面白かったのはラストの犯人探し「天国の活人」。
古今東西の名探偵達が勢揃いの楽しさもあり、特殊な条件下で
展開する推理ゲームの愉しさもある。
ただ、331ページのデュパンの証言は誤りではないかと思われる。

他にはサスペンス篇「脅迫の背景」や
クラシック篇「告発の輪舞」が良かった。
あと心理篇「ベッドの上のルフラン」は
以前読んだネット小説と類似の落ちだった。
ついでに著者のあとがきには新本格に対する苦言とおぼしき一文あり。

347 :名無しのオプ:2006/06/14(水) 17:54:40 ID:VSllq47P
>345
私は発売直後に手に入れました。それから今まで積読状態でした。
全然参考にならなくて申し訳ない。

348 :名無しのオプ:2006/06/14(水) 18:45:56 ID:tZmcL0Zp
金田一少年の事件簿 オペラ座館第三の殺人(上)(下)
天城征丸・さとうふみや 講談社

漫画です。
やたら推理してくるちょい役が邪魔くさかったが、全体としては面白かった。
蝋燭のトリックは漫画だとよく映える。
シャンデリアのトリックは本格的に捜査されたら即ばれそう。
密室トリックはこうじゃないの?と予想してたのが珍しく当たった。
メル欄の意味とかが好印象でした。




>>345
読むだけなら図書館に普通にあると思われる。

349 :名無しのオプ:2006/06/14(水) 23:24:05 ID:0NFQX37P
綾織俺も欲しいんだよな〜。
古本屋でも見たこと無いや

350 :名無しのオプ:2006/06/15(木) 21:14:27 ID:85HoScPf
『シンデレラの五重殺』 吉村達也

あらすじ
 嵐の夜、悪魔は18歳の美少女スター松永栞に襲いかかった。
 毒殺、絞殺、撲殺、刺殺、溺殺。彼女は一瞬にして五通りの方法で殺され、
 その直後に、悪魔はマンション四階の部屋から忽然と姿を消した。
 謎に包まれた五重殺の解明に捜査一課の田丸警部と精神分析医・氷室想介が取り組むうち
 五重殺の各手段を使った戦慄の連続殺人事件が発生。犯人が牙をむくラストは圧巻。


五重殺のトリックだけの作品ではないかな?
それだけに絞って80頁くらいの中篇で読みたかった。

351 :名無しのオプ:2006/06/16(金) 14:42:41 ID:f1BA1cQT
折原一 「猿島館の殺人」

猿島という、電話も繋がっていない孤島で起こる殺人事件。
何度も示される猿の情報、過去の有名作をオマージュにした、
遊び心溢れる本格?小説。

まぁ、時間つぶしにはなったかな。ミステリとしては、かなり
出来がわるいと思った。なんつーか、三文ミステリです。

352 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/06/17(土) 22:42:39 ID:uNdnZd5g
田山花袋「少女病」を読んだ。
オチが強烈な都会派短編スリラーとしてでよいから読んでおくこと。
この板をネットサーフィンしていると、つくづくと「文学」というものに無縁な連中
の巣窟という感を強く抱く、今日この頃である。
(これでは最近俺が良く行く芸能板と変わらんよ(w )
こんな連中にも、短編でもあるし突き付けて読ませたいのが本作である。
電車内での少女鑑賞(視姦とまでは言い難いが)を生きがいとするキモメンの
中年ライターという設定は、今でも十分に通用するものがあり、人間の性(さが)を
描いて間断するところがないものがある。
そして、2ちゃんねらーの末路を見るかのような壮絶とも、DQNとも言い得るオチ…
2ちゃんねらーは、果してこのラストを涙無くして読めるのか。

353 :名無しのオプ:2006/06/18(日) 00:12:18 ID:m7bHm4Pp
深谷忠記「多摩湖・洞爺湖殺人ライン」(JOY NOVELS)

壮&美緒シリーズ新作。
大まかな流れは最近は特にいつも大体一緒なんだよね。
でも何か安心して読めると云うかw
何でだろうなあ、未だに飽きずに楽しく読んでます。
何冊か読んだノンシリーズも面白かったんだけど、
やっぱこのシリーズが一番好きだ。
しかしいい加減少しは仲を進展させてやって下さいませんか先生。

次はまた二年後くらいになるのかな…

354 :名無しのオプ:2006/06/18(日) 00:13:00 ID:m7bHm4Pp
深谷忠記「多摩湖・洞爺湖殺人ライン」(JOY NOVELS)

壮&美緒シリーズ新作。
大まかな流れは最近は特にいつも大体一緒なんだよね。
でも何か安心して読めると云うかw
何でだろうなあ、未だに飽きずに楽しく読んでます。
何冊か読んだノンシリーズも面白かったんだけど、
やっぱこのシリーズが一番好きだ。
しかしいい加減少しは仲を進展させてやって下さいませんか先生。

次はまた二年後くらいになるのかな…

355 :名無しのオプ:2006/06/18(日) 00:14:09 ID:m7bHm4Pp
うわあ何か間抜けなことに…orz

356 :名無しのオプ:2006/06/18(日) 01:38:15 ID:HjzvxGav
>>355
トラミスとか結構読んでる方ですか?
ベスト3とか教えてください

357 :名無しのオプ:2006/06/18(日) 02:23:10 ID:m7bHm4Pp
いやそれが大して読んでないんです。
浅見シリーズは貸してくれる人がいるんでちょこちょこ読んでるけど、
(これも未だにそこそこ楽しめてるな、そう云えば)
西村京太郎はちゃんと読んだこと無いし。
今「トラミス」ってジャンルで自分で買って読んでるのはこのシリーズだけですね。
ただ、自分の場合、内容や何かも大切とはいえ、
実は文章との相性ってのが無駄に大きいもので、
軽々しく"オススメ"が出来るような読者では決して無いんです。
単に「自分には合う」「自分は好きだ」って云うだけで。

こんな答えで本当申し訳無いんですけど…

358 :名無しのオプ:2006/06/18(日) 04:29:56 ID:vRfKkhfX
「出口のない部屋」

ネタがバレバレなのがイマイチ・・・
作中作の意味がないのが、作中作大好き委員会会員の俺にとっては許せない。

359 :名無しのオプ:2006/06/18(日) 17:20:01 ID:Clw6N38Z
>>352
田山花袋「少女病」
私はここからパクったのではないかと思った。あらすじがあの馬にも解るくらい、
完結にまとめられてるし。
ttp://media.excite.co.jp/book/news/topics/102/p02.html

「萌える文学 ロリロリ篇」として結構な数の作品が紹介されているから、
今後の「論考」に他の作品が出てくる可能性あり。

360 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/06/18(日) 20:00:42 ID:2j7D7uZU
片野善一郎「数学を愛した作家たち」を読んだ。
一見、スレ違いどころか板違いに見える書であるが、
著者自身が、本書中で熱心なミステリファンと自称するだけあって、
数学に関連したミステリに関する興趣ある話題がいくつか取り上げられて
おり、ハイレベルなミステリファンには読み落せないものがある。
当然、S・Sの「僧正殺人事件」は登場するが、この作に関してはネタばれ気味の
記述があり、感心出来ないものがある。
特に興味深いのは、ポオを取り上げた章にそのペンネームとの関連から、乱歩と幾何
ついて言及されている部分である。
短編「凶器」で、明智が出題した円の直径を求める図形問題を見ると、
ミステリ(特に本格)における論理とは、法律学におけるそれとは異質であり、
本書中における「数学的直感」と近いものがあるのを感じさせる。
ミスヲタは法律学に暗く苦手とする者が多いのも、この辺に因がありそうである。
(と言うても、数学も駄目な奴ばかりではあるが(w )

361 :名無しのオプ:2006/06/19(月) 00:57:39 ID:yGAbsmXR
>>349
一週間くらい前には西荻窪のブックスーパーいとうにあったぞ。

362 :名無しのオプ:2006/06/19(月) 19:30:13 ID:8ltC1+8c
『読みました』報告・国内編Part.3
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1138283365/360
> 360 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas 本日の投稿:2006/06/18(日) 20:00:42 ID:2j7D7uZU
> 片野善一郎「数学を愛した作家たち」を読んだ。
(ゴミ省略)
> 当然、S・Sの「僧正殺人事件」は登場するが、この作に関してはネタばれ気味の
> 記述があり、感心出来ないものがある。

ネタバレで「論考」を何度も何度も削除されているのはどこの誰だったっけ?
ええニワトリ頭君w


> ミスヲタは法律学に暗く苦手とする者が多いのも、この辺に因がありそうである。
> (と言うても、数学も駄目な奴ばかりではあるが(w )

ああこいつのことだねw
    ↓
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1097069585/l50
> 472 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas 投稿日:04/11/10 20:22:28
> >「慣性」「重力」「張力」「力の合成」の項を参照のこと。
> わからんなぁ、こういう話。



363 :名無しのオプ:2006/06/19(月) 19:40:53 ID:8ltC1+8c
>>360
同意。

364 :名無しのオプ:2006/06/19(月) 22:29:20 ID:M7Bu3/zr
「綾織」出てすぐ図書館で予約して読んだ。
これっぽちも受け付けない話だった。
でも廃盤って聞いて
「よかったとりあえず読んどいて(すっごいつまんなかったけど…以下略)」
と思ってたら、この前図書館行ったらまだあった。
おいらんとこの図書館はどーなってんだ?
いいのか、公共んとこにまだおいといても…

365 :名無しのオプ:2006/06/19(月) 22:53:32 ID:tGtGV5yy
>>364が何を言いたいのか分からん
あと、本でも「廃盤」って言うの?

366 :名無しのオプ:2006/06/19(月) 23:35:08 ID:Oo2iEv8f
>>365
まあバカなんでしょ。
書斎の爪の垢でも煎じて飲めって。

367 :名無しのオプ:2006/06/19(月) 23:44:19 ID:Xa4wkzj9
金田一少年の事件簿の、ノベルス版の『電脳山荘殺人事件』

これ凄いと思ったんですけど、例によって何かの
パクリだったりするのでしょうか?

368 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 00:08:36 ID:0eBHPcb1
書斎魔神をあぼーんにする設定にしているので、
時々スレの内容が分からないときがあります。

みんなスルーしてくれないかな。


369 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 00:10:19 ID:BVtw6ql0
>>367
いや、特に何かのパクりだとかいう話は聞いたことない
強いて言うなら設定がメル欄に似てるかな、と
まあトリックは全然違うけど

370 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 00:12:13 ID:BVtw6ql0
>>368
よく分からんが、そんなのは個人の自由なのでは

371 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 00:32:34 ID:NkimN8X6
>>368
我々はスルーしているけど、自演の権化たる本人が名無しでレスつけるからなあ…


372 :読後感:2006/06/20(火) 01:04:00 ID:c/LzJLSK
「蒸発 ある愛の終り」夏樹静子(角川書店)

ジャンボジェット機から忽然と消え失せた人妻美那子。
その愛人でベトナム帰りの新聞記者冬木は彼女の行方を捜し求める中、
とあるテレビ番組で観た失踪者の名がかつて美那子から聞き覚えが
あるものだったと気付き彼女の故郷福岡へと向かう。

某スレからのセレクト。推協賞受賞作。
蒸発のトリックが学刈。真相に直結する事実が伏せられていて
明かされた途端カラクリが解けるというつまらないパターンだった。
しかもそれだけが抜けたピース状態だから心地良い驚きとかもない。
犯人はまあ意外ではあるが見せ方が悪いのかあまり驚けない。
アリバイトリックはちょっと感心したけど、
唯一気にかかっていた子供を放置した理由の部分も少し不満。
一応伏線もあったしアリっちゃアリなんだけど、個人的には
物理的なことであって欲しかった。

373 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 03:15:33 ID:eTWjy++E
>>369 なんか、ちょっと安心しました

374 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 08:29:03 ID:jAYzGlNp
>>360
偉そうな口を利くなら法律板で論争でも仕掛けてこいってんだ(法律板が迷惑だろうけど)。
数学どころか、物理のニュートン力学の基本も知らない癖にワロス。
「曲がった蝶番」での恥は忘却の彼方のようだな。
SF板でも知識のなさを露呈している。
数学(算数)なんて、三角形の面積の出し方すら理解してないんじゃないか?
くやしかったら、三角形の面積の出し方の公式と、なぜそのような出し方をするか答えてみなw

375 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 08:29:58 ID:jAYzGlNp
>>360
> ミスヲタは法律学に暗く苦手とする者が多いのも、この辺に因がありそうである。
> (と言うても、数学も駄目な奴ばかりではあるが(w )

ああこいつのことだねw
    ↓
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1097069585/l50
> 472 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas 投稿日:04/11/10 20:22:28
> >「慣性」「重力」「張力」「力の合成」の項を参照のこと。
> わからんなぁ、こういう話。

376 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 08:30:52 ID:jAYzGlNp
しかし読後感はバカだなあ。ミス住を少しは見習えやクソが。

377 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 12:13:56 ID:focUjKtX
>376
ミス住なんて変な名前のコテの書き込みなどこのスレにはありませんが?
暑さで頭がやられましたか?

378 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 12:22:04 ID:9JsmgsSS
ID:jAYzGlNp は最悪板に書かれた書斎魔神へのツッコミをコピペするのが
趣味みたいだから、もともと頭が狂っている人だと思われ。

379 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 19:52:06 ID:jAYzGlNp
読後感さえいなくなれば良スレになるんだがなあ。

380 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 20:42:35 ID:35438LiL
『読みました』報告・国内編Part.3スレより

374 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2006/06/20(火) 08:29:03 ID:jAYzGlNp
コピペ
375 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2006/06/20(火) 08:29:58 ID:jAYzGlNp
コピペ
376 名前: 名無しのオプ 投稿日: 2006/06/20(火) 08:30:52 ID:jAYzGlNp
しかし読後感はバカだなあ。ミス住を少しは見習えやクソが。


書斎クンの支持者は書斎とミス住の区別もつかない上に、コピペ荒らしでコテハン叩き荒らしだな。


381 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 22:19:26 ID:zYeKO8Nv
>377-378
いろいろ回ってみたら、ID:jAYzGlNpはカースレにもコピペしていますね。
ついでに言うと380の ID:35438LiLもコピペでした。
気違いは怖いですね。


382 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 22:36:53 ID:zwoCBkqM
もう気違いの話は他所でやってくれ

383 :名無しのオプ:2006/06/20(火) 22:59:50 ID:zYeKO8Nv
>>382
正直スマンかった。

384 :名無しのオプ:2006/06/21(水) 10:43:07 ID:PDmUo3Np
倉阪鬼一郎 『42.195』

マラソンランナー2人が
いい人物に描かれていて好感触。
読んでいて気持ちよかった。

給水ポイントと名付けられた章で
作者からヒントがいっぱい出されるのもよろしい趣向。
だが犯人が多すぎて第一の真相はつまらん感がある。

しかしそれにしても・・・・首魁の正体わろすw

この分量でよかった〜、ってな落ち。
読むなら肩の力を抜いて何にも期待せずダラダラ読むべし。

385 :名無しのオプ:2006/06/22(木) 10:37:18 ID:DjUJRXFr
折原一 「丹波家殺人事件」

富豪の死にともなって、遺産相続人が次々に殺されていく。
屋内の仏間での密室殺人、離れでの雪密室、バイクに細工などなど。
で、意外な犯人が!! という話なんですが、なんか微妙。

トリックもどこかで見たことあるし、なによりイマイチ緊張感がない。
軽い雰囲気が合わなかったからかもしれないが・・・・・・。

386 :名無しのオプ:2006/06/22(木) 10:38:05 ID:DjUJRXFr
折原一 「丹波家殺人事件」

富豪の死にともなって、遺産相続人が次々に殺されていく。
屋内の仏間での密室殺人、離れでの雪密室、バイクに細工などなど。
で、意外な犯人が!! という話なんですが、なんか微妙。

トリックもどこかで見たことあるし、なによりイマイチ緊張感がない。
軽い雰囲気が合わなかったからかもしれないが・・・・・・。

387 :名無しのオプ:2006/06/22(木) 11:53:53 ID:fxB1k0GX
>>364
飛鳥部「誰のための綾織」

これって絶版回収だったっけ?
綾織が何パクろうとどうでもいいけど
面白くなかったことだけは認めよう。
読んでて不愉快&不快になった。
抽象的な感想だけどキレの無い話。

388 :名無しのオプ:2006/06/22(木) 22:55:29 ID:NcEMfB1O
鏡陥穽のほうが面白いYO!

389 :名無しのオプ:2006/06/23(金) 11:23:46 ID:V0dZT5E9
岡嶋二人 「99%の誘拐」

吉川英治文学新人賞を受賞したデビュー作。
20年前の事件をなぞるように起こる誘拐劇。
テクノロジーを駆使して行われるスリリングな物語。

知識量だけでなく、展開には非常に緊張感があった。
よくもまぁ、ここまで考えたもんだ。ほとんど完璧だと思うんだが、
やはり瑕疵を残して、犯罪は裁かれなければならない。
この瑕疵こそが、残り1%なんだろうが・・・。

いやー、時間がたつのを忘れるくらい夢中になって読んだ。
巻末の西沢保彦の解説も良い感じ。

390 :名無しのオプ:2006/06/23(金) 15:27:08 ID:WnU/RpPH
デビュー作じゃないよ

391 :読後感:2006/06/23(金) 19:19:14 ID:r8KhBQsG
「三色の家」陳舜臣(講談社)

大学を終えた後、親友の招きに従って日本にやって来た陶展文。
海産物問屋を営む親友喬世修は父に死なれ仕事を継いだばかりで
しかも大陸からやって来た「兄」と名乗る男との生活に戸惑っていた。
そんな中、屋敷のコックが何者かに殺された。
現場には誰も出入りしなかったはずなのに…。陶展文の推理が始まる。

某スレからのセレクト。陳さんはね、本格をちゃんとわかってる。
それは感じる。しかし話が淡々とし過ぎてて魅力がないんだよな。
もっと飾りっ気というかハッタリというかケレン味というか
そういう要素が必要だと思う。もっと死んでもいいと思うしね。

392 :読後感:2006/06/23(金) 19:46:12 ID:r8KhBQsG
「そして扉が閉ざされた」岡嶋二人(講談社)

シェルターに閉じ込められた4人の男女。
どうやら原因は3ヶ月前4人の間に起こった事件にあるらしい。
互いに疑心暗鬼になりながら
彼等は記憶を頼りに事の真相を探り出そうとするが…。

某スレからのセレクト。
緊迫した閉鎖状況、全員が容疑者、過去の現実の交差、
正志のキモさと本格ミステリの要素が詰まってて中々楽しめた。

最初(メル欄)かと思ったけど、割と全うな締めだった。
しかしそれがまた安心できると言うかね。

393 :名無しのオプ:2006/06/23(金) 21:03:10 ID:xRVO38f8
>>388
387です。
鏡…も読んだけどやっぱダメだわ
結局おれ飛鳥部ワールド合わないのかも

394 :名無しのオプ:2006/06/23(金) 23:40:45 ID:WRegjFtP
「オランダ靴の謎」クイーン

いっちょ気合入れて読んでみようと、克明にメモを取りつつ熟読してみた。
そしたらちゃんとトリックも犯人もわかったよ!
(ちょっと間違いがあって悔しい)
この快感は凄かったわ。クイーンの凄味を体感。

395 :名無しのオプ:2006/06/24(土) 00:19:46 ID:rCEi3rhq
>>394
こっちこっち
『読みました』報告・海外編Part.3
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1141910665/

396 :名無しのオプ:2006/06/24(土) 00:26:07 ID:yBm+iJaV
すみません
なれないもので‥‥

397 :名無しのオプ:2006/06/24(土) 20:49:36 ID:A/3Di1MM
有栖川有栖『乱鴉の島』(新潮社)【7点】

ふとした誤解から三重県の「鴉島」なる孤島に訪れた火村とアリス。
島には高名な文学者とそのファンらが集まっていた。
そしてなぜか少年少女。突如現れる、大企業の社長。
不可解な面々に疑問を抱くアリスたち。そこで起こる連続殺人事件。
面々の集いの目的は? 火村初の孤島モノ。

タイトルほどにはおどろおどろしくないが、適度にぺダンチックで
雰囲気はまあまあ。「島の秘密」も上手くミスディレクションがきいている。
企業家を登場させた理由も、ちゃんと真相解明で納得できた。
ただしどうしても「うまくまとまった佳作」以上のものではない。

398 :名無しのオプ:2006/06/25(日) 05:14:48 ID:S3NoruWv
笠井潔『バイバイ、エンジェル』読みました。

最初の展開や人物の相関関係が頭に入るまでとっつきにくくて、
序盤は流し読みで、良く分からない展開になったりしたけど、
ナディアの語り口が面白く、ひきこまれました。あと終盤のやりとりは最高でした。
言ってることは頭に入らなかったけどw
続けて、『サマーアポカリプス』と『薔薇の女』も読みたいと思います。

399 :名無しのオプ:2006/06/26(月) 18:12:32 ID:TuzKFcZS
柄刀一 「十字架クロスワードの殺人」

主人公が詐欺の被害者となってしまい、その解決のため乗り出したところ
孤立した小屋で殺人事件に巻き込まれる。そして、屋敷では別の事件が
発生していた。

というストーリーなんだが、非常に読みにくい印象がある。人間の書き分けが
できていないというか、なんというか、突然人物が出てきたり、いつのまにか
いなくなったり、どこにいるのか、何をしているのかを理解するのに難儀した。
ふわふわ浮いているような雰囲気。

これは、視点が二人に分かれていて頻繁に行き来することから発生している。
有栖川の「双頭の悪魔」とか成功した作品もあるが、本作では単に不安定に
なっているだけだった。そのため読み手を物語に没入さすことに失敗している。

最後の解決編も、無理にでも関係者を一所に集めて探偵役が説明した方がよかった。
視点が行き来しながら、しかも、電話を使って解説する必要はどこにもない。
やはりベタなスタイルをとるべきだった。

あと、物語の密度が薄い。この程度の事件で350ページもいらんよ。
人死が出るのも100ページ過ぎたあたりだし。

何度途中で読むのをやめようと思ったことか。久々にキッツイのを読みました。

400 :名無しのオプ:2006/06/26(月) 23:11:56 ID:+cCOWQwz
「銃とチョコレート」 乙一

ミステリーランドの一冊。
富豪の家から金貨や宝石を盗む怪盗ゴディバ、そして彼に挑戦する民衆のヒーロー、探偵ロイド。
ふとしたことから少年リンツは彼らの対決に巻き込まれていく・・・

「神様ゲーム」は児童書に大人の底意地悪さを持ち込んだ作品だったけど、
これは子供の底意地悪さを持ち込んだような作品。ギリギリのところでファンタジーを保ってる。
その点で児童書の体裁を壊してはいないので非常にフェアだ。
ミステリとしては若干弱いところもあるんだけど、キャラの魅力で引っ張っていく。
あとはどうでもいいけど挿絵が凄く不気味だよ・・・(お母さんの顔が・・・)


401 :名無しのオプ:2006/06/26(月) 23:35:09 ID:PGNLrbSZ
『骸の爪』 道尾秀介

いやー面白かった。
同作者の『向日葵の〜』は気持悪くて駄目だったが
これは面白かった。本格ミステリ。
不可解状況を論理的に説明する伏線伏線伏線の山。
真犯人解明直前のフェイクは個人的に要らない気もしたが。
総合的には見事でした。
何となく、ってのは卑怯な物言いだが、何となく
法月の『生首に〜』と似てる気がした。

『向日葵の〜』に続いて2年連続本格ミステリ大賞候補もありうるかも。
大満足、おすすめ。


402 :名無しのオプ:2006/06/27(火) 19:34:06 ID:As+4wWez
「キタイ」 吉来 駿作

うーん、状況を想像すると気味が悪い話。
そのくせ先を読まずにいられない。
人は、記憶や想い出によって、はじめて人たり得ているっていう所は頷けた。
最後は少しホッとして終われるのが救いかな。


403 :名無しのオプ:2006/06/27(火) 23:01:00 ID:DcdTtGGF
↑若干ネタバレしてないか

404 :名無しのオプ:2006/06/28(水) 14:08:50 ID:PzGSwSxZ
綾辻行人「殺人鬼」
山へキャンプに来た八人の男女を殺人鬼が襲う!ってな設定の、昔のハリウッド映画みたいな物語。
正直微妙でした。登場人物の掘り下げも、スプラッタ描写も徹底しきれてない感じ。
もちろん綾辻行人らしく大仕掛けはしてある訳だけど、驚きのカタルシスより、なんだそりゃ感が上を行きました。
どうも自分はこの人の作品とはウマが合わないみたいです・・・

405 :名無しのオプ:2006/06/29(木) 18:41:40 ID:aKR3mhD5
>>1 adw

406 :名無しのオプ:2006/06/29(木) 20:55:46 ID:m/2lxKTF
『出口のない部屋』 岸田るり子

暗い暗いよ、じっとりしてるよ。しんどいよ。
こんな構成になれば、多くの読者は何となくメル欄を考えるだろうて。
とは言え伏線を回収しつつ最後はきれいにまとまって良かった。


『弁護側の証人』 小泉喜美子

メインのトリックが割れてからの怒涛の流れはよい、と思う。
(法廷関係の知識がなくて辛かったけど・・・)
始まりと終わりも洒落てる。



2冊連続で何が起こっているかが不明瞭なまま話が進むタイプでした。
次は冒頭に派手な謎があるミステリ読みたい所。

407 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 11:47:03 ID:H7KPDCwB
ところでいままで一番売れた小説ってなんなの?

408 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 12:29:08 ID:NoKsg5OJ
聖書

409 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 14:49:08 ID:LalQOyNd
小説ちゃうやん。

410 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 15:35:51 ID:PChnYvcK
小説じゃないけど、
結構壮大な物語が語られてますよねぇ。

411 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 18:40:11 ID:TNtCCOYV
雑談スレ向きの話題ですね

412 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 19:46:45 ID:5uetuFP+
>407
たしか指輪物語

413 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 21:27:58 ID:lwivcTat
>>402
メル欄の場合の説明してないから
最後がハッピーがバッドがわからないんだよね
殺す理由も曖昧だし

414 :名無しのオプ:2006/06/30(金) 21:31:58 ID:U7NfXh2h
◆寒いのはヤダ!眠いからヤダ!
長澤まさみ(19)が最近、周囲から大ブーイングを受けているという。
http://www.naispo.net/entertainment/20060629/04.php

取材する記者や編集者、ライターなどからも評判はすこぶる悪い。
「インタビューのしょっぱなから『眠いから早く終わらせて下さい』って言われた」(アイドル雑誌編集者)とか、
「熱心に語ってくれたのはいいけど『やっぱり、今言ったこと書かないでください!』って。
オイオイって感じでしたよ」(スポーツ紙芸能担当記者)など、この手の話には枚挙にいとまがないのだ。

415 :名無しのオプ:2006/07/01(土) 02:22:25 ID:5VjjW7lx
逢坂剛『クリヴィッキー症候群』(新潮文庫)【7点】

なんでも調査員岡坂を主人公とする短篇集。
スペイン近現代史を扱った短篇を集めたもので、表題作は
自分をクリヴィッキー将軍の生まれ変わりと主張する大学教授の
事件。

逢坂氏が趣味で研究してるスペイン内乱秘史を、実際の研究書や
史料に当たって得た事件・人物をネタに小説に溶かしこんだものであるが、
作者らしいひねりの効いた展開となっている。表題作はちょっと強引だけど。

416 :名無しのオプ:2006/07/01(土) 06:58:02 ID:OE7K2MyP
乾くるみ『匣の中』読了

竹本健治の『匣の中の失楽』のオマージュ。
薀蓄のつまらない部分は流し読み。読了直後は「なんだこれ」だったけど、
作者スレで紹介されてた解説サイトを見て評価が上がった。
謎解き面白いw
匣失読んだあと、そのまま続けて読むといいかも。

417 :名無しのオプ:2006/07/01(土) 23:00:59 ID:cq415XJ/
「1985年の奇跡」読了。
野球小説かと思ったら、中盤のどんでん返しに意表をつかれた。
広義のミステリーか。

さすがは「Fake」の作者。

おニャン子クラブなど時代を感じさせるキーワードが目白押しだった。


418 :名無しのオプ:2006/07/02(日) 02:34:04 ID:S0mDDxRx
東野圭吾「殺人の門」文庫版

暗くて嫌〜な話でした
ろくな人間が出てこない
特に女、淫売か馬鹿女しか出てこなくてうんざりだった
主人公には同情しムカついた
面白かったけど、カタルシスは無い

419 :名無しのオプ:2006/07/02(日) 13:21:20 ID:uvfMvtW9
半村良『戸隠伝説』(講談社文庫)【6点】

作家のアシスタントである主人公は、図書館で出会った
女性と偶然再会する。交際が進むにつれ妙な感覚が襲い、
作家が行方不明になるなど、身辺に異変が。

まあ、伝奇ミステリー。後半の次元を超えた神話世界の戦争が
おもしろかったが、多分半村氏の壮大なホラ話の一部なんでしょうね。
続篇があったら読んでみたい。


420 :名無しのオプ:2006/07/04(火) 18:43:03 ID:VcZnL+fP
首藤瓜男『脳男』(講談社文庫)【6.5点】

連続爆破犯人のアジトで逮捕された謎の人物「鈴木一郎」。
感情もなく、痛覚もないかのような彼は一体何者なのか。

なんというか異形の物語。鈴木一郎の正体もあっさり割れるし、
みんな親切に手掛かりくれるし、正体探しのミステリーとしては
物足りない。爆弾のシーンとかはよくかけてる。
最後の20ページの展開はちょっと予想つかなかった。続篇に期待。

421 :名無しのオプ:2006/07/04(火) 20:06:47 ID:f/9W1fTY
「最後のディナー」島田荘司

ミステリ的には大したことない短編集だが、
全編に島田荘司臭あふれる一冊。
弱ってる時に読んだのでグッときた。
それにしても石岡の駄目人間ぶりには驚愕。退化してるだろ。

422 :名無しのオプ:2006/07/06(木) 02:13:11 ID:1TwHUbnX
「贄の夜会」 香納諒一

サイコサスペンス+警察小説+(冒険)ハードボイルドってな感じだが
いろいろ詰め込みすぎてどれも中途半端だと思った。
視点を変えるせいで、主要な人物の書き込みが薄く感じられた。
あと犯人が(メル欄)ってどうなのよ・・・怪盗二十面相じゃあるまいし

423 :名無しのオプ:2006/07/07(金) 09:46:03 ID:it1qknzk
age

424 :名無しのオプ:2006/07/07(金) 17:12:07 ID:DPT9YVkK
『六色金神殺人事件』 藤岡真

真相は凄い。とは確かに思ったが物凄く読みづらかった。

425 :名無しのオプ:2006/07/07(金) 22:27:27 ID:1P07sks8
295 :男です女です名無しです :2005/10/04(火) 00:14:53 ID:QbZdLAW6
来年1月アルバム「加藤謙・演歌ホモベスト〜南町尾保藻達〜」3万枚限定発売!全7曲(内3曲はアルバム新作品)収録のミニアルバム

