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自作小説を載せるスレ Chronicle.2 

1 :創造主:2006/05/23(火) 13:48:16
自作小説を載せるスレです。

――――決まり
@過剰な叩きを受けても『怒らない』『泣かない』『文句をいわない』
逆切れなんて言語道断だ!!

A途中で投げ出さない
最後まで貫くんだ!

 まあこんなとこかな。あ、次スレはいきなりで悪いんだけど>>2

NG推奨 
・『現代が生み出した害虫』 age虫 別称 糞虫、ゴミ、馬鹿、無視虫
只のスレ保守係。
文に何の面白みも無く、それなのに永遠と作品を書き続け、文句を言われると逆上
利口な様に口を聞くがその実態は屁理屈ばかりの駄目やろう。
『分かり辛い』のづとずさえも間違える。
専用スレ(悪く言えば隔離版)まで建てられているという始末。
と言う事でNG推奨。消えても何ら影響は無い。

2 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 15:11:20
――――決まり
@過剰な叩きを受けても『怒らない』『泣かない』『文句をいわない』
逆切れなんて言語道断だ!!

A途中で投げ出さない
最後まで貫くんだ!

B創造主は責任を持ってスレの創造主として寿命まで書き込み続けること。

>A途中で投げ出さない
>最後まで貫くんだ!

>>1である創造主はAは特にまもるように!最後まで創造主として書き込むように!
これも決まり

3 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 15:17:46
怒っても、泣いても、文句いってもいいけど、
このスレに期待をするとか、何かそういう気持ちを抱いてはいけない。

4 :創造主:2006/05/23(火) 15:39:07
>>2
次スレ頼んだ

5 :2:2006/05/23(火) 15:46:49
>>6頼む

6 :創造主 ハゲムシ:2006/05/23(火) 16:06:13
名らん!!な乱ぞ!!
氏名を忘れたのか?


ここでるるーへんこ→

次レスつけたやつがしょうせつかく。うん最高だ俺てんはぃ

7 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 20:50:12
ハゲー

8 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 21:34:22
>>1
「永遠と」ってなに?
「延々と」だろ?

正しい日本語を使おうね。

9 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 22:25:28
>>8
変換ミスの可能性もあるだろうがwなんでそうやって人の揚げ足取っては馬鹿にしたがるのかね?

10 :2:2006/05/23(火) 22:34:00
>>9
そもそも>>1の書き込みでバカにした言い回しが含まれている所に問題がありそう。

11 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 22:52:40
>>9
「えいえん」と「えんえん」では変換する前から違うんだけど?

12 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 22:53:24
まぁ確かに。
でも俺はあげ虫がウザくてウザくてたまらないから別に何とも思わない

13 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/23(火) 22:54:23
>>11
んなことしるか

14 :あげ虫(σ・∀・)σ:2006/05/23(火) 22:57:09
下等な言い争いだな。
全くなんて愚劣な奴等だ。
お前らみたいなのって社会のゴミなんだよね



さっさとシネ

15 :あげ虫(σ・∀・)σ:2006/05/23(火) 23:16:00
あげ虫〜
あげ虫(σ・∀・)σをよろしくお願いします〜(^-゜)ノ

16 :取巣樋:2006/05/24(水) 00:09:11
もう2枚目ですか。
ペンネーム適当過ぎるので変えようかと思ってます。



17 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/24(水) 00:10:54
>>13
ま、結論として>>1はage虫並みの馬鹿だとw

18 :アゲ虫:2006/05/24(水) 00:39:42
>>16
変えるのはかまわないけど……誰?w

19 :日本文学の革命:2006/05/24(水) 04:22:48
こんにちは
「日本文学の革命」という文学運動をやっている関場というものです

「日本文学の革命」とは、衰退状態にある現在の日本文学の状況を打破し、日本文学を復活して、
新たに前へと前進させてゆくことを目指す文学運動です

日本文学には、いまだ未開発の大きな可能性が眠っています
これを発掘して実現することができたら、文化や文学はもちろん、
日本社会にも多大の利益をもたらすことができるような可能性です
しかしこのままではこの未開発の可能性を実現できないまま
日本文学は衰亡しかねないのです
それを防ごうと日本文学の復活のために立ち上ったのが
この「日本文学の革命」運動なのです

「革命」の成否は、この運動の知名度を上げられるかどうかにかかっています
「日本文学の革命」のホームページを見て「これは広める価値があるな」と思われたなら
あるいは日本文学の現状を見て「これじゃダメだ。何らかの変革が必要だな」と思われたなら
どうか皆さんの知人や友人やネット仲間に「日本文学の革命」のことを口コミ的に教えて、「革命」の手助けをしてください
お願いします



http://www5a.biglobe.ne.jp/~rjltof/


20 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/24(水) 08:14:58
>>16
サイト持ってないの?

21 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/24(水) 08:33:55
>>19
「〇〇は衰退状態にある」というデマゴーグで危機感を煽るやつって全然説得力ないよね。

22 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/05/24(水) 10:01:16
終わりなき告発


「では今回の議案について鮮人会議の裁定は決定したニダ。全ては日帝残渣の悪影響であり、全責任は日帝にあるニダ」
「そうニダ!そうニダ!」
「ウリは最初からそうだと思っていたニダ!」
「日帝め!許せんニダ!」
「……だが、我々は何でも日帝のせいにし過ぎではないニダか?」
「う……」
「……では、次の議案は「なぜ我々は何でも日帝のせいにするのか」を徹底討論するニダ!」

(1時間の激論の末、最初に戻る。以下無限ループ)

23 :あげ虫(σ・∀・)σさま:2006/05/24(水) 21:14:22
誰か書こうぜ

24 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/14(水) 00:40:52
突発的だが、乗せてみるよ。
ショートショートで申し訳ないんだが、みんなの意見を参考にしたいから、
なにか気づいた奴は感想でもいいからカキコしてくれ。
もちろん、駄目だしのほうが嬉しいけどなw

25 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/14(水) 00:43:04
彼女は綺麗だった。
誰に対しても優しかった。
ガキだったあの頃の俺が、ケシゴムを拾ってもらったというベタなイベントで落ちてしまうのも、納得できることだった。
それでも、クラスの誰にも俺の気持ちは話さなかった。
俺はこの思いをずっと胸に秘め、
悪友達とバカをやり、
そのままなぁなぁで3年間を過ごし、
そして卒業式の日を境に、彼女と別れた。
その彼女が今、純白の衣装をまとって俺の目の前にいる。
隣には、俺の知らない男。
名前も知らない、どこぞの馬の骨。
それでも彼女はとても幸せそうに笑っていて、
俺は華やかなヴァージンロードの赤さから逃げるように、その場を去った。


「Marry me」

26 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/14(水) 00:44:28
「おめでとう。」
そんな祝福の言葉が、あたりを飛び交う。
彼女はそれを一身に受け、ただ感謝の意を込め笑っていた。
本当に、幸せそうな笑顔。
今の俺には、痛いぐらいの。
「どうした、こんなところで。」
俺が人目を避けるようにして煙草をすっていると、昔の友人が声をかけてきた。
ほぼ新郎新婦の親戚と同級生で埋まった教会は、懐かしい旧友と顔を見合わせるのには最適の場所だ。
「ああ。別に。少し目が疲れただけだ。」
昔小柄だったその男は、はちきれそうなくらいのベルトに手を当てて快活に笑った。
「ははは。まぁ確かに、あの真っ白な衣装はすこし眩しいな。」
そういうと男はちらりとあちらに目をむけ、そして視線を戻し、大きなため息。
「はぁー。これで独身の奴は俺とお前だけか?」
「いや、クニの奴もそうだ、あとは女子が数人。」
「もう女子って呼べる歳でもないだろう。」
俺は不適ににやりと笑ってみせ、
「そういうな、せっかくの厚化粧を温かく見守ってやろうじゃないか。」
男はまた聞こえのいい笑いを見せ、その後で真剣な眼差しで話しかけてきた。
「お前さ、あいつの事好きだっただろ。」
その言葉に多少なりとも驚きつつ、平静を装いながら答える。
「まぁ、な。」
「悔しいか?」
「まさか。」
そういいながら、俺は重い煙草を口に運んだ。
紫煙が自分の体の中を犯していくのが分かる。
思えば、煙草をすい始めたのもちょうどあの頃からだった。
最初はかっこつけのつもりで軽く手を出して辞めるつもりだったが、十数年たった今でもやめられずにいる。
「まぁ、驚きはしたな。まさか皆次々と結婚していくとは思わなかったから。」
「でもまぁ、田舎の学校の人数なんてたかが知れてるし、割合的に言ったらこんなもんなのかも知れんな。」
男のそんな言葉を聞きながら、くすぶっている右手をボーっと眺めた。