収録曲

1.南町尾保藻達
2.ザーメン酒場
3.しぐれの港(新作品)
4.穴違い・すれ違い5.ホモ家族(デュエット/赤井満子)
6.HOMO!(新作品)
7.謙ちゃんのBYE-BYE勃起寸前!チンカス港町(新作品)

http://that4.2ch.net/test/read.cgi/enka/1108910865/

426 :名無しのオプ:2006/07/08(土) 00:35:00 ID:zXpV611F
「厭魅の如き憑くもの」 三津田信三

憑き物筋の一家のいる村で起こる殺人と怪異現象。
ホラーとミステリの融合というが、ミステリー分多し。カーっぽいといえる。しっかり本格してる。
(メル欄)なので個人的にはちょっと・・・


427 :名無しのオプ:2006/07/09(日) 01:02:44 ID:ZwCIerjC
朱川湊人『都市伝説セピア』(文春文庫)【8.5点】

オール読物推理短篇賞受賞作「フクロウ男」を含む第一短篇集。
あの掲示板のモデルは2ちゃんだよね。ほう、ほう、ほう。

ミステリーとホラーの境界線みたいなお話ばかりだが、
粒ぞろいです。ワンコインでお釣りという安さも魅力。

428 :名無しのオプ:2006/07/09(日) 16:56:38 ID:ZwCIerjC
笹沢左保『人喰い』(双葉文庫)【5点】

社内の労働争議に巻き込まれ、「社長の息子と心中を
図る」という遺書を残して失踪した姉。しかし心中現場に
姉の遺体はなく、やがて社内で爆破事件が。姉の犯行なのか?
妹は婚約者とともに真相の解明に挑む。

第15回日本推理作家協会賞受賞作。さすがに時代背景も何もかも
古びてしまっているのは否めないとしても、トリックも真相も
あまりにあっさりしすぎている。物語りも平板。
ミステリーって大進化したんだなあと感慨深い。

429 :名無しのオプ:2006/07/09(日) 17:55:49 ID:qJzHAPqz
藤岡真『ギブソン』

最初に提示される謎が謎じゃない。
すぐ思いつく。
なのに人間関係を入り組ませて、無理矢理そこから離れさせてる。
人間性や動機でインパクトを出しているだけ。
駄作。

430 :名無しのオプ:2006/07/09(日) 23:44:03 ID:XpRgr4jo
『模倣の殺意』 中町信

やってくれるぜ。
30年以上前にこんなのものが。
まぁ、だけど何となく想像付いてしまうのは
最近の本を読んでる読者の悲しい所。

しかしアリバイとか親子電話とか古いカメラとかはぬるぽ。
メル欄なんて一番最初に考えるわw

オススメ。

431 :名無しのオプ:2006/07/10(月) 14:43:24 ID:uXa9LI3Z
大山誠一郎「仮面幻双曲」(小学館)

終戦直後の滋賀県・湖北地方の旧家。当主の兄と仲違いして家出した弟が、
東京で顔を整形手術、執刀した医者を殺して、他人になりすまして帰郷した?
兄の依頼を受けた探偵兄妹は現地に飛ぶが、兄は殺されてしまう。一体、
弟は誰に化けているのか・・・。

これは傑作。「双生児」の或る一件には全く騙されてしまいました。或る
描写の部分で真犯人の見当は付いたのですが、大小取り混ぜたトリックも
上手く収まっています。際どい部分の描写もフェア。
真犯人の造形がステレオタイプなのと、終戦直後の雰囲気が物足りないのが
難点。
横溝正史、高木彬光タイプのミステリ好きにはお勧め。

432 :名無しのオプ :2006/07/11(火) 23:30:48 ID:DQYXjc48
>>431
「仮面幻双曲」って傑作なの?
解決部分までは退屈の一言、その解決には唖然。
どう考えても実行不可能なトリックのオンパレード。
どこがいいのか、教えてほしい。

433 :名無しのオプ:2006/07/12(水) 00:22:30 ID:N95PZpJq
『名探偵はどこにいる』 霧舎巧

参考にさせてもらってるサイトで上半期のおすすめ作品とあったので読んでみた。

凄い面白かった記憶のある前作『名探偵はもういない』
からの関連ネタが多すぎたのが残念。そんな細かい事は覚えてないよ。
そこら辺を押さえればもっと楽しめたのかもしれない。残念。

あんまりオススメしない。
それでも読むなら前作のすぐ後おすすめ。

冒頭のちょっとした謎として出てくる
親指と人差し指で作った円のサインを
メル欄じゃねぇの?と下衆な想像したのは俺だけではないはず。

434 :名無しのオプ:2006/07/12(水) 01:01:29 ID:S0zAexVs
>>432
他人の感想なんだからいちゃもんつけるのはどうかと思うんだ
教えてほしいなんて口だけな感じだし

435 :名無しのオプ:2006/07/12(水) 09:47:46 ID:MUoq4fD6
>>433
俺もそれだと思ったw

436 :名無しのオプ:2006/07/12(水) 21:00:39 ID:c5GRs4Tf
>>433
俺も俺も。
普通あの年頃であのマークはそれだよなぁw
霧舎先生はピュアですね。

437 :名無しのオプ:2006/07/12(水) 21:07:21 ID:n4GDHnu5
>>433
なんページだっけ?

438 :名無しのオプ:2006/07/13(木) 03:20:46 ID:HXIdQ0Bt
『白光』 連城三紀彦

連続どんでん返しによるメル欄って趣向で
それは大変見事に決まっていると思うんだが
個人的にはこういうのはもっとさっぱり読みたいのが正直な所。

夏の強い日差しが、白い光として作中に何度も出てくるんだが
全体的に暗くて不健康そうで冷たい感じを受けた。凄いな。

重たいしんどい話でした。

439 :どくごかん:2006/07/14(金) 00:45:05 ID:A6+zXb0d
「戦艦金剛」
某スレから。期待外れ。短編ネタ。

「北アルプス殺人組曲」
某スレから。何かまとまりがない。中ダレしてる。
でも犯人はびっくり。個人的には「槍ヶ岳〜」のが好き。

440 :名無しのオプ:2006/07/14(金) 02:30:58 ID:SNylN+gE
斎藤肇 『思い通りにエンドマーク』

面白かった。素晴らしい軽さ。
クローズドサークル。複層密室。怪しい洞窟。
複層密室でのロジックは適度に解りやすく楽しく
作者への挑戦なんて大変洒落ている。
ミステリのお約束への言及も楽しい。
タイトルは目を引いていいけど、この作品にあってるかは疑問。

当時どんな評価をされたんだろうか?
軽いのが好きならどうぞ、おすすめ。

アンコールにも行ってみるか。

441 :読後感:2006/07/15(土) 01:31:53 ID:5mKhsTKR
「さよならトロイメライ」壱乗寺かるた(富士見書房)

地味な高校生藤倉冬麻は謎の美少女巫城都に拉致され
御城学園へと転入させられてしまう。
そこで冬麻は都らと並ぶ〈トップ3〉として注目を浴びる。
〈パートナー〉の美少女長峰泉の天真燗漫さに圧倒されながらも
次第に溶け込んで行く冬麻。
そんな時、寮の一室で密室殺人事件が発生し、
冬麻は謎を突き止めようとするが…。

ラノベなんてもんは精々高2で卒業するもんだと思っていたし、
それ以降特にいい年こいて読んでる奴はキモいの一言だったが、
最近FQを再開したりしてとうとう本書を読んだ俺ガイル。

正直密室トリックはおっと思ったし、ドンデン返しには驚いた。
しかしドンデン返しのためのドンデン返しというか、
かなり無茶だしキャラクターを無視した感じなので
作品全体の評価としてはむしろマイナスになるかも知れない。
しかもこのシリーズ舞台も登場人物もほぼ固定のようで
本格としてはワンパターンになりそう。

ま、読むけど。何故ってそれはツ(ry

442 :名無しのオプ:2006/07/16(日) 08:40:37 ID:VPyMbhQC
『厭魅の如き憑くもの』三津田信三

こりゃ無理だw
わからんわw
よくできてる

443 :名無しのオプ:2006/07/18(火) 03:53:45 ID:YjSEJBJK
『人間動物園』 連城三紀彦

誘拐もの。これは凄い。
身代金受け渡し前の混乱が最高。
そして覆される認識。

誘拐ものという縛りで死ぬ直前に選んだとき
5本の指に入りそうな出来。おすすめ。

444 :名無しのオプ:2006/07/18(火) 20:07:33 ID:cNLAcr/0
「TUNAMI」  高嶋哲夫

東海地震等によって起きる超特大津波災害のシミュレーション小説。
東京以西の太平洋岸に住む人には、是非読んでもらいたいなぁ。
怖いよ。

445 :123:2006/07/18(火) 22:27:11 ID:TV7BhMVi
「硝子のハンマー」  貴志祐介

高層ビルでおきた密室殺人事件。女弁護士と防犯アドバイザーが
謎を追う。
 
「黒い家」、「青い炎」に比べるとスピーディにかける。
密室殺人物はじっくり考えて読む物なのかも。
第二部の犯人を主体とした部分は面白かった。

446 :名無しのオプ:2006/07/19(水) 06:11:31 ID:jumsK3yc
『りら荘事件』鮎川哲也

すげー。
っていうか毒殺のトリックわかるか!

447 :名無しのオプ:2006/07/20(木) 05:07:34 ID:EHWc7WO9
「OUT」 桐野夏生
ほぼおもしろかった。最後がちょっと。。。

雅子意外の3人、あの馬鹿さかげんにいらいらするほど人物描写がすばらしかった。
あーこんなおばちゃんいるだろうなーって思いながら読めた。

448 :名無しのオプ:2006/07/20(木) 08:25:47 ID:MazHnPnG
(ο∀ο)??エッ・・?

エロビデオ見ただけで死刑(前編)
http://www.youtube.com/watch?v=RCAbSXh8DfE

エロビデオ見ただけで死刑(後編)
http://www.youtube.com/watch?v=XIoCDgL-u1M

449 :名無しのオプ:2006/07/20(木) 15:40:38 ID:qhPapSrZ
『占星術殺人事件』

もう10年も前、中学生の頃読んだきりだったので再読してみた。
御手洗がホームズの批判をするところで
「貴様のようなババアがいるか」
を思い出した。

450 :名無しのオプ:2006/07/20(木) 18:05:47 ID:uTDiiAWC
大山誠一郎 『仮面幻双曲』

装丁かっこいい。
解決編までの退屈さが辛い。
戦後などの古い雰囲気が苦手なせいもあってか辛い辛い。
魅力を感じられない登場人物。百貫デブ百貫デブうるせー。

解決編は見事。伏線の回収は素晴らしい。
実行可能かどうかは怪しいトリックもあるがまぁよし。
俺が読み落としただけかもしれんが
もう少しメル欄の情報はオープンにしてもよいのではないか?

250頁と小振りでこの解決編の密度は好感触。おすすめ。
次回作にも期待大です。


白米うめぇwwwwww

451 :名無しのオプ:2006/07/21(金) 02:38:57 ID:FXocYzEi
『天空の蜂』 東野圭吾

感動した!
でも映像化したらしょぼくなりそう。


452 :名無しのオプ:2006/07/21(金) 16:29:13 ID:cV+Vl1fj
横溝正史『首』(角川文庫)【6.5点】

金田一耕介シリーズ短篇集。
生首・屍姦・全裸の美女など猟奇的な道具立てのオンパレード。
本格ミステリという視点からは、
表題作の「首」が、シンプルながら成功している。

453 :名無しのオプ:2006/07/23(日) 03:19:55 ID:TeYlCyg8
陳舜臣『玉嶺よ、ふたたび』(徳間文庫)【7点】

中国の玉嶺という地には素朴な磨崖仏があり、東洋美術を専攻する入江は
研究者としてその地を訪れ、たまたま10年に一度の民俗行事に遭遇する。
時は日中戦争の渦中であり、「臥竜」とよばれるゲリラが日本軍を
悩ませていた。推理作家協会賞受賞の歴史ミステリー。

民間伝承や地元の娘との恋愛をテーマとしており、推理小説としての
色合いは薄い。淡々とした筆致が叙情的でうまくテーマと合致しているが、
「臥竜」の正体にももう少しヒネリがほしかった。


454 :名無しのオプ:2006/07/23(日) 20:19:06 ID:SuC6EENq
『仮面幻双曲』 大山誠一郎

今の時代だったら通用しないトリックだけど良かった。
けど、メル欄については触れられてないのは不思議。
あと、あんな計画立てといて犯人の行動が軽率すぎる。
まあそれはご愛嬌。

455 :名無しのオプ:2006/07/24(月) 10:31:13 ID:TqUg+mVg
折原一 誘拐犯

サスペンスとホラー、ホラーとギャグは紙一重だなぁと思った。玉枝怖すぎw
欲を言うと、最後にもっとあっと言わせて欲しかった
中だるみせず最初から最後まで面白かった。



456 :名無しのオプ:2006/07/24(月) 10:32:40 ID:TqUg+mVg
誘拐犯→誘拐者
間違えた

457 :名無しのオプ:2006/07/24(月) 17:19:03 ID:xSq6sQpQ
「密室の鍵貸します」東川篤哉

密室の理由が強引だったのが残念だな。
神の視点の無粋な解説は要らんかった。
軽い文章もユーモアというよりラノベっぽい雰囲気だった。

458 :読後感:2006/07/25(火) 20:31:42 ID:fHbtIUQO
「GOSICK―ゴシック―」桜庭一樹(富士見書房)

時は1924年。ヨーロッパの小国ソヴェール王国に留学している
日本の少年九条一弥は現地の学校で授業に出ず
図書館の奥に入り浸っている美少女ヴィクトリカに出会う。
偏屈ながら素晴らしい頭脳の持ち主である
彼女と共に難事件に挑んでいく一弥だったが、
ひょんなことから謎の幽霊船に閉じ込められてしまう。
そして起こった殺人事件。同じようにして起きた
過去の事件との因縁とは――。

ラノベは部活と共に卒業すべきものであって
いい年こいてニラニラ読んでるような徒は討滅したいと思っとります。

それはさておき…。まあラノベ本格ってこんなもんだろうなって
感じの話。事件の真相もラノベだから許される類のもの。
所々出てくるホームズ的な推理の開陳はgood!

ま、でも2巻以降も読むつもり。何故かってそりゃあんたツ(ry

459 :名無しのオプ:2006/07/25(火) 21:21:12 ID:5wiv/gO5
横溝正史 -火の十字架-
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1144912454/824
より
> 824 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas 投稿日:2006/07/18(火) 22:11:16 ID:lVo/Rm6/
> >あれが問題視ならば、クリスティなんかアンフェアの極致ですよ。
> あの有名な代表作(メーントリックそのものはアガサのオリジナルではないが)
> をはじめとして、クリスティ作品にアンフェアの評が付き纏っているのは衆知の事実
> である。

「アクロイド殺し」のフェア・アンフェア論争は有名だし、
クリスティ流の叙述トリックが嫌いだという意見なら散見するが、
全体的に「アンフェア」だとは誰が言ったのかな?
まずそれを示さなきゃ意味がないだろ。
いやそれ以前に、書斎自身はどう思っているんだ?

「アクロイド殺し」は発表当時フェア・アンフェア論争があったことは事実だけど、
それが時を隔てた現在クリスティ作品すべてにアンフェアの評付き纏ってる、
なんてトンデモない主張を相変わらず理由のなく主張するのが書斎のアホ
さ加減ですね。
「真の読書家」「ネット評論家」「知識人」を自称しているのなら、
まず自分の考えを述べるのが筋じゃないのかな?

ああ思い出した。
「そして誰もいなくなった」がアンフェアだとぬかしていたな。
誤訳だということも知らずにさw
そしてそれを指摘されてもまだ駄々をこねて「俺は間違ってない!」なんて喚いていたっけw

アンフェアな記述の件はお前にとっては鬼門だな、アホ書斎w

460 :石川誠壱(アジェンデ) ◆vxLXv2XtyY :2006/07/26(水) 03:11:36 ID:90tEXW4O
石川誠壱(肛門)さん自作自演売名行為はやめてください。

461 :読後感:2006/07/26(水) 12:23:21 ID:S2128sDC
「三十三時間」伴野朗(集英社)

終戦直後の上海から未だ終戦を知らない孤島の部隊を解放するため
帝国軍人を乗せた船が島へ向かう。乗組員はドイツ人の船長始め
素性も知れない中国人数名。航海中に無線機が破壊されたり
燃料に異物を混入される等の妨害工作が起こり遂には殺人までもが…。
乗組員に潜む殺し屋は誰なのか?

某スレからのセレクト。これは面白かった。
ちなみに↑のあらすじは第二部だけどこっちが本筋。
冒険小説でありながら暗号、密室、フーダニット、ホワイダニット、
ダイイングメッセージ等を散りばめた本格風仕立て。
300ちょいとそんな長くもないし(←重要)、
野郎しか出ないから「冒険小説に女なんて要らないぜ、夏」とか
暑苦しい嗜好の人にもお薦め。エアコン効かせた夏の読書にどうぞ。

462 :名無しのオプ:2006/07/27(木) 22:04:26 ID:16mpd0N5
クリスティに対するアンフェア評価の件なのですが、実はクリスティ嫌いの人たちの中には、
しばしば「クリスティはアンフェアだ」と言う人もいるんですよ。
ただしそれは「作者が読者にトリックを仕掛けるのは卑怯」ということであり、
あくまで「叙述トリック」を多用すること自体が「アンフェア」だと言われているのです。
結して
 叙 述 そ の も の が ア ン フ ェ ア だ と は 言 わ れ て は い ま せ ん 。

ちなみに『アクロイド』についても、アンフェアか否かを議論されていたのはあくまで犯人の設定であり、
 叙 述 に 関 し て で は あ り ま せ ん 。
『そして誰も〜』は誤訳の問題であり、当然クリスティ当人への評価には関係ありません。

また横溝スレを確認すればわかることですが、あのスレのコテハンさんは皆
「叙述トリックはOK」という見解で一致しています。
ちなみにあの偽コテハンこと肛門君自身も、それ自体は全く否定しておりません。
そして
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1144912454/824
ので引用された肛門バカ文は、
横溝正史の『夜歩く』の叙述がフェアかどうかという話題の流れの中で現れたものです。



つまり横溝スレの肛門発言の恥ずかしいところは、
皆が「夜歩く」の叙述のフェアアンフェアについて語っているのに、
「クリスティはアクロイドの犯人の設定や、叙述トリックの多用でアンフェアだと言われているぞ」
と次元の違う話題を持ち出して自分を正当化しようしとした点にあります。


要するに肛門は、今現在スレではどのような話題がされているのか、クリスティがどういう点で批判されているのか、
全く理解できていないことがよくわかりますw

463 :名無しのオプ:2006/07/27(木) 22:05:07 ID:16mpd0N5
>しばしば「クリスティはアンフェアだ」と言う人もいるんですよ。

>ただしそれは「作者が読者にトリックを仕掛けるのは卑怯」ということであり、
>あくまで「叙述トリック」を多用すること自体が「アンフェア」だと言われているのです。

そうなんですか。
クリスティは高校生くらいの時に結構読んだんですが、叙述トリックを多用しているような
印象はなかったんですが。板違いですがよかったらどの作品がアンフェアと言われている
のか参考までに教えてください。


>要するに肛門は、今現在スレではどのような話題がされているのか、クリスティがどういう点で批判されているのか、
>全く理解できていないことがよくわかりますw

知識人ごっこがしたいだけのポン肛には理解など不要なのですよ。
理解できるだけの知能もないですがw

464 :名無しのオプ:2006/07/27(木) 23:43:06 ID:N2CsOKFE
石川誠壱(書斎魔神)さん自作自演はやめてください。

465 :名無しのオプ:2006/07/28(金) 00:05:46 ID:Td9gm+0s
折原一『倒錯の帰結』(講談社文庫)【6点】

小説を書くために監禁されていた山本は、ある女とその故郷の
「首吊り島」に赴き、新見家の連続殺人事件に遭遇する・・
虚虚実実の場面転換の果てにあるものは?

おなじみの「倒錯」シリーズ。天地逆に製本された「首吊り島」と
「監禁者」のパートが真ん中の袋とじパートで有機的に結びつく。
……といえば聞こえはいいが、正直出来はイマイチ。
何よりも『冤罪者』『失踪者』あたりの筆力が格段に衰えてるのが致命的。
再読して「トリック」を確認する気にもならない。折原一ってこんなに
文章ヘタだったっけ??

466 :名無しのオプ:2006/07/28(金) 22:38:33 ID:CwDOq8He
>>463
うーん…
実は嫌クリスティの人たちが具体的な書名を挙げて批判していることは、意外に少ないんですよ。
「クイーンは手がかりを全て晒して読者に挑戦するけれど、クリスティは叙述で引っ掛けるから嫌」というような、
他の作家を褒めるついでにクリスティを貶すというたぐいの言い方が多くて、
真正面からクリスティの叙述について論じているケースを(少なくとも俺は)あまり見かけんのです。
ひょっとするとそういう人たちは、クリスティをそれほど読まずに毛嫌いしているのかもしれませんね。

まあまれに書名が挙がるケースもありますが、その中で俺が覚えているのは『葬儀を終えて』です。
ある部分の描写が「読者を騙すためのものでしかなく、卑怯」と言われていましたが、
俺はいったん読み終えてから改めてその部分を読み直して、むしろ感嘆しましたっけ。

467 :名無しのオプ:2006/07/28(金) 23:53:46 ID:wcZFaGfr
>>466
できればメール欄でその箇所教えて。

468 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 00:01:33 ID:Upe8Afbq
石川誠壱(書斎魔神)さん自作自演はやめてください。

469 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 00:08:48 ID:Kjd4N1oF
藤木凛 「黄泉津比良坂、暗夜行路」

この作者は初めて。昭和初期、因習ある屋敷で起こる
連続殺人。密室あり、館あり、オカルトあり。
最後はきちんとカタストロフもある。

専用スレでは、あまりレスがつかないけれど、結構面白かった。
京極っちゃぁ京極なんだけど、ミステリにおける様式美という
観点に立てば、別に大きく問題にするほどではないと思った。

物語は面白かったが、トリックが微妙。斬新という感じはなかったけれど、
小さなトリックを組み合わせている、という感じ。

ただ、どうやら前作があるらしい。物語終盤で前作のネタばれがされてて、
読んでて「あちゃー」となってしまった。まぁ、いきなりこれから読んだ
オレの責任だけれど。

470 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 00:16:11 ID:Kjd4N1oF
藤木凛 「ハーメルンに哭く笛」

>469に続けて読んだ。うん、京極だ。誰が読んでも京極だ。
主義主張についてはともかくとして、物語は、やはり良かった。
人物設定については、マンマだけど、まぁ、それは置いておこう。

30人の児童の誘拐、怪人、オカルト、軍部、科学、精神病・・・。
色々な要素が組み合わされていたが、唯一ミステリだけが弱い。
ミステリ的なお約束というかコードを組み込んだら、もっとよかった。

細かいことになるが、登場人物の心理描写で1行空けて記述するのは
どうかと思う。慣れれば問題ないのだろうけれど、読んでて引っかかる
ことがあった。

471 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 00:55:28 ID:++55P9qO
米澤穂信 『夏期限定トロピカルパフェ事件』

シリーズ2作目なんだけど、1作目は未読で読んでしまった。
『密閉教室』が好きな自分には、主人公の葛藤が嬉しい楽しい。
そして真相。これは メル欄1 というジャンルの傑作の一つではないか?
最初の他愛ない倒叙ものは楽しい。暗号はふーんって感じ。
個人的には2006年作品では現在TOP。おすすめ。
未読のくせになんだが、多分1作目読んでた方が楽しめると思います。
文庫で240頁と小粒なのもよい。夏の暑い日にどぞー。

472 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 00:56:15 ID:++55P9qO
小森健太朗 『魔夢十夜』

ミステリーリーグ。
二階堂氏が薦めてたので読んでみた。
探偵が中々動かない。動くまでが非常に退屈。
暗号なんてそんな本気で取り組まれても困る。
少々ファンタジーな要素があるのだが、巧く行っているとは思わず不要に感じる。
暗号に関わって易経とか出てくるのだがこれも邪魔臭い。

犯人限定のロジックと二重に折り重なった死体の理由への回答は見事。
二重に〜への回答が メル欄2 のはちと残念。
本格ミステリのエッセンスだけを抜き出した100頁くらいの中篇で読んでみたかったなぁ。

暗号が嫌いじゃなくて、本格ミステリが好きで
450頁くらいはへっちゃらさ!!
ってな人は読んでみてはどうか。おすすめはしない。

473 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 00:58:21 ID:++55P9qO
sage忘れてた、ごめんなさい。

474 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 03:42:47 ID:oACo4wwu
盛況だね。
藤木凛って聞いたこと無かったけど興味がわいた

475 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 16:47:28 ID:EW6M1w/E
東作問題で騒がれた人じゃなかったか。

476 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 17:21:51 ID:Kjd4N1oF
芦辺拓 「殺人喜劇の13人」

サークルの学生が共同生活する建物で発生する連続殺人。
もう、ばたばたと死んでいく。ジェットコースターのような死。
大体30ページに一人くらいのペース。
しかも、密室、アリバイ、ダイイング・メッセージ、誘拐などなど、
本格ミステリのガジェットテンコ盛り。

一体犯人は誰か? 動機はナンなのか?
そして最後に明かされる意外な犯人!

久々に読んだ新本格らしい新本格。スゲー面白かった。
寝る前に読み始めたのだが、朝までかかって一気読み。
いや、こりゃスゴイ。

人物の区別がつきにくいのはお約束。

477 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 17:22:45 ID:4M7+xbgq
Amazonとかに投稿しないの?

478 :名無しのオプ:2006/07/29(土) 19:07:57 ID:f1p6A7pY
手塚治虫と藤木稟の作品を比較するサイト
ttp://www47.tok2.com/home/leon/teduka.html

479 :名無しのオプ:2006/07/30(日) 20:27:12 ID:B7ZOO1jr
綾辻行人/佐々木倫子『月館の殺人』(上・下)【7点】

母を亡くした女子高生空海(そらみ)は、突然北海道の祖父の
弁護士の訪問を受け、遺産相続のために北海道へ。
北海道の大雪原を縦断するという夜行列車「幻夜号」に乗り込むが、
そこには鉄道オタクらが待ち構えていた。
しかし深夜に殺人が・・・

上巻のおもしろさに較べて下巻はパワーダウン。
真犯人というか真相もちょっと・・・
鉄オタの生態とか描写はおもしろかったがちょっとくどい。
佐々木倫子の「味」もセーブされていたのは仕方ないか。
上巻だけなら【8.5点】なのだが・・・

480 :名無しのオプ:2006/07/30(日) 21:35:45 ID:Jmg+r8P5
>>479
前半のあらすじはいらんよね?

481 :名無しのオプ:2006/07/30(日) 23:10:36 ID:xrOZLEYu
>>479
ふーん。上巻持ってるから買おうとしてたけど、やっぱ中古で出るまで待つことにするよ。
漫画一冊に1200円は高いしな。

482 :名無しのオプ:2006/07/31(月) 15:14:50 ID:JX4T/Zfd
石持浅海『水の迷宮』(光文社カッパノベルス)【8点】

古賀が働く羽田国際環境水族館に、ある日謎の携帯電話と脅迫メールが
届く。脅迫犯に振り回される古賀たち職員。
脅迫犯の意図は? 3年前の片山係長の急死と何か関係があるのか?
水族館という得意な空間で繰り広げられる閉鎖情況のフーダニット。

実に端正な本格。登場人物も適度に掘り下げられていて、伏線もフェアかつ
大胆に小説内に溶け込んでいる。警察の介入がないのは(メール)という
理由があったとしても、やや強引な印象をうけたが、まあ許容範囲内か。
「ラストの感動」とかのアオリとかは蛇足。

483 :名無しのオプ:2006/07/31(月) 15:25:41 ID:JX4T/Zfd
(追加)
ただし、真相が明らかになった後の(メール)は
アカンでしょう。どいつもこいつも……
被害者、カワイソス ・゚・(ノД`)・゚・。


484 :名無しのオプ:2006/07/31(月) 19:31:13 ID:l7aqSR1Y
op.ローズダスト 福井晴敏

警察や自衛隊やアクションシーンはある意味リアルだけど、
その動機は、なんだかんだ小難しい理屈を付けても、
所詮は仲間の少女の死を巡る復讐劇。
説教臭かったぞ。


485 :名無しのオプ:2006/08/01(火) 23:46:17 ID:7iMygsFf
他人の名前を勝手に名乗って、信用も、何もかも滅茶苦茶にするなどと、本来
やってはならぬ事を「やる」と、いう以前に、抗議してきた本人のアドレスを
エロメール業者に売って嫌がらせをするなどと、石川誠壱というのは、人間と
しても、クズ以外の何者でもありません。太田出版や、扶桑社その他の石川に、
原稿依頼しようかと考えてる編集者は、考えたほうがいいです。

486 :名無しのオプ:2006/08/02(水) 02:13:09 ID:y+8XH5ms
中西智明「消失!」

これはすげー。
なんで中西さんはこれしか出してないんだろ。

487 :名無しのオプ:2006/08/02(水) 07:42:57 ID:jj8DbAly
『ドッペルゲンガー宮』 霧舎巧

第12回メフィスト賞。
ロジックは好きだし、携帯で繋がったクローズドサークルなんて垂涎物。
カプセルについての流れも面白かったなぁ。
探偵2人を携帯が繋いで、息ピッタシに推理を進めるシーンもよかった。
伏線もよかった。小指の論理、タクシーの論理ともによかった。

個人的にはいい所だらけなのだが、いかんせん長すぎる。
最初の150頁くらいは本当しんどい。
味方側登場人物ももっと削ってくれ、女性2人要らなくね?
真犯人を指名してからの解決編はもうちょっとスリムにして欲しい。
デビュー作だから仕方ないのかもしれないが、詰め込み過ぎと感じる。
もっと短くしてください、なんて編集者は居なかったのか?

新本格スピリットは確かに感じたぜ!!

488 :名無しのオプ:2006/08/02(水) 22:23:43 ID:bnatpWnR
貫井徳郎の愚行録、読まれた方いますか?
感想はいかがですか?

489 :名無しのオプ:2006/08/02(水) 22:45:38 ID:75TiiB5z
>>488
ブログとかAmazon探した?