27 :24:2006/06/14(水) 00:45:43
「なぁ。」
「うん?」
「実はさ、俺あいつの事好きだったんだよ。」
男は少し黙った後、短く、うん、とだけ返事をした。

「あいつ、かなり可愛かっただろ。」

「うん。」

「誰に対しても優しかったし。」

「うん。」

「だから勘違いしちまったんだよ。」

「うん。」

「ばかだなぁ。」

「うん。」

「皆と同じ態度なの、気づいてるのにさ。」

「うん。」

「あきらめられねぇんだよ。」

「うん。」

「ばかだなぁ。」

「うん。」

28 :24:2006/06/14(水) 00:46:36
「でも、あいつは違うんだな。」

「うん?」

「あいつの隣にいる、いけすかない馬の骨だよ。」

返事はなかった。

「あいつは、違う優しさを受けてるんだろうなぁ。」

「・・・うん。」

「本当に。」

「うん。」

本当に、あの馬の骨には俺にはない何かを持っているのだ。
そしてその何かで彼女を惹きつけ、今日のこの日まで持ってきたんだ。
「まったく、かなわねぇよなぁ。」
「うん。」
うん、そうだな、と男はつけたし、
「そろそろ戻るか。流石にこれ以上サボってると、女子達がうるさい。」
俺は自嘲気味にふっと笑い、
「そうだな、あいつらの努力の結晶でも拝みに言ってやるか。」
そうこなきゃ、と男は笑い、先に華やかな集団の中へと戻っていった。
「ほんと、かなわねぇよ。」
俺はそう呟き、すっかりフィルターまで焦げてしまった煙草を力強く壁に押し当て、携帯灰皿を取り出し、
大事に大事にしまったあと、そっと胸ポケットの中に隠した。

29 :24:2006/06/14(水) 01:11:27
訂正
2P下から4行目
最初はかっこつけのつもりで軽く手を出して辞めるつもりだったが、十数年たった今でもやめられずにいる。
                     ↓
最初はかっこつけのつもりで軽く手を出しただけだったが、十数年たった今ではすっかり暇つぶしの道具と化している。
にしてください。

30 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/06/14(水) 22:25:45
これからSFになるの?

31 :24:2006/06/15(木) 00:49:21
そのつもりです。
SFというよりは、リアルファンタジー、か?
プロローグ見たいな感じで受け取ってもらえれば。
やっぱり、あらかじめ書いといた方がよかったかな・・・。
前述でショートショートって書いたけど、なんか書いてるうちに長くなりそうだから、中編物ぐらいにします。
続きがケリのいいところまででき次第、乗せてきたいと思います。

32 :24:2006/07/15(土) 23:33:14
核戦争が終結したのは、約1000年も前のことだそうだ。
今となっては何がどうなって戦争が起こったのかは曖昧であるが、とにかく核戦争が終結したときにはもう、
人類の約三分の二は死に絶えていたという。
地上は放射能が充満し、その影響で太陽光がさえぎられ、「核の冬」と呼ばれる長い長い氷河期が始まった。
人類は何とか生き残るすべを模索しながら、地獄のような毎日を送る羽目になったのである。

だがその200年後、さまざまな障害を乗り越えて、遂に人類は生き延びる手段を発見した。
それが、「天上計画」だったという。
「天上計画」とは、放射能によって地上が汚染されてしまったのだとしたら、その影響が届かない遥か上空に新たな大地を築いてしまおう
という、途方もないプロジェクトであった。
始動した当初は、「浮遊する大地を人工の手によって作り上げることなど不可能」として、数少ない学者連盟の全てから猛反発をくらった
そうだ。
だが、プロジェクトチームの努力により様々な技術が確立されていくと、いつの間にか「助かる手立てはこれしかない」と、全世界の人々
が思い込むようになるまで、研究は急速に進んでいったのだという。
人類がそのプロジェクトを実現させるまでに、そう時間はかからなかった。
そして2267年、「天上計画」成功、浮遊大地「airth(エアース)」完成。
開発者グループは絶大な感謝と賞賛を受け、それを称えて企画草案者「リョウコ・アイバラ」の家系を王族として立憲し、王政復古。
こうして「エアース王国」が誕生した。

33 :24:2006/07/15(土) 23:34:24
・・・というのが、この国の成り立ちらしい。
まぁ、つまり。
俺達の立っている大地の下には、今も核兵器によって汚染された地上が存在している、ってわけだ。
そんな途方もない話、信じられるだろうか?
俺が今まで見てきた全ての物が実は人工的に作り出された物で、自然界のものなど端から一切存在していないなど、信じられるだろうか?
それに、もしそんなに大それたことが実現可能なら、何でこの世の中はこんなに不便なんだ?
大地を浮かせることができるなら、車を浮かせることだって可能だろう。
王政復古をしたはずならば、王族による独裁政治をしていてもおかしくはない。
地上にいた人類が皆この国に移住しているのだとすれば、もっと経済は活発に変動しているはずだろう。
だが実際に、車はいつまでも地べたを這いずり回り、王族がいながらも民主政治が主体で、経済活動は常に一定のGDPを保ち続けている

おかしい。
何かがおかしい。
ファンタジー小説の主人公でありながら、普通の三流企業に通っているサラリーマンのような、「ズレ」を感じる。


俺がその陰謀を知る羽目になったのは、あの結婚式の翌日の出来事であった。

34 :24:2006/07/15(土) 23:40:32
一ヶ月以上もかかってしまいましたorz
でも、あらかた内容は決まったので、これからはもうちょい早めにいけると思います。

っていうか、GDPがはたしてあっているのかどうか不明。
そして改行が変になってしまっている・・・。
分かりづらい&見づらくてスマソ。


35 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/10(木) 04:37:14
設定はまあまあなのに文章力は小学生並だな

36 :こうですか? わかりません:2006/08/15(火) 21:19:00
 僕はずっと、彼女にあこがれていた。
 その芽吹いたばかりの双葉のような生命力、若い鹿のような躍動感、
風に身を寄せる黒百合の髪には、神々しささえ感じていた。
 この手にするのがいつになるか、僕は恐れ、望み、待っていた。
 そう、そして君は困ったように髪をかきあげる。まずは自分の部屋を
見回す。ブルーグレイのベッド、レースのカーテン、メタリックカラー
のキッチン。懐かしみ、確認するように君は見回す。
 ああ、やがて朝になる。毎朝、確かここの玄関を君の友人が挨拶しに
戸を叩くね。きっと一番は、彼女になるだろう。
 君がそれを望むなら、そのときまで待っても構わない。僕はずっと、
ずっと待っていたのだから、今更数時間、どうってことは無い。
 答えは分かっていた。君は迷わず来てくれる。
 本当は迷っているのかもしれないね。そういうことは、頑固に隠し
通す子だから。
 良いのかと聞けば、君はすぐに返すだろう。良いわけが無いだろう
と。そういうさばさばしたところにも、僕は惚れ込んだのだから。
 さ、そろそろ夜明けだ。もう行かなきゃならないね。君は最後に、
もう一度だけ自分の部屋を見回す。ブルーグレイのベッド、レースの
カーテン。苦しげな顔でその端を掴む、君自身の亡骸。
 さよならと短く告げて、君は僕の手を取った。
 うん、行こう。
 僕はこのときを恐れてた。
 僕はこのときを待っていた。

37 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/18(金) 19:30:24
投稿しようと思ってるんすが…
投稿者の名前は書いてたほうがイイ?


38 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/19(土) 10:08:47
話が長めならあった方がいいと思われる

39 :魔王 ◆2MAOWwLwiA :2006/08/19(土) 16:18:46
age

40 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/20(日) 10:03:12
誰か書くんだ!!