490 :名無しのオプ:2006/08/04(金) 10:21:21 ID:+hYCoit1
>>486 あれは見事に騙された

491 :名無しのオプ:2006/08/05(土) 07:16:15 ID:zk18rOhg
新堂冬樹「毒蟲vs溝鼠」


あの「溝鼠」の続編ということで、期待して読んだ。
罵詈雑言をいいあうところは、大笑いした。
印象に残ったのは大黒のキャラと、そのシーンのみ。

主人公2人以外は、登場人物がはっきりしないというか、
どっちのチームに属しているのか、よく分からなかった。

新堂冬樹のグロさが好きなひとにはオススメ。
(ちょっとボリュームは少なめだけど)
それ以外のひとにはちょっと・・・


492 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/08/05(土) 22:57:17 ID:PYhmZP7r
黒井千次「一日 夢の柵」を読んだ。
この作者が、ミステリで言うところの「奇妙な味」の作品を書き出したのは、
いつ頃の事であろうか。
本書は、日常に潜む怪奇・幻想をクローズアップした作品集である。
好評につき全話講評いってみよう!
「夢の柵」
セクシャルでグロテスクな雰囲気の夢ネタ。
日常から幻想世界へのジャンプが巧みに描かれた作である。
「影の家」
最後に出て来る影の正体は?普通に考えればあの人物だが…
土の人形のイメージが鮮烈である。
「眼」
やや日常性の強調に拘泥し過ぎた感がある作。
ラストの巨大な眼の描写に到るまでのジャンプが欲しいところだ。
「浅いつきあい」
本作は、怪奇性・幻想性は皆無、機械化が進む日常生活における主人公の戸惑いと
反発を描いた私小説風である。
ただし、主人公の視点に立てば、日常の怪奇化の進行とも読めなくもない。
「電車の中で」
車中における奇妙な男との出会いに妙なリアル感が漂う、まさに日常を背景にした
恐怖小説である。

493 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/08/05(土) 22:58:37 ID:PYhmZP7r
「隣家」
これは収録作品中では、最も恐怖小説らしい恐怖小説と言える。
留守のはずの隣家になぜか毎晩灯りがともる…
幻想的かつ奇妙なラストが忘れ難い印象を残す。
「丸の内」
丸ビルをねたにした現代怪談と称するにふさわしい作。
無理なオチを付けないのが、かえって良である。
「記録」
これは普通小説。通信文で始まりそして締める展開が「小説」として巧みである。
「一日」
私小説風都市奇談とでもいった作。まさに「奇妙な味」である。
「危うい日」
主人公のゲン担ぎに妙にリアリティがある作。
ただし、全体的に見ると創り過ぎた感がある
「久介の歳」
加齢ならぬ遡齢というSFチックなアイデアをメーンにした作。
サイコ風なラストが面白い。
「要蔵の夜」
これも怪談というよりは恐怖小説の名にふさわしい作である。
夜の追跡のスリルから幻想世界の入り口へのジャンプが見事だ。

494 :名無しのオプ:2006/08/05(土) 23:01:07 ID:BZKs4Vx8
怪奇だSFだとばかみたいに並べるだけなら板違いもいいところ

495 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 05:53:21 ID:jZxDKeP5
読み方なんてそれこそ自由なんだし、あまりせせこましいことは考えない方がいい。
ミステリの粋に縛られすぎていると小説を読む醍醐味が味わえないことを警告しておく。

496 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 07:17:40 ID:A6csrlfb
それは何でもかんでも「〜をミステリーとして読む」とほざいている某馬への嫌味かい?


497 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 08:45:50 ID:Zbkp8QBm
>>496
もう「ミステリとして読む」ことすらしてないし。
何でこの板に書いてるのか自分でも分からないんじゃない?
アホ丸出しですねw

498 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 08:58:36 ID:/KawP6+s
ここでほめられてたので「仮面幻双曲」読んだが・・・
ちょっとひどすぎ。
確かにトリック自体は面白いが、ただそれだけ。
ミステリー小説としての体をなしてない、ただの推理クイズだよ、これじゃあ。
いくら時代が違うとはいえ、探偵も警察もあまりに無能だし、犯人の計画も杜撰すぎ。
ネタバレになるので詳しくは書けないが、端的な例として、少なくとも、これだけの事件が起きたら
新聞にも掲載され、それを読んだ者の中から「あれっ?」と思う奴が必ず出てくるはず。
ほかにも「なんでここスルーしてるの?」と思える伏線が数カ所あり、それがことごとく
真相と直結している、という代物。
(メール欄)もちょっとなあ・・・。
アンフェアとは言わないが、あれで怒る人もかなりいるんじゃないか?
この作家の小説は「ネタとしてのいじり甲斐」があるのでたぶん次作も読むとは思うがw



499 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 09:08:57 ID:kcVMAqs5
>>498
同意。
あれを本格の傑作と賞されるのは辛すぎる。

500 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 09:25:27 ID:UEmDsKV6
あれは推理クイズだからいいんだよ

501 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 09:42:44 ID:kcVMAqs5
推理クイズじゃないよ、本格ミステリ小説だよ。

502 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 14:29:07 ID:5OiZhpk1
一発トリックに賭けた作品だからあれはあれでいいと思うけどね
「消失」みたいな感じ

>>498
戦後間もない時代だから新聞なんかじゃ誰も気づかないよ

503 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 15:00:37 ID:Q7e1Gr2v
>>498の言いたいことは分かるが、「新聞に載る筈」とか浅すぎる突っ込みされるのは
作者としても本位じゃないだろうなwそれよりもっと突っ込むべき瑕疵があるし。

俺は面白く読んだが前半の詰まらなさはガチだな。確かに推理クイズでしかない。
が、推理クイズが好きな人もいるということも理解して欲しい所。

あとよく仮面を批判する人は、「これは傑作じゃない。本格はもう終わりだ」
みたいな拡大解釈してる人が多いけど、んなこといってる人少ないと思うぞ。
批判のための批判に拘泥されてもね。まぁここで言っても仕方ないのだが。

504 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 16:22:41 ID:8ZWwCrLw
『贄の夜会』 香納諒一

期待はずれ。
冗長な文章を連ねているだけ。
ミステリ要素も薄い。
駄目だこりゃ。

505 :498:2006/08/06(日) 17:13:35 ID:/KawP6+s
>>502-503
特に反論するほどのことではないが、新聞ってのは意外に侮れないと思うよ。
まず、当時はテレビとかないわけで、情報源としての新聞のウエイトは現在より遥かに高かったはず。
加えるに、関係者の多くは在京者で、新聞に触れる機会も多かろう。
もちろん、新聞記事といってもそれほど詳しく事件の態様が掲載されるとは思えないが、ちょっとした有名人でもあるし、
自分の知人が関わっている事件なら、ちょっと目にしただけの記事でも、後々までその後の経過に関心を持ち続ける可能性が高い。
となると、やはり最終的に「変だ」と思う人数は1人や2人ではきかないのでは、と直感的に思っただけなんですけどね。

実際、ああいうお馬鹿なトリックは俺も大好きだし、推理クイズも嫌いじゃないので、ある意味この小説には「惜しい」と思うところもあるんだが。
作者自身が「これって小説と言うより推理クイズじゃん」と気付いてくれれば一皮剥けるんじゃないかな。

506 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 18:55:42 ID:vCsNauVF
戦後間もないから新聞読める人なんてわずか

507 :名無しのオプ:2006/08/06(日) 23:11:35 ID:Q7e1Gr2v
>>506も言ってるけど何の為にあの時代設定にしたと思ってるの。
可能性の問題ではなく新聞に接することができるかの問題でしょう。

それよりあの物理トリックは無理がある、とか
一応アリバイトリックは使ってるけどそれでも時間的に厳しいとか、
他に突っ込むべきところがあるでしょ。


508 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 05:41:51 ID:y9AF7DWZ
>>507
>他に突っ込むべきところがあるでしょ
あ、それはそうなんだけどね。
だけど、ネタバレ抜きでは議論しにくいし、バカミス好きの俺としては、
すでにやっちまった、あるいはできちまった、という
物理トリックにはあんまりケチはつけないことにしてるの。
ただ、犯行計画としてどうか、という点には結構うるさい方かな。
実際、506みたいな思いつきの反論はどうかと思う。
当時だって、新聞の世帯普及率は50%を超えてたわけだし、日本の文盲率の低さは開国後も世界最低
だったわけだから。(実際のところ新聞報道云々は別にして、双子が絡んだ猟奇的な事件として、
カストリ雑誌等で好んで取り上げそうな事件でもあるし、そうなってくると事件と無関係な第三者による
調査が入ってくる可能性もある)
ただ、よく考えると仮に例の事実がバレたとしても、ある意味事件の混迷度を増すだけで
犯人にとって致命的な痛手にはならんよね。
そう考えると確かに揚げ足取り的な指摘だったかもしれないね。どうもすいません。

509 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 07:49:44 ID:EE4M2ONS
周囲から嫌われてても、気がつかないタイプ。

510 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 07:52:53 ID:Rqf0ii35
>>509
禿同w
いちいち長文書くなら自分のサイトでも作って下さいという感じ。

511 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 12:28:32 ID:naGgWTOt
文盲率の低さって・・・識字率の高さでいいじゃまいか

512 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 16:43:04 ID:oYAVW7cA
うちの祖父もそうでしたけどね、「文盲」とか、そういう言い換えられる言葉を
わざわざ使うような言葉遣いを好む人ってのはね、人を見下したくて見下したくて
しょうがないんですよ。

513 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 17:12:38 ID:od78xnw5
そんな叩くほどの書き込みか?

514 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 17:37:26 ID:ft9OGJo/
いや別に。
もう終了でいんじゃね?

515 :名無しのオプ:2006/08/07(月) 20:28:26 ID:4fBnq9Bm
ん?

516 :名無しのオプ:2006/08/08(火) 00:28:04 ID:y26UPLwx
ロウフィールド館の惨劇を読んでいたため、識字という言葉より文盲の方を先に知ったのだな

517 :名無しのオプ:2006/08/08(火) 00:30:12 ID:1G4UF3rG
陳舜臣『崑崙の河』(徳間文庫)【7点】

中国や中国人に関係する近現代ミステリー短篇集。
1930年代の甘粛省を舞台とした「紅い蘭泉路」は、
トラックの同乗者が次々に殺されていく事件の顛末を描いた本格物。
「鐘馗異聞」は、突然神様の鐘馗が現れるという不可思議現象を
描いた島田荘司を思わせる怪作。

518 :名無しのオプ:2006/08/08(火) 21:11:52 ID:ym7P9mTZ
今野敏「隠蔽捜査」

いや、面白かった。
家庭を顧みない、出世しか頭にない、融通の利かない、
超エリートの警察庁キャリアが主人公の小説がこんなに面白いとは思わなかった。

個人的には去年のベストワンでも良いくらい。


519 :名無しのオプ:2006/08/11(金) 00:25:06 ID:Ks3y0J0h
石持浅海「扉は閉ざされたまま」

とりあえず、探偵の行動理由が一応説明はされてるんだけど、納得できないっていうか、
唐突過ぎる感じがしてならない。
後、探偵と犯人の知能対決っていう割にはあっさり負けたような。
これなら毒入りチョコレート事件とか探偵映画みたいな形にした方が面白かったような
気がした。

520 :名無しのオプ:2006/08/11(金) 01:52:50 ID:VAdzdtA2
陳舜臣『長安日記』(中公文庫)【7点】

遣唐使の一員として大唐の都長安に渡った謎の日本人賀望東が
いどむ、数々の密室事件短篇集。

トリック自体は小粒で既出のものなんだけど、唐の文物や習俗と
からめてうまくミスディレクションしてる。口語的な文体といい、
中国の知識がなくても楽しめるが、逆に言えばもうすこし人々の生活や
宮廷政治とからめてもおもしろかったかも。

521 :名無しのオプ:2006/08/13(日) 15:57:06 ID:/t6bxk4S
山口雅也『推理冴子のお見合いと推理』(講談社文庫)【7.5点】

クリスマス・イブ24歳どころか大晦日31歳を越え、御用始も間近な
推里家の長女冴子(33歳)のお見合いをめぐる短篇集。

著者も述べているように、ミステリーとしてよりもキャラクター小説の
色合いが濃いが、垂里家の奔放な次女・女気なしの長男・「見合いハンター」の
叔母などの掛け合いは実に楽しく、小説として続篇が読みたい。



522 :名無しのオプ:2006/08/14(月) 00:42:18 ID:2jaO6Tx4
>>521
あるよ、続編。

523 :名無しのオプ:2006/08/14(月) 21:58:14 ID:WMkbmVAF
「愚行録」貫井徳郎

こんなのが直木賞候補に挙がるなんて・・・

いろんな人の証言や、ある個人の語りが延々と綴られていき、ある事件の犯人と背景が浮かび上がっていく。
まず、この手法は恩田がすでに使っていて二番煎じもいいとこ。
そして恩田より決定的に劣るのが、各人の証言。
登場人物全て同じ口調。
人間があんなにも積極的に長いこと同じように喋るわけない。
故に、殺された側の人間性や隠されていた事実が発覚というような驚がない。
単調に始まり単調に終わる。
貫井には期待していただけにガッカリした。

524 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 00:03:23 ID:to/pi6Dp
豊崎乙

525 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:01:16 ID:qxi0GmME
確かに豊崎婆とほとんど同じ感想だなww

526 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:18:33 ID:QEFv55uu
恩田以前にもこの手法使ってる人いなかったっけ?

527 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:23:04 ID:SH6gVBjM
『仮面幻双曲』(小学館)【5点】

戦後間もない混迷の時代。
探偵川宮兄妹は、ある人物の依頼を受けて琵琶湖畔の名家占部家を訪れる。
当主の文彦によれば、双子の弟武彦に命を狙われていて護衛を依頼したいという。

曰くありげな包帯男、病院の殺人シーンの冒頭に始まり、旧家の確執、大陸からの
引き揚げ、連続殺人、小道具など横溝の「犬神家」を髣髴とさせる。
ワクワクして読み始めたが、解決編以前のパートが退屈かつ平凡。肝心のトリックも、
「トリックの為の辻褄あわせ」に終始し、とくに(メール@)など、いかにも
不自然かつ苦しい。そして本格として「美しくない」。



528 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:25:19 ID:SH6gVBjM
まあ、このスレで問題とされているメインのトリックは「あり」としても、
第二の殺人のトリックは「おいおい」と思った。あんな不確定で杜撰な計画を
立てるなんて、ラストの犯人の「自分は頭がいい」発言も失笑するしかない。
そもそも(メールA)だったら犯人はどうするつもりだったのか??


529 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:27:03 ID:wqQzRGN5
石川誠壱は、後、半年程で全ての出版社から相手にされなくなり、
永久追放され、どこのインターネット掲示板で書いても相手されな
くなり(今でもされんか)、社会から抹殺される。

530 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:33:14 ID:SH6gVBjM
付け加えるなら、もし(メールB)という状況になったら、
犯人はどういう対応したのかなあ・・・・
とりあえずほかにも突っ込みどころがありすぎ。

文章退屈+トリックがグダグダ+人物造形オソマツという、
読了後久しぶりにむかついた小説。こんなに腹が立ったのは、
加賀美雅之の『監獄島』【3点】以来である。
まあ、コンパクトにまとめただけ加賀美よりは上であろうか。



531 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:34:37 ID:SH6gVBjM
>>522
情報ありがとうございます。口直しに明日本屋に行って見ます。
連投本当にスイマセンでした。

532 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 02:49:19 ID:to/pi6Dp
俺は仮面の恐れ知らずの剛速球ぶりは評価したいな。あの解決篇は「ありえねw」と思いながらも
久々に本格ミステリ読んで引き込まれた。というか加賀美と一緒にするなと

533 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 03:20:54 ID:wqQzRGN5
石川誠壱は、後、半年程で全ての出版社から相手にされなくなり、
永久追放され、どこのインターネット掲示板で書いても相手されな
くなり(今でもされんか)、社会から抹殺される。

534 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 08:30:53 ID:vvnaIief
>>524-525
豊崎の評ってどこに書いてんの?

つーか俺の読後感が良くも悪くもプロの評論家並ってことだな

535 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 09:59:01 ID:rjjO0tCQ
つうかこの程度のアイデアをてらいもなく誰誰が既に使ってると
名指し出来る神経がすごいな
先駆の可能性に思い至らないのか

536 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 17:20:51 ID:qxi0GmME
>>534
文学賞ぶった切りで検索してみ。
つか恩田ってことはQ&Aかユージニアを指してるんだよな?
でもメジャーなものでも宮部の「理由」なんかもそうだし、
>>535の言う通り前例は山のようにあるんだが・・・

537 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 17:24:31 ID:m5Tq2N+4
さすが過疎気味のミステリー板にも夏は来るんだね。
ところでふと思ったが、大山の新作は自意識過剰気味の本格読みの格好の標的だよね。
確かに瑕疵があるから、批判して悦に入りたい人にはうってつけ。

538 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 17:39:56 ID:a5kFTLbn
>>535
>>535の言う通り前例は山のようにあるんだが・・・

さて、全編通して供述で綴られてる「愚行録」「Q&A」のようなパターンの小説を山のように出してもらおうか
言っておくけど「理由」なんて全く違うからな

539 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 19:18:38 ID:Qqf9LXhG
>>537
批判して悦に入りたいんじゃなく、単純に駄目駄目だから批判されてんでしょ。
ごくごく自然な話。

540 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 20:21:02 ID:m5Tq2N+4
>>539
文章ちゃんと読もうぜ、中学生君。
瑕疵があるって言ってるだろう?俺も駄目な作品だと思っているよ。
あ、瑕疵って言葉が解らなかったのかな。
抽出して見れば一目瞭然だが、これを批判する人に限って得意げな事を指摘しているのみ。

541 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 20:26:25 ID:Qqf9LXhG
>>540
だから、瑕疵があるから素直にその出来の悪さを批判してるんであって、
それで「悦に入ってる」わけじゃないって話さ。
皮肉まじりの文章といい、君の書き込みが一番夏休みっぽくて恥ずかしいよ、もう。

542 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 20:53:24 ID:RwZ+jNRt
「仮面」をまだ読んでいないから一般論しかいえないが、作品に瑕疵が
あるのなら、批判されるのが当たり前ではないのか?

その批判のレスが「得意げな事を指摘しているのみ」というのも意味不明。

543 :527:2006/08/15(火) 21:41:36 ID:SH6gVBjM
>>537
『仮面〜』に関する自分の書き込みを不快に思ったなら謝罪します。
自分のレス読み返したけど、ちと感情的すぎたかも。
ただ読了直後の素直な感想です。

自分はああいうクラシックな本格が好きなので、雰囲気やあるていどの
実現性があれば、大体丸呑みするタイプ。だからメインのトリックは許容範囲。

問題は、殺人の下準備と、第二の殺人においてのトリック。
(メール)するぐらいなら、もっと簡単かつ不自然でないやり方があっただろうに。
上にも書いたからこれ以上は繰り返さないが、事件の解決シーンが「つじつまあわせ」に
終始し、普通の本格ミステリーなら「ワトソン役が得意げに講釈して恥かく」レベルの珍真相。



544 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 22:30:24 ID:hmzM9qEk
>>538
たとえば有吉佐和子の「悪女について」(1978年)。
手元にあったんで、パッとこれが思いついたw
あっ、俺535,536じゃないからね。

545 :名無しのオプ:2006/08/15(火) 22:59:13 ID:ZoEhLRnO
このスレすぐ荒れるな……

546 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 01:18:47 ID:Zqe8GmUY
大山氏の「仮面幻双曲」が不当に評価されているので一言。
ネタを割ってしまうことになるので詳しくは言えませんが、
この作品のキモは双子という設定を明かしておいて
いかに読者をあっと言わせるかにあります。
すべてがその一事ために構成されているのであって、
それ以外の部分の計画の危うさに対する批判は、
「本格ミステリ」における形式美を理解していないことに起因します。
これを認めないのであれば、横溝正史の「獄門島」「犬神家の人々」といった
名作も、リアリティがない、計画が杜撰だという理由で凡作になってしまいます。

547 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 01:25:56 ID:Zqe8GmUY
誤解を恐れずに言えば、ある種のリアリティを放棄してこそ、
「本格ミステリ」は成り立っているのです。
すべてを厳密かつ科学的に正しく推理小説を書けば、
かつて流布したような社会派推理小説ばかりになってしまいます。
(いわゆる社会派を貶めているわけではありません)
大山氏の小説のタイトルをよく思い出してください。
「仮面幻双曲」。もちろん「幻双」とは「幻想」「双子」のことです。
たしかに作中の犯人の計画には危うさがありますが、
実に幻想的かつ壮大なトリックに、
私は大山氏の確信犯的なチャレンジ精神をみたいのです。

548 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 01:43:50 ID:RiPCKCqN
まあ、大山は前作の「アルファベットパズラーズ」も賛否両論だったし

549 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 08:39:26 ID:Lp72zU0+
>>535

>>536
は早く山のような例だしてね


550 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 12:17:20 ID:4mNmt/Jg
何か良く判らない流れだが、通常に戻します。

吉村昭「破獄」(新潮文庫)
先般逝去されたとのことで、積読状態にあった本書を、もっぱらミステリ的な
観点から読みました。
・・・やはり力量ある作家の著名作は迫力が違う。脱獄の名人である主人公と、
それを阻止せんとする看守たちの、あの手この手の心理戦、裏の裏を掻いた
脱獄テクニックの数々、そして、サイドストーリーとしての、日本の戦前から
終戦直後までの社会・世相の動きなども面白く、非常に堪能できました。
最後に明かされる、「数メートルもある天井の窓からの脱獄トリック」は、
バカバカしいですが、確かR・エイディーと森英俊が編纂した海外の密室物
アンソロジーの短編に、同じ手口が出てきますね。そちらでは「バカ」の
一言ですが、本作では「凄い」と思わせるのは何故だろうか。

551 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 16:19:37 ID:KSaWYj5p
『金閣寺の惨劇』 吉村達也
『銀閣寺の惨劇』 吉村達也

二冊読み終えたときに、初めて第二の真相が
浮かび上がる<<双方向多重構造>>ミステリー!

との事なのですが、作者の自作解説を読んでも
正直よく解らなかった。ちなみに金→銀と読んだ。
なので一番の目玉をスルー。

金の方はなぜ死体は金閣寺で金色に塗られていたか?と言う謎がメイン。
これに対する回答はメル欄両方に効果があって好感触。面白かった。
銀の方は密室物。悪くはないが長編を引っ張るほどではないように思う。(ちょっとくだらん)

金銀ともに核となるアイデアがあり、それ自体はよいと思うが
それを金閣寺だ、家族の絆だ、日本人論だ、何だかんだと薄めて長編にしたような感じが残念。
登場人物の属性をありがちなものにしての短編なら
中々に鋭いものに仕上がりそうなアイデアだと思うんだけどなぁ。(特に金)

552 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 18:58:53 ID:d1J6C7BL
>>546-547
大体同意。
やだそのチャレンジ精神を支える為に、細かな瑕疵に引っ掛かりを感じる読者に対して
隙を見せないような作品作りをこれからはしなければいけないだろうね。
あのレベルの長さで突っ込まれる所があれだけあるのは、これから書いてくに辺り大きな課題だと思う。

553 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 18:59:57 ID:d1J6C7BL
やだ→ただ
でした。

554 :名無しのオプ:2006/08/16(水) 19:33:35 ID:w9dOECpK
>>552
そうそう、そういうことだよね。
そのへんの詰めを端から放棄してしまっているように見えるのは
作風とか目指す方向性云々以前に、手抜き・努力不足と取られても仕方がないと思うよ。

555 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 01:50:57 ID:J3NaL8+1
>>554
このスレでよく【 】で点数付けてる人、
多分同一人物だと思うけど、正直この人の採点は甘い、と日ごろ思ってた。
その人が【5点】をつけた「仮面幻想曲」というのは一体・・・ (´-ω-`)
さらに【3点】だという「監獄島」って・・・!? ((((゚Д゚ ;)))ガクブル


556 :535:2006/08/17(木) 02:46:06 ID:m5w4gdAg
>>549
別に自分は山のように前例があるとまでは言ってない
ただ軽々しく誰誰のパクリみたいな発言をするのはどうかと思うだけ
何かよほど悔しかったみたいですまんかったね

557 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 09:11:57 ID:sFbhFRCo
>>535
>>556
悔し紛れの皮肉はいいから、>この程度のアイディア
を他の作品で挙げてみろって。
だいたい、>軽々しく誰誰のパクリみたいな発言をするのはどうかと思うだけ
ってお前、読んで発言してんの?
どこらへんがパクリぽいかさえわからないんだろ?

ま、必死に「読んだ」書いてくるんだろうけどな

558 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 10:03:16 ID:AW6Y7RwC
まあもちつけ
パクりかどうかは知らんが形式が全く同じなのは確かだ。
終了

559 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 10:31:31 ID:mL0uK5cF
あんまり粘着すると逆にそっちが阿呆だと思われるぞ。
尻尾巻いて逃走したんだろうから、それで満足しとけよ

560 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 10:49:51 ID:f1nCpF2E
ちょっと待て。

>いろんな人の証言や、ある個人の語りが延々と綴られていき、ある事件の犯人と背景が浮かび上がっていく。
>まず、この手法は恩田がすでに使っていて二番煎じもいいとこ。

粘着している人は、貫井作品が恩田作品のパクりだ、と主張したいの?
上記のような手法は恩田の創造したものだということ? 正気か?

561 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 11:19:45 ID:AW6Y7RwC
そんな煽るなって
恩田の創造なんてそんなこと書いてないし、恩田の二番煎じというのとは意味が違うだろ。
終了

562 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 11:20:44 ID:XXhOT0HS
複数証言構成を語るならまず「藪の中」が出てこないと。

563 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 11:26:19 ID:IQ7C39AX
>>554
大山は新・本格推理での採用作でも細部の詰めがメチャクチャだった。
論理的な謎解き部分はしっかりしていたから選者の受けは良かったんだけど、
よくも悪くもその頃とあんまりかわってない。

564 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 11:34:12 ID:XXhOT0HS
>>563
いろんな新人賞の選評で選者がよく指摘する
「苦手な部分はスルーして得意な(書きたい)ことだけ書いてる」典型かと。
もちろんそのぶん、いいところはいいんだけどね。

565 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 11:37:12 ID:f1nCpF2E
>>561
恩田が好んで使う複数証言構成スタイルに貫井もチャレンジした、
というだけのことを、「恩田の二番煎じ」と書いたら、それこそ
意味が違ってくるだろ。

同じスタイルの作品として両者の巧拙を比較すれば、それで済む話。

>>562
書かなかったのにw

566 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 11:55:32 ID:sFbhFRCo
>>565
ハイハイ
チャレンジ、チャレンジ♪

567 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 12:02:03 ID:AW6Y7RwC
>>565
俺に突っかかってくんなよ
チャレンジにはワロタ

568 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 12:51:48 ID:017E/Bqp
     _  ∩
    ( ゚∀゚)彡 チャレンジ!チャレンジ!
    (  ⊂彡
     |┬┬|
     し ̄J


569 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 21:27:30 ID:Gnp1H5Q/
読後感荒らしを恐れないで、読んだ本をどんどん報告
     _  ∩
    ( ゚∀゚)彡 チャレンジ!チャレンジ!
    (  ⊂彡
     |┬┬|
     し ̄J


570 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 23:07:16 ID:HWgClmK6
チャンピオン恩田VSチャレンジャー貫井

571 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 23:08:33 ID:HWgClmK6
二番煎じで貫井の負け

572 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 23:13:27 ID:f1nCpF2E
なんだなんだ、このスレは白痴の集団かw

あるスタイルで作品を書くことを試みる、という意味で「チャレンジ」と
いう言葉を使ったのだが、なんで恩田にチャレンジしていることになって
いるんだw

573 :名無しのオプ:2006/08/17(木) 23:51:31 ID:wztlXv1K
投げっぱなしの恩田と違って貫井はちゃんとまとめてるので貫井の勝ち

574 :名無しのオプ:2006/08/18(金) 00:56:30 ID:jOvpOKeY
古処誠二『未完成』(講談社ノベルス)【7.5点】

東シナ海の薩南諸島に浮かぶ過疎の島・伊栗島。
ここには島民のほか40人ほどの航空自衛隊員が駐屯していた。
射撃訓練最中に起こった小銃紛失事件。
さらに島民が目撃したという不審人物。この島で一体何が起こったのか。
調査班朝香・野上コンビの本格ミステリー第二作。

「講談社ノベルス」「メフィスト賞作家」「本格」という縛りと、
作者の書きたかった「テーマ」とが絶妙のバランスで成立してる。
事件の動機もあの島ならではの説得力を持つ。ただ事件検証の場面で
図が挿入されていればより分かりやすかったと思う。
ただ、この後で作者が「推理小説」から離れていったのもうなづける・・・

575 :名無しのオプ:2006/08/18(金) 01:11:27 ID:/FsB56n+
>>574
行数稼ぎのあらすじはどうでもいいよ。

576 :名無しのオプ:2006/08/18(金) 08:43:10 ID:LnW/M0aH
>>572
>>575
ハイハイあんたらは偉いよ
人の文句ばっかり言ってる奴は消えてくれ

577 :名無しのオプ:2006/08/18(金) 10:28:14 ID:HP1CYQOR
古処誠二って推理小説書かなくなっちゃったの?
『少年たちの密室』とか、推理小説じゃないけど『ルール』とか面白かったのに(´・ω・`)

578 :名無しのオプ:2006/08/18(金) 10:38:00 ID:aGM0Ypm4
>>577
もうほとんど書いてないね

579 :名無しのオプ:2006/08/19(土) 23:26:19 ID:bXS9R1Xh
「遮断」はミステリーっぽいところがあるけど、
あれ読んで古処はミステリーを離れて正解だと思った。

580 :名無しのオプ:2006/08/20(日) 00:11:59 ID:YZ7Tugcc
『99%の誘拐』 岡嶋二人

「この文庫がすごい!2005年版」の
ミステリ&エンタメ編で1位になった1988年の作品。

まず手記という形で過去の誘拐。
そして過去の誘拐を受けての現在の誘拐、こちらは倒叙。

過去の誘拐の目的と身代金の受け渡しが凄い。
これを中盤で(おぼろげながらではあるが)明かしてしまうのは本当勿体無く感じた。
登場人物が中々に魅力的・軽快な文章・早い展開で
自分にしては凄い速度で読めてしまった。面白かったです。

読み終わってみて
ミステリと言うよりエンタメの部分で
1位に輝いたんだろうなぁ。と変に納得してしまった。

581 :名無しのオプ:2006/08/20(日) 00:37:33 ID:YZ7Tugcc
『思いがけないアンコール』 斎藤肇

真相の一つは見え見えなんですね。ほぼ最初から。
だがその真相に一つ重ねてくる事で驚きを生み出してる。
一つ目の見え見えの真相も解明への端緒は面白く、解決編は大満足の出来。
メインアイデアは2000年に出されたF氏の本とほぼ同じアイデアだと思うんだが
軽快明快でこっちの方が俺は好きかな。こっちの方がばれやすいけどね。
動機周りも良いと思う。

さて『エンドマーク』に引き続き『アンコール』も面白かったので
最後の『エピローグ』に行ってみるか。これだけ文庫化されてないんだよなぁ。

582 :名無しのオプ:2006/08/20(日) 04:09:56 ID:ZbH6+Q/h
道尾秀介『骸の爪』(幻冬舎)【7.5点】

小説家道尾秀介は、取材で滋賀県の仏所を訪問する。
その夜、かれは闇に笑う千手観音や白霧の中で血を流す仏像を目撃。
ちらつく二十年前のある事件。姿を消してゆく仏師たち。真備シリーズの第二弾。