41 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/21(月) 14:49:55
小説書いてみたいんで、文章書くのにいいフリーソフトとか教えてもらえると
うれしいです。ちなみにOSはMEですw

42 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/21(月) 15:14:03
Jane Style
http://janestyle.s11.xrea.com/

43 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/21(月) 16:54:33
わけ解らん

44 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/22(火) 08:24:57
中三の夏休み


プロローグ

行ってらっしゃい、気をつけてね。
 そう言ってオロナミンCを俺達3人にわ渡してくれたこのメガネをかけたこの人は、タケルのお婆ちゃんだ。
 タケルとは俺の友達で、髪の毛が長めの色男であり、メガネ好きだ。メガネをかけてる女はかけてない時の3倍カワ
イイ。とか言ったり、授業中に急に奇声を発したりする変な奴だが、なぜか結構モテる―――やっぱり顔がいいからだ
ろうか。
 ありがとうございます。と言って、ちょっと炭酸がキツい薄黄色の栄養ドリンクを飲むと、こんどはスポーツドリン
クとオニギリを持ってきて、喉が渇いたらこれ飲みなね。と言って俺達に一本ずつペットボトルを持たせた。
 俺達はちょっと白くに濁った青いラベルがついているスポーツドリンクを、自転車のフレームに付いているドリンク
フォルダーに装着し、オニギリを自転車の横に付いているサイドバックに入れて、ありがとうございます。と言うと、
家の中からガタイのいい30歳中盤くらいの男がでてきた。ここはタケルの父親の家の駐車場兼庭である。



45 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/22(火) 08:26:39
 タケルの父親は警察官で、たしか階級(?)は部長である。時々釣りとかキャンプに連れて行ってくれる。
 タケルの親は離婚していて、自転車で5分くらいのところにタケルとタケルの母親と姉が住んでいる家がある。タケ
ルの母親はタケルが父親の家に泊まりに行くことなど気にしていないようだった。まあ俺にはプラスになることはあ
ってもマイナスになることはないからいいけどな。(タケルの父親の家は広くて、なぜかジュースとお菓子が沢山常備
されていて、食べ放題飲み放題だったし、タケルの婆ちゃんがご飯もつくってくれる。)
 「タケル、気をつけろよ、お前よく転ぶからな。」タケルの父親はそう言って言って眠たそうな目を擦っていた。
―――そう今は朝の4時過ぎですこし薄暗い。それなのにクソ暑い。まあ寒いよりいいが。 
 アルーといって駐車場の横にある柵のなかにいるアルと言う名前の(一応血統書付きらしい)ダルメシアンとあそんで
いる吊り目の髪が短めの男はシュウジと言う。シュウジは普段は普通(でもないが、普通ということにしておこう。)の
やつだが、怒ると釣りに使う錘を投げたりする。しかも何かと人のせいにする。道に迷ったときも賛成していたはずな
のに、「だからこっちじゃないっていったじゃねえか」とかいう。しかも自分の選んだ道が間違っていたりしたら「だ
ったら付いてこなければいいじゃねえか」と言う。うあまり期限を損ねると危険な人物だ。シュウジの親はシュウジを
いい子だと思っているが俺達のグループのなかでは一番アブナイ。自分はケンカが強いと思ってるが、本当は加減を知
らないだけなのを本人はしらない。些細なことですぐ殴ったりする。(でも殴られ役はタケル)。    
 そして俺はタケルほどではないが、髪は長めの男である。人はみな自分は普通だと思うらしいのだ。つまり俺は自分
のことを普通だと思っているので、他に書くことは無い。
 俺達は自転車にまたがるとタケルの父親の家を出発した。
 そう、俺達はいまから旅にでるのだ。旅といっても神奈川一週釣りの旅という数日で終わる旅の予定だったが。俺達
はこの数日で旅で夏休みの思い出を作るつもりであった。

 ―――だが、この旅は数日では終わらなかった。
なぜだ? 
それは後で語ることにする。

ヒマつぶしでかいた。反省はしていない


46 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/22(火) 14:02:42
下手すぎ
語学を学びなおせ

47 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/22(火) 17:56:29
最初は友達に見せた方がいいぞ、小説。それで自信が付いたらネットに進出すればいい。
最初の小説をネットで酷評されて筆を折るよりはずっといいと思うんだが……

48 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/22(火) 18:04:04
そだな
けど
俺は自信がなかったからネットに貼って
友人達に見せたら好評だたよ
その後少し広まってた…

49 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/23(水) 00:08:53
優しいか、甘いか、低脳か

50 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/23(水) 17:48:22
文句だけはちゃんと書くんだなここの板の住人は

51 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/23(水) 18:00:31
反応があるだけでもありがたく思わんと…

52 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/23(水) 19:45:55
自分小説を作っているのですが、
親友に殺されるシーンを作りたいんです。
けど殺され方が思いつかず行き詰っています。何か案はありませんか?
出来れば身近な道具使用希望(箸で目を刺すとか)。

53 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/23(水) 19:59:12
>>52
目を開かせて、そっと安全剃刀で目の表面を裂く。目は普通に痛いが、精神的ショックは満点。
瞼を切る。するとまばたきができず、目が猛烈な痛みに襲われる。
逆に瞼を縫い付ける。そこで激しい音を出す。神経衰弱を起こす。
舌をナイフで二枚に裂く。
粘膜という粘膜にハバネロを塗る。
1円玉を大量に詰めた皮袋で叩きのめす。
空焚きした鍋に顔を突っ込ませる。

以上の拷問の準備が整っていることを相手に教える。絶望に顔を歪ませたところを安心させて、そこでボールペンを首の頚動脈に刺す。
この時の絶望も安心もない、痴呆じみた表情は、もっともそそられる表情である。

54 :24:2006/08/26(土) 01:08:59
その日はいつも通りの時間に起きた。
ピーピーと騒がしい目覚まし時計を黙らせ、少し布団の中でもぞもぞと動く。
低血圧のため中々布団から抜け出せない俺にとって、それは毎朝の儀式のようなものであった。
シーツを手繰り寄せたり枕を抱いてみたりしているうちに、意識が次第に覚醒してくる。
そうなると重い体を無理矢理起こして、それから再び時計を見やるのだ。
時刻は6時34分。
予定通りの時刻に満足した後、ゆっくりと立ち上がり顔を洗いに台所へと向かう。
と、向かう途中で机の上に作りかけのカップラーメンを発見した。
・・・いつの間に?
そう思いながらも恐る恐るふたを開けてみる。
すると何の前触れもなく麺がもさぁ、と飛び出してきた。
慌ててふたを閉める。
び、びっくりした・・・。
恐らく昨晩作ったまま忘れて寝てしまったのだろう。
何故だかは・・・覚えていない。
酔っていたからだろうか。
そんな事を考えつつ歯ブラシを手に取り、口の中を丁寧に磨く。
その後口をゆすぎ、少しの水を手に汲み取り顔を洗う。
冷たい水で完全に意識が覚醒すると、ようやく頭がガンガンと響いてきた。
どうやら二日酔いらしい。
とりあえず何か食うものが無いかと辺りを探してみるが、残念なことに朝食というにはあまりにお粗末なものしか集まらなかった。
軽く舌打ちをした後、壁にかけてあった背広を手に取る。
今日は近くの蕎麦屋で済ませよう。
そう思い一頻り着替え終わり靴を履いて玄関の戸を開けると、眩しいくらいの朝焼けが俺を照らしてきた。
まだ外は、寒い。

55 :24:2006/08/26(土) 01:09:34
「では次のニュースです。先日の国会において提出された王族廃止案をめぐって、今日、飯島首相を含めた各党代表会議が開かれる模様で

す。」
俺は目の前に置かれた蕎麦を飢えたゴリラのようにむさぼりつつも、わずかな神経を流れるニュースへと向けていた。
店のおばちゃんは備え付けられたテレビに向かって「大丈夫かねぇ」と言っていたが、馬鹿な俺には何を危惧しているのかすら分からない


王族があろうがなくなろうが、俺の仕事の給料に関係してくるわけでもない。
たぶん。
「おばちゃん。蕎麦湯。」
「はいよ。」
おばちゃんはすぐさまヤカンを出してくれた。
さすがに常連客相手だけあって、その対応はすばやい。
「ありがとう。」
「はいはい。」
おばちゃんはそう言いつつにっこりと笑ったが、すぐさま不安そうな顔に戻した。
「それにしても、王族廃止になったら由紀様は大丈夫なのかしら。」
そうか、さっきはそのことを言っていたのか。
「由紀様って、あの『病弱だから』とか言って監禁されてる?」
「ええ。」
「そりゃ、そこら辺はお国も考えているんじゃないか?」
さすがにまだ12歳にもならない病弱な少女を見殺しにするほど、お国も残酷ではないであろう。
それにそんなことになったら世論の反発を買うこと必死だ。
「そうだといいんだけど。」
それでもおばちゃんの表情は曇り空のままだ。
大体、王族だからといって何で俺らが他人の家の子供の心配までしなきゃならないんだ。
他所様のことに対してあんまり深く考えないほうが、双方にとって最良の方法であるのは明白だろう。
「ごちそうさん。おいしかった。」
「あらどうも。今日はちゃんと出勤するんだよ。」
「分かってるよ。」
俺は500円玉を一枚配膳と共に渡すと、席を立って店を出た。

56 :24:2006/08/26(土) 01:13:20
まだこの時間帯は辺りのビル街も従来の静けさを取り戻して閑散としていた。
二日酔い特有のけだるさと頭痛が、いまだに襲ってくる。
俺は胸ポケットから煙草を一本取り出し、火をつけた。
それと同時に昨日の結婚式の事が脳裏に浮かぶ。
「・・・結構、本気だったんだけどな。」
今更彼女が好きじゃなかったなどとはいわない。
卒業してからもそれなりに悩みもしたし、告白しようとした事だってあった。
しかし、結局出来なかった。
俺は最後まで逃げ続け、自分の気持ちに嘘をつき続けた。
彼女の隣にいたあの男のように、自らの胸中を語ることは無かった。
怖かったから。
拒絶されたら耐えられそうに無かったから。
・・・情けない。
俺は吸った紫煙を大きなため息と共に吐き出した。