第一作『背の目』の冗長な薀蓄が刈り込まれ、超常現象もミステリーとして
決着をつけている。仏所や仏師たちの日常生活の中に伏線を上手く張っており、
「本格度」は高い。ただ、最後のほうでまとめて大小の謎を解くため解決編が
長くなりすぎている。犯人像を最後まで絞り込ませないためだろうが、小さい謎は
途中で解いておいてよかったのでは。ただ、第一の犯行の後始末はいくらなんでも
でもちょっと無理なような気が。そもそも(メール)?
若いわりに文章の暗めの雰囲気もよく、今後も期待大。

583 :名無しのオプ:2006/08/20(日) 04:17:50 ID:HMgcr0al
『BG、あるいは死せるカイニス』 石持浅海

西澤っぽくしたのかも知れんが
設定の綻びが多いよ・・・ 。

584 :名無しのオプ:2006/08/20(日) 09:06:09 ID:rlR7n7HK
古処誠二『少年たちの密室』
読んだ気になっていたがここに上がって読んでいないことに
気がつき読んでみた。一気読みさせる展開とうまい伏線の張り方、
良い作品でした。この人がミステリーから離れるのは残念ですね。

585 :名無しのオプ:2006/08/22(火) 16:11:59 ID:g/D1iCyq
横溝正史『人面瘡』(角川文庫)【7.5点】

短篇集。
おどろおどろしい短篇集。
科学的に細かい穴はあるが、なかなかレベルの高い短篇がそろっている。


586 :名無しのオプ:2006/08/22(火) 18:23:54 ID:ZOXtqLNb
『出口のない部屋』 岸田るり子

ああ・・・なんてわかりやすいトリックなんだ。
半分読んだ時点でわかるようにしないでほしい。

587 :名無しのオプ:2006/08/23(水) 20:12:09 ID:6Z4AiySb
小野不由美『黒祀の島』(祥伝社文庫)【9点】

失踪した葛木志保を探し、主人公式部は九州の夜叉島に訪れる。
異端の宗教を信奉する島民たち。風変わりな儀式。
嵐の夜に発見された、女性の凄惨な逆磔全裸死体。

再読だがおもしろく読んだ。とくに大胆かつ周到な伏線の張り方に
あらためて感心した。おどろおどろしい雰囲気も抜群で、
しかもこれだけのページ数で圧倒的な読後感を得られた。
実は別の真相もあるらしいが、作中の解決でも自分には満足。

588 :名無しのオプ:2006/08/28(月) 00:41:06 ID:mgJyQNwa
加賀美雅之『風果つる館の殺人』(光文社カッパノベルス)【5.5点】

婚約者メアリーの育った、北アイルランドの通称「風果つる館」に
訪れたパットとメアリーは、莫大な遺産相続問題に巻き込まれる。

庭園迷路での密室殺人、意表をついた遺言状の内容など、
冒頭の「つかみ」は中々の出来(あの4Pは失笑だが)。
問題なのは、事件の経過と真相。つまり全体の9割。
どうしてこの作者はいちいちすべてをその場で説明するんだろう?
読みにくいことおびただしい。

しかも真相は「なんだこりゃ」な出来。
複数の密室事件のうち、ひとつも感心できないのは痛い。
(ラストに切れがあれば、それまでの退屈な文章も目をつぶれるのに)
努力は認めるが、作者と登場人物だけが空回りしてる印象。


589 :名無しのオプ:2006/08/28(月) 18:16:47 ID:eEl126Zy
報告がだぶる場合、先にけなしてあると誉めにくいね
浅く見られそうで怖くて夜も眠れない

590 :名無しのオプ:2006/08/28(月) 18:51:09 ID:k9Ya0Xq/
>>589
批判するのは結構簡単だよ。本当に難しいのは「ちゃんと」褒めること。
自分が良いと思ったらそれをストレートに表現した方が良い

591 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/08/28(月) 21:57:08 ID:OsE8nN5P
石川達三「生きている兵隊」(伏字復元版)を読んだ。
戦争冒険小説と読めなくもない作だが、戦後60年以上、
夜っぴいて「サクラ大戦」や「銀河英雄伝説」を見ているミスヲタに突き付けて
読ませたい書である。
ただし、医学士である近藤一等兵、宗教家である片山従軍僧ら登場人物が
思索的に過ぎる感はある。
インテリであり本来は最もヒューマンな存在であるべき彼らさえも、
狂気の殺戮へと駆り立ててゆく「戦争」という状況、
この点をもっと淡々と綴っていった方が、より真に迫るものがあったかに思う。

592 :名無しのオプ:2006/08/29(火) 01:51:15 ID:D4Gk77Zj
>>590
「監獄島」は褒めるところひとつも見当たらなかったがなあ。
「風果つる館の殺人」も読んでる途中だがなかなか進まない (´・ω・`)

593 :名無しのオプ:2006/08/29(火) 06:28:44 ID:Q9wy+ANE
>>592
自分は犯人に驚いたがw
まあ(メール欄)というのが念頭にあったからかも知れんが

594 :名無しのオプ:2006/08/30(水) 01:03:46 ID:F1BiT0RJ
>>593
なんか(メール)を妙に強調してたから、ああそういうトリック仕掛けてるなと
自分は想像ついてしまった。今回の『風〜』もチョコチョコと小技が仕込んであるが、
まああれはたいして本筋と関係ないしね・・

>>592
誰かが「監獄気分は読者のほうだ、懲役2500ページ」とか言ってたが、なるほどと思った。

595 :名無しのオプ:2006/08/30(水) 01:11:20 ID:F1BiT0RJ
今野敏『蓬莱』(講談社文庫)【8点】

小規模ゲーム制作会社社長野瀬は、ある日ヤクザに脅迫される。
新作スーファミソフト『蓬莱』の発売を中止せよ、というのだが、
翌日プログラマーの一人が事故死。『蓬莱』の秘密とは?

去年の『隠蔽捜査』により吉川英治文学新人賞をとった作者だが、
15年くらい前にプチブレイクした本作も面白い。
とくに作中のゲーム『蓬莱』(シムシティやポピュラス風味)は
やってみたいと思わせる。やや軽めだが、直前に読んだのが加賀美雅之
だったので、妙に楽しく読めて、評価も高くなった。

596 :どくごかんっ!:2006/08/31(木) 18:29:34 ID:wKTMnHEO
「推理小説」秦建日子(河出書房新社)

「中二病殺人事件」改題。間違うかたなきうんこ。
読んで損した5時間前。
ふた昔前の通俗ノベルスみたいな出だしに不安は感じていたのだが。
こんなんでも作者が脚本家なら即ドラマ化してもらえんだからいいよね。
まともに書けないもんだからメタ気取ってやがるだけ。
ペッて感じでした。

597 :どくごかんっ!:2006/08/31(木) 22:49:16 ID:wKTMnHEO
「津軽海峡+−の交叉」深谷忠記(講談社)

某スレからのセレクト。
深谷・辻・中町のトラミスは割りといいんじゃないかという
根拠のない偏見がある。
本書のアリバイトリックはおよそ実用性のないものだけど、
今まで読んだことなかったし面白いと思った。
しかし主役カップルのキャラクターはラノベよか酷いね。

598 :名無しのオプ:2006/09/01(金) 04:03:31 ID:PFvVvFzt
『中空』 鳥飼否宇

誘導が下手糞すぎる。
あからさまだから寧ろそれが騙しかなと思ったらそのまんま。

599 :名無しのオプ:2006/09/01(金) 05:58:18 ID:Io1F1+Db
>596
駄目なのか…買っちゃったorz

600 :名無しのオブ:2006/09/01(金) 23:21:10 ID:4MnPNtQy
「翼ある闇-メルカトル鮎最後の事件-」麻耶雄嵩(講談社)

タイトルになってる割にはメルカトルさんの登場が遅くて・・・。
結末はまあ、驚きました。木更津はホントに名探偵なのか?
メルカトルの本名が出たところでピンと来ました。(メ欄?)

601 :名無しのオプ:2006/09/01(金) 23:42:00 ID:nkO7goxE
東野圭吾「レイクサイド」(文庫本)

最初考えてたのと、違う方向に話が展開していったが、おもしろかった。
やっぱり、東野の文章はサクサク読める。しかもこれは300pないから尚更。
でも終わり方が微妙。次めくったら解説だったから驚いた。


602 :600:2006/09/01(金) 23:56:26 ID:4MnPNtQy
訂正
この書き方だと「真相まで見抜いたように見える」と覗き見た母に言われたので、
ピンと来たのは、真相ではなく2人の関係だけです。

603 :名無しのオプ:2006/09/02(土) 08:46:44 ID:7e2iGID2
『天啓の殺意』 中町信

やられた。やられすぎた。
模倣と空白も読んだけど、あの年代にこんなクオリティのものを
発表していたとは驚き桃の木山椒の木。
もっと評価されていい作家だ。

604 :名無しのオプ:2006/09/02(土) 18:04:17 ID:/OKKcGwh
関田涙『蜜の森の凍える女神』(講談社ノベルス)【6点】

女子高生探偵ヴィッキーとその弟誠の物語。
五月の別荘地に季節はずれの大雪、そこに飛び込んできた大学生たち。
そしてその晩、ある事件が・・・・ 

メフィスト賞受賞作のわりにはごく普通の本格推理。キャラの描写も
それほど鼻につかず、気取った漢字表記や単語選択以外文章もふつう。
大きなマイナスがない代わりに、とくにセールスポイントもない標準作。
過去の女画家の逸話をもう少し本編にからめてもよかったのでは。

605 :名無しのオプ:2006/09/02(土) 20:09:02 ID:fqzgftfb
http://astore.amazon.co.jp/sale0-22/
激安セール?

606 :名無しのオプ:2006/09/03(日) 02:05:52 ID:GYVrBJIe
貫井徳郎 『被害者は誰?』 講談社文庫

短編集。100頁x3+30頁といった構成。
挿絵もあるし、最近の文庫と言うことで文字も大きい。
内容も軽快なのですぐに読めてしまうことだろう。

表題作と「探偵は誰?」が面白かった。
先例はあるであろう手法を組み合わせて並べ替えて
焦点をずらして騙しにくるのは見事。(騙されるかどうかは別にして)

横柄な探偵役も楽しいので、これくらいの分量でもう1冊出てほしいな。
軽いのが読みたいときにおすすめ。

607 :名無しのオプ:2006/09/03(日) 18:33:02 ID:UskJhlYD
日本推理作家協会編『密室+アリバイ=真犯人』(講談社文庫)【7.5点】

おなじみのアンソロジー。「粒ぞろい」とはちょっと言えないが、
どれも工夫があってそこそこ楽しめる。とくに印象に残ったのは、
今邑彩「遠い窓」・小林泰三「獣の記憶」・野沢尚「独占インタビュー」

とくに野沢の短篇は最近の某事件を髣髴とさせておもしろかった。
短篇とは思えない密度の濃さで二重丸。

608 :名無しのオプ:2006/09/03(日) 21:31:46 ID:WHd5h9ca
「オレンジの季節」鯨統一郎

いやひどい。
何が驚天動地だ。
何の伏線もなく、こんなオチです言われても呆れるしかない。
こんなのがアリだったらそれこそ何でもアリになる。
鯨は二度と読まない。

609 :名無しのオプ:2006/09/03(日) 21:55:30 ID:g4Q6rAcL
>>608
( ゚∀゚)人(゚∀゚ )ナカマー!

610 :名無しのオプ:2006/09/04(月) 07:14:47 ID:hZnIuRR0
西澤保彦『複製症候群』(講談社文庫)【8点】

空から降ってきた「ストロー」により、
擬似クローズドサークルに閉じ込められた高校生たちの顛末。
「ストロー」は触れたもののコピーを作り出す未知の物体だった・・・

例によって作中ロジックの中できれいに閉じる本格ミステリ。
ゲラゲラ笑いながら読める前半だが、後半は暗めかつ重い展開。
軽めの文章だが、扱われるテーマにはいろいろ考えされられた。

611 :どくごかんっ!:2006/09/04(月) 12:48:55 ID:SUYDX2Oz
「臨場」横山秀夫(光文社)

検視官を探偵役にした連作短編集。
と言っても主役は各話毎にいて、
探偵はあくまで解明時等に少し出るだけ。
だから飽きずに一息に読める。

本格味も各話毎に異なり平均値は低い。
ただ、それはあくまでも添え物的要素であり、
やや臭い浪速節等の情緒的表現が眼目のよう。
そう言った意味では「声」「十七年蝉」が代表作か。
本格味では「鉢植えの女」。

612 :名無しのオプ:2006/09/04(月) 15:21:50 ID:6aBYz4Yl
我孫子武丸「殺戮にいたる病」

グロ描写も言われるほどすごくはなく、母親の行動にも「ふーん」だったが
最後はやっぱり「えーーー!!うっそーーん!!」
でも樋口と被害者妹はその後どうなったの??
もにょ感残る。

次は文字グロの綾辻殺人鬼いってみよー。
(貴志祐介の「天使の囀り」も全然平気だった)

613 :どくごかんっ!:2006/09/05(火) 18:18:44 ID:OMVu6m3y
「天使のナイフ」薬丸岳(講談社)

後半に差し掛かるまではどうも地味で面白味に欠けると思っていたが
だんだんと謎や新事実が浮かび上がってきてのめり込めた。
終盤畳み掛けるように露になっていく真相もフェアではないものの
意外で堪能した。

ただ、描写される犯人像と一部犯行が結びつかないと感じられた。
佳作であることは間違いないが、
(13階段と並んで)これが近年の双壁と言われることに
乱歩賞の不作振りが窺われる。

614 :名無しのオプ:2006/09/06(水) 04:02:40 ID:n8uECAB5
西澤保彦 『死者は黄泉が得る』

カタカナの登場人物に慣れないとか
殺人事件のパートの方は意外に地味だとか
せっかくのSFパートが少なすぎるだとか
タイトルがすっきりしないだとか
最後の一行がちょっと難解すぎるだとか
色々不満はありますが
クロスオーヴァーからの怒涛の解決編がよいので全部許せる。

大おすすめ。

615 :名無しのオプ:2006/09/07(木) 09:42:10 ID:bydnNfUT
>>613
「双壁」と書いてるところに、近年の漢字力低下が窺われる。
(ま、故意にやってるんだろうけど・・)

616 :名無しのオプ:2006/09/07(木) 19:06:40 ID:KdFgDTeF
普段から「そうかべ」と読んでいた公算が大

617 :名無しのオプ:2006/09/07(木) 19:14:01 ID:puBJGhvf
>>616
完壁にそれだな。

618 :どくごかんっ!:2006/09/08(金) 01:36:51 ID:BUVV/jUJ
>>615
そうへき で変換したらあれが出てきたのですが、
璧が正しいのですね。
ご指摘感謝します。

619 :名無しのオプ:2006/09/08(金) 01:59:59 ID:o+CZV1i4
>>618
「そうへき」で変換したらふつう出てこないと思うけど・・・?

620 :名無しのオプ:2006/09/08(金) 02:28:27 ID:XfebENw7
誤字くらい別にいいじゃないの。

621 :名無しのオプ:2006/09/08(金) 19:28:18 ID:lwykuApr
双璧を双壁と書くやつに不作云々語られてはさすがに乱歩賞が不憫だと思う。

622 :名無しのオプ:2006/09/09(土) 00:11:33 ID:JPl0GXwZ
能力のない者ほど細部にこだわると言ったのは誰だったっけ

623 :名無しのオプ:2006/09/09(土) 00:38:51 ID:8KDfVjzD
誰よ?

624 :名無しのオプ:2006/09/09(土) 04:21:05 ID:qDPF+eEb
鯨統一郎「オレンジの季節」
他のスレでwつきで話題になっていたのでいっちょ読んでみた。
( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \ /  \
こりゃたしかにテラクダラナスw
所々に挿入される風俗ネタが微妙に古くて笑ってしまった。

625 :名無しのオプ:2006/09/09(土) 08:29:34 ID:i9vymHow
加納朋子「ななつのこ」

個人的に日常の謎系のミステリはネタが予想の範囲内か
あまり興味が出ないかで好きではないだけれど、これは中々面白かった。
若干手堅くつまらない印象を覚えたものの、女性らしい伸びやかな雰囲気は
下手に男性的な文章を書く女流作家の文学よりよほど文学らしく好感がもてた。
最後のオチは出版当時ならまだしも、同様の路線のトリックが散見する現在では
色褪せてしまっているのが残念だ。それでなくとも文庫の解説は持ち上げ過ぎている気がした。


626 :名無しのオプ:2006/09/14(木) 18:08:36 ID:nq1MK+cn
島田荘司『光る鶴』(光文社文庫)【7.5点】

@「光る鶴」A「吉敷竹史十八の肖像」B「電車最中」の中篇集。

秋吉事件の題材を上手く織り込んだ@、証拠物件探しだけで読ませる
書き下ろしのBなど、ここ数年の作者の安定振りをうかがわせる。
Bは『灰の迷宮』を事前に読んでおくといっそう楽しめる。
Aは、まあ、ファン向けのボーナストラック短篇。

627 :名無しのオプ:2006/09/14(木) 21:54:28 ID:9xV0O0IX
垣根涼介「ワイルドソウル」

仇を拉致するところまでは滅茶苦茶面白かった。
それ以降は一気にテンション下がるし、もう一捻り必要だと思った。

628 :名無しのオプ:2006/09/14(木) 22:48:39 ID:uaM/RW4h
浅田次郎「鉄道員」を読んだ。
映画にもなり直木賞も取った作品なので期待して望んだが、びっくりだ。
普通の本のエピローグにも満たないほどの短編だった。
古本屋で立ち読みしてもすぐ読める。
お話的には良いのだが、読み物としては不満。

629 :名無しのオプ:2006/09/15(金) 15:57:33 ID:DAXpmDbm
石持浅海「顔のない敵」(光文社カッパノベルス)

先ず「対人地雷」をテーマに本格ミステリを構築したことそのものに感心します。
凄い発想の閃き。
でも「対人地雷」がミステリ成立の上で絶対不可欠となり、かつ傑作となったのは、
巻頭の「地雷原突破」だけでは?「地雷を踏まないためには、或いは、踏ませるため
には?」の論理展開は「本格」そのもの。
残りの作品は、対人地雷を題材にしたアイディアの秀逸さに目を眩まされて「凄い」と
思っているだけの作品が多いと思うのですが如何。特に「銃声でなく、音楽を」なんて、
別に地雷と結び付けなくても成立する話だし、「トラバサミ」の凶器の仕掛け場所を
巡る推理も、「醜悪=×××=○○○」で一発正解なんて安易過ぎる。
それと、舞台が日本、カンボジア、ヨーロッパ・・・と、世界を飛び回っているのに、
みんな同じ所のようにしか思えないのもなあ。
表題作と「未来へ踏み出す足」の安易なヒューマニズムについても、まあ短編だし、
枚数制限とかあるのだろうが、「対人地雷」について、あれだけ一席ブッたのなら、
ドロドロになろうが、とことん追求してもらいたいところ。
ボーナス版「暗い箱の中で」は、まあアマチュアのデビューに相応しい、初々しい
作品。それだけ。

630 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 01:03:28 ID:29jIv9lc
中西智明「消失!」

登場人物のページから何かあるなってのはわかったが
正直メ欄1よりメ欄2にびっくり。
期待していた死体消失のトリックは、たいしたことなかったので残念。

631 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 01:19:19 ID:YCS5R4bm
佐々木丸美 「崖の館」

厳寒の土地に立つ館の雰囲気はいい。事件を通じて主人公が成長していくのもいい。
しかしいかんせん登場人物が子供っぽすぎて、感情移入しにくかった。せんべい一枚を
奪い合ってけんかするのはやめてくれ。
ミステリ部分もいまひとつ。評判良かったんで期待しすぎたのかも。



632 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 03:05:18 ID:sLfIIFJL
>>630
メル欄1はメル欄2に気づかせないための一種の捨てトリックですぜ

633 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 03:31:32 ID:YAH059XR
乙一『GOTH』(角川文庫、2分冊)【8.5点】

高校生の「僕」とクラスメート森野を主人公とする連作集。
「本格ミステリ大賞」とったんでその心積もりで警戒して読んだんだが、
読んでいる内に物語に没入して何度も騙された。
しかし淡々と気がめいる描写をする作者だなー
物語としてはおもしろいけど何度か「いやーな気持ち」になった。
個人的な趣味なんだけど、その分マイナス0.5点。

634 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 09:17:32 ID:WGBcEg/h
>>629
オレも読みますた
推理が安易杉だよね
表題とカンボジアの話以外はちょっとなぁ・・・

635 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/09/16(土) 10:47:20 ID:/TZZfxh1
半藤一利「昭和史」を読んだ。
中国で北伐が開始された1926年(28年の満州某重大事件への契機)から
太平洋戦争終戦の1945年に到る昭和前期の約20年を語り切った作である。
ベストセラーになったが、ミスヲタには無縁な書という感もあったのではないか。
さにあらず、この日本にとっては「戦争の時代」とも称せる時代は、
「歴史ミステリのネタの宝庫の時代」でもあったのだとわかる。
前記した満州某重大事件(張作霖爆殺事件)に始まり、満州事変(柳条湖事件)、
五・一五事件、ニ・ニ六事件、日中戦争開戦、南京虐殺…そして終戦工作に到るまで
著名な歴史的事件も一皮剥けば「ミステリの塊」なのである。
これを資料渉猟のうえ、歴史探偵半藤一利(東大文学部卒・元文春取締役)が
歴史観も交えて昭和初期のミステリを斬りまくるといった感がある。
読み捨て相当なミステリを読み耽ったひょろひょろとしたミスヲタ連中がキャンパスに
現れて来る時期となったが、このような輩に対して突き付けて読ませたいのが本書である。
「心して読め!」と。
願わくば、弛緩したミスヲタにとって本書が精神的黒船たらんことを願う。

636 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 12:47:57 ID:23jaXX29
>>629
なんか対人地雷を扱ったことでパイオニア的な賞賛を受けているけど
しょっぱなの短編以外は褒められた出来じゃないよなぁ。
テーマを使ったもん勝ちっていう感じが透けて見えてあまりよい気分ではなかった。
つか警察に突き出さないとかあり得ん。

637 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 16:01:49 ID:N0gCDnAC
藤岡真と漂泊旦那は絶賛してたな。買おうかやめようか……>顔のない敵

638 :名無しのオプ:2006/09/16(土) 21:02:16 ID:VG9wKjax
>>637
そのふたりじゃ、好みが偏りすぎていないか?
それに、プロ作家と素人を同列に並べるのも変な気がする。

639 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 03:22:45 ID:0A9Fv2eP
『解体諸因』 西澤保彦  講談社文庫

 すべての謎は死体から始まった
 6つの箱に分けられた男。7つの首が順繰りにすげ替えられた連続殺人。
 エレベーターで16秒間に解体されたOL。34個に切り刻まれた主婦。
 トリックのかぎりを尽くした9つのバラバラ殺人事件に
 ニューヒーロー・匠千暁(たくみちあき)が挑む傑作短編集。
 新本格推理に大きな衝撃を与えた西澤ミステリー、待望の文庫化第1弾。


1位 解体出途 1番ホワイダニットが美しいと感じた。
2位 解体順路 無理矢理に連作に持っていく豪腕が微笑ましい。

長すぎるきらいはあるものの
解説も解体をキーワードに書かれていてよかった。
強く印象に残る1冊。

これでデビューして、年内には『七回死んだ男』を出したんですね。
当時は凄い騒がれようだったんだろうなぁ。

640 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 13:43:15 ID:wodngtjr
>>639
>当時は凄い騒がれようだったんだろうなぁ。
いや、意外とそんなこともなかった。「七回〜」も推協賞の候補作になったくらいで
玄人受けはしていたが、意外に一般ファンには浸透しなかったようだ。
(このミスでも25位)
何せ同時期に講談社ノベルスで京極やちょっと後に森が出だした頃だったしね。

641 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 16:19:09 ID:DBS+VRMR
綾辻行人『どんどん橋、落ちた』(講談社文庫)【7点】

犯人当て等をテーマにした中短篇集。
ほとんどがメフィストとかで読んでオチを覚えていたので、
今回は伏線を確認しながら再読。やはりオチが分かってると
それほどおもしろくない。初読のときは冒頭2編はびっくりしたなあ。

「フェラーリは見ていた」でU山さんの酔っ払い振りをみんなが
心配している描写が今思うと・・・・゚・(ノД`)・゚・。

642 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 21:00:49 ID:zlJ0lsyA
山田悠介『リアル鬼ごっこ』【9点】
王様が居て、佐藤が多いからゲーム感覚で
佐藤を殺しまくろうと王様の思いつきで恐怖のリアル鬼ごっこが始まるって感じの作品。
文章は割りとデビュー作にしては読みやすく一〜二時間で読み終わってしまうような作品。
ストーリーはオリジナリティが溢れていて独特な文章は山田語として評価されている。
らすとのシーンは流石のわたしでもないて仕舞うほど感動的に思えた。
主人公の翼の活躍は今後わたしが忘れることは多分無いだろう。
切ないらすとだったなで−1点。(もし山田先生が見てたら本当にごめんなさいm(__)m)

643 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 21:06:03 ID:Sb7X02kW
ハイハイ

644 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 22:41:14 ID:t0OaIOU0
はいはいやまだやまだ

645 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 22:43:26 ID:yHVa7FOr
>>642
釣りか?


646 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 23:10:30 ID:6JinCduK
釣りでしょ。。。

647 :名無しのオプ:2006/09/17(日) 23:14:16 ID:Eac3A5SA
松方弘樹、カジキを釣るみたいな感じ

648 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 01:13:52 ID:W6VcB2Qr
いや、>>642はけっこう遠まわしにバカにしてる。

649 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 10:05:09 ID:YUN5BKk5
双璧……
うーん、やっぱこれしか変換できん。
一体全体、何というワープロソフトだと”双壁”と変換されるのだろうか?
よく玉石混淆を玉石混合とする誤りはよく見かけるんだけど、それとは違うようだ。

650 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 10:50:23 ID:nAg/jm2f
>>640
あぁ、その2人もその時期ですか。

651 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 15:06:38 ID:u1D5v0Nm
>>649
その人が「そうへき」を「そうかべ」って読んでたんじゃないの?


652 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 15:44:47 ID:edvo9Ecw
字が小さくてよう見えんのだが 玉と土の違い?

653 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 21:03:35 ID:r85nWyhc
そう。完璧と同じ。

654 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 21:56:47 ID:edvo9Ecw
玉と土って、同じものだと思ってた。
土のほうが略しているものとばかり。

655 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 22:59:52 ID:hGwSO0rH
不夜城、白夜行を読みました。
どちらも力作で素晴らしいのですが、どうもテンションが急降下。
元気がなくなってきたのが、自分でも分かります。
心あたたまるとかみなぎるパワーが沸いてくるような作品ないかな?
知っていたら紹介してください。

656 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 23:24:24 ID:W6VcB2Qr
>>655
好みにあいそうなミステリを紹介しあうスレ 4
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1150982444/l50


657 :名無しのオプ:2006/09/18(月) 23:53:31 ID:sVEzCisM
普通に指摘して終わりでいいじゃん
たかが誤字ごときで引っ張りすぎ
少し粘着質だな

658 :名無しのオプ:2006/09/19(火) 08:29:18 ID:7b1Y14V+
少しどころではないな。

659 :名無しのオプ:2006/09/19(火) 12:09:16 ID:7opr5K8w
友成の「獣儀式」読んだ

エログロなの好きでこれ読んだんだけどつまんなかった。
ストーリーは作者も最初から捨ててるようだったから
それには期待しないでおこうとは思ってたんだけど、
肝心(?)のエログロ残虐シーンがお粗末でした。
エロは同じような表現が多く、とても単調で、
残虐シーンはどれも何処かで見たようなのばかりだし。
退屈で読むのがつらかったです。
買ったんじゃなくてよかった。

660 :名無しのオプ:2006/09/19(火) 20:19:28 ID:oiQRwHUz
>>657
荒らしなんだよ。

661 :名無しのオプ:2006/09/21(木) 19:30:21 ID:6FJGExdV
香納諒一『幻の女』(角川文庫)【8点】

弁護士栖本は5年前に突如姿を消した恋人と偶然再会する。
翌朝、彼女は死体で発見され、留守電には「相談したいことがある」との伝言。
恋人に何が起こったのか、そして彼女は本当は誰だったのか?

恋人の身元に不審を抱き、その正体を探ろうとする前半。
暴力団・政界も巻き込んだ汚職事件の後半。とくに前半はおもしろく、
宮部『火車』を思い出させた。後半はちょっとまどろっこしい。
文体もハードボイルドにしては饒舌すぎる気がするが、
一気読みのおもしろさだった。

662 :名無しのオプ:2006/09/21(木) 20:10:26 ID:qXpia4qF
ここの人らはamazonに書いたりしないの?

663 :どくごかんっ!:2006/09/21(木) 20:16:13 ID:pMVZZtaK
容疑者Xの献身

あんまおもしろくない
よみごたえない
ていどのひくいほんかくだとおもった
てんさいどうしのせめぎあいがもっとほしかった
ひがしののほんかくははかこさくひんのがよさそうだからよんでみる

664 :名無しのオプ:2006/09/21(木) 21:30:40 ID:wxMZHfN/
>>663
二階堂乙

665 :名無しのオプ:2006/09/21(木) 22:08:31 ID:QQQvRlH5
むしろ笠井では

666 :名無しのオプ:2006/09/22(金) 01:32:02 ID:yr5mxwGt
>>662
「この小説は許せん!!!!!」ってものにはたまに書くけど
「このレビューは参考になりません」ボタンを連打されて空しくなるだけ。

結局、狂信的なファンの為にしか役に立たない機能だと思う。

667 :名無しのオプ:2006/09/22(金) 07:59:32 ID:Vi4zPo8b
amazonは「ベストセラー小説のあまり本を読まない一般人の感想」を知るのに便利だよ。
でもミステリみたいにそこまで人が読まない本についてamazonで書いても徒労に終わる。

668 :名無しのオプ:2006/09/24(日) 20:52:22 ID:wMWslABQ
石持浅海 『水の迷宮』

細かい論理と伏線はよいと思う。
水槽への攻撃トリックも小粒だがよい。
水族館の雰囲気がよい。
終章は書かずに終わった方が良かったんじゃないのかなぁ。
序盤の登場人物把握がちと困難だった。
欲を言えば意味もなく水族館の見取り図が欲しかった。



綾辻行人/佐々木倫子 『月館の殺人』

鉄オタきめぇwと言うのが一番大きい。
手軽で面白かったです。

669 :名無しのオプ:2006/09/27(水) 23:32:02 ID:2sk2NMbX
「トーキョーバビロン」

数人の仲間で知恵をしぼって悪党から金を奪う展開の小説。

序盤が同じような展開の小説はよくあるけど、さすがは馳星周。
そんな風には進まなかった。

もう過去の作家かと思っていたけど、久しぶりに面白かった。

主要人物のひとりが前半と後半で性格から能力まで別人のようになってしまったのが気にかかるけど、
十分、満足。



670 :どくごかんっ!:2006/09/28(木) 02:05:54 ID:lo5Cpeni
「久山秀子探偵小説選T」久山秀子(論創社)

松本泰に失望して遠ざかっていたが仕切り直してお前の喉をもう一度。
女スリを主人公にした連作短編集。
勇んで読み始めたものの前半は退屈でなあ。
短くてで謎も謎解きもないような小咄ばっかで
所詮草創期の大正本格かと諦観していたが、
中盤から長目で一応ミステリの体裁を取ってるものもちらほらと。
「隼の勝利」「隼の解決」「隼探偵ごっこ」はまあましだったかのう。

パロディや批評に関する反論は香ばしかった。
こんなの俎上に乗せてもらっただけでも有難いと思えよ。

671 :名無しのオプ:2006/09/28(木) 19:26:26 ID:uW7bKnRg
ちょっと前にAmazonに投稿しないのかってのがあったけど、
自分が、捨て垢取るから、転載していい?