そのときだった。


57 :24:2006/08/26(土) 01:14:13
前方で大きな爆音が轟き、それと同時に固いアスファルトが小刻みに揺れた。
危うくバランスを崩しそうになるが何とか片足でこらえ、慌てて目の前に意識を集中させる。
何だコレは!?何が起こった!?
次の瞬間、俺はそこに映った光景を疑った。
銃を持った男達がすばやく列をなし、ビルの中から出てくるではないか。
そしてなにやら隊長格のような人物が後ろの隊員に声をかけ、自分はトランシーバーで現在の状況を大まかに説明しだした。
「金松ビル破壊完了。隊員二名死亡。一般人も数名。数は不明。目標は尚も逃走中。引き続きトレースを続行する。」
隊長がトランシーバーを口から放すと、ものすごい速さで機関銃の音が響いた。
同時に、生々しい悲鳴も聞こえてくる。
「砲撃やめるな!撃て!」「くそっ。もう追いついてきたか。」「姫様はそのままお逃げください。」
何だ何だ。何なんだ一体!?
奴らは何でいきなりビルを破壊しだした!?
っていうか死亡?!
俺はパニックに陥っていた。
蕎麦屋から出たらそこは戦場でしたなんて、どこのギャグ漫画だ。
冗談にしてはたちが悪すぎる。
そして破壊されたビルの名前を心の中で復唱してみた瞬間、心臓が大きく跳ね上がった。
金松ビル?それって・・・。
「俺の、会社・・・。」

二日酔いはどこかへ行ってしまった。

58 :24:2006/08/26(土) 01:19:13
更新遅くなってるし・・・。
文章を書いていると、いかにプロの作家達が凄いか分かる。
低脳な俺ではこれが限界だよ・・・。

>>35
文章力が小学生並でスマソ・・・。
でも設定がまぁまぁってことは、まだいけるって事・・・かな?
文章力の向上目指してがんばるよ。
すぐには無理だけど・・・。

59 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/26(土) 14:07:46
24

文章は普通レベルな上に設定はパクリ+無理がある

「神の眼の衝突により粉塵が空に舞い、長い氷河期が訪れた。人々は凍えから生き残るために、神の眼を構成する結晶体を用いて、大地を空に上げ、天上を作った。」
TODのパクリですか?

60 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/08/26(土) 19:06:59
文章が


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61 :24:2006/08/26(土) 22:30:36
>>59
核兵器をテーマにしたかったので、核の冬ははずせないと思いました。
その上で偽りの平和のようなものも用意したかったので、必然的にTODに似たようにはなってしまいましたが・・・。
でも無意識のうちに影響されてるところはあるとおもいます。
TODと違うところは、神の眼のような超越的な存在が無いというところでしょうか。
設定に無理があるのは・・・これから明かされていくって事でorz

62 :KANNNA:2006/09/01(金) 02:54:02
書いてみたら、我ながら脈絡が無い…。
「ねぇ、僕たちの人生って一体なんなんだろうね…」
「何だよ、それ。『人は何処から来て何処へ行くのか』的な話か?」
「うん、それもあるけど。ほら、人の一生って短いじゃない」
「ああ、確かに。人間…どれだけ頑張っても百ン歳までしか生きられないもんな」
「そう。もし仮に将来『長生きできるようになる薬』なんてのが発明されたとしても、たかが知れてるだろうしね。それだって、永遠に生きられる訳じゃない」
「まぁ、そうだろうな。科学がどれだけ発達したところで人間の限界なんて見えてる」
「だね。で、ここで僕が言いたいのは、そんな『短い人生』の中で、一体何を為すかって事なのさ」
「ん?それって、一生を終えた時点で果たして自分が何を残せるかって事か」
「うん。人間、生まれたのには必ず意味がある…ってな訳じゃないけど、何かひとつでも目的やら意義が欲しいでしょ?」
「ああ、なるほど。そういう事か。けど、それってそもそも前提として間違ってないか?」
「え、どうして?」
「だって、その疑問って…この世界自体に意味があるっていう仮定の元に成り立ってるだろ」
「あ、そうか。無意味の上に意味は成り立たないんだ」
「そゆこと。ま、無意味って決まったわけでもないんだが。けど、それだと『人は何故死ぬのか』って問題にまで首を突っ込んじまうからな」
「この際だから、神様を引け合いに出すのは?」
「ハッ、柄じゃねえやな。まぁ、そこらへんは『永遠の謎』ってやつで…」
「うん。結局、『ただひとつの答え』なんて無いんだろうしね」
「一つだけでも答えがあるかどうかってのも怪しいもんだがな」
「けど、それでも僕は信じるよ。自分が何かを為せるってね」
「ははは。まぁ、自分が納得できるようになるまで好きにすればいいさ。時間は短いけれど、人独りにとっちゃ零れそうなくらいにあるんだから」



63 :KANNNA:2006/09/01(金) 16:13:14
「夢」

夢を見ている。
終わらない夢、醒めない夢、永久に続く夢を、どこまでもどこまでも…。
例えば、古ぼけた映画館。
ガラ空きの席、観客は自分独り、画面にはノイズ雑じりの遠い記憶。
例えば、縁日のお祭り。
石畳に響く下駄の音、浴衣姿で駆けてゆく子供たち、ふわふわ揺れる綿菓子。
幼い頃の自分、何も知らなかった自分。
夢見る頃はとうに過ぎて、それでも夢は終わらない。
ずっと、ずっと、続いてゆく………。


64 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/01(金) 18:41:25
通常DNAは二重らせん構造だが、世界中で少なくとも5人の人間がリング型の構造のDNAをもっていて、その構造は不老不死の構造となっているために病気や事故以外では死なない。しかし生殖機能がない。

65 :KANNNA:2006/09/01(金) 20:59:48
テキトーな話だったらでっち上げられるんで、要望なにかあったらどうぞw

66 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/02(土) 08:04:33
なんだよ要望って…


67 :KANNNA:2006/09/02(土) 13:18:41
ん〜、『こんな感じの話がいい』とか。

68 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/02(土) 14:11:54
職業小説家じゃないんだから、自分の好きなもの書けば?
あと、でっちあげの小説でウケ取れるほど住人は甘くないよ

69 :KANNNA:2006/09/02(土) 15:23:20
左様でございますか。う〜ん、短編でも書いてみようか・・・。

70 :KANNNA:2006/09/02(土) 16:35:02
『瓦礫の街』

「お一人かの?」
と、馬車の中で居合わせた紳士が尋ねた。
いかにも高級そうなタキシードとシルクハット、黒いステッキに片眼鏡まで身につけた、絵に描いたような老紳士である。
客は他にも数人いるにはいるが、眠っているのか、俯けたまま顔を上げようとしない。
時刻は宵の口。窓から見える風景は、砂礫の大地と昏い夜空で二分されていた。
ゆらゆらと、吊るされた石油ランプが揺れる。
「そちらさんは、何処まで行くつもりだね?」
再び、老紳士は尋ねる。
先程は無視されたにもかかわらず、柔らかな態度を崩そうともしない。
私は外の景色を眺めていたかったのだが、仕方なしに彼と向き合って答えを返した。
「この先に私の故郷の町があるのです。十年前に出て行ったきり一度も戻ったことはありませんでしたが、久々に帰郷しようかと思いまして…」
「それはそれは…」
何が可笑しいのか、老人は皺枯れた声でくつくつと笑う。
私は何故かは解らないが不愉快になって、彼から顔を背けてまた窓の外を見始めた。
それから、どのくらいの時間がたったのだろう、笑うのを止めた老人は唐突に語りだした。
「これは少し前に聴いた噂なんじゃがのう、この先には昔…とある町があったそうな。機械の町とでもいうのかのう。そこでは機械人形があたかも人のように生活しておったという話じゃ」
「………」
私は無言でその言葉に耳を傾ける。
「その街は一人の男の手によって創られたそうじゃ。彼が何を思ってそんなことをしたのかは知らん。じゃが、ある日…彼は忽然と姿を消したそうな。
そして、気がつけば町は滅びていた。いや、もしかすると彼が消えた時点で既に滅びておったのかもしれん。町全体に火事にでもあったような焦げ痕が残っとるらしいからのう。まぁ…なんにせよ今ではもう、そこは終わってしまった瓦礫の町だという話じゃ」
語りを終えたらしい老人は、ふうと大きく息をついて私に尋ねた。
「お前さんはどう思うかいのう、その男と町の話を。よかったら聞かせてはくれまいか?」
私は少し思案した末、こう応えた。
「それは良かった。これで私はやっと眠ることが出来る」

馬車は走る。朝焼けの大地を目指して。瓦礫の町を目指して―――

71 :KANNNA:2006/09/02(土) 16:36:56
続きいる?