完全にここのコピペのみ。
ダメかなぁ。

672 :名無しのオプ:2006/09/29(金) 00:03:22 ID:vmpTuOx3
別に俺はいいけど・・・
ってスレ住人の一人の俺が言っても仕方が無いがw

673 :名無しのオプ:2006/09/29(金) 02:21:12 ID:CJzjYwiU
ここのコピペじゃダメだろ
自分で書きなよ

674 :名無しのオプ:2006/09/29(金) 02:31:06 ID:ZSO/QK8e
>>640
凄い遅レスだが、『七回〜』が25位ってまじすか。

675 :名無しのオプ:2006/09/29(金) 10:22:03 ID:X0DIBaK8
如何にこのミス投票者たちが自分の判断で良書を掘り出そうとしないか、
という何よりの証左だよな。流行と過去の実績でしか本を選ばない

676 :名無しのオプ:2006/09/29(金) 19:44:57 ID:uA/zBgO3
でも、銀輪の覇者のようなマイナーな作品が10位以内に入ったりするから
侮れない

677 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

678 :名無しのオプ:2006/09/30(土) 14:29:00 ID:ePKFB0OK
浅田次郎『沙褸綺譚』(徳間文庫)【7点】

夜な夜なビルの最上階に集まり不可思議な物語を披露しあう
人々の不可思議な連作集。

いわゆる推理小説の色は薄いけど、立派なミステリー。
とくに著者の得意分野である新撰組モノとチンピラものの短篇は
さすがにおもしろかった。女装の主催者や語り手の詳細など、
明らかにされていない部分は続篇への布石か。

679 :名無しのオプ:2006/09/30(土) 14:33:01 ID:jA2nNqwz
>>677
ネタバレは駄目よ

680 :名無しのオプ:2006/09/30(土) 21:34:09 ID:T6sJry1M
鯨統一郎「パラドックス学園」読んだ。
たしかにミステリ史上初のトリックかも。
面白いかどうかは分からんが。

681 :名無しのオプ:2006/10/01(日) 08:29:43 ID:dWVWxfym
>>677
ん?ちゃんと読んだ?

682 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/10/01(日) 15:08:21 ID:i088UUL9
霞流一「プラットホームに吠える」を読んだ。
近年濫造傾向の新書版ミステリの悪い面が、まさに集約されたような作であった。
ミステリ、特に本格ミステリの魅力は「作り物の面白さ」という点にこそあるが、
これはストーリー展開等になんでも有りということではないことは言うまでもない。
むしろ、作り物ゆえに逆に極端な偶然性の連続や不可解な人間心理を強調し過ぎる
ことは避けるべきことなのだが、本書はこの点に大きな勘違いがあるようである。
ハンカチ(ただし、犯人は王子ではない(w )を手がかりにした推理、
ジョンやシマソウ好みな物理的な死に到る経緯
(あえて「トリック」とは書かない点に留意されたし)のひとつは面白いので、
これらの部分のみを抜粋して中編にでも仕上げれば、それなりに読めるものになった
であろうが、非常に不自然で凝り過ぎた趣向を狙ったため、
全体の印象がくだらないものとなってしまっている。
軽いメーンキャラや萌えキャラ(と言うても少し歳がいっている女医だが)の投入は、
現代のミステリの傾向に合わせたのであり、仕方無い面もあろうが、
作者が59年生まれということもあって、刑事犬カール等の寒いギャグが空回りして
いる感が強い。

683 :名無しのオプ:2006/10/01(日) 17:50:25 ID:na9GQBRm
>ハンカチ(ただし、犯人は王子ではない(w )
ここ笑うとこ?
霞流一なんか目じゃないほどの酷いギャグセンスだな。


684 :名無しのオプ:2006/10/01(日) 19:19:47 ID:+R9Fo9zR
>作者が59年生まれということもあって、刑事犬カール等の寒いギャグが空回りして
>いる感が強い。

お前のユーモアの方が寒い
センスが昭和で止まってる書斎ジジイは2ちゃんなんか止めて老人クラブでも行け

685 :名無しのオプ:2006/10/02(月) 00:05:04 ID:wCb2hFmy
今野敏『ST警視庁科学特捜班』(講談社文庫)【5.5点】

特異な能力をもつ5人の特捜班の活躍を描く警察小説。
怪しい大富豪や、捜査員5人のキャラも名前も漫画チックで楽しいが、
連続殺人事件そのものはごく普通。プロファイリングも説得力薄い。
シリーズモノということでキャラも事件もこれからなのだろう。
富沢順あたりの絵柄で漫画化したらおもしろいかも。
続篇に期待。

686 :名無しのオプ:2006/10/02(月) 13:19:27 ID:JvKnwd5J
>>683
> >ハンカチ(ただし、犯人は王子ではない(w )
> ここ笑うとこ?
> 霞流一なんか目じゃないほどの酷いギャグセンスだな。


すごい

687 :名無しのオプ:2006/10/03(火) 00:25:01 ID:naEwzu3L
あぼーん設定しているので、いまいち話題についていけない。

書斎の話は読みたくないので、別にいいけど。

688 :名無しのオプ:2006/10/03(火) 00:30:28 ID:PGnWUV5e
京極夏彦『邪魅の雫』(講談社ノベルス)【7.5点】

説明不要のおなじみのシリーズ。
とにかく視点が入れ替わる前半は読み進まなくて困った。
後半に入るとスピードアップし、前半の構成も意味があると分かるが、
妖怪風味と伝奇的色合いが薄いので物足りないという印象は拭えない。
期待値の高さからすると、評価も若干辛め。
ただし再読したら評価が上がるような気もする。

冒頭の独白の主が(メール)だったとしたら、それが一番のサプライズだが、
多分違うのかな?

まったく関係ないが池野恋「ときめきトゥナイト」が連想されてしかたなかった・・・

689 :名無しのオプ:2006/10/03(火) 11:27:10 ID:ejSmHcK5
>>687
別にいいなら書かなきゃいいんじゃね?
>>688
京極スレ見て思うのはみんなファンだからかもしれないが
「再読すれば評価上がるっぽい」と最後の砦のように言ってること。
なんかそれはなぁ・・という感じ。

690 :名無しのオプ:2006/10/04(水) 17:10:09 ID:vPaSj7+7
野沢尚『深紅』(講談社文庫)【8点】

阿佐ヶ谷で起きた一家四人惨殺事件。
修学旅行に出かけていてひとり難を逃れた奏子の物語。
吉川英治文学新人賞受賞作。

主人公が修学旅行先から急遽呼び戻される冒頭からいきなり物語に
引き込まれる。この妙なリアリティと緊迫感はただものではない。
しかし、主人公が大学生になって以降の物語はややトーンダウン。
主人公の心の動き・行為にもあまり納得できなかった。

解説の高橋克彦はフォローしているが、やはり第一・二章の方向で
全編通すべきだったと思う。それでもおもしろいことには変わりはないが、
傑作になりそこねた良作という印象がある。

691 :名無しのオプ:2006/10/05(木) 00:39:28 ID:h8OeKjsW
「神様ゲーム」麻耶雄嵩(ミステリーランド書き下ろし)
買ったっきりずーっっと読んでなかったのを先日読了。
完全乗り遅れた感がありますが、いろいろ波紋を呼んでるらしいラストに
ついて語ってみたりとか。(完全ネタバレありなので、読んでない方
または「てめーの戯れ言なんて聞きたくねーんじゃワレ」って人はIDを
あぼんしちゃうか、目をつぶってものすごい勢いでこのレスドラッグ
しちゃってください。)

「神様は間違えない」、やはりミチルちゃんの共犯者はダディではなく
マミィであったはずです。
密室の解答はおそらく芳雄君の推理した通りでしょう。ただし、ダディは
「ミチルちゃんの」共犯者ではなかった。
たぶんマミィは凶行の後物置に隠れ、ミチルちゃんにダディを呼ぶように
みんなを誘導する役目を担わせ、同時に自分は物置の中からダディに
経緯を連絡し、説得して共犯に引き込む。そしてダディは自分の足跡で
物置周辺のマミィの足跡などを消した。
つまりダディは「マミィの共犯」でこそあれ、「ミチルちゃんの共犯」では
ないのですから、鈴木君の云った「ミチルちゃんの共犯者は一人」というのと
矛盾しないわけです。
なにより、ダディ犯人説は冒頭ですでに否定されているのです。
ダディは「刑事の仕事が忙しく」家にも殆ど帰ってこられない身の上、
小学生の女の子とちちくり合ってる暇などないのですから。
私としてはそこで「あー」とか思ってたので、「鈴木君が間違えた」
「ダディが犯人」とか云って勝手に悩んでる人の気持ちがいまいち理解できないのですが。

なぜいきなりこんなぐだぐだ書き出したのかというと、グーグルで調べて
「他の人はどう受け取ったんだろう」と、自分と同意見の人を探す旅に出ている途中、
[教えて!goo] 「神様ゲーム」の犯人について(ネタバレです)
ってのを見つけて、「おお」と思って上のを書き込もうと思ったら、全然
回答でてないのに質問者の人が回答打ち切ってて、
「なんだこのバカ、作品をあげつらいたくて自分と同意見の奴集めたかっただけかよ」
と質問者:october-8さんに対してちょっとムカっときた、ってだけなんですけどね。

692 :名無しのオプ:2006/10/05(木) 19:03:03 ID:Avq2IWJc
はい削除

693 :どくごかんっ!:2006/10/05(木) 22:09:19 ID:743ge/qf
「松本恵子探偵小説選」(論創社)

創作・翻訳・随筆などを収録。
ミステリーとしてはまだまだな部分もあるが、
既読の旦那や筆カマと比べてストーリーは良いと思った。
やっぱ翻訳家は一味違うか。

創作部門では「子供の日記」や「無生物がものを云ふ時」が○。
翻訳・翻案部門では「懐中物御用心」が一番気に入ったかな。

さて平林はどうするべえか…。

694 :名無しのオプ:2006/10/06(金) 17:20:56 ID:FdvYZtXZ
>>691
この板はメール欄以外のネタバレ禁止だ
さっさと削除依頼出してこいこのチンカス

あとお前の推理は間違ってるよ

695 :どくごかんっ!:2006/10/09(月) 18:06:01 ID:yQ8X+rg4
「修道士の首」井沢元彦(講談社)

織田信長を探偵役に据えた連作短編集。
まあ、一銭斬りのエピソードなんかをみても
信長に探偵役は務まらないと思うけども、そこは割りきって読む。
神出鬼没のブロンド天狗が巻き起こす事件を描いた表題作や、
速撃ちガンマンの意外な真実を暴く「二つ玉の男」、
逆説的な茶会での毒殺トリックを用いた「身中の虫」など
中々に面白かった。

でもやっぱりこんな辛抱強くて慈悲深いのは信長じゃないやw

696 :どくごかんっ!:2006/10/09(月) 18:32:51 ID:yQ8X+rg4
「風よ、緑よ、故郷よ」岩崎正吾(東京創元社)

東京で教師をしていた正雄はある新聞記事を読んだことがきっかけで
辞職し、故郷へ戻る決意をする。
父親が何者かに殺されてから15年。犯人は捕まらないまま
時効が来ようとしていた。何としても事件を解決しなければならない。
死体が握っていた埋蔵金の地図は果たして本物か?
そして村に出没する怪獣の正体とは?

まず裏表紙の梗概を読んで海外ものみたいで面白そうと感じた。
ただ本書はそこに書かれているような本格ではないと思う。
伝聞で事実が判明していき主人公はあまり推理しないし
犯人も指摘しないから。青春犯罪小説と言った方がいいのかも?

古色蒼然とした田舎を舞台にしているが
ちっとも陰鬱な雰囲気ではなく、とても清々しい印象で、
敵役含む村の連中にも好感が持てる。

主人公の造形もいい。スケベで。
ウブで巨乳のヒロインと同じく巨乳で髭フェチの熟女教師に萌え。
「ああ、いいわ…髭って、たまらないわ…そんなふうに…
首筋を刷かれると…ああ…ねえ…おっぱいを…同じように…」
(´Д`;)ハァハァ

697 :どくごかんっ!:2006/10/11(水) 18:56:05 ID:cIxOBdY8
「殺人ドライブ・ロード」井沢元彦(徳間書店)

旅先で資産家の娘が殺された。犯人と目されたのは
被害者の夫の元愛人で、彼女は死体を車に載せたまま
崖から転落したのだった。
だが納得できないとする被害者の妹は友人を誘って
独自に事件を調査していく。しかし彼女が真犯人だと言い張る
被害者の夫には確固たるアリバイがあり、更に動機もなかった…。

某スレからのセレクト。某スレからのセレクト。某スレからのセレクト。
面白かった! 井沢さんて歴史物だけじゃないんだね。

三部構成でまず事件発生までを半ば倒叙のようなスタイルで書き、
次に主人公カップルの推理調査の模様を書き、
そして最終部へ結んでいる。
だからトリック等も何となく想像がつく部分もあるが、
その全貌はもっととんでもないもので、どんでん返しの切れ味も良い。

ただ(メル欄)は無用のレッドヘリングと思われるが…。

698 :名無しのオプ:2006/10/12(木) 03:49:36 ID:xJGJNd/9
麻見和史『ヴェサリウスの柩』(東京創元社)【7点】

東都大学医学部の解剖実習中、死体の腹部からメッセージの入ったチューブが
発見され、そこには教授園田らを告発するメッセージが埋め込まれていた。
青ざめる園田。そして告発文をなぞるかのような殺人が。第16回鮎川賞受賞作。

本作はまず小説として楽しめるのが特徴。その分、本格推理的手続きやトリックに
難があり、殺人犯特定のための伏線にとぼしく、またドクター・ヴェサリウスの
犯行計画にもやや辻褄あわせの苦しさが窺える。前半の快調さに比べ、後半は
重要人物の長めの独白で過去の事件をほとんど説明してしまったり、やや駆け足気味。
それでも一気読みできたし、死体プールや解剖室の気持ち悪さの描写は秀逸。

細かいところだが、国立大学法人東都大学の医学部の描写に疑問が。
法人化以後は教授や助教授は「教官」でなく「教員」だし、医学部の教授クラスが
研究個室を持たず大部屋ということはありえない。また、大学のスタッフが
自分の所属機関を「大学」といわず「学校」というのも違和感。

699 :名無しのオプ:2006/10/12(木) 03:51:37 ID:xJGJNd/9
ごめん、教授の名前は園部だった。

700 :名無しのオプ:2006/10/12(木) 12:54:17 ID:Ec77kC0w
>>698
死体プールの描写マジ気持ち悪かった。
あれ落ちた後絶対病気になりそう

701 :名無しのオプ:2006/10/12(木) 21:34:45 ID:UYz8iy8x
「オレンジの季節」読了。
まあ、なんだ。今までいろんな本を読んできたけど、もっとも驚いた本だ。

702 :名無しのオプ:2006/10/12(木) 22:05:48 ID:FOAqVvJC
ミステリーではないけど
解剖用死体保存プールの描写は、大江健三郎『死者の奢り』に詳しい。
最近の人は大江なんて純文学は読まないのかな。

703 :223:2006/10/13(金) 01:09:51 ID:MiI2lxah
>>697
なんでそんなに某スレからのセレクトを強調するんだよw

704 :名無しのオプ:2006/10/13(金) 01:30:58 ID:z34GX8iw
「オレンジの季節」読了。
まあ、なんだ。今までいろんな本を読んできたけど、もっとも呆れた本だ。

705 :名無しのオプ:2006/10/13(金) 13:31:09 ID:bsmys2P0
>>702
なにをエラそうにw
大江の頭が左巻きだから、読む気がない連中が多いだけだ。
エンタティンメント小説の板でで「純文のほうがえらい」と喚く、空気も読めないバカは、
自己満足の風呂に肩までつかって一生すごしていろ。

706 :名無しのオプ:2006/10/13(金) 16:24:59 ID:+gJIQKuL
最近の彼の活動については失望を隠せないが、
死者の奢りは名作だよね。確かにヴェサリウスを読んでそれを思い出した。
というか死体プール=死者の奢りという感じ。

でも>>702の書き方は宜しくないね。
三行目で決め付けじみた優越感を匂わせる必要はなかった。
>>705の気持ちは分かるよ。ちょっとエキサイトし過ぎだけどね。

707 :702:2006/10/13(金) 18:07:17 ID:PEd9kEOv
別に純文学の方が偉いなんて言ってないのだが。
ミステリーのような通俗文学も、いわゆる純文学もどちらもそれぞれ価値がある
と思うだけだが。
大江健三郎の作品は、ジャンルは純文学でも「面白い小説」として
読めるものが多いよ。

708 :名無しのオプ:2006/10/13(金) 19:01:12 ID:VGSSEIBs
書斎だろ、こいつ
「通俗」とか「純文学」とかこんなこというのこの板では荒らすのが目的なあいつだけじゃん

709 :名無しのオプ:2006/10/14(土) 03:41:55 ID:uL5BneOg
>>707
もしあなたがそういう心持で>>702を書いたのだとしたら
文章の書き方ってのをよく考えた方が良いと思うよ。三行目は明らかに不用意。
ていうか>>707の四行目・五行目も正直どうかと・・・

710 :名無しのオプ:2006/10/14(土) 03:47:59 ID:tMo6z1t7
>>708もどうかと思うぞ。
「通俗」と書いただけで荒らし扱いとか無茶過ぎ。

711 :名無しのオプ:2006/10/14(土) 09:15:34 ID:y2NaHrOd
図星か

712 :名無しのオプ:2006/10/14(土) 10:16:37 ID:FnFQFBcj
まあ純文学の話をしたければ文学板でやればいい、ということだ。


713 :名無しのオプ:2006/10/14(土) 12:30:04 ID:ymcbaYx1
中町信『模倣の殺意』(創元文庫)【6点】

叙述トリックの先駆者の初期作品(旧『新人賞殺人事件』)。
30年以上前の作品。さすがに近年の同傾向の作品に較べると見劣りする。
作中のアリバイトリックも小粒だし、文章も平凡。

しかし白状すれば再読のクセにメイントリックにはまんまと騙されたのであった。
シンプルなだけに、折原の複雑系に慣れてるとかえって騙されるかも?

714 :名無しのオプ:2006/10/14(土) 21:11:43 ID:ymcbaYx1
道尾秀介『シャドウ』(東京創元社)【8.5点】

ガンで母親をなくし、父親と暮らす凰介。家族ぐるみの
つきあいをしていたクラスメート亜紀の母親が自殺し、
凰介の周辺にも・・・・

途中まではテンポがよいものの、水準作のサスペンス小説かな、
と甘く見ていたが、最後の数十ページで本格テイストが炸裂。
『骸の爪』が直球ならこれは変化球。
逢坂剛を思い出させたが、(メール)なのでそこの意外性は希薄。
現代の犯罪事件の矛盾を逆手に取った設定も、
うまくストーリーと結びついてる。

715 :どくごかんっ!:2006/10/15(日) 10:49:35 ID:0+2prkRX
「男を探せ」小松左京(角川春樹事務所)

SFミステリ短編集、ということだが、
個人的には、まず設定を明らかにした上で事件を発生させるのが
SFミステリだと思っているので、そう考えると微妙な話が多いかなあ。

奇妙な誘拐事件を扱った「共喰い」がベストかな。
あと「鳩啼時計」「ヴォミーサ」「長い部屋」もまあまあ良い。

716 :名無しのオプ:2006/10/15(日) 11:02:06 ID:UsAoRZ+m
>個人的には、まず設定を明らかにした上で事件を発生させるのが
>SFミステリだと思っているので、

定義が狭すぎ。

717 :どくごかんっ!:2006/10/15(日) 13:19:27 ID:0+2prkRX
「仮面山荘殺人事件」東野圭吾(講談社)

式を目前にして死んだ恋人の両親から招待を受けて
湖畔の別荘にやって来た高之。そこには八人の男女が集まっていた。
しかしその夜、不意に謎の男達が乱入し、
高之達は人質となってしまう。
不安と緊張に襲われる中、殺人が発生してしまう――。

どんでん返しが凄いらしいと聞いて読んだけど、
まあ、想定の範囲内ですよね。解説で折原がキレてたが
それほどじゃないかと(テレビ映画ってのはメル欄かな)。
ていうか国内にも(メル欄2)という先駆作品が既にあるじゃん。
埋もれたのはあながち年末のせいでもアルマーニ。

718 :名無しのオプ:2006/10/15(日) 22:09:24 ID:DgAYPeto
川崎草志『長い腕』(角川文庫)【8.5点】

コンピュータゲーム制作会社スタッフに勤める汐路。
飛び降り自殺を図った同僚と、故郷で猟銃殺害事件を起こした
女子中学生とが同じアクセサリーを身に付けていたことを知る。
そして瀬戸内海に面する故郷は、異常なほど殺人事件が起こる町だった・・
故郷に戻った彼女が知る真実は? 第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

これは予想外の拾い物。確か「デジタル」を募集テーマにした回だと記憶するが、
ネット社会と因習残る村落とを上手く結びつけている。キャラも巧みに動かしており、
ヒロインのキャラや男子中学生、スイーパー、教授のやりとりもおもしろい。
後半は枚数制限のせいかやや駆け足で進むが、一気読みのおもしろさである。
ラスト付近の探偵役の行動に若干違和感を感じたが。


719 :名無しのオプ:2006/10/15(日) 22:30:54 ID:prjnao1X
>>718
おおっ、なんか面白そう。いつに出たの?

720 :名無しのオプ:2006/10/15(日) 23:20:34 ID:DgAYPeto
ハードカバーは2001年、文庫化は2004年です。


721 :名無しのオプ:2006/10/15(日) 23:23:25 ID:f3Xmiaex
>>716
SFだからどういう世界観で事件が起きてるのかっていう説明が必要ということじゃね
いきなり最後になって犯人はワープをして密室を出たのだと言われても困るし
こんなことをアシモフも「SF九つの犯罪」で言ってた気がするし

722 :名無しのオプ:2006/10/15(日) 23:25:47 ID:prjnao1X
>>720
thanks!

723 :名無しのオプ:2006/10/15(日) 23:36:11 ID:UsAoRZ+m
>>721
ワープできる世界である、と解決の前に提示されていれば別にいいだろ。

事件発生の 前 にそれが説明されていなければならない、というのは
考え方が狭すぎると思うが。

さらにいうなら、作品によっては最後に「ワープできるんですよ」と
種明かしをしても成立する場合がある。それこそ小松の「長い部屋」
なんか、その典型だろう。

724 :どくごかんっ!:2006/10/17(火) 16:21:49 ID:q18I0QjF
「死角の時刻表」斎藤栄(光文社)

岡山県の山林で死体が見つかった。現場は伯備線沿いで、
当日は多くの鉄道マニアが付近に詰め掛けていたと思われた。
それから程なくして秋田県で殺人事件が起こり、その被害者は
岡山の事件の時現場付近にいた鉄道マニアだということが判明。
しかも彼は岡山でカメラを取り違えていたという。
警察は二つの事件に絡む人物を挙げるが、彼には鉄壁のアリバイが…。

某スレからのセレクト。
う〜ん、イマイチ。知識を問う感じになっちゃっててどうも…。
いやそれ自体はありだと思うが、メインの謎に関わってくるとなると
ちょっと評価し辛い。鉄道マニアしかわからないんじゃなあ…。
例えば鮎川の短編なんかは知識に頼らずに巧くやってたと思う。

725 :どくごかんっ!:2006/10/17(火) 16:42:52 ID:q18I0QjF
「ある閉ざされた雪の山荘で」東野圭吾(講談社)

有名演出家によるオーディションに合格した7人の男女たち。
彼らはペンションに呼び寄せられ、そこで
雪の山荘で起こる殺人事件という推理劇の演習を行うことになる。
到着して2日目に早速最初の犠牲者が出て、
彼らは戸惑いつつ「殺人事件」と向き合っていくが…。

これは面白い。現時点で今まで読んだ東野本格のトップだ。
がびーんとなってしまった。
仕掛けの一部には薄々気づいたが全体像は掴めなかった。
設定も斬新だし、東野作品にしては珍しく
バッドエンドでないのも素晴らしい。

ただ、巨乳ちゃんの描写が少なかったことが、ふ・ま・ん・だー…殲!

726 :どくごかんっ!:2006/10/19(木) 15:22:58 ID:xUjg719n
「血の栄光」ジョン・エヴァンズ(早川書房)

私立探偵ポール・パインはさる大富豪から
義理の娘の婚約者の調査を依頼される。
ポールは痛めつけられながらも娘と婚約者を見つけるが、
次の瞬間、婚約者を弾丸が撃ち抜いた!
一体何が起きているのか!?
富豪父娘の過去に纏わる秘密とは?
その日の朝偶然出会った名無しの男の奇妙な葬式は関係があるのか?
様々な人物の思惑が絡み、事件は混迷する――。

面白かった!
時期的にはロスマクとマーク・サドラーの間になるのかな?
別名義の「夜に消える」を読んだことがある。

撒かれている伏線はまず見落とすこと請け合い。真相も意外だった。

ただ、(メル欄)というのはどうも意外というより
反則という感想が優るかな。
あとハードボイルドのサプライズって(メル欄)多いね。
自分は好きだからいいけど。

ついでに正統と通俗の違いがイマイチわからんけど
(暴力とセックスの度合いか?)。

727 :どくごかんっ!:2006/10/19(木) 15:30:30 ID:xUjg719n
誤爆失礼しました。

728 :名無しのオプ:2006/10/19(木) 19:55:30 ID:mAdKUvRg
柴田よしき『少女達がいた街』(角川文庫)【8点】

時は1975年。大会社会長の祖父、家政婦と暮らす女子高生ノンノは、
澁谷のロック喫茶で、個性的な若者たちと出会い、ある事件に巻き込まれる。
そして1996年、時効を迎えたはずの21年前の事件が・・・・

本書の半分を占める青春物語風の第一部が、第二部でミステリーに。
詳しく書くと興ざめなので言わないけど、良作です。


729 :名無しのオプ:2006/10/19(木) 21:26:24 ID:2qyb6Vwx
「パラドックス学園」読了。
楽しいトリックだなー。

730 :名無しのオプ:2006/10/19(木) 21:41:03 ID:gptHQMOf
>>729
ワタシは駅のゴミ箱に叩き捨てたけど

731 :名無しのオプ:2006/10/20(金) 03:13:30 ID:PnDJTi44
100万円拾った。やったー。

732 :名無しのオプ:2006/10/20(金) 03:28:23 ID:HtLEYGTk
>>731
面倒かけてすまんね

733 :名無しのオプ:2006/10/22(日) 15:13:16 ID:VPDoHMES
明石散人『視えずの魚』(講談社)【3.5点】

一部に熱狂的支持者をもつらしい明石先生の超絶小説。
写楽や足利義教問題とかの話はおもしろかったが、小説はヘタですね。
途中で意味不明にあらわれる近親相姦やポルノ以下の即物的描写も
ゲンナリ。他の明石名義の著作の評価を一気に下落させたということもあり、
間違いなくワースト1、2を争う評価。

734 :名無しのオプ:2006/10/22(日) 20:38:24 ID:Ao3phmvG
『ノーペイン ノーゲイン』山本甲士
『三丁目の夕日』ノベライズ作者の処女作、第16回横溝正史賞優秀作。


第一部
金に困って夜間ビル窃盗に入った主人公、誤って警備員を死なせてしまう。
犯人はやせた男という目撃情報が報道されたため
体型を変えようとボディビルジムに入会しトレーニングを始める。
そこで全日本クラスのボディービルダーや色々な仲間と知り合い
ボディビルの面白さに嵌まって身体もどんどん逞しくなっていく。
そのジムが潰れたた近所のフィットネスクラブに会員たちと移る。
だが、主人公はトレーニング中に事故死してしまう。


第二部
第一部の全日本クラスのボディービルダーが語り手(探偵役)になる。
彼はその事故に不審を持ちいろいろ調べていくうちに
殺人事件であることを確信する。
そこに同じフィットネスクラブに通っていて彼に懸想しているニューハーフ
などが絡んで話を盛り上げる。


第三部
真犯人の独白。
サスペンスドラマの趣もある。


ボディビルを題材にしたところが新趣向。
ちょっとしたボディビル入門にもなっている。
俺も以前筋トレやってたので面白く読めた。

735 :ちょっと訂正:2006/10/22(日) 20:50:20 ID:Ao3phmvG
『ノーペイン ノーゲイン』山本甲士
『三丁目の夕日』ノベライズ作者の処女作、第16回横溝正史賞優秀作。


第一部
金に困って夜間ビル窃盗に入った主人公、誤って警備員を死なせてしまう。
犯人はやせた男という目撃情報が報道されたため
体型を変えようとボディビルジムに入会しトレーニングを始める。
そこで全日本クラスのボディービルダーや色々な仲間と知り合い
ボディビルの面白さに嵌まって身体もどんどん逞しくなっていく。
そして、そのジムが潰れたため、近所のフィットネスクラブに会員たちと移る。
だが、主人公はトレーニング中に事故死してしまう。


第二部
第一部の全日本クラスのボディービルダーが語り手(探偵役)になる。
彼はその事故に不審を持ちいろいろ調べていくうちに
殺人事件であることを確信する。
そこに同じフィットネスクラブに通っていて彼に懸想しているニューハーフ
などが絡んで話を盛り上げる。


第三部
真犯人の独白。
サスペンスドラマの趣もある。


ボディビルを題材にしたところが新趣向。
ちょっとしたボディビル入門にもなっている。
俺も以前筋トレやってたので面白く読めた。

736 :名無しのオプ:2006/10/22(日) 20:51:22 ID:2Ow94vLI
ボディビルが題材か・・・面白そうだな。
なんか最近このスレの感想で魅力的な作品が多く紹介されてて
読む本に困らない俺がいる。チョイスが多彩でいいよね。

737 :名無しのオプ:2006/10/22(日) 22:13:48 ID:e4QDV6AF
山本甲士なら人間の壊れっぷりを書き出した「どろ」「かび」が最高におもしろい
「とげ」もまあまあ

738 :名無しのオプ:2006/10/23(月) 22:29:49 ID:IP5R3RHd
深谷忠記「『法隆寺の謎』殺人事件」(光文社文庫)【6.5点】

最近力作を発表してる作者だが、1988年発表の本作は定型のトラミス。
一応「法隆寺再建の謎」を扱っているが、添え物程度。そもそも法隆寺が
いつごろ再建されたかというのはあんまり魅力的な謎でもないような。
そこにもうちょっとアレンジがあればよかった。
島田荘司の『出雲〜』とかに較べると歴史の絡みはあっさりめ。