72 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/03(日) 03:33:29
>>70
続きくれ

73 :KANNNA:2006/09/03(日) 04:38:43
「それは良かった。これで私はやっと眠ることが出来る」
そうして、脇においてあった毛布を肩に掛け、帽子を深めに被り、顔を俯かせた。
目蓋を閉じて、自己の中に埋没し、思案する。
傍から見たら、今の私も他の乗員たちと同じく眠っているように見えるだろう。
けれど、実際は違う。
明確に保たれた意識の中では、かつて見た光景が次々と浮かんでは消えていった。
過ぎた日の残滓。
失ったものと新たに得たもの。
過ちの記憶。
終わらない慟哭と燃え盛る火炎。
あの日、あの時、私は火の海の中で泣いていたのだろうか―――。

そうして、馬車はその場所に着いた。
無人の街。かつてそこには、一人の男と大勢の機械人形たちが暮らしていた。
今は廃墟。残されたものは瓦礫の山と焼け焦げた建造物の一部のみ。
私はそこで馬車を降りた。
他に降りる乗客などいない。
当たり前だ。こんな辺鄙な場所で、荒野の真ん中で馬車から降りるなど、死に行くものでしかありえない。
馬車は再び走り出す。
地平線の彼方。
その先にある、遠い遠い、人のいる街を目指して―――。

私は瓦礫の町並みをゆっくりと進む。
所々に壊れた機械人形の、手やら足やら身体の一部が無造作に転がっていた。
ひとつ、手に取ってみる。
長い時間をかけて風化しかけたソレは、少しだけ強く握ると、いとも簡単に砕け散った。
こんなにも、あっさりと。
まるでそんなもの、最初から存在しなかったみたいに。
細かな破片となって散らばってゆき、手には色ととりどりのコードだけが残された。
ソレを―――。
それを見つめながら、私は古い記憶に思いを馳せた。


74 :KANNNA:2006/09/03(日) 13:29:10
周囲の人々のことを思い浮かべる…。
親しかった友人たち。仕事仲間。見知った顔の誰彼。
家族のことを思い浮かべる…。
妻と娘。近所でも評判になるほど私たちは仲が良く、決して裕福ではなかったが穏やかに暮らしていた。

私は機械技師の仕事をしていた。
細かい作業を行うのが得意だったからだ。
中でも歯車仕掛けの、カラクリ人形を作るのが好きだった。
小さなものから大きなものまで。様々な形の人形を作っていた。
その当時、私の夢は人間と機械人形が共生できる社会を作り上げることだった。
時に機械が人の僕として、友人として、家族として、人間と共に歩めるようにと…。
そして、私はその為の実験を行った。
作成した機械人形のひとつに擬似人格を植えつけたのである。
実験は成功し、その人形は人格を持つに至った。
人格の基盤には私の娘のデータを用いて、外見もできるだけ娘に近づけた。
娘と機械人形を引き合わせると、二人とも手に手をとって喜んだ。
まるで、双子みたいだ、と…。

しかし、期せずして悲劇は起こってしまった。
二人を会わせてからしばらくすると、娘と人形は互いを嫌悪するようになった。
私が理由を尋ねると、二人とも声を揃えてこう言うのだ。
「まるで鏡を見せられているようで、気分が悪い」と。
娘と人形は、人格の面に関しては、ほぼ同一の存在。
つまり彼女らは双子などではなく、機械人形はまるっきり娘のクローンと言えた。


75 :KANNNA:2006/09/03(日) 14:08:53
二人はやがて、敵視し合うようになり、そして―――。
機械人形が娘を殺した。
私はそのことがきっかけで妻と別れ、機械人形と一緒に街を追放された。
我々は当ても無く荒野を彷徨い、この場所にたどり着いた。
かろうじて水脈があり、近くには鉱山も存在する。
此処に第二の我が故郷を。
機械人形の街を作ろう、と。
連れて来た機械人形たちと共に家々を建て、街を作り上げ、彼らに…かつて親しかった人々の人格を植え付けた。
しばらくはそれで幸せに暮らしていた。
しかし、ある時…ふと思ってしまったのだ。
これは嘘だ。
こんなのは間違っていると。
疑念は日に日に大きくなり、ついに私はこの街を壊すことを決心した。
家屋に火を放ち、街を焼き尽くした。
私は走った。追いすがる娘や妻の悲鳴から、彼女たちと同じ姿をした機械人形から。
逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げて、逃げた―――。

そして、10年。
今、街にかつての面影は無い。
私が戻ってきたのは街が滅びたことを確認するため、そして―――。
この場所で、最後の時を迎えるためだ。

私は地面に仰向けに寝転んだ。
どうせ死ぬために来たのだから、服が汚れても構わない。
遥かな地平からは日の出が覗き、空は青く澄み渡ってゆく。
日が昇れば、私などものの数時間で干からびてしまうだろう。
それでいい、と。
此処で機械人形たちと同じように朽ち果てるのが、私にはお似合いだと。
そう呟いて、私はゆっくりと目を閉じた―――。

                       《終》

76 :KANNNA:2006/09/03(日) 14:11:47
あ〜、書いてみて思ったけど、2チャンネル受けする話じゃないような…。

77 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/04(月) 04:03:37
キノっぽい、でも好き

78 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/04(月) 08:15:11
なかなか楽しめた。というか前スレと現スレの中では一番面白い。

79 :KANNNA:2006/09/04(月) 13:56:06
ありがとうございます。
一応、童話っぽくなるように意識したから、構想がキノと似てるっぽいw

80 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/04(月) 16:23:13
オリジナル小説です。
まだ途中ですが、ゲルドリックの活躍にご期待ください!
http://title07.blog70.fc2.com/
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 巨乳!巨乳!
 ⊂彡

81 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/04(月) 17:02:24
主人公が変態みたいで読む気うせる。
読んだ人感想書いてくれ。楽しかったら読む

82 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/05(火) 04:14:19
>>80
日本語ができてない。推敲するべし。話はそれからだ

83 :さんさん:2006/09/15(金) 22:39:37
超短い小説です。ほんわかした物語を作ろうと思ったらこんなのになってしまいました。

「お父さんはね、空に行ってお星さまになったのよ。」
母親が子に告げた。
「お星さま?いつ帰ってくるの?」
子が母親に聞き返す。
「・・・それがお母さんにもわからないのよ。」

それから3週間が過ぎた。
それでも父親はまだ帰ってきてはいなかった。
「お父さん遅いな〜。早く帰ってこないかな?」

それから2週間ほど経ったある日、少年はお父さんに会いにいこうと考えた。

お母さんは、お父さんは空に行ってお星さまになったと言った。
それなら僕も空に行ってお星さまになればいいんだ!

少年は星の出てる夜に自宅の屋根へと登った。
「あの月を掴んで空に登るぞ」
夜空にぽっかり浮かぶ満月を見て考えた方法だった。
「う〜ん」
だが、月に手を伸ばしてみたが一向に届かない。
「届かないな・・・そうだ!」
今度は自宅の倉庫から脚立を取り出し屋根の上まで持っていく。
「よし、これなら届くはずだ!」
少年は屋根の上に置いた脚立に登り月を掴もうと手を伸ばした。
それでも、少年の手は月までは届かなかった。
「これでもだめか・・・もうちょっとで届きそうなんだけどな〜」
少年は諦めると、星の出ている夜空を見てこう思った。
「お父さんはどうやってお星さまになったんだろう?」


84 :さんさん:2006/09/15(金) 22:40:28
(つづき)

次の日、少年はお母さんに聞いてみた。
「お母さん、お父さんはどうやって空まで行ったの?」
少年の質問にお母さんは、
「お父さんはね・・・事故だったのよ。あの日、仕事でとあるビルの窓拭きをやっていたわ。あのひとは・・・バカね。誤って20階ぐらいの高さの所から落っこちてしまったわ。」
と呟いた。
「あら、私ったら・・・」

高いところから落ちて空に行ったの?
高いところから落ちれば空にいけるの?
少年は考えた。


それから後日


ビルの上から飛び降りた小さな子供の死体が見つかったのを母親は聞いた。


85 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/09/17(日) 14:32:02
同じ展開の話を見たことある。

こっちより、そっちの話の方が楽しかったけど。

86 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/02(月) 02:02:01
ここの住人はつくづく辛口にしたがるよなwもう少し正直になったほうがいいのではww

87 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/02(月) 23:15:56
よーし評価難易度下げよう

88 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/06(金) 02:01:03
友達と一緒に作りました。感想判に感想お願いします
http://story.awalker.jp/emon/

89 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/06(金) 03:24:44

      ,. -─ '' "⌒'' ー- 、 ハ°カ !    __,,. -──- 、.
    ./ ,r' ´  ̄ ̄ `'' ‐-r--、     r=ニフ´  ̄ ̄ ~`` ‐、 \
   /      ,r--‐''‐ 、.._,,二フ-、  ,. -‐゛ー-‐ ''、'ー--''-_、    \
 /       /     , '´    ,.イVヽ__     }ノ´二 -‐ヽ._    \
        {       i     >∴∴∴L    ,'ー 'ー ''´ ̄}
         ト、     !.     〈∴∴∴/ }    /      ,.イ
         ヽ、___ヽ、  ./\∴ /    ̄レ'   _, ‐'
  、             " `,二ヽ!  /∴ .|      r''二  ̄
    ` ‐- 、..__,. -‐─┴─'  /∴∴|       ゛─‐'--''─- 、..___,.  
                  /∴∴ \
                 /∵∴∵∴\
                /∵∴∵∴∵∴\
               /∵∴∴,(・)(・)∴|
               |∵∵/   ○ \|
               |∵ /  三 | 三 |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               |∵ |   __|__  | < うるせー馬鹿!
                \|   \_/ /  \_____
                  \____/

90 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/07(土) 00:17:40
>>88には何というツッコミをすればいいのだろう……この文は劇か何かの台本か?というか内容が酷すぎる。こんなの読ませるな。

って、もしかしてこれって釣り?

91 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/08(日) 14:05:37
>>90
素だと思われ。携帯ホムペではよく見るレベル
以前、1ページ(全角500字位)毎に後書きがある自称小説を見たことがあるよ……ざっと欠点指摘したら、一日後にはページが無くなってたw

92 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/09(月) 11:18:51
>>91

それ素晴らしすぎるw

93 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/11(水) 18:33:26
あの女マジウゼー。陰湿ないじめが大好きなのはわかったから、そろそろその醜い自己主張は止めてさっさと死ねよ。あ〜殺してー。ブスの癖に仲間連れて粋がってんじゃねぇ。もう耐えるのは我慢の限界なんだよ。死ねやブタ女。

94 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/11(水) 19:36:14
↑素晴らしい小説でした

皆さんどんどん書きましょう

95 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/19(木) 22:58:15
僕の友達のサイト。結構面白い小説がある。
ttp://www.geocities.jp/matces_okayu/index.html

96 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/10/20(金) 22:35:03
面白い面白くない以前に、件の友人に、日 本 語 を 書くよう言ってください。投稿者の文には二、三引っ掛かるものがありましたが、断じて『小説』ではありません。
あと、知人のページを不用意に2chに晒すな!

97 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/11/23(木) 00:31:44
ショートショートを書いています。
少し長いのでリンクで……。
http://ameblo.jp/kaniseizin
よかったら感想ください。

98 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/11/23(木) 17:58:05
そもそも金斗雲は哲学(形而上学含む)の部類とは無縁だと思いました。

内容は自己満足の面が強く出てる気がしたので、途中から読む気が失せました。
読んでもらいたいなら、読んでもらうための小説を書いてください。
以上

99 :カニ:2006/11/24(金) 16:14:59
>>98 わざわざ読んで頂いて、ありがとうございます。
読んでもらうための小説を書けるよう努力します。

100 :「銀河大戦争」第1回:2006/12/17(日) 00:41:56
西暦2356年の地球。
人類による宇宙開拓はいくつかの災難をくぐり抜けながらも順調に進み、
銀河系におけるフロンティアはほぼ消滅していた。
しかし、ここにとんでもない漢が誕生する。その名を宇宙魔王。
魔王は突如として現れ、超能力を駆使して流刑星を次々に襲撃し、
犯罪者を解放。銀河の外れの惑星ペログリに神聖銀河帝国を建国し、
人類は皆忠誠を誓えと迫ったのだった。
事態を重くみた地球政府は討伐隊を派遣したが全滅。
また派遣したが全滅。またまた派遣したが全滅。またまたまた
派遣したが全滅。 遂に大統領はさじを投げしかとを決め込んだが、
目立ちたがりの魔王が許すはずもなく地球に向けて特大バズーカ
“まおうのちから”を撃ち込み、破壊。地球政府は消滅し、
統制を失った宇宙軍は散々になり銀河の各地で軍閥を形成したが
圧倒的な強さを誇る帝国軍に各個撃破される。
そして帝国歴3年。終に銀河は統一されてしまった。しかし――。

101 :「銀河大戦争」第2回:2006/12/17(日) 00:43:16
大統領の忘れ形見であるヨウイチがいた!彼は地球破壊の直前
気球に乗って宇宙へ脱出していたのだ!月に漂着したヨウイチは
そこで生涯の恩師となるウサギのピョン太老師と出会い、
死ぬ程の修行を半年続けた挙句秘技“きれいなこころ”を伝授される。
喜ぶヨウイチはすぐさまペログリに旅立とうとするが
老師はそんなヨウイチを半殺しにしてまだ早いと穏やかに諭す。
痙攣するヨウイチに老師は魔王は実は息子だと打ち明け、
自分の心の整理がつくまで闘うのは待って欲しいと頼む。
恩師には逆らえないヨウイチは渋々これを承諾。更に修行に励む。

102 :「銀河大戦争」第3回:2006/12/17(日) 00:45:23
一方魔王は増々調子に乗り、贅沢三昧の日々を送っていた。
そこに腹心の一人ねずみのチュー吉が嫁取りを薦めた。
「水星のプリンセス“リエゾン”ならうってつけでっせ。
何せ顔は綺麗だし巨乳で尻も安産型だし性格も良いおまけに
名器と来てる。これ以上のバシタはちょっといませんぜ。げへげへ」
「アヌスの具合いはどうだ?」
「そりゃもうキュッとしまって未開発。これに初めての肉棒を
ぶち込む快感たるやもうたまりませんぜ。げへげへ」
魔王はニンマリと笑い早速水星に向けて大軍を差し向けて
リエゾンを寄越せとねじ込みました。リエゾンは結婚を拒否しましたが
ビビりの父王は承諾してしまいます。
「お父様、私が可愛くないの?」
「もちろん可愛いとも。しかし私には臣民の安全を守る義務がある」
「ゴミみたいな民衆のことなんて知ったこっちゃないわ。
いざとなれば財産かき集めて亡命すればいいじゃないの」
「しかし銀河は全て魔王の庭。どこにも行けないのじゃ」
遂にリエゾンは結婚を承諾しました。初夜。荒々しい魔王の一物を
を花芯に受けたリエゾンは息も絶え絶えに霰もない声を挙げました。
そしてその声は遠く月にいるヨウイチの許へも届いたのです。


103 :「銀河大戦争」第4回:2006/12/17(日) 00:46:48
話は遡るが―ヨウイチとリエゾンは婚約者だったのです。
ヨウイチは激怒しました。もはや親バカうさぎじじいの心中など
慮っている場合ではありません。ヨウイチはじじいの人参に
青酸カリを仕込むと昏倒したじじいから宇宙船の鍵を奪って
一路ペログリへと旅立ちました。しかしここからペログリまでは
3日間かかります…。
その間にも疲れを知らない魔王の一物はリエゾンの穴という穴を
掘削し続け、3日後ヨウイチが到着する頃には彼女を半ば肉珊瑚に
仕立て上げていました。一方見慣れぬ宇宙船の侵入を察知した
帝国防衛軍は一斉に攻撃を仕掛けましたがヨウイチの拳の前に悉く全滅。
漸く決戦の地を踏みしめたヨウイチでしたがげっそりやつれています。
それもそのはず、ペログリに近づくにつれて大きさをますリエゾンの
あえぎ声に辛抱堪らず5回も抜いてしまっていたのです。
それでもめげないヨウイチは杖をつきながら魔王の城
“ヴァギナーズ・ラック”に向かったのだった――。

104 :「銀河大戦争」第5回:2006/12/17(日) 01:41:39
その頃城内本丸にある魔王の部屋では…
「はあはあ…あっ、あああんっ…ううーっ」
「ふふ、まだだ。まだ終わらんよ」
35回目の性交が為されておりました。不思議なことにこれだけ
犯されまくってもリエゾンの身体は瑞々しさを失いません。
後から後からまんじるが湧いて来るのです。魔王はそんなリエゾンを
ほくそ笑みながら執拗に責め続けておりました。
そうこうする内にもヨウイチは襲い来る国民たちを殺しながら
城門までたどり着きました。あえぎ声は一層大きさを増し
苦痛は頂点に達していましたが強靭な精神力とオナニーで
何とか処理していた。だが最早ペニスは赤く腫れ痙攣していた。
もう出ない。ヨウイチは最後の手段に出た。
グチュウウウウ
両耳の鼓膜を潰したのだ!確かにこれで声は聞こえないが…
「気配を察知するのも難しくなったな!」