寝台列車「はやぶさ」のトリックは意表をつかれたが、
(メール)かなあ? そこを見逃すかは大いに疑問。
あと、登場人物が定型で学者さんたちの書き分けもいまひとつ。

739 :どくごかんっ!:2006/10/24(火) 18:08:34 ID:dfbx2cli
「闇かがやく島へ」岩崎正吾(角川書店)

「島に行け」という祖母の遺言に従って
かつて先祖が住んでいたという青蛾島へやって来た青年・大地。
島に着いた彼は同姓の美少女たちから歓待を受ける。
しかし、その後彼の元には早々に島を立ち去れとの脅迫状が届く。
そして次々と人が殺され始めた!
漠とした責任を感じた大地は独自に事件の解明を試みるが…。

ノスタルジックな雰囲気が横溢する作風は
前作と変わらず好感が持てる。
清純キャラ妹キャラ熟女キャラと品揃えも豊富で良いが、
肝心の本格としては弱く、中盤で見当がついてしまう。
まあキヨスク・ミステリーの最上級と考えれてれば間違いないかと。

740 :どくごかんっ!:2006/10/27(金) 02:29:46 ID:NIwVAil6
「色仕掛 闇の絵草紙」多岐川恭(徳間書店)

花のお江戸を舞台に一癖も二癖もある悪党どもが暗躍する
ピカレスク・ロマンの連作短編集。

タイトルからもわかるように引っ掛ける手段としては
主に若いのと年増の美女二人に頼っており、
そこにミステリー的な技巧の妙はあまり見ることができない。
その代わり疑似獣姦プレイや海女プレイ、蜂蜜蟻プレイなど
多彩なエロスを楽しむことができるので、
ここは見方を変えるべきだろう。

個人的にはもう少し変化が欲しい所ではあるが…。

741 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/10/28(土) 20:24:28 ID:RlFghPZq
三浦清宏「海洞 アフンルパロの物語」を読んだ。
はじめに、ミステリに耽溺することをもって読書とは言わない、という点をはっきりと
させておく。
いずれは、ミステリ→文学へと読み進み、真の読書人たることを理想とすべきなのである。
著者は芥川賞作家にして大学教授のキャリアもあるが、
本書は、米国留学帰りの主人公大浦清隆、その縁戚者でパトロン役の南原徳蔵という
強烈な存在感があるキャラを脇に配した伝奇・オカルトの要素もある精神的冒険小説
(文学的には「教養小説」に該当し、「大河小説」の色合いも強い)とでも称すべき作
であり、ミスヲタのリハビリ用には内容的には最適かと思うが、
上下2段組・600頁近い大作であり、薄手の新書ミステリに読み浸っている
ミスヲタに読破出来るか否かの不安は残るところである。
ただし、新聞小説(北海道の地方紙に連載)ということもあって、非常に読み易い文体
ではある。
(筆者はこの作家の著書を初めて読んだのは、著者の英国体験に基づく
「イギリスの霧の中へ」という心霊ルポだが、芥川賞作家という経歴でありながら、
そのテーマの異色さと語りの巧みさに感心したものである)
なお、本書中に「戦争と平和」を一晩で読破したアメリカ人のエピがあるが、
「ネタ」とか考えられず、くれぐれも本気にはしないことである。

742 :名無しのオプ:2006/10/28(土) 21:43:37 ID:LgYIRHma
>>741
ミスヲタはむしろ分厚いのが好きなんじゃない?
ひところほどでもないけど、相変わらず電話帳のように分厚い
新書版ミステリーが出続けてるし。
彼らは厚ければ厚いほど喜ぶよ。

743 :名無しのオプ:2006/10/28(土) 22:00:54 ID:CtrhzAJs
>>714
まずミステリー板でミステリー以外の書物に触れる知性のなさ。

> はじめに、ミステリに耽溺することをもって読書とは言わない、という点をはっきりと
> させておく。
> いずれは、ミステリ→文学へと読み進み、真の読書人たることを理想とすべきなのである。

ミステリーを見下す割にはミス板にのみ長く粘着し、
文学系のスレにはごく短期間しか居つかない人間が何を言っているのやらw
ああつまり自分は真の読書家ではないと認めているわけかw
皆がミス板でミステリーの話しかしないのは、板違いだからであることが理解できていないのは実に痛々しい。
「俺は文学を読んでるんだぞぅ」と自慢しているのがミエミエだけど、
そういう奴に限って本当は読んでいないか、読んでも理解していないかのどちらかであることは、
皆経験上解っているんだよw

> 著者は芥川賞作家にして大学教授のキャリアもあるが、

相変わらずの受賞、学歴偏重。読書人としては実にみっともないw

744 :名無しのオプ:2006/10/29(日) 20:42:13 ID:YNPVQCLz
石持浅海『顔のない敵』(光文社カッパノベルス)【6点】

対人地雷をテーマとした短篇連作集(+処女作1)。

作者の持ち味であるヒューマニズム視点は意外に抑えられがちであるが、
本格テイストにも難あり。テーマを優先するあまり不自然な事件状況に
首を傾げたくなる(とくに『ジャーロ』2006所収の近作3つ)。

「トラバサミ」:4日たって(@)そのままってのは・・・
「銃声・・・」:(A)よりもまず凶器取り上げたほうが・・
「未来・・・」:(B)をかぶせた動機が???

最後の「暗い箱の中で」はまずありえない状況+人物の行為だが、
ここまで突っ走ってくれればかえって丸呑みできてしまう。
個人的にはいちばん驚いた。


745 :名無しのオプ:2006/10/30(月) 17:32:47 ID:BlQ5mXCO
日本推理作家協会編『終日犯罪』(講談社文庫)【7点】

おなじみのアンソロジー2001年度版。
イイと思ったものはすでに別の短篇集で読んでいたので
ちょっと物足りなかったが、佳作ぞろいであることは確か。

印象に残ったのは北森鴻「邪宗仏」、草上仁「サージャリ・マシン」、
翔田寛「奈落闇恋乃道行」。翔田氏のは、ネタはとてもおいしいのだが
まだ新人時代のせいか、料理としてはいまひとつな中篇。

あと、首藤瓜夫氏の短篇は単独の短篇としては評価しにくいが、
事故係連作シリーズは読んでみたいと思わせる。


746 :名無しのオプ:2006/10/31(火) 00:14:40 ID:U/qKhp6q
「闇の底」薬丸岳

1作目が評判ほどには面白くなかったので、期待せずに読みました。

犯人の動機とか、この犯人を見つけられないほど日本の警察は無能なのか?
など、つっこみどころはあるけれど。

気づいたら、一気読みしてしまいました。

ラストのどんでん返しも凄かったです。

とても良かったです。
次作も期待しています。


747 :あぼーん:あぼーん
あぼーん

748 :名無しのオプ:2006/11/03(金) 04:25:55 ID:k1Q8Itzp
島田荘司『犬坊里美の冒険』(光文社カッパノベルス)【6.5点】

岡山県の雪舟祭。神社の境内で発見されたという腐乱死体は、その数分後に
忽然と姿を消し、その場にいた前科者が逮捕される。
司法修習生里美の奮戦記。

えっとぉ、このお話はぁ、うーんなんて言えばいいかなぁー
えー、とにかく読んで下さいですー

というような、イラつく里美口調が気になってしかたなかった。
腐乱死体消失の真相はあいかわらずの豪腕発揮だが、その伏線を
隠すための前フリ的岡山観光案内も正直きつい・・・・
連載してたのが『女性自身』だから仕方ないのかな。

あと、もう○○モノは食傷気味。
ラストの裁判シーンは有りうるのか!?


749 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/11/04(土) 20:40:34 ID:TVo8a471
尾崎紅葉「金色夜叉」を読んだ。
芝居や映画でおなじみ寛一&お宮のストーリーだが、
原作は先の展開が読めないサスペンス小説として読むことが可能。
お宮が寛一と別れるのは、周囲の圧力等ではなく、権威や財力に惹かれたという現代的
な要因であること、(いわゆる牛を馬に乗換えるというやつである)
寛一が単なる2ちゃんねらー風の粘着質なアホではなく、ひとりの女のために
人生を誤った男という自覚を持っているのも面白い。(さすがに一高生だ)
土曜の晩に「たったひとつの恋」とか見ながら、「身分違いの恋キター!」とか喜んでいる
アホなミスヲタ連中にこそ読ませたい大衆文学の古典的作品と言い得よう。

750 :名無しのオプ:2006/11/04(土) 20:49:35 ID:vVr8J3VP
『金色夜叉』ねえ。。。
まあ、話として面白い作品だし、明治ノワールと言えないこともないか。
高等中学(高校)生で婚約者がいるというのも明治ならではだね。

751 :名無しのオプ:2006/11/04(土) 21:04:05 ID:PJMuBvZj
>>750
奴は『金色夜叉』なんか読んでないよ、レスを見ればわかる。
アホを相手にするな。

752 :名無しのオプ:2006/11/04(土) 22:48:47 ID:u5UAfDEf
ショヒョックスだな

753 :名無しのオプ:2006/11/04(土) 23:04:35 ID:OEC6761K
>>749
> 尾崎紅葉「金色夜叉」を読んだ。
> 芝居や映画でおなじみ寛一&お宮のストーリーだが、
> 原作は先の展開が読めないサスペンス小説として読むことが可能。
サスペンスはミステリーの専売特許じゃないと何度指摘したら判るんだろうね。
まあ本を滅多に読まないバカはちょっとサスペンス風味があると
「これはミステリとして読める!!!!!!!」と思い込むんだよなぁ。

> お宮が寛一と別れるのは、周囲の圧力等ではなく、権威や財力に惹かれたという現代的
> な要因であること、(いわゆる牛を馬に乗換えるというやつである)
そんなことは常識だと思うんだが、お前には新しい発見だったのか?

> 寛一が単なる2ちゃんねらー風の粘着質なアホではなく、ひとりの女のために
表現がいつものごとく「2ちゃんねらー風」か。
それだからお前は視野が狭いと言われるんだぜw

> 人生を誤った男という自覚を持っているのも面白い。(さすがに一高生だ)
だからそれも常識だってば。
いつもの学歴コンプレックスも現れてるしw

> 土曜の晩に「たったひとつの恋」とか見ながら、「身分違いの恋キター!」とか喜んでいる
> アホなミスヲタ連中にこそ読ませたい大衆文学の古典的作品と言い得よう。
結局誰でも知っている、もしくはちょっと生齧りすればわかる部分にしか触れていないんだね。
未読なのが丸わかり。
もし「読んだ」と主張するなら・・・お前「金色夜叉」のどこを読んだんだよw
読んだうえでこのレベルの意見しか言えないのなら、読んだフリするよりも恥ずかしいことだぞw

754 :名無しのオプ:2006/11/04(土) 23:19:36 ID:Aeoy74f+
なあそんないちいちツッコミいれなくていいからスルーしてくれよ

755 :名無しのオプ:2006/11/04(土) 23:20:41 ID:c4pyJYKM
ってか別スレに書いたものをスルーされては困る人がコピペしただけ

756 :名無しのオプ:2006/11/04(土) 23:24:33 ID:XDl4Xlhr
東野圭吾『赤い指』(講談社)【8点】

老人介護問題と少年犯罪と二世帯同居問題という、
誰にでも起こりそうな問題を扱ったミステリー。

終盤である人物のとったある行為の真相が明らかになるが、
ちょっと強引な感じがした。伏線としてはおもしろいんだけど。
小説としては上手いし一気読みで文句ありません。
刑事が(メール)である必然性は、近刊予定の某作品との関係かな?



757 :名無しのオプ:2006/11/05(日) 14:50:56 ID:LIWzgRZm
赤川次郎『幽霊候補生』(文春文庫)【8点】

宇野警部と永井夕子の短篇シリーズ第二弾、某スレよりのセレクト。
赤川次郎読むのも久しぶり。

テンポよく進む事件の真相は、昨今のミステリ読者には想定内かも。
法医学的にそれは警察に見破られるはずという真相もある(たとえばメール)。
しかし伏線の張り方が絶妙で、「双子の家」の割れた窓ガラスの謎、
「眠れる柩の美女」の柩の中で背中を刺された死体の謎など、
現在でも十分に感心する。ブッコフ100円コーナーに溢れているので読んでほしい。
第一話の表題作はキャラ紹介と思ってくださいw

ちなみに『オール読物』最新号にこのシリーズがまだ載っていてびっくりした。

758 :名無しのオプ:2006/11/05(日) 14:55:26 ID:3qTJHKSI
「姑獲鳥の夏」 京極夏彦
表紙がなんとも薄気味悪い、このての本は一目で敬遠してきたものだった。
今回人気を聞きつけ読んでみた、ストーリーの面白さもさることながら、教えられた部分が多い。
私にとっては新境地に踏み入れた心境で、目からウロコが取れた部分もある。
万人受けするか?は疑問だが、人気があるのはうなずける。
この世に不思議なことなど何もないのだよ・・・・・名言だね。

759 :名無しのオプ:2006/11/05(日) 16:28:44 ID:2umI6WyY
753は他板からの改竄&コピペ
もとのレスはこちら↓

書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その11
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1160131467/774

読んで分かるように753( ID:OEC6761K )は
「このスレに書くべき話題だから」ではなく
このスレを荒らすのが目的で改竄&コピペしている

2ちゃんねるガイドの「荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。」を
お忘れなく!

760 :名無しのオプ:2006/11/06(月) 18:38:08 ID:RXWg0nPr
飛鳥高『細い赤い糸』(双葉文庫)【7.5点】

一見無関係な4人の被害者たち。
共通点は撲殺であることと、ある証拠物件のみだが・・・
第15回(1962年)度日本推理作家協会賞受賞作。

四章立ててで、それぞれまったく別の人間の物語が展開され、
それがラスト20頁で結びつく。昨今のミステリに慣れた読者なら
真相にたどり着くかもしれないが、伏線の妙に膝を打つ。

ただ、同じ文章中で視点があっちこっちに飛ぶという作法や、
平板な展開が減点対象。北森鴻あたりに書かせたらもっと
大傑作になったかも。しかし時代を考えると当時ではすごい
トリッキーなミステリだったんだろうなあ。14回受賞作の
笹沢佐保『人喰い』が退屈だっただけに、これは意外意外。
ただしラスト直前までがちょいとタイクツ。

761 :名無しのオプ:2006/11/06(月) 21:09:13 ID:veb89X1T
>>760

何もわかってないバカの寝言

762 :名無しのオプ:2006/11/07(火) 15:27:01 ID:W+WfVD1x


763 :名無しのオプ:2006/11/07(火) 16:14:41 ID:jdDRmBYS
原ォ「さらば長き眠り」(文庫版)
沢崎シリーズを読んできた中で、
最大の興奮をもたらした一冊。
読み終わるのが惜しくて読み進められないという経験は
久しぶりだった。
やはりこのシリーズは刊行順に読んだほうが良い。
600ページ近くある文量も苦にならなかったし、
巻末のエッセイもそれだけで十分楽しめる短編となっていた。
ただ・・・・・・、どうでもいいかもしれないけど
解説つけてくれないかな?とは思う

764 :読後感:2006/11/07(火) 19:19:12 ID:DwDDgOz6
「犯罪ラブコール」「犯罪ハネムーン」生島治郎

頼りない二枚目の刑事と行動派の女性ライターのカップルが
数々の事件に挑む連作短編シリーズ。

ま、キオミスにうってつけって感じ。嫌いではない。

765 :名無しのオプ:2006/11/10(金) 21:48:21 ID:aE4yzCZ1
「OPローズダスト」  福井晴敏

「亡国のイージス」「ローレライ」に比べるとワクワク感が
わかなかった。
ストーリー的に面白い構成だったが、軍事専門用語が多く、読んでて
疲れる部分もあった。

戦闘やアクション、対決部分はスピード感があり面白い。
これも映画化を意識して作っているのかなと思った。

766 :名無しのオプ:2006/11/10(金) 22:11:39 ID:48M7BgtM
>>765
お天気おじさん?

767 :名無しのオプ:2006/11/10(金) 22:30:36 ID:pM9/Klxk
世界は密室で出来ている
舞城 王太郎

青春臭さがなかなかおもしろかった
まぁ、ミステリィとはいえないものかもしれんが

768 :名無しのオプ:2006/11/11(土) 14:26:05 ID:3F9J3wUA
三津田信三『凶鳥の如き忌むもの』(講談社ノベルス)【6.5点】

戦後まもないある時代。
小説家刀城は瀬戸内海のある島に残る秘儀の噂を聞きつけ、その地に赴く。
孤島で行われる「鳥人の儀」。18年前、当時の巫女が密室状態の祭壇から
消失し、調査を行っていた大学教授ら6人も行方不明だという・・・・

まず文章が読みにくく、事件現場の見取り図がないので読み返しても
状況がよく理解できないのが大きなマイナス。小説家の視点や神の視点も
混在してるけど、素直にワトソン役つくってそいつの視点で書いたほうが
いいのでは。

秘儀の真相は「お!」と思ったが、さすがにちょっと無理があるかなー
(メール)とか。でも幼女の体験談をつづった手記とか、雰囲気はいい。


769 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/11/12(日) 00:45:14 ID:doBvr4UC
小林久三追悼という意味合いもあって、乱歩賞受賞作「暗黒予知」を読み返していた。
ジョン張りのトンデモ殺人トリックはそれなりに面白いのだが、
読者に秘された事実が多過ぎ、御都合主義が連続する解決には納得がいかない向きも
多かろう。
公害事件の先駆けをなすとも思われる日本史上有名な足尾鉱山の鉱毒事件を背景にした
作品ではあるが、大時代的な謎解きミステリとしての内容との整合性は無く、
ミスヲタはくれぐれも「俺はハードな題材を扱った社会派ミステリを読破した」などとは、努々思わないことである。
この点は、重中、肝に銘じておけ。

770 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 05:07:48 ID:POIfwbXv
>>769
> 乱歩賞受賞作「暗黒予知」

その「読み返した」という本の表紙をじっくり見直せ。

771 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 06:16:29 ID:K9sk5Zix
>>769
俺もその作品読んでみたいwww

772 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 07:56:31 ID:POIfwbXv
>>769
> 小林久三追悼という意味合いもあって、乱歩賞受賞作「暗黒予知」を読み返していた。

人名に続き書名もこの通り。
しかも「初読」ではなく「読み返し」でこれだとさ。
タイトルさえまともに読むことのできないような、無能で文盲なアホ書斎は
くれぐれも「俺はハードな題材を扱った社会派ミステリを読破した」などとは、努々思わないことである。
この点は、重中、肝に銘じておけ。

773 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 09:43:15 ID:Io9ouRFY
ギャハッハハ
書斎バカ杉wwwww

774 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 13:40:51 ID:tFmW5ZK4
772は他板からの改竄&コピペ
もとのレスはこちら↓

書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その11
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1160131467/939

読んで分かるように772( ID:POIfwbXv )は
「このスレに書くべき話題だから」ではなく
このスレを荒らすのと
専ブラでNGワード登録しても見えるようにすること
が目的で改竄&コピペしている

2ちゃんねるガイドの「荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。」を
お忘れなく!

775 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 13:47:15 ID:tFmW5ZK4
770も他板からの改竄&コピペ
もとのレスはこちら↓

【ネット】ミステリ板住人被害者の集い82【ピエロ】
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1159366393/988

読んで分かるように770( ID:POIfwbXv )は
「このスレに書くべき話題だから」ではなく
このスレを荒らすのと
専ブラでNGワード登録しても見えるようにすること
が目的で改竄&コピペしている

2ちゃんねるガイドの「荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。」を
お忘れなく!

776 :読後感:2006/11/12(日) 18:26:38 ID:eER+XiP5
「風果つる館の殺人」加賀美雅之(光文社)

恋人メアリーに付き添って彼女の育ったアイルランドの片田舎に
やってきたパトリック。一族の長たる祖母が亡くなり、
遺言を聞くためであったのだが、その中身は実に奇怪なもので、
二人の将来にも暗雲が起ち込めてくる。
そんな中、メアリーの従兄弟の一人が敷地内にあるサイロの頂上で
首吊り死体となって発見された!

「冒頭で投げた」「今作で見限った」なんて言ってる人ほど
4作目が出たら早々に読んで同じこと言ったりするのよねー、
と管理人さんが言ってました。

しかし冗長! 事件発生までが実に退屈で…。まず主人公カップル、
特にメアリーに魅力が無い。まるで湿ったダッチワイフみたい
(そこはカーっぽいんだけどw)。

物語のヒキも弱いし…折角あんな遺言を用意したんだから
もっと盛大なNTRフラグでも立てろよ! と思っていたら、
中盤にドンと来て少しページを速く繰れるようになりましたw

プロット自体に新鮮さは無いものの、
第一の殺人の大掛かりなトリックと副次的に発生する怪奇現象、
過去の殺人における“奇想”トリック等は
「許せる島荘」てな感じで面白かった。

777 :読後感:2006/11/12(日) 18:33:19 ID:eER+XiP5
あと気付いた点をいくつか。
・(メル欄)がアンフェア?
・「おお、パット」より「ああ、パット」がいいと思う
・P166に誤植がある
・「彼等の関係」について、P61〜P62とP76そしてP461における
彼女の反応からして自身が言うほどクリーンな関係ではなさそう
・P410の反応にやはりダッチワイフだとイラッと来た

778 :読後感:2006/11/12(日) 18:49:15 ID:eER+XiP5
「閃光」永瀬隼介(角川書店)

ラーメン屋店主が扼殺された。何の変哲もない殺人事件だと
思われたが、知らせを受けた定年間近の刑事滝口は何故か
異常なほどの熱心さで捜査にあたる。
実はこの被害者は昭和最大のミステリーと言われた
大事件の関係者だったのだ!
滝口と相棒の若手刑事片桐は上層部からの弾圧にあいながらも
孤独な捜査を続けていく――。

三億円事件をテーマにした社会派ミステリー。
あんまり面白くなかった。いかにもノンフィクション出身て感じの
中途半端さが目立つ作品。リーダビリティはあるから
読みやすくはあるんだけど、プロットに捻りがない。
かと思えば漫画みたいな造形の女性キャラが出てきたりして
バランスも悪いし。まあ読む必要はなかった。

779 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:13:23 ID:2yfWq4No
「ナイチンゲールの沈黙」 海堂 尊
チームバチスタの続編。
キャラは個性豊かだが活かせていない気がする。
オチは安易。普通でした。定価で買う事もないような・・。

780 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/11/12(日) 19:13:59 ID:OzPvlaSt
>>770-773
うまく荒らしに入ったつもりだろうが、
俺はお前たち(?)は「暗黒告知」を未読と見ている。
もし、「違う」と言うのであれば、
犯人が愛読していた(と判断してよい)日本文学史上の名作をメル欄に記してみろ。
しつかりとな(w

781 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:32:04 ID:fLjMVslm
>>780
お得意のパターンwww
「暗黒予知」は未読、というか見たことない。




782 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:41:40 ID:POIfwbXv
> うまく荒らしに入ったつもりだろうが、
> 俺はお前たち(?)は「暗黒告知」を未読と見ている。
> もし、「違う」と言うのであれば、
> 犯人が愛読していた(と判断してよい)日本文学史上の名作をメル欄に記してみろ。
> しつかりとな(w

「しつかりと」ねえw
かな入力でも構わんが、きちんと推敲してから投稿しろと前にも指導してやったろ?

>お前たち(?)
ああお前の馬鹿を晒した憎っくき複数のレスが、同一人物のものかどうかわからなかったとw
そんな奴が

   > 519 名前:名無しのオプ 投稿日:2006/06/29(木) 00:50:58 ID:n+JnziuN

   > 525 名前:書斎魔神 ◆qGkOQLdVas 投稿日:2006/06/29(木) 21:32:11 ID:Vb5omiOx
   > この>>519(通称マル公(w )という者、

よくもまあ名無しのレスが誰なのか断定できるよなw

で、『暗黒予知』とほざいた頭の悪いお前が何を読んだって?
タイトルや主人公の性別を間違えるような(自称)読書をするような馬鹿の分際で、人に命令するなw
たとえ>>770-773が『暗黒告知』を未読でも、
何度も読んだと称しているのにタイトルを間違えるような頭の悪いお前よりも格上なんだよ。

現実をきちんと直視しろや

783 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:42:20 ID:3abRPaIZ
>>780
間違えた、って言えば済むことなのに。
読み返したばかりの本の内容を人に問うのも大人げないw



784 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:42:52 ID:TRSjk6F7
読み返したという本のタイトルさえまともに覚えていないようなアホが何を偉そうにしてるの?
タイトル間違える程度の読力なら、未読のほうが遥かにマシだよ?

785 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:48:07 ID:gfWeIrqC
長坂秀佳 私の胸には蝮が宿り
おもしろくねえーーーー

786 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:57:29 ID:POIfwbXv
書斎は文学板に書き込んだことはないけどなあ?
それともわざわざミステリー板にミステリー以外の小説の「論考」を書き込んでみみっちい
優越感に浸ることが「文学について論じる」ってことかい?
自己欺瞞だけは誰よりも得意だなお前。
そうやって誤魔化し続けて生きてきたんだろ、甘ったれ君w

787 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 19:58:09 ID:POIfwbXv
ミス板の「読みました」スレにミステリー以外の本の「論考」を書き込むことで
「俺はおまいらミスヲタと違って、色んな本を読んでるんだぞ(w」
と暗に自慢しているつもりなんでしょうけどね。
ミス板に書き込む言い訳に「ミステリとして読んだ」と書き込むから皆に馬鹿にされるんですよねw

1、他分野の本を「ミステリー」という間違えた基準で判断する馬鹿。

  サスペンスや論理的展開という類はミステリーの専売特許ではない、という俺たちの突っ込みに対し、
  肛門は「当たり前である(w」と反論しています。
  そうである以上「サスペンスや論理があるからミステリーとして読める」という論調は、詭弁以外の何物でもありません。
  よって肛門は

2、どんな本でも「ミステリー」に見えてしまうダメなミスヲタ。

  であるという見方が成立します。

3、純然たるミステリーは殆ど読んでいないアホ。

  純然たるミステリーの「論考」を殆ど書き込まない以上、「読んでいないんだな」と見られるのは当然です。
  ここから「肛門は最近のミステリーを全く知らない」という、当然の結論が導き出されます。

ああ恥ずかしい。
「ミステリー読む奴は他分野の本は読まない」という誤った考えに基づき、
鳥なき里の蝙蝠(蛞蝓ではないw)を気取ろうとしてやった行動が、
却って自分の正体がただの蝿であることを暴露する結果になろうとは・・・

788 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 20:05:49 ID:TRSjk6F7
>>780
書名の間違いの指摘に既読も未読も関係ないのでは?
あなたの間違いには変わりないでしょ?
それなのに間違いを訂正するどころかそのように開き直る態度のほうがみっともないですよ。
これ以上恥を重ねてどうするんです?

789 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 20:49:18 ID:Ik8nE6Mq
魔神総攻撃のなか、ひとりわが道をゆく>>785

790 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 20:55:42 ID:gfWeIrqC
>>789
ごめんちゃい

791 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 20:55:51 ID:6h5g+Vc3
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1160131467/957
こういった他板のレスをコピペして「うまく荒らしに入ったつもり」なのは書斎魔人のほう
荒れるの大好き書斎魔神に協力する義理はなし

よって以降お触り禁止


792 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 20:57:53 ID:gfWeIrqC
>>789
失敗してるし。
何やってもだめな週末だった・・・・。


793 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 20:58:49 ID:Am8ubE6q
片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」をミステリとして読んでみた。
・・・んな感じで、何もなかったように書き込みが始まるw

794 :名無しのオプ:2006/11/12(日) 22:28:56 ID:vSpXoOBG
東京ダモイ 乱歩賞ってこんなもん?!
犯人を匂わすのが早すぎなような
主人公がもっと事件解決にからむと思いきや・・・


795 :読後感:2006/11/13(月) 18:12:28 ID:O4u2GXpu
「幽霊紳士」柴田錬三郎(集英社)

灰色の男が煙のように現れて真相を解き明かすという
シバレンこと「柴田の錬金術師」の異色ミステリー短編集。
大坪砂男からプロットを買ったという噂は本当かしら?
ハインラインほど気前良くはなかったということでしょうか。


この幽霊紳士という設定がどうも一見奇抜に見えて
実は安易なものじゃないかなという思いを拭えないのですが、
プロットはそこそこで、特に三話と十一話は中々練られていて
面白かったです。

ただフェアではないですけどね。

796 :名無しのオプ:2006/11/13(月) 19:15:34 ID:ZLlZKrlU
>>776
自分なんかは、「島田荘司風現象」出た時点で解決があっち系なのが
分かるので、いかに解決パートまで読ませるかが作者の腕の見せ所かと。
というわけで加賀美とかは評価できないんだよなあ。で、対照的な

赤川次郎『マリオネットの罠』(文春文庫)【8.5点】

新装版発売記念で、説明不要の名作を20年ぶりに再読してみた。
雨の深夜の国道を、赤いレインコートの女が歩いている冒頭から、
もう物語に引き込まれる。今読んでもまったく色あせていない。
再読なので伏線を確認しながら読んでみたが、ちゃんとフェアな書き方が
してあり、視点がめまぐるしくかわるがうまくコントロールできてる。

797 :名無しのオプ:2006/11/13(月) 20:51:48 ID:XP3ShWHY
782は他板からの改竄&コピペ
もとのレスはこちら↓

書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その11
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1160131467/957

読んで分かるように782( ID:POIfwbXv )は
「このスレに書くべき話題だから」ではなく
このスレを荒らすのと
専ブラでNGワード登録しても見えるようにすること
が目的で改竄&コピペしている

2ちゃんねるガイドの「荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。」を
お忘れなく!

798 :名無しのオプ:2006/11/13(月) 20:56:40 ID:XP3ShWHY
786&787も他板からの改竄&コピペ
もとのレスはこちら↓

【カキコライター】ミステリ板住人被害者の集い83【支持さ】
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1162761022/103-104

読んで分かるように786&787( ID:POIfwbXv )は
「このスレに書くべき話題だから」ではなく
このスレを荒らすのが目的で改竄&コピペしている

2ちゃんねるガイドの「荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。」を
お忘れなく!

799 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/11/13(月) 22:44:18 ID:iOqKpT2n
>>770-773は、メル欄であっさりと回答出来ないところを見ると、
やはり荒らし(他板住人)だったようだな(w
読書を怠り、検索だけで簡単に荒らせるほどにミステリ板は甘くはないのである。

800 :名無しのオプ:2006/11/13(月) 22:47:48 ID:a8Yu7rTt
>やはり荒らし(他板住人)だったようだな(w

そりゃ他板住人だろコピペだから
バカ?