105 :「銀河大戦争」第6回:2006/12/17(日) 01:43:11
城門の中から見上げるような巨人が現れました。門番の小栗さんです。
小栗さんは頭も良く心根の優しい人でしたが両性具有で手が16本
あったせいでいじめに遭い、悪の道に走ったのです。幸いなことに
小栗さんには空気中の炭素と水素から水を作り出すという
特技があったのです。小栗さんは水を使ってヨウイチを濡らします。
「くそっ、気持ち悪くて仕方がないぜ!」
ヨウイチは苛立ちを募らせます。
「だが俺の勝ちだ!」
ヨウイチは半径100メートル以内の空気を全て吸い込みました。
「な、何っ!」
さあ困りました。これでは水が作れません。弱気になった小栗さんに
いじめられた過去がフラッシュバックして来ました。
「ぎゃあああああ」
息が出来ずに小栗は死にました。ヨウイチは遂に入城したのです。

106 :「銀河大戦争」第7回:2006/12/17(日) 01:45:19
「止まれっ!」
門をくぐってすぐの大広間に足を踏み入れた途端重なった声がして
広間のシャンデリアが落下して来た。空気の振動から察知した
ヨウイチはシャンデリアにかかと落としを食らわせた。
「ぎえっ」
またも重なった声がして次の瞬間シャンデリアの残骸がみるみる内に
4匹のゴリラに変わった。ゴリラたちは弱々しく自己紹介した。
「俺たちは魔王様の城を守る四天王…だったのに」
要するにシャンデリアに擬態して不意打ちを食わせるのがこいつらの
常套手段だったのにも関わらず、久しぶりの敵につい気が逸って
声をかけてしまったのだろう。ヨウイチはそう推理した。
「馬鹿な奴らだ」
どっちにしろ声は聞こえないのだが。
全ての死骸に公平に唾を吐いてヨウイチは正面の階段を登った。
螺旋状の回廊が緩やかに傾斜している。ヨウイチは登った。
ひたすらに登った。ただひたすらに。しかしいつまで経っても
最上階は見えて来ない。ヨウイチは4時間登った後おかしいと
思い始めた。その時、カン高いバリトンが響いた、ような気がした。
「がははは。罠に引っ掛かったわね!」


107 :「銀河大戦争」第8回:2006/12/17(日) 01:46:58
ライトが全て落とされ斜め上の廊下の一点にスポットが当たる。
そこには着物を着て文金高島田を結った髭を生やしたホモッ面がいた。
「私はブラックホールの漂流者。孤だった私をこんな風に
育ててくれた魔王に性的な意味で愛を捧げるお・か・ま」
読唇術で理解したヨウイチは言った。
「そうか、貴様が空間をねじまげて俺を罠に落としこんだな!」
「ウフフ、その通りよん。これは一幅の絵。魔王の部屋の、
魔王と荒々しいセックスにのめり込む貴方の想い人のすぐ側の壁に
かけられている。汗が涎が精液が飛び散るほど近くに…」
「言うなあっ!」
ブチ切れたヨウイチは秘技“きれいなこころ”を打ち出した!
ドッゴーン
「はふぅ…」
おかまの敗因を何かと訊かれればそれはつまらん御託を長々と
喋ったからだろう。秘技の波動で亜空間は割れ、ヨウイチは外へ、
魔王の部屋へ出た。その時魔王とリエゾンのセックスは38回目に
突入していたのだった……。

108 :「銀河大戦争」第9回:2006/12/17(日) 02:15:13
「終にここまで来たか」
魔王はリエゾンを抱えたまま呟いた。リエゾンは白眼を剥いて
悶え狂っていた。
「リエゾーーーン!!」
必死の叫びも白眼の向こう側には届かない。
「魔王パーーンチ!」
光より速いと評判の魔王パンチが炸裂しヨウイチは血ヘドを吐いて
吹っ飛んだ。
「まだまだーっ!魔王キーーーック!!」
音よりも速いと専らの魔王キックも炸裂しヨウイチの命は
かなり不味いことになった。リエゾンと駅弁した上でこの強さ。
「やるな…だがその強さを何故善行に使わん!ピョン太老師が
泣いているぞ!!」
「何!何故貴様が父の事を知っている!!」
( ̄ー ̄)。魔王はヨウイチの誘い水に乗って来た。
「老師は僕の師匠さ。しかしお前みたいな息子がいるとは…。
一体何があったんだ!」
これで長々と回想シーンが始まりヨウイチはその間体力回復を図る
腹積もりだったのだ。しかし……。
「音楽性の違いだ」
速い!速すぎる!ヨウイチは死を覚悟した。リエゾンはまだ白眼だ。
「もう万策尽きたという顔だな。いいだろう、俺も久々に闘えたしな。
その礼に最高の技で葬ってやろう…行くぞ!魔王ビーム!!!」

109 :「銀河大戦争」第10回:2006/12/17(日) 02:16:13
ビビビビ…
組んだ魔王の手から発せられたのは…何もない!?
それを見て取ったヨウイチはイチかバチかの賭けに出た!
精力を出し尽くした今秘技は打てない。代わりに全ての力を
拳に集めて裏拳を放ったのだ!!
ドバキイッ
「いっ、痛っ」
魔王は顔をしかめて殴られた頬を摩った。確実に効いている。
「ふひふ。お前の敗因を教えてやろう。お前の父は超がつく親バカ。
子供の頃怪獣ごっこ等でお前が出した嘘っこビームをさも痛そうに
受けたのだろうがそれはただの演技!実際は何も出てやしない!」
魔王の受けた精神的ダメージは深刻だった。エスパーには心理攻撃が
何より効く。魔王は戦意を喪失した。この瞬間帝国は崩壊した。
――かのように見えたのだったが…。

110 :「銀河大戦争」第11回:2006/12/17(日) 02:54:55
「さあ、リエゾン、帰ろう。」
ヨウイチはふにゃマラになった魔王からズリ落ちたリエゾンを
抱き抱えた。白眼が…ぐりんと、戻った。
「リエゾン!」
「あ、貴方はヨウイチ!」
「助けに来たんだ。もう安心だ。さあ戻ろう」
リエゾンは微笑んだ。微笑んだ。そして爆発した。微笑みの爆弾。
「――イヤよ」
「へえ?」
「アタシは宇宙の支配者になるの」
「ナ、ナンダッテー(ry」
「魔王に40回近くも犯されている間彼の思想もザーメンと共に
流れ込んで来たわ。そしてアタシも宇宙が欲しくなったの」
「宇宙が欲しいってきみ…そうだ!僕と結婚すればそんな感じに
なるじゃないか。今すぐ結婚しようぜベイベー」
「だって地球はもうないのよ?大統領の権限だって失われたわ。
今の貴方には政治的な価値なんて大してないのよ」
「ぐさっと来ること真顔で言うなあ。じゃあどうしたいんだ?」
「帝国を引き継ぐのよ。貴方が二世皇帝になってアタシがお妃として
後ろから操るの。どう?悪くない取引でしょ?」

111 :「銀河大戦争」第12回:2006/12/17(日) 02:56:49
「帝国を引き継ぐなんてとんでもない!民主主義を蘇らせなきゃ!」
「ふう…そういうと思ったわ。貴方は所詮資本主義の豚ね」
「何でそうなるってぐぎっ」
ヨウイチは突如ハガイジメにされた!魔王が身体を密着させている。
「魔王!?お前もうやる気がないはず」
「アタシのせいよ、フフ。アタシのまんじるをタップリ注いだから」
「…そうか」
水星王家の女性のまんじるは“銀河の蜂蜜”と呼ばれ、
一度体内に入ると注入元の指令には絶対服従になるのだ!という
言い伝えをヨウイチは思い出した。
「彼はアタシの言いなり。結婚を承諾しないなら殺すわよ」
「そして君はこいつと改めて結ばれるというわけか」
「もう50回もヤッたのよ?夫婦の4年分に匹敵するわ」
「だからってそんな…」
「とにかく反対なのね?なら死になさい!」
魔王の腕に力が籠る…だが!
ピカアアアアア
“きれいなこころ”が炸裂し魔王は影となって壁に貼り付いた。
「一体どうやって…はっ」

112 :「銀河大戦争」第13回:2006/12/17(日) 02:58:12
リエゾンは左腕を見て驚いた。肘から先が食い千切られていたのだ。
「アタシを食ったのね!」
「お陰でエネルギーが湧いたよ」
「ならアタシが直々に手を下すしかないわねっ」
言うなりリエゾンは踵でフローリングを蹴って飛び出した!