>読書を怠り、検索だけで簡単に荒らせるほどにミステリ板は甘くはないのである。

タイトルすら間違えるお前が言うなアホ

801 :名無しのオプ:2006/11/14(火) 06:15:43 ID:MQX++F7K
>>798
そうですよね、甘いですよね
血眼になって他板を巡回し、コピペしまくることでようやく荒らせるんですよね
さすが荒らしの総元締めだなあ

802 :名無しのオプ:2006/11/14(火) 10:46:35 ID:F6rJvb7T
>>799
何度も読んでる筈の本のタイトルを間違えるなんて、
それが人に対して威張れるような読書なんですか?
いい年して逆ギレはみっともないですよ。

「読書を怠り、検索だけで簡単に荒らせる」人たちに
簡単に指摘されるような間違いをしている貴方のほうがバカに見えますよ。



803 :名無しのオプ:2006/11/14(火) 15:10:42 ID:xGO8RIeY
大漁だな

804 :名無しのオプ:2006/11/14(火) 17:15:08 ID:oOwq+JMS
水に落ちた犬ならぬ馬は叩いておかないとねw

805 :名無しのオプ:2006/11/14(火) 18:43:04 ID:o9dAJqbT
あのさぁ、もう書斎魔神とかいうハンドルのヤツは無視しようぜ。

こいつは780や799で770-773に対してレス付けてるけど、
775や798を読むと分かるように、
こいつがレスしているのは最悪板からのコピペだよ。

それが最悪板からのコピペだって分かっていて
2度もレスを付けているようなヤツなんだから、
書斎魔神は最悪なヤツってことだよ。

そんなヤツは無視するに限るよ。

806 :名無しのオプ:2006/11/14(火) 22:56:15 ID:P/3bUBRO
ここに書くべき話題を最悪板に書く方が悪い。
ちゃんとスレタイに沿った議論になっているんだからな。

807 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 06:07:03 ID:VbY2wL68
議論じゃねーべ
無知無学なバカコテが基本的な知識を教育指導されてるだけ

これをミステリ板に書いた場合、十把一絡げにコテハン叩きと決め付けるバカな名無しが湧くから向こうでやってるんだろう
自業自得だなバカコテ&バカな名無し


808 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 07:22:16 ID:94zL7AxD
コテハン叩きじゃないレスまで向こうに書き込まれてるから問題なんだろうが。
事態をよく把握してからものを言えやクソが。

809 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 09:05:03 ID:0LP1wgE8
そもそも件の荒らしは「コテハン」ではないのに、叩きレスどころか
間違いを指摘したレスにまで「コテハン叩きだ!」と噛み付いてくる
名無し(=間違いなく本人)がいるのが問題なんだろうが。

事態をよく把握してからものを言えやクソが。

810 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 11:03:21 ID:Ud2MR2S/
>>809
そんな事例はないはずだよ。
バトルトークとコテハンたたきくらいの区別はしているだろ。
今まで見る限りはさ。

811 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 11:34:44 ID:XIo2TFyC
馬自身が「荒らし」だと断言してるんだよなw


812 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 11:55:39 ID:XIo2TFyC
一応確認したけど、くだんのコピペ荒らし君は
明白なコテ叩きのうえ、このスレにほとんど関係ないものまでコピペしてきているよな。


>ちゃんとスレタイに沿った議論になっているんだからな
全然スレタイに沿ってない。

>コテハン叩きじゃないレスまで向こうに書き込まれてるから問題なんだろうが。
だからコテ叩きレスをコピペしてくるのは正しいとでも?

>そんな事例はないはずだよ。
いくらでもある。さしあたり乱歩、正史、カースレあたり見てみろ。

ageレス君はどうして揃いも揃ってア○だかりなんだろうな。

813 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 12:47:45 ID:0LP1wgE8
横溝スレを「コテハン叩き」で検索するだけで「事例」は山ほど見つかる。
「バトルトーク」と「コテハン叩き」の区別もつけられていない。

>>810は過去ログを見もしないで出鱈目を書き込むインチキ野郎だな。

303 名前:名無しのオプ[] 投稿日:2006/09/09(土) 13:27:35 ID:n745ZjT+
書き込み内容に明確なルールがないのが2ちゃんの基本でしょ。
コテハン叩きは禁止だけね。

310 名前:名無しのオプ[] 投稿日:2006/09/09(土) 18:20:22 ID:n745ZjT+
308はコテハン叩きをやめること。
内容で反論せいや。

322 名前:名無しのオプ[] 投稿日:2006/09/09(土) 21:25:18 ID:i3d+CnAp
コテハン叩き荒らしの開き直りがひどいなあ。

323 名前:名無しのオプ[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 21:32:59 ID:v9wLbwmf
>>322
コテハン叩き?
書斎とサイケについてバトルトークしてるだけだろ
ジャマするな

325 名前:名無しのオプ[] 投稿日:2006/09/09(土) 21:40:29 ID:i3d+CnAp
>>324
まだわかってないの?
コテハン叩き荒らしはコテハンを叩いてスレが荒れるとことを承知の上でむしろそれを喜んで楽しむために書き込んでるんだよ。
現にミス住はスレタイに沿った書き込みしかしてないでしょ。どっちが荒らしかなんてもう明白なんだよ。
はやくここの住人もそのことに気づくべきです。

814 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 16:34:14 ID:o9AFQsJZ
引用全てがまとはずれだな。
それではむしろ書斎サイドの優位は動かないぞ。

815 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 17:01:02 ID:8xoT7Y2Y
バカコテとバカ名なしの自業自得だな

816 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 17:36:33 ID:uXd7IP0W
つまり「荒らし」だとか「コテ叩き」と断言するものをわざわざコピペしておいて
「荒らしは立ち去れ」とふざけたことを言うバカが馬一味だということを認めるわけねw


817 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 18:08:31 ID:DImb1UpQ

2ちゃんねるガイドの「荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。」を
お忘れなく!


818 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 19:20:42 ID:7m9MNM6v
コテハン叩きの板からコピペしといてコテハン叩きの荒らしだなって因縁つけて
そうやってスレを荒らす書斎サイドこそ荒らしだな

819 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 22:37:55 ID:94zL7AxD
コテハン叩きの板から何でもかんでも引っ張ってきてるわけではないだろ。
ちゃんとスレタイに沿った話題のものを厳選してコビベしてるはず。
書斎サイドに落ち度はないよ。

820 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 23:10:35 ID:y7fuyVhg
コピペしてる時点で駄目だということは絶対認めないんだろ、荒らし野郎

821 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 23:49:02 ID:94zL7AxD
何度も書かれているがコビベそのものは悪くない。スレタイに沿った内容なら尚更。
それがいやなら2ちゃんから出て行くしかないという結論も何度も提案されている。

822 :名無しのオプ:2006/11/15(水) 23:51:58 ID:y7fuyVhg
お前が一人でうわごとのようにそういってるだけじゃん


823 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 00:09:59 ID:P+r9bMql
「コピペ」じゃなくて「コビベ」なんて書いてる時点で釣り&荒らしだろ。

コピペばかりしてるのは荒らし。

824 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 10:50:56 ID:bH11ow3n
暗黒予知サイドは結論を提案するのですかw

825 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 12:18:37 ID:AcHnS7im
しかしなんだか、本来要の読了報告がしにくい空気だ…w

「小酒井不木集―恋愛曲線」ちくま文庫

大正後期〜昭和前期あたりの作家が好きで、色々と節操無く
手を出しているけど、これは久々にズドーンと来た。
岡田鯱彦を知った時以来の衝撃というか。
医学ネタを多分に織り交ぜ、あるいは作品の核にしているのに
思った以上に読み易く、そして心揺さぶられる面白さ。
空恐ろしさ的な怖さを伴うのに読む手が止まらないのは
なかなかどうしてたまらない。
そういった意味では木々高太郎も良かったけど、
個人的にはこっちのほうが好きかな。
また、若い時の乱歩が師事した人と知って尚更好きになってしまった。

826 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 12:57:21 ID:QQ9UNo96
小杉健治『土俵を走る殺意』(新潮社文庫)【6.5点】

昭和30年代。退職後に地方に移住した刑事は、村相撲の場で、
ある中学生が「呼び戻し」の決まり手で勝利するのを見る。
その技は、刑事が在職中に関与したある未解決事件で逃亡中の
男が得意とする技だった。・・・吉川英治文学新人賞受賞作。

集団就職で上京する少年少女3人のパート、事件を追う元刑事のパート、
現代の大関大龍とライバル力士のパートなど過去現在を行き来するが、
すべてのパートで書き込みが中途半端。手掛かりはすぐ手に入るし、
大龍もとんとん拍子に出世するし。文章も読みやすいけど、テンポがいいというよりは
場面転換がはやいだけ、という気もする。(メール)という真相もどうだろ??
大龍が「なぜ横綱昇進を辞退したのか」という冒頭の謎も、ちょっと不自然。

827 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 16:45:51 ID:STef92pt
スレ違いの話しはもうよそうよ。
次の方どうぞ(´∀`)

828 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 19:45:22 ID:+mBYy+UW
つまんねーやりとりでどんだけ消費してんだよカス共

829 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 21:14:03 ID:DeERdKnn
バカヤロ。これはスレのための有益な議論だよ。
本来もクソもあるかアホ。

830 :名無しのオプ:2006/11/16(木) 22:49:40 ID:xll5pgLv
まあ、バカコテと自演バカ七誌の自業自得ってことだ

831 :読 了太郎:2006/11/17(金) 09:56:54 ID:46lkZxYa
「双子幻綺行 洛陽城推理譚」森福都(祥伝社)

女帝・則天武后が治める後周を舞台に美貌の双子が
宮中を襲う怪事件の数々を解き明かす連作時代推理。

舞台設定と事件のプロットが良くマッチしているとは思うが、
それがトリックという形で結実していないのが残念。
「妖異金瓶梅」や「紅楼夢の殺人」のレベルには達していない。
キャラクターもいいんだけど今一つ物足りない印象。
一昔前と違って本場の武侠小説の翻訳も進んで来たから
どうしても比較してしまう。

ベストは「膠牙糖」次点は「杜鵑花」。

832 :名無しのオプ:2006/11/17(金) 21:37:57 ID:qKvOC0Dm
さとうふみや/天樹征丸『金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件』
(上下、講談社コミックス)【6.5点】

有名進学塾の合宿に訪れたはじめたち。文系・理系に別れてそれぞれの
過密プログラムにそって講義・食事・散歩をするが、その間隙を縫うように
次々と殺人が・・・・。そしてその影には例のあの犯罪者が!?

おなじみのシリーズ。凝った構成で、マンガを描くほうはさぞ苦労したと思う。
ただそのせいか、いつも以上に人物造形・犯人像・動機がおざなり。
しかも某推理小説のメイントリックの類型で、はやいうちに真相が分かってしまう
のが難。あの展開上、中盤で実行犯をあるていど明かすのはやむをえないが、
真相解明でのカタルシスが大幅に減じているのも確か。でも好きです、このシリーズ。

明智警視も学生時代はひとなみにアルバイトしてたんだなあw

833 :名無しのオプ:2006/11/18(土) 14:05:39 ID:x6aLjt1+
山口雅也『続・垂理冴子のお見合いと推理』(講談社文庫)【6.5点】

>>521の続篇。短篇4本を収録。

温泉・エステ・七福神・靴などを小道具に、適度な謎と伏線をちりばめて
冴子のお見合いを描いていくが、キャラクター小説としても推理小説としても
ちょっとパワーダウン。個人的には「動く七福神」がおもしろかった。

これ以上の続篇はあるのだろうか。七草粥までには結婚させてあげたほうが・・・

834 :名無しのオプ:2006/11/19(日) 03:10:21 ID:ViQdQSyK
「ハサミ男」 殊能将之
非常に面白かった、映画も見てみたくなりました。
ただ登場人物に共感とか親しみを感じることができず、好きか?と問われたら躊躇するね。


835 :名無しのオプ:2006/11/19(日) 13:37:49 ID:8tHdJmik
中町信『津和野の殺人者』(講談社文庫)【5.5点】

弟が津和野のツアー旅行で火災に巻き込まれ入院。
有子は弟を迎えに行くが、その前日に同じツアー客のOLが病院で墜落死。
そしてツアー客がダイイングメッセージを残して次々と死んでいく・・・・

昨今の叙述系を読みなれた身としては深読みしすぎて真相にたどりつかないw
(というより、あまりに怪しさ炸裂なので犯人とは逆に思わない?)
事件の展開もトラミス風味だし、主人公も会社休みまくって旅行するし、
警察は怪しい警部がうろつくし・・で、とくに「5155」と「貯金箱」の
ダイイングメッセージは「ちょ、強引すぎw」。
でもいつもの中町ミステリーで、好きな人は好き。

836 :名無しのオプ:2006/11/21(火) 13:46:32 ID:vSuOGLrD
伴野朗「九頭の龍」(講談社文庫)
1979年の長編。
19世紀後半のベトナム。宗主国のフランスに抵抗する、日本人の双生児の兄弟をリーダーとする
ゲリラ一派に手こずったフランス駐留軍は、奇想天外な作戦を思いつく。ちょうど日本がフランス
に建造を発注していた戦艦「畝傍」を、日本に回航してくる途中に一時的に乗っ取り、ゲリラの
砦を攻撃しようと言うのだ。ゲリラ一派はフランスで、そして「畝傍」艦内で、計画を阻止すべく、
フランス側の謎の指揮者と虚々実々の戦いを繰り広げる。だが、そこに別の勢力も乗り込んできた。
一体、フランス側の指揮者の正体は、そして第三の勢力の正体は・・・。
これは、戦艦「畝傍」がシンガポール出港後、謎の消失を遂げたという史実を踏まえた作品。もち
ろん、まったくのフィクションによる冒険小説ですが、敵の正体を探る駆け引き、推理など、めっ
ぽう面白い。

半村良「女たちは泥棒」(文春文庫)
「ソフト・ピカレスク」と銘打たれているとおり、貴金属店のオーナーでありながら、実は名うての
犯罪者として馴らした老人と、その用心棒兼ソムリエ、老人の弟子である美男子の泥棒、そしてその
また弟子となる美女の泥棒四人組が活躍する1976年の連作集。
これは当時としては、遥かに時代を超越した傑作。泥棒に盗みを依頼する連中、その泥棒の上前をハネ
ようとする連中、そして、その裏をかこうとする泥棒チームの虚々実々の駆け引きが洒落たスタイルで
展開。ミステリとしては、謎解きやドンデン返しなどの点で不満はありますが、これは掘り出し物の
秀作。1980年代以降の山田正紀のクライム・ノベル辺りを読んでいる感じ。

837 :名無しのオプ:2006/11/22(水) 03:51:39 ID:Pj75zjHG
>>836
読みたくなるな

838 :名無しのオプ:2006/11/22(水) 20:02:28 ID:qyKzhSqR
山村正夫『奥能登呪い絵馬』(角川文庫)【5.5点】

義経伝説の残る能登の判官村出身の人間が東京で殺害され、
白装束の女性が目撃される。そして呪いの絵馬が次なる犯行予告として
被害者の実家に送られていた。名探偵滝連太郎シリーズ。

義経伝説とか絵馬とか旧家の確執とか道具立ては魅力的なのだが、
事件の展開にメリハリがなく、人間消失の謎やダイイングメッセージも
とってつけたような拍子抜け。『湯殿山麓〜』は面白かったような記憶が
あるのだが。

839 :名無しのオプ:2006/11/22(水) 20:54:03 ID:V3Ht1tZX
上甲 宣之著『ジュリエットXプレス』

大晦日の深夜23:45。寝台特急での誘拐事件、学生寮で噂のフィルム、自宅に侵入してきた殺人鬼。
接点がない3つの物語は少しずつ絡み合い、45分後にはあらゆる想像を超えた結末へ! 衝撃のリアルタイムノベル。

登場人物が全員DQNっぽい言動をする。終盤、辻褄合わせラッシュがすごかった。
三十分で読める、なんともお手ごろな本でした。


840 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/11/23(木) 17:42:52 ID:dca9SL+B
久々、幸田露伴「五重塔」を読んだ。
谷中感応寺の五重塔建設に賭ける2人の職人の執念とこれを巡る人間模様を描き切った
古典的な名作。これを人生における「冒険」と言わずして何と表現しようか…
終盤の嵐が五重塔を襲うシーンはまさに圧巻である。
ボリュームは少ないものの、文語体(本作はこの文体あってこその世界観であると言い
得る)、いささか(注 伊佐坂先生ではない(w )ミスヲタには厳しい注文ではあるが、
まあ、この程度の文章が読みこなせないようでは知識人とは言い得ないであろう(w

841 :名無しのオプ:2006/11/23(木) 18:51:30 ID:pO2xZmo/
著者も題名も間違ってないかいwww

842 :読 了太郎:2006/11/23(木) 19:15:58 ID:IbSc/PDw
「幽霊候補生」赤川次郎(文藝春秋)

翔んでる女子大生夕子と中年警部宇野の
カップルの活躍を描く第2短編集。

某スレからのセレクト。面白かった。
唐突な夕子の事故死の報から始まる表題作。
現場に向かった宇野は夕子そっくりの資産家の若妻に出会う。
話しかける宇野にも彼女は素知らぬ顔で――。
NTRキタワァ…と思いきやその真相は?
とにかく掴みが良いから引き込まれた。
他に一卵性ソーセージを扱った「双子の家」や
大味なトリックが光る「ライオンは寝ている」、
二度死んだ男の話「眠れる棺の美女」など
軽い中にも手応えのある佳作が揃っている。
ベストは論理のアクロバットと奇想天外な殺し方が鮮烈な
「巷に雨の降るごとく」。

もっとも一番の見所は二人の関係なのだが…w

843 :名無しのオプ:2006/11/23(木) 21:41:20 ID:spdCm+xy
>>840
『五重塔』のいったいどこがミステリーなんだろうね。
ミス板の感想スレに書き込むからにはその辺りをきちんと論拠する必要があるのに、
完全に欠けているのだから話になりません。
> これを人生における「冒険」と言わずして何と表現しようか
だから「ミステリー」だなんて恥ずかしいことは言い出さないでしょうね。
これを「冒険」と言うのなら、世の小説の90%以上は冒険小説なのですが?

それからもう一つ。
ミステリーか否かという話を別として、折角読んだ感想がこの程度なの?しかも再読して。
肛門君の論考とやらは、「夏休みの必読書」みたいなパンフレットに掲載されている
2、3行程度の内容紹介と大差ないのですが。
というより、その類のものを丸写ししただけじゃないのかい?
> この程度の文章が読みこなせないようでは知識人とは言い得ないであろう(w
読みこなしてこの程度のことしか書けないのなら、わざわざ書き込む意味はないね

844 :名無しのオプ:2006/11/23(木) 23:22:56 ID:XtitLu6B
843は他板からの改竄&コピペ
もとのレスはこちら↓

書斎魔神・アホアホ語録格納庫 その12
http://tmp6.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1163515760/142

読んで分かるように843( ID:spdCm+xy )は
「このスレに書くべき話題だから」ではなく
このスレを荒らすことと
専ブラでNGワード登録しても見えるようにすること
が目的で改竄&コピペしている

2ちゃんねるガイドの「荒らしに反応したらあなたも荒らしかも。。。」を
お忘れなく!

845 :名無しのオプ:2006/11/24(金) 12:36:07 ID:iw0pIGD5
伴野朗「ゾルゲの遺言」(講談社文庫)
1981年の長編。
真珠湾攻撃前夜の日本。逮捕された大物スパイ・ゾルゲを取り調べた警部補が、何者かに殺された。彼はゾルゲから
何の変哲もないメモを貰っていたが、どうやらそのメモには重大な情報が記されているらしい。メモを巡って、ソ連と
米国の駐日大使館が暗躍し始める。一方、日本海軍の情報部も、或る重大事件のため諜報活動を開始していた。その謎
は何なのか、またゾルゲのメモの秘密とは・・・。
ゾルゲ事件の史実に取材した冒険小説。メモに記された暗号、米国スパイの謎のリーダー「ファルコン」の正体など、
謎解きの要素もあります。やはり、この作者の初期の冒険小説は面白いです。

846 :名無しのオプ:2006/11/25(土) 00:42:43 ID:nsLfYWhT
斎藤栄『徒然草殺人事件』

新婚早々の水道局員が、勤務先の浄水場で死体となって発見される。
次いで起こる、彼の仲人を務めたアマチュア歴史家の惨殺事件。
彼が握っていたオセロの石は何を意味するのか?

水道公害問題、吉田兼好忍者説を絡めた作者の代表長編。
400枚程度の作品なのにも関わらず、
水道局員の妻、酒井担当の女性編集者、2人の刑事と、視点が4つもある点、
必ずしも有機的に絡んでいない二大事件と、まとまりに欠ける印象。
文章が淡白で、ぐいぐい惹きつけていく感じがないのもマイナス。
(それが作者の特長でもあるが……)
ただし、最終章で明らかになる、ダイイングメッセージおよび、犯人の動機に繋がる伏線はうまい。
テレビ画像のゴーストからアリバイを崩す趣向もなかなか面白い。

847 :名無しのオプ:2006/11/26(日) 15:24:33 ID:VXpcHvGD
東野圭吾『白夜行』(集英社文庫)【9.5点】

大阪の下町に生まれた男女の二十年に及ぶ物語。

説明不要の大傑作。続篇『幻夜』を読む前に再読してみた。
とにかく一気読みの快作(後味はよくないが)。
「亮司と雪穂の内面描写が全くないのが不満だ」とか言った
某文学賞の選考委員はアホか。


848 :読後感:2006/11/27(月) 05:34:03 ID:wePOOzyZ
「葉山宝石館の惨劇」梶龍雄(大陸書房)

夏休み。別荘にやって来た少年は、部屋の窓から見える隣の別荘の
豪奢な風景に魅せられていた。屋上で毎夜踊り騒ぐ若い男女。
しかし、ある晩敷地内の宝石館でガードマンの死体が発見される。
現場は三重の密室となっており、被害者の胸にはトプカプの短剣が
突き立てられていた。興味をそそられた少年は“たんてい”になる。

某スレからのセレクト。面白かった。
89年と新本格ムーヴメントど真ん中に発表された作品だが
それらの作品群と比べてもさして遜色ないと思う。

老若二人の刑事、隣家の少年、その家庭教師の女子大生と
4人の探偵が各々独自に調査を進めて行き、
彼等が掴んだ断片が合わさる時真相が明らかになっていく。

メインアイデアは総論としては珍しくないが
各論的には自分には先例が思い浮かばなかった。
死人が多いためフーダニットとしては弱いが、密室の意味はあり満足。

それにしてもこういうの読むにつけ新本格という定義の必要性が
希薄に思えてしまうなあ…。

849 :名無しのオプ:2006/11/27(月) 13:59:55 ID:wMuw3HGh
東野圭吾『幻夜』(集英社)【8.5点】

阪神大震災の直後、水原雅也は借金の催促に来ていた叔父を
手にかける。そしてその現場を同じ被災者の若い女に目撃される。
そして雅也と女の不可思議な関係がはじまる・・・

『白夜行』の続篇。読み進めていくうちに、前作の重要人物をめぐる
物語だと分かる構成になっている。一気読みの傑作で上手いが、
『白夜行』の読了直後だけにやはり完成度では一歩及ばない。
微妙な違和感があるが、それは(メール@)せいか。
しかしこのラストだと(メールA)なのか?


850 :名無しのオプ:2006/11/27(月) 14:49:20 ID:wMuw3HGh
東野スレ覗いてきたけど、『幻夜』が『白夜行』の続篇だってのは
断言はできないんだな。いろいろ思わせぶりな描写はあるけど。

たしかに(メールB)への言及は『白夜行』にはなかったし。
どっちにしろ、読者にいろいろ想像させて東野も「してやったり」
気分だったんだろうなー。感服。
でも笹塚刑事に較べて加藤刑事が魅力にとぼしいキャラだったのは残念。


851 :名無しのオプ:2006/11/30(木) 21:16:14 ID:6q0zE76Q
『一の悲劇』 法月綸太郎

再読。
犯人くらいしか覚えていなかった。
前回は何も思わなかったが
密室の扱いがメル欄なのは面白いと感じた。
まぁ面白いんだけどその着地は・・・。


  ☆ チン

        ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・)< 三の悲劇まだー?
             \_/⊂ ⊂_)_ \_______
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
        |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| :|
        |           .|/


852 :名無しのオプ:2006/12/01(金) 12:31:22 ID:ydKwDK/2
福本和也「啜り泣く石」(徳間文庫)
1963年、東都ミステリーから発表された長編で、ミステリのデビュー作。後年の航空ミステリとは異なり、
石油業界を舞台にした珍しい作品。
大阪の石油元売業界における外国資本進出を巡る競争に、殺人事件を絡めたものですが、典型的な「社会派」
作品。一応、意外な犯人の設定はありますけど、トリッキーな仕掛けがある訳でもなく、謎解きとして云々
するレベルでもない。
むしろ、ニヒルな同僚や、黒川博行作品を先取りした大阪の狸オヤジの腹芸ぶりなど、個性豊かな脇役の面々
が楽しい。特に、主人公の妻の悪女ぶり、というか、この時代にしては考えられないほどのDQNぶりが凄い。
あと、主人公が挫折したとき、亡父の残した石に耳を当て、石の音に耳を澄ませるシーンも良い。でも、いず
れもミステリとしての出来には関係ないですね。

笹沢左保「崩壊の夜」(徳間文庫)
1962年の長編。
中堅の広告代理店に勤める倍償。会社からの独立を求めて奔走していたが、ひょんなことから、会社に姿を
見せない謎の幽霊社員の噂を聞く。社員として給料は貰っていても、その姿を誰も見たことがないのだという。
そんな矢先、彼の妻が殺される。だが倍償は省みず、己の野望のため、妻の貯金を使い、果ては妹まで取引先
の餌に差し出して新会社の設立を目指すのだが・・・。
傑作「空白の起点」「暗い傾斜」などと前後する時期に書かれた作品ですが、「本格」風味は殆どなく、「社会派」
に完全に傾いています。ミステリ的興味があるのは、謎の幽霊社員の意外な正体だけ。でもこれも、誰でも推測
できるレベル。むしろ、昭和30年代の松本清張作品などでお馴染みの「サラリーマン出世残酷物語」の展開を味わえ
ば良し。凡作でしょうね。

853 :読後感:2006/12/02(土) 05:53:32 ID:IMLCywVy
「独白するユニバーサル横メルカトル」平山夢明(光文社)

SF・ホラー・奇妙な味が混在した短編集。
先週行き倒れてるアラブ人におむすびあげたら
「これ読んどけ」って言ってたから。

まず全体的にグロい。
それが普段お上品な古典を口にすることの多い僕には苦痛で
仕方がなかったよ、和登さん。

一番を決めるとすると…衝撃(笑撃)度を採って
「ニコチンと少年」かな。10年以上前マガジンで連載してた
ショートショート漫画のネタを思い出した。
それから「Ωの聖餐」の安楽椅子探偵ぽいキャラが良かった。

後は…表題作は突飛な設定以外見るもんない。オチも不自然だし。
近未来SF2編は既存のものをなぞっただけ。
最後のはグロばっかでほとんど斜め読みした。

嗜好の差を割引いてもこのミ…アラブ人が薦めるほどじゃないと
お も う よ。

854 :名無しのオプ:2006/12/02(土) 13:56:15 ID:IL1FVtJ6
>>853
その文章はひょっとして面白いと思って書いているのか?

855 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/12/03(日) 00:37:03 ID:WxofN7+Q
半藤一利「昭和史 戦後篇 1945―1989」を読んだ。
前作の戦前篇に関して歴史ミステリのネタの宝庫である旨は既述したところであるが、
時代が進んだとはいえ、本書も天皇・マッカーサ会談、新憲法制定過程、東京裁判等々、
中盤(第9章くらい)までは、歴史ミステリの興趣に事欠かないものがある。
ここには、当然のことながら松本清張先生の「日本の黒い霧」に描かれたところの
オキュパイドジャパンにおける一連の怪事件も含まれている。
ただし、55年体制確立、
そして著者が日本の戦後の一応の終結と見る沖縄返還(72年)後、
政権で言えば、佐藤政権終了後・田中政権以降は、まさに日本史からミステリが
消えゆく時代だったとの感が強い。
そして、72年以降に関しては著者は、まさに「現代史」であるとして、
概説にとどめられているのだが、ここにいかに歴史的な評価を書き記すかは、
後の世代に課せられた課題とも言い得るかと思う。
低俗で口当たりのみが良い新書・文庫ミステリを読み耽っているミスヲタには、
本書の読破は保証されたものではないことは、今さら言うまでもないことではあるが、
知識人の自負がある者は「読んでおくべき1冊」であることは間違いなかろう。
ただし、著者は文春における松本清張担当編集者として知られた人でもあるが、
「点と線」に始まる清張ブームに関して「この頃から日本のミステリが本格路線を
ゆくようになり、…」とミステリファンとしては、いささか(注 伊佐坂先生ではない(w )気にかかる表現がなされている。

856 :名無しのオプ:2006/12/03(日) 01:18:56 ID:vQf8w0jA
神津慶次朗『鬼に捧げる夜想曲』(東京創元社)【5.5点】

戦友の婚礼のため、九州の孤島満月島に赴いた乙文。
しかし新婚初夜に花婿と花嫁は密室の中で惨殺される。
19年前の網元の失踪、島の「角女伝説」は何を意味するのか?
第14回鮎川哲也賞受賞作。

もろ「獄門島」+「本陣殺人事件」+京極風味。
道具立てはワクワクするが、執筆時19歳だけあって文章がちょっとヘタ。
もう少し語彙数増やしたほうがいいし、不自然な表現が多すぎる。
マンガ調のセリフのオンパレードで萎えるが、地の文はけっこう雰囲気出てる。

プロローグを生かすためにも、最初に探偵役があばいた「真相」をラストに
もってきたほうが良かったのでは。二番目の真相はちょっとありきたり。
あと、主人公の乙文のキャラがまったく感情移入できないのがつらい。

857 :名無しのオプ:2006/12/03(日) 02:13:40 ID:PEaDZOxR
>>855
さすが、男色にはうるさい書斎先生だけのことはあるなあ(w

858 :名無しのオプ:2006/12/03(日) 02:28:21 ID:ZmOpIlgv
アッ!

859 :名無しのオプ:2006/12/03(日) 18:29:07 ID:vl/Xr0bz
「そして扉は閉ざされた」 岡島二人
99%の誘惑を数年前に読んで、今回2冊目にこの作品を読んでみた。
トリックが読めてしまった面もあり、ちょっと残念。

860 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/12/03(日) 23:41:14 ID:qGrH5hFP
永井荷風「つゆのあとさき」を読んだ。
荷風の代表作と言うてよい作であるが、
なんと、犯罪絡みの意外性を含んだサスペンスとして読める代物であった。
人と人との出会い(本作ではメーンは男女のそれ)による意外性を含んだ人間ドラマが、
昭和初期の東京情緒の中で展開されてゆく。
ヴァンプ(とういうかナウな表現ならヤリマン)なヒロイン君江だが、
荷風の筆にかかるとなんとも憎めない魅力的な女性になってまうのが不思議である。
作者の分身は粋で話がわかる松崎老人かと思うが、悪役的なポジションに
置かれる君江のパトロンの作家清岡進のモデルは誰あらんや?

861 :名無しのオプ:2006/12/04(月) 02:43:08 ID:l2ZYSyNq
>>860
書斎さんはヤリケツなんでしょ?

862 :名無しのオプ:2006/12/04(月) 12:21:55 ID:XJW3OBmo
ナウにヤリマンって、いつの時代の人ですか

863 :名無しのオプ:2006/12/04(月) 14:48:49 ID:Vd4Ffsaj
【今月末まで肛門スルー祭り実施中です】

864 :名無しのオプ:2006/12/05(火) 03:55:56 ID:n25Ipc/o
>>862
彼の頭の中は昭和から全く更新されていませんのでw

865 :名無しのオプ:2006/12/07(木) 03:15:04 ID:BLirHEx2
>>859
誘惑って・・・

866 :読後感:2006/12/09(土) 00:32:25 ID:mSvB1U22
「方丈記殺人事件」斎藤栄(廣済堂出版)

池袋の高層ビルの外壁から落下したアメリカ人青年の上着の
ポケットから出てきた方丈記の文章を記した紙片。これが始まりだった。
方丈記に新しい解釈を試みて謎の失踪を遂げた国文学者を追う
雑誌記者と、三重塔で見つかった女性の死体について捜査する警察。
交互に語られる二つの事件に繋がりとは?

某スレからのセレクト。まあまあ面白かった。
突端は気を引くに十分だし、三重塔殺人の奇妙な道具立ても
本格味があってGood! やや不自然な面はあるが
理由付けも良かったと思う。真相も意外な犯人でびつくりした。
正直舐めてたから。
しかもたとえこじつけにせよきちんと方丈記の“謎解き”をしていた
のも凄いと思った。
これからは斎藤栄=“日本のダン・ブラウン”と……。

867 :名無しのオプ:2006/12/09(土) 02:53:04 ID:NHqnru6T
佐々木譲『制服捜査』(新潮社)【8点】

ベテラン刑事でありながら、駐在所に赴任することになった巡査部長川久保。
北海道の一町村を舞台とした連作警察小説。

横山秀夫を初めて読んだときほどのインパクトはないものの、
北国の排他的な町民を相手に奮闘する川久保の捜査は地味ながら手に汗握る。
五話収録されるが、徐々に事件が派手になってゆき、じわじわと閉鎖的な
町の状況が浮かび上がってゆく構成が上手い。
川久保を単なる正義感の強い駐在と描かず、随所にしたたかな面を描くことで
物語に奥行きをもたせている。続篇をぜひ。


868 :名無しのオプ:2006/12/09(土) 12:35:26 ID:4+kfCAsD
>>866
ダン・ブラウンに失礼かと・・・w

869 :名無しのオプ:2006/12/10(日) 01:17:11 ID:awfiaEXG
道尾秀介『向日葵の咲かない夏』(新潮社)【8点】

一学期の終業式の日。欠席したS君の家にプリントを届けに行った
小学生ミチオは、S君の首吊り死体を発見。
しかし警察が現場に訪れると死体は消えていた。
そしてその日、ある訪問者がミチオの部屋を訪れる・・・

幼児虐待・動物虐待・転生などをストーリーに盛り込み、
先を読ませない+読者の興味を持続させる構成には拍手。
個人的には正統派の『骸の爪』、常識の枠内に収まる『シャドウ』の方が
好みだが、こういったのもいいですなあ。

870 :名無しのオプ:2006/12/10(日) 22:02:47 ID:DbrWvD6J
『スティームタイガーの死走』 霞流一

このミス02、4位の作品。
本格要素が詰め込まれまくり。
最後は畳み掛けるようでした。
犯人限定とメル欄はよかった。
約200頁と短いのもよかった。

化粧が巧みで30代にも50代にも
見える女秘書が何か妙にエロく感じました。

871 :読後感:2006/12/14(木) 22:30:42 ID:39apm+P5
「アラビアの夜の種族」古川日出男(角川書店)

ナポレオンの軍団が迫るエジプトで、事態を憂慮する為政者の一人
イスマーイール・ベイは腹心の奴隷アイユーブの提案に耳を傾ける。
それは読む者を眩惑し全てを棄てさせるという伝説の奇書を翻訳して
敵に読ませ軍団を崩壊させるという奇想天外な策略だった。
そしてそれは実行に移され、毎夜謎の語り女の口から
長い長い物語が紡ぎ出されて行く――。

一度読もうとして止めたんだけど10年のベスト1ならばと再挑戦。
作中作の面白さを僕は「石と笛」というファンタジー小説で知った
けれども、本書の場合はストーリーはあってもドラマがない、というか
人と人との感情的な交わりがイマイチ伝わって来ず、
そこが物足りなく感じた。主人公達の境遇も似通っている。
細かい不満も3つ4つあるし、その上これが長いというのが…。

ただ、奥津城内の風景とかそういう描写は巧いと思うし引き込まれる。

872 :名無しのオプ:2006/12/16(土) 23:55:10 ID:MBiopda/
早瀬乱『三年坂 火の夢』(講談社)【6点】

明治時代。帝大生の兄がケガをして帰郷し、「三年坂で転んだ」と言い残し死亡。
一高合格を目指し家で同然に上京する実之は、慣れぬ都会暮らしに戸惑いながら
東京の「三年坂」を探し、兄の死の真相を探ろうとする。第52回乱歩賞受賞作。

大火の折に目撃される謎の俥夫や、三年坂が(メール)だという謀略論など、
作中で提示される仮説はものすごく魅力的。ただ、真相がしょぼい。
放火の犯人像も印象に残らないし、探偵もそこまで魅力的とは思えない。
何より道行がタイクツで、井上夢人の「題材の面白さであって、小説が生み出す面白さ
ではない」という選評が的を射ている。面白い箇所はすべて参考文献に負っているという
印象。

873 :名無しのオプ:2006/12/17(日) 19:02:35 ID:OI9NO7nF
>>872
でも半端ない貧乏・困窮ぶりは、なかなか読み応えありましたよ。

874 :名無しのオプ:2006/12/17(日) 22:12:09 ID:gRKypfqY
「十角館の殺人」 綾辻行人
を読みました。
アガサクリスティー「そして誰もいなくなった」の現代リミックス版といった感じで、綾辻氏がちょびっとひねりを加えた作品か?
アガサの作品を知らずに、十角館を読んだのならばかなり楽しめたのではないだろうか?
私はアガサを読んだ時、その面白さを味わった。

875 :名無しのオプ:2006/12/18(月) 15:48:19 ID:3qL9KJsn
「透明人間の納屋」読んだ。

ミステリーランドの中で、純粋な子供向け(探偵猫・グリフィン)としても、子供向けの皮を被った大人向け(神様ゲーム)としても半端な出来。
大半が主人公の一人語りの退屈な文体、登場人物の魅力に乏しさ、密室と透明人間の真相のショボさ、とって付けたような時事ネタ。

つまらんかった。島荘は子供も大人もナメ過ぎ。

876 :読後感:2006/12/18(月) 23:52:32 ID:4iXM6c9/
「横浜不倫館の惨劇」岡江多紀(祥伝社)

神戸の外人墓地で奇妙な全裸死体が発見された。更に遠く離れた
横浜では乱交パーティーの最中女性が殺される。
恐れおののく参加者達は口裏を合わせて殺人を隠蔽するが
一人また一人と不審な最期を遂げてゆく…。

官能シーンが売り。唯一あるトリックは当時は斬新かも?と
思ったが小粒なのであまり評価せず。
ま、オッサンのためのキオミス。

877 :名無しのオプ:2006/12/19(火) 13:04:22 ID:OX7ZoIPa
伴野朗「さらば、黄河」(講談社文庫)
1985年の長編。
カメラマンの笹井は、学術調査団のメンバーとして中国・黄河流域へ向かう。中国では父親が旅行中に
消息を絶っていた。父親に何が起こったのか。調べを進めるうち、日中戦争時代に通訳として従軍した
父親が戦場で出会った或る秘密が絡んでいることを知る。また父親は旅行の直前に東京で起きた華僑殺し
にも関心を寄せていたらしい。だが、黄河に沿って旅を続ける調査団一行にも不穏な動きが。ついには
中国側の案内人が不可解な死を遂げる・・・。
初期の名作「三十三時間」や「九頭の龍」の持っていた一種独特の「熱気」が失われ、淡々とした物語に
なってしまったことは残念。それでも幾つか謎解きの要素もあり、敵役の或る人物の正体などは、かなり
意外でした。まあまあの佳作でしょう。

種村直樹「日本国有鉄道最後の事件」(徳間文庫)
1987年の長編で作者のミステリ長編の処女作かな?
分割民営化を控えた国鉄の新幹線から、民営化に関する会議に出席するメンバーが謎の消失を遂げた。
国鉄解体に反対する過激派の仕業か?新幹線は静岡近辺で非常停車したらしいが、その際に外に出た
のではないことは証明されていた。ではどうやって三名もの人間が車内から消えたのか。更には事件
後、その新幹線から降りた乗客たちが不審な動きを開始した・・・。
真相や動機などは少々甘っちょろいんじゃないの、とも思えますが、旧国鉄に対する作者の愛情は感じ
られました。消失トリックは意表を突いていますが、一般の人間に推理は困難で、本格ミステリの
「謎解き」の要件に耐えるものではないでしょう。旧国鉄の組織内部をミステリの範疇で描いた功績は
光りますが、褒められる点はそれだけ。

878 :名無しのオプ:2006/12/22(金) 03:46:31 ID:5MK+NlM6
内田康夫著 『終幕(フィナーレ)のない殺人』 講談社文庫

たぶん初内田康夫。
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1005391720/501
を見て読んでみようと思った次第。
うん、クローズドサークル大好き。
自作解説があって、先にこれを読んだ。
挑発的ともとれる中々に過激な内容。
期待は膨らむが・・・

中身の感想としては
クローズドサークルの成立方法が
酷く力任せなのは面白い。以上。

自作解説を読んで、期待を膨らませてる時はよかった。
新本格を、こういう見方をしているんだなぁ、とか
新本格から、そういう重圧もあるのかなぁ、とか。

そういうわけで自作解説だけでも読んでみては?

879 :名無しのオプ:2006/12/24(日) 13:46:17 ID:PvJlkjp2
長井彬『槍ヶ岳殺人行』(光文社文庫)【5.5点】

恋人を追い求めて槍に登った主人公。途中の山荘で、
行方不明となった兄を探す女性、妻を探す男らに会うが、
複数のロッジで3人の若い女性が密室状況の山道から消失し、殺人事件が。

某スレのセレクト。うーん、女性の消失の真相はアレ以外の解答はないだろうし、
妙な男女の恋愛模様も正直イマイチ。
被害者の顔をつぶした理由は、「なるほど」と思った。


880 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2006/12/24(日) 22:40:29 ID:No+ssK4e
前に紹介した「つゆのあとさき」が後をひいて、「腕くらべ」「おかめ笹」「すみだ川」と
荷風散人の世界に浸っている昨今である。
これらの諸作にはミステリ的な要素は皆無であるが、
このような粋筋の物語世界から見ると、ミステリというものが血生臭い児戯に
等しいものに見えて来るから不思議である。
ミスヲタ諸兄に、今1度、あらためて言う、「心して生きろ!」と。

881 :名無しのオプ:2006/12/24(日) 22:43:48 ID:q5SOc3+Q
>>867
まあ昨今のミステリは読めたもんじゃないのも多いからね。
ラノベのほうがまだマシという。
正月休みには純文学に浸ってみるのもいいんじゃないかな。

882 :名無しのオプ:2006/12/25(月) 00:25:32 ID:9V0lsj6R
あちらの先生は頭のネジがはずれかかっているようで恐ろしい。
近寄らない方がいい。
大丈夫なのか。

883 :名無しのオプ:2006/12/25(月) 02:20:49 ID:9V0lsj6R
age

884 :注! 前宣伝のルールに変更点があります:2006/12/25(月) 19:37:32 ID:Wf2c/Oqd
現在、「2chが選ぶこのミステリーがすごい!」の投票を行っています
各作品に一行以上のコメント必須です。未記入の場合無効となりますのでご注意ください
ただし再投票は受け付けます。どのレスの再投票かということも明記して再投票してください

投票お願いします  2chが選ぶこのミステリーがすごい!
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1166286465/

以下のルールを守ってください
・対象作品は奥付表記が2005年11月〜2006年10月の広義のミステリー作品
・投票者は6作品以内で順位をつけて投票すること
・国内作品と海外作品は別々に投票してください
・ネタ防止のため各作品に一行以上のコメント必須(ネタバレ禁止)
・宝島社の作品は対象内
・締め切りは1月15日まで

以前こちらのスレに投票された方へ。こちらの投票もちゃんと集計しておきます
2chが選ぶこのミステリーがすごい!2006
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1132674140/

今年のこのミス、本ミスなどのランキングです。参考にしてください
国内編 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1166286465/26-29
海外編 http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1166286465/30-33

ご投票お願いします。長書き込み失礼しました

885 :名無しのオプ:2006/12/25(月) 20:13:53 ID:xghwAEBv
歌野晶午『世界の終わり、あるいは始まり』(角川文庫)【7.5点】

首都圏で発生する連続少年誘拐殺害事件。
自分の息子が関与しているのではないかと疑惑を抱いた富樫は、
密かに息子の身辺を探り始める・・・

リアル村上オヤジの物語。
ヤクザオヤジが、損害賠償のために取引を持ちかけ、
その直後に娘が・・・の(メール)の展開は欝。(メール)でよかった。


886 :名無しのオプ:2006/12/27(水) 11:55:34 ID:AJONPFyy
『春期限定苺タルト事件』 米澤穂信

登場人物の「目指せ小市民」を鬱陶しく思う人も居るみたい。
もちろん思わない人も居る。僕の感触では五分五分と言った所か。(根拠なし)
で、自分は鬱陶しくは思わず、毎度出てくる小市民うんぬんの部分も楽しく読めた。
と言うか、それこそが醍醐味だと感じたので、面白い1冊でした。

ミステリの部分で言うと
ヒントが与えられて結論という形がいくつかあるのだが
ヒントの時点で結論がぼんやり(ものによってははっきり)
と見えてしまうのが残念。
もう少し磨けばいいものになりそうなのもあるのに。

キャラ萌えで読んでると、たまにおっと思うミステリ成分。そんな感じ。
ちなみ先に読んだ『夏期限定〜』では、「おっ」という部分が大きくて大満足。

早く秋冬と出て、春夏秋冬4冊で1000頁くらいの
小振りな完結シリーズになってほしい。期待してます。

887 :名無しのオプ:2006/12/27(水) 12:06:39 ID:N+ROfrhg
深谷忠記「五十年目の序章−東京・佐賀殺人ライン」(徳間文庫)
1997年のノンシリーズ長編。
隅田川で発見された刺殺死体。被害者は初老の男性だったが、捜査を続けるうち、佐賀県でも被害者と
関わりのある男が殺されていたことが判明。どうやら犯人は太平洋戦争中に東京の大学で二人の共通の
友人だった男らしい。だがその行方は杳として掴めない。そして事件の遠因は東京大空襲の前夜に遡る
らしい。一体、その日に三人の間に何があったのか・・・。
序盤で、或る「真相」を簡単に予想できるのですが、それと絶対に矛盾する箇所が存在するので、容易に
結末を見抜けません。これは上手い。まんまと引っ掛かってしまいました。
それよりも、戦争中に学生時代を送った男たちの鎮魂歌ともいえるストーリーに、結構感動しました。
秀作。なお副題は不要。安っぽい印象を与えるので。

888 :名無しのオプ:2006/12/27(水) 19:19:38 ID:uL+Dc4bz
>>886
秋は来夏

889 :名無しのオプ:2006/12/27(水) 19:44:27 ID:9Iw1sXLp
意味が分からん
適当なうpろだにアップすればいいじゃん
無料だし

890 :名無しのオプ:2006/12/27(水) 23:26:52 ID:UBaKAUlW
『不思議島』 多島斗志之

東京創元社のHPの紹介文
http://www.tsogen.co.jp/np/detail.do?goods_id=3550

直木賞候補作。
作者名と唯一知ってる『症例A』というタイトルから
キワモノっぽい先入観を持っていたが、全然そんな事なかった。
めっちゃ落ち着いたしっとりとした話だった。
約240頁と小さく、無駄なくまとまっているように思えます。


自分の好みとしては派手な謎、皮肉好きな名探偵
密室、ホワイダニット、ダブルミーニングとかなんですが
こういう地味で大人な感じもたまにはいいかなと思いました。

印象的感想おわり。

891 :名無しのオプ:2006/12/28(木) 01:01:47 ID:n6Fxd8GQ
>>889
? 誤爆だよな?

>>887
深谷さんのってシリーズ物以外殆ど読んでないんだけど、
ノンシリーズで評判が良いのが結構多いって印象があるんだよね。
捜してみようかな。

892 :名無しのオプ:2006/12/28(木) 12:28:05 ID:vu9SA9p/
藤村正太「外事局第五課」(ポケット文春)
1965年の、作者には珍しい国際謀略物の長編。
当時の米ソ冷戦、ベトナム情勢などが色濃く出た作品ですが、主人公の蔵王麟太郎のキャラ造形が
今ひとつ。ベトナム現地の描写も、1980年代の冒険小説作家と比べるのは酷ですが、迫力に欠けます。
最後のドンデン返しも予想していたとおり。やはりこのジャンルは、この作者のホームグラウンド
ではないなあ、というのが正直な感想。

西東登「魚が死を誘う」(サンポウノベルス)
1975年の長編。
一種の倒叙物かな、と思って読み始めたのですが、結局、ただの犯罪小説に終わってしまったのが
残念。真犯人が指摘される部分の謎解きも弱いし(というか、そんなもの殆ど無いし)、気が抜け
た駄作としか言いようがない。ヒロインの心情描写だけが取り柄。
それにしても、この作家って、主人公をストーリーの途中で×××のが好きですねえ。

893 :名無しのオプ:2006/12/29(金) 21:10:24 ID:Ck71lDCm
野沢尚『砦なき者』(講談社文庫)【7点】

報道番組「ナイン・トゥ・テン」のせいで恋人の女子高生が
自殺したと訴え、突如若者のカリスマにのし上がった若者。
テレビマン赤松は若者の正体、事件の真相に迫ろうとするが・・・

連作風長篇とでもいうのか、前半の一・二章は赤松らの遭遇した
事件を描き、中盤〜後半の三・四章でカリスマとの対決を描く。
前半の密度の濃さに比べ、後半はなぜカリスマがあそこまで若者の支持を
得たかの説得力にとぼしく、また某殺人事件の秘密が全く漏れていないことも
不可解。三・四章のみをもう少し書き込んで説得力を持たせるべきだった。

しかし各章の冒頭で読者を引き込む描写はあいかわらずすごい。

894 :名無しのオプ:2006/12/31(日) 04:55:06 ID:xZ41CQJ7
横山秀夫『真相』(双葉文庫)【8.5点】

息子を殺人事件で失った父親、村長選挙に出馬する県庁職員、
リストラされた元車のディーラー、大学空手部の過去を引きずる無職男、
前科持ちの男を主人公とする非警察モノのミステリー短篇集。

『真相』以降の短篇集は若干薄味になっているが、本書の
密度の濃さは文句なし。とくに「18番ホール」「他人の家」が秀逸。


895 :名無しのオプ:2006/12/31(日) 14:30:22 ID:xZ41CQJ7
高橋克彦『いじん幽霊』(集英社文庫)【6.5点】

広目屋(広告代理店)を手伝う旗本の甥っ子完四郎・戯作者魯文センセーの
事件簿、連作短篇集第三弾。

舞台は異人が住まい、攘夷派もうごめく横浜。シリーズものなので
手堅く安心して読めるが、まあとりたてて傑作ぞろいというわけではない。
佳作は「筆合戦」くらいかな。でもなぜか出ると買ってしまうのであった。

896 :名無しのオプ:2007/01/02(火) 21:28:14 ID:XHphSHYT
高橋克彦 『パンドラ・ケース』 文春文庫

06年初読み。
文庫で450頁を超える
久々の長編らしい長編。(個人的に)

裏表紙のあらすじより引用

 「悪趣味だな。仲間で最初に死んだ人間の
 十三回忌に開くタイムカプセルだなんて……」。
 鄙びた雪の温泉宿に集まった八人の大学生は
 卒業記念のカプセルに新聞記事と思い思いの品物を納めた。
 「あたしがきっと最初だわ」そう呟いた半田緑は五年後に失踪。
 十七年後、彼女の箱を開けると干涸びた指と指輪が…。

引用ここまで


うーん、設定からしてそそりません?

え、あれを否定しといて、これは肯定しちゃうんだ?
そんな採用される推理への疑問がある場面も多少あるが面白かった。
図書館で次から次へ資料を渡り、真相へと近づいてる場面は快感。
登場人物の1人が40近いのにやたら露(+偽)悪的で青臭いのがよかった。
控えめな探偵も、最後の締め方も好みだ。青春ミステリ。
1970年前後の時事ネタも多かったが思ったよりは気にならなかったな。

総合的に大変満足の1冊。06年よいスタートだぜ。

897 :名無しのオプ:2007/01/02(火) 23:06:49 ID:XyW1lbTn
>>896
読み終わってやるせない気分になったけどね・・
高橋克彦の非浮世絵系の現代ミステリでは一、二を争う出来だとは思う。

ところで「塔馬=完四郎」、「チョーサク=魯文」
でほとんど違和感ないな。

898 :名無しのオプ:2007/01/03(水) 00:28:39 ID:9P3VHRF+
>>896
年が戻ってるよ!!

このスレのお陰で、「いじん幽霊」買っといて読んでないの思い出した。

899 :名無しのオプ:2007/01/03(水) 04:08:21 ID:h2sA66zZ
北森鴻『親不孝通りディテクティブ』(講談社文庫)【7点】

博多でラーメンとおでんとカクテルの屋台を引く「俺」ことテッキ。
結婚相談所で調査員をつとめる「オレ」ことキュータ。
腐れ縁の二人が生まれ故郷の博多で出くわす事件の連作短篇集。

安心して読める短篇集だが、ミステリ的なサプライズや趣向はやや平凡、
ただ主人公ふたりを含め、“オフクロ”や“歌姫”、悪徳刑事のキャラが
魅力的。続篇出たんだっけ? 個人的にはラストの余韻がいいので、
続篇はどうだろ?

>>898 いつもの高橋克彦ですw

900 :名無しのオプ:2007/01/03(水) 05:26:35 ID:KLU7vkN5
900GetBackers

901 :名無しのオプ:2007/01/03(水) 11:37:14 ID:dlYNb7a/
>>898
orz

902 :名無しのオプ:2007/01/04(木) 04:29:33 ID:3+CUV5dl
折原一「異人たちの館」(講談社文庫)

最近、折原一にはまっているのですが、十数作読んだ今までではこれがベスト。
ライターの男が、「樹海に失踪した若き作家の伝記を作る」という仕事を
その作家の母親から引き受けるという話。
途中に新聞記事やインタビュー文、
その作家が残した作品が作中作という形で挿入されている。
この、頻繁に場面を切り換えるという手法は
中だるみを防ぐ効果があるようで、著者お得意のわざ。
トリックも仕掛けやすいのだと思う。

難点を挙げるとすれば、やはりトリックの為に人物が動いてるように思えるというところ。
「面白ければリアリティーなんて別にいいよ」っていう人にはおすすめ。

903 :名無しのオプ:2007/01/04(木) 15:50:29 ID:2zmnhIxr
逢坂剛『じぶくり伝兵衛』(講談社文庫)【6.5点】

寛政年間、火盗改与力近藤重蔵の活躍を描く捕り物帖第二弾。

考証とかはしっかりしてるんだろうけど、細かいところを描写しすぎて
物語としての面白さを損なっている印象。いつもの逢坂らしいひねりが
見られないのは残念。ただ、前作よりはこなれてきているので、
第三弾は楽しみ。

904 :名無しのオプ:2007/01/04(木) 18:29:02 ID:4e3T+7Oh
加納一朗「特急“あじあ”殺人行」(双葉文庫)
1986年の長編。
昭和13年、日中情勢が風雲急を告げるなか、或る皇族が関東軍の穏健派に届けるべく、和平工作の
親書を知り合いの映画俳優に託した。俳優は満州へロケに行きがてらの任務であったが、早くも
日本国内の特急「つばめ」の車中で殺され、親書は行方不明になった。穏健派の特務機関の指令を受け
た主人公は、事件の真相と親書の行方を探るべく、ロケ隊一行を追って満州へ潜入するのだが、先
回りするように、関係者が殺されてゆく。強硬派の仕業か?だが強硬派の方でも、彼らを先回りする
謎の女の行方を追っていた・・・。
戦前の満州を舞台にしたミステリとして十分面白いのですが、大した謎解きがあるわけでもないし、
ましてや冒険小説でもない。満州の風物描写や、戦前の映画界の状況を丹念に描いた部分が面白い
だけの作品。もうちょっと謎解きがあれば、と悔やまれます。

905 :名無しのオプ:2007/01/04(木) 18:47:01 ID:8ipHRYTz
>>904
うしろ3行だけでいいんでないの?

906 :書斎魔神 ◆qGkOQLdVas :2007/01/04(木) 21:37:44 ID:aui0jNTG
池澤夏樹「静かな大地」を読んだ。
廃藩置県を因として阿波から蝦夷へと移住した元武家ニ代の歴史を
描き切った大河小説、近代の北海道開拓を描いた冒険小説として読むことが
可能な作である。
先住民であるアイヌとの力による対立の時期は既に過ぎており、
その叛乱も全て鎮圧・弾圧された後の話のため、まさにタイトルどおり「静かな大地」
と化した蝦夷地、ただしそこは先住民アイヌとっては…というのが本作の
最大のテーマであると言い得る。
各人、心して読め。

907 :読後感:2007/01/06(土) 18:48:48 ID:IQZ8TVgG
「厭魅の如き憑くもの」三津田信三(原書房)

ホラー作家刀城は一冊の本に惹かれて憑き物信仰の根強い神櫛村へ
やって来る。そこには様々な怪異な伝承が残っており、現実に
神隠し事件が何度も起こっていた。刀城は逗留先である村の大地主の
神櫛家に到着するが、休む間もなく殺人の知らせが届く。
果たしてそれは村に伝わる“カカシ様”の祟りなのか――?

厨臭い名前ばっかだなーとか、視点乱立しててうぜーとか思いながら
読み始めた。前半村人の過去とかが語られるシーン何かは
(メル欄)に(メル欄2)てもう答え見えてるじゃん!と思い、
以降の謎もそれに沿ってる様に感じて「なぁ〜んだ」と萎えたが、
とぉころが、終盤にはどんでん返しの連発もあってスマッシュヒット
でした。アンフェアだったけどね。凶鳥も読もうかしら。

908 :名無しのオプ:2007/01/06(土) 19:55:38 ID:F12lMnrF
>>907
前半のストーリー解説っているの?

909 :名無しのオプ:2007/01/06(土) 20:15:04 ID:4cn/CAdl
>アンフェアだったけどね
え?

910 :名無しのオプ:2007/01/07(日) 23:53:51 ID:tZmMzrAo
「鴉」麻耶雄嵩【8点】
98'本格ミステリベスト10第一位。なのに絶版。古本で入手。
弟・襾鈴(アベル)の失踪と死の謎を追って、地図に無い異郷の村に潜入した兄・珂允(カイン)。
襲いかかる鴉の大群。四つの祭りと薪能の儀式。蔵の奥の人形。錬金術。嫉妬と憎悪と偽善。
五行思想。足跡なき殺害現場。連続殺人。人殺しの手に現れるという奇妙な痣。盲点を衝く大トリック。村を支配する大鏡の正体。ふたたび襲う鴉。
そしてメルカトル鮎が導く、逆転と驚愕の大結末。



ともすれば無駄になってしまいそうな上記の設定を見事に生かし、収束させる手腕に感嘆。メイントリックは分かりやすいくらいにキッチリ伏線が張られているので、十分フェア。
問題はどんでん返し。兄と弟が目欄なんてフェアとアンフェアの綱渡りもいいとこ。逆に言えばこれが許せるかどうかで、麻耶適性が分かると思う。
これ以上なく麻耶雄嵩らしいけれども、麻耶作品の中では読みやすい部類の作品なので、麻耶雄嵩への入門には最適な作品だと思う。

911 :名無しのオプ:2007/01/08(月) 00:58:33 ID:ki0mod2o
>>910
おまえ昔、鴉に【9点】つけてたやんけ。

912 :名無しのオプ:2007/01/08(月) 01:27:20 ID:BzGtwM6E
えっ?何?同じ人しか書き込んじゃ駄目なの?このスレ。
それともノラ犬に咬まれたと思えばいいのかな?

913 :名無しのオプ:2007/01/08(月) 01:38:53 ID:ki0mod2o
>>911
すまん、別人だったか。
よく書き込んでいる【 】で点数付ける奴と同一人物かと思った。
(そいつは以前「鴉」に【9点】つけてた)

914 :名無しのオプ:2007/01/08(月) 13:18:13 ID:dn8nEYZr
>>910
目欄の<目欄>に関しては、別におかしくとも何ともない

915 :読後感:2007/01/08(月) 17:52:39 ID:oPhqBbib
「少年は探偵を夢見る」芦辺拓(東京創元社)

「森江春策クロニクル」との副題通り、シリーズ探偵である森江が
小学生から現在に至るまでに遭遇した5つの事件を描く中編集。

レンマギ4巻で年越しした慚愧の念を払拭するかの様に読みましたが、
うん、中々面白かったですよ。平均作を良作で挟んだ感じ。
小5の森江少年が読んでいた小説と同じ場所を車窓から見つけ
そこで数々の奇妙な体験をする「少年探偵はキネオラマの夢を見る」と、
仲間たちとそれまでの事件を懐古していていくつかの疑問点に
ぶつかる所から始まり、タイムマシンを使って殺人を成し遂げたと
いう男と対決する「時空を征服した男」が秀逸でした。

ちょこちょこ入るミステリネタも楽しい。これが都筑道夫がやる
みたいに長ったらしくなったりネタバレがあったりすると困るけど。
ところで大江春泥との関係は?

916 :名無しのオプ:2007/01/09(火) 02:57:24 ID:VPhGfxQg
野沢尚『反乱のボヤージュ』(集英社文庫)【8.5点】

首都大学の学生寮の廃止に反対し、当局のあの手この手の
妨害工作に立ち向かう青年たちの物語。

いわゆるミステリーではなく、青春モノ連作短篇集であるが、
登場人物はみな魅力的だし、舎監として送り込まれてきた中年オヤジが
かっこいい。青臭すぎるという意見もあるだろうけど、感動したい人はどうぞ。
個人的にはもう3〜4エピソード(司馬委員長とか、真純先輩とか)増やして
上下巻ぐらいで読みたかった。

917 :名無しのオプ:2007/01/09(火) 20:17:24 ID:t0edoME3
>>916
だから、冒頭のあらすじはいらんだろ?

918 :名無しのオプ:2007/01/09(火) 21:24:49 ID:2he3uS9k
お前のレスこそいらん

919 :名無しのオプ:2007/01/10(水) 01:36:39 ID:DPW96JHn
>>918
同意

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