113 :「銀河大戦争」最終回:2006/12/17(日) 03:11:24
「はあん…そ、そんな…あ、ああーっ」
リエゾンは苦もなく捻られねちっこく犯されていた。
「困った時のコンドームってな。ほおらもいっちょ行くぜ」
「ううっ、うわあ…だ、だめ…」

3時間後。
「さあ、もういいだろ。帰るぞ」
「うん…」

こうして二人は祝言を挙げるため水星へ旅立った。だが!?
「げへげへ。俺様を忘れちゃ困るぜ…」
そう、魔王の腹心ねずみのチュー吉だ。
チュー吉はどさくさに紛れて二世皇帝になろうとしていた。
「まずは邪魔なあの二人をまとめて葬ってやるチュー」
チュー吉は城の天守閣に上がりそこに据え付けてある
“まおうのちから”の砲台に取り付いた。
「さらばだ、二人とも…銀河一の名器、一度抱いてみたかったが」
チュー吉は脇に抱えた盗撮ビデオを撫でた。
「こいつで我慢するしかないな。…それでは、“まおうのちから”ファイエル!!!!」

ズッドーーーン

凄まじい轟音が響き渡り砲身が暴発した。城は吹っ飛び
ペログリの表面には深い亀裂が走った。最早長くない。
魔王は用意周到に仕掛けを施し自分以外の者に使われないように
していたのだった。

第一部完

114 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 05:01:24
※この小説はフィクションであり実在のあらゆるものと無関係です。

115 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 06:26:24
訂正

× 炭素

○ 酸素

116 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 14:42:33
>>100
最初のほうにダラダラと説明を書いてると萎える。
それと固有名詞を最初のほうに出しすぎるとわかりにくい。

117 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 18:38:20
出しすぎではないだろw

118 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/17(日) 19:54:10
今日初めてこのスレ来て>>100->>113を読んでみたけど酷すぎ。
普段本を読まないオッサンが、たまたまお子様向けの駄小説を読んで
性欲を文章にぶつけただけなのかと思った。
どこかで聞いた単語や文節を適当に組み上げて、!や?をはめ込んだだけの文章。
深夜に2時間かけてあれを書くなら何もせずに寝た方がはるかにマシ。
初めて来たスレに文句を書かずにいられなくさせるってのは、ある種才能の持ち主なんだろうとは思うけど。
>>100以前のはまだ読んでないけど、もっとまともな作品があることを願ってやまない。


119 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 03:00:10
夢が覚めなければいい・・・もしくは気づかない内に死にたい。
いつからか僕はそんな事を思う様になっていた。
高校中退、バイトは続かない、彼女ナシ、今日の予定も無い。
4年程こんな生活を続けている。
最初は縛られる事が無いのは幸せだったが、今はまた学生になりたいなんて思っている。
でも行動にうつせないには、辞めてしまう事が自分でも分かっているからだろう。
昔を振り返っても仕方ないが、僕の絶頂期は中学生だったと思う。
少し不良だった僕は、髪を脱色してムースで固めて12時頃に社長出勤が当たり前だった。
それでも何とか勉強にはついて行けたし、クラスでも人気者だった。
買えばいい物を万引きしたり、深夜に友達と遊ぶだけでも凄く充実してると思っていた。
高校に入って仲のいい友達と別れ、勉強にもついていけなくなった。
自然と学校に行く日は少なくなり、高校を辞めた。
でもその時はそれでも何とかなると思っていたし、実際に何とかなっているが、学生服を着た人を見ると何だか自分が終わってると思う。
バイトが続かない僕はパチスロという手段で金を稼ぐ術を身に着けたが、最近はそれさえもやる気がしない。
何も無い日々は時間が流れるのが早い。

120 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 03:02:47
1日の中でパソコンのモニターを眺める時間が長くなった。
暇な僕はブログやら、動画を見たりするが自分でも楽しいのか分からなくなっていた。
幸せな人を妬み、不幸な人をあざ笑い、自分がそいつよりも幸せと思って自分をごまかした。
ある日親が20歳になったら家を出ろと言って来た。
もちろん家を出たくは無いが、言い訳は出来ない。
一番困った事は、一人暮らしする自信が無かった。
家事の事もあるが、金が心配だ。
1年ほど前までは、パチスロで1月に15万くらいは稼げた。
でも今は違う、もう手元に40万程の金しかない。
ただ親は今でも僕が凄い金を持っていると思っているのだろう。
たまに父親がお前の金で寿司を食いに行こうかと言う程だ。
その親との約束で何となく思った20歳になったら死のうと何となくだが決めた。

121 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 03:45:42
すいません、間違えてあげちゃいました↑
しかも良く見たら板違いっぽいですね・・・。
自作小説で検索したら出てきたので、間違えてしましました。

122 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/18(月) 03:59:33
次から気を付けろよ

123 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/23(土) 12:14:59
「銀河大戦争」はかなりの傑作。感動した。このスレで一、二を争う。

124 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 02:05:38
お褒めに預かり光栄です

125 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 11:57:29
銀河大戦争>>123-124
自演乙

126 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 12:48:59
自演じゃねえって。すぐ自演自演って、この自演厨が。

127 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/24(日) 18:40:44
クリスマスイヴというのに人を疑う心を捨てられないとは悲しい奴だな

128 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/25(月) 12:20:17
「銀河大戦争」、何が大戦争なんだかよく判らんが、ちゃんと終ってるだけたいしたもんだと思うが?
出だしだけとか断片でいいなら誰だって書けるからね。
でも最後まで書ききるとなると体力がいるもんだ。


129 :「年末ゾンビ祭り」第一回:2006/12/25(月) 20:11:57
雪の降り頻る中を僕は独り歩いていた。イヴだというのに…。
僕は3日前に見たあの忌まわしい光景を忘れようと必死だった。
アリッサのアパートを訪ねたあの夜――。ドアを開けた僕の耳に
飛び込んで来たのは恥ずかしげもない彼女の嬌声だった。
寝室に踏み込んだ僕の目に入ったのは――ああ!思い出したくもない。
僕は雪が頭に肩に積もっていくのも構わず歩き続けた。
間男に殴られた頬がまだかすかに痛む。早く明日になって欲しかった。
ワシントン郊外の寂しい道なので僕以外誰もいない。車もめったに
――と、前方からライトが眩しく近づいて来た。減速している?
すれ違おうとした瞬間、車内から呼び掛けられた。
「ちょっと――ちょっと、ちょっと」
「え?僕ですか?」
運転席には若い女が乗っていた。窓ガラスが少し開いている。
顔はよく見えない。だが良い声だ。
「お願い!助けて下さい」
「え?」
いきなり助けてとは。僕は困惑した。

130 :「年末ゾンビ祭り」第二回:2006/12/25(月) 20:29:13
「追われてるんです」
窓ガラスが下まで降りて彼女が顔を覗かせた。僕の心臓が高鳴る。
凄い美人だ。流れるような金髪に深緑の瞳。鼻筋が通りぼってりした
唇が小刻みに震えている。ぶっちゃけかなり好みだ。
「追われてるって、誰に?」
「とにかく乗って下さい。詳しいことは中で」
見ず知らずの女性の車に乗るなんて普通なら断る所だ。だが
その時の僕は傷つき疲れて正常な判断が出来なかった。
「え、ええ…」
僕は後ろのドアを開けて中へ入った。彼女が振り向いた。
何と下着姿だった。しかも所々破けている。この季節に、いや、
いつだろうと下着で外出なんて普通じゃない。だがその時の僕は
彼女の豊満な胸の谷間に釘付けになっていた。
「実は、私逃げて来たんです」
腰回りの肉付きもいい。
「一体何から?」
その下は――。
「ゾンビから」
「え?」
次の瞬間右眼に凄まじい衝撃が走った。僕はシートに倒れ、
意識を失った。

131 :「年末ゾンビ祭り」第三回:2006/12/25(月) 20:47:18
……
どのくらい経ったのか。目を覚ました時、車はかなりのスピードで
走っていた。回りに建物はない。どうやら来た道を引き返したらしい。
「あら、起きたのね」
ミラーを見て彼女が言った。
「君は一体何のつもりなんだ!」
身を乗り出して彼女の肩を掴んだ。おや、ちゃんと服を着ている。
「ちゃんと座ってないとまた左ストレートをお見舞いするわよ」
僕は大人しくお座りした。
「えっと、良ければ僕を拉致した理由などひとつ……」
言葉遣いも丁寧にした。僕は慎重なのだ。
「そう、それでいいのよ。良くできました」
彼女は嘲笑しながら言った。悔しいが今は我慢だ。
「アンタを乗せた理由はね、私の代わりにするためよ」
「代わり?」
「そう、ゾンビの生け贄になってもらうわ」
「ゾンビ?君はさっきもそう言ったけど、それは何かの比喩か?」
「正真正銘のゾンビ。生ける屍のことよ」
やっぱり彼女は普通じゃない。聖なる夜だと言うのにとんでもない
女に捕まったものだ。彼女まさか僕を殺す気なのだろうか?
僕みたいに恋人に振られて自暴自棄になっているのかも知れない。

132 :「年末ゾンビ祭り」第四回:2006/12/25(月) 21:14:22
「恋人に捨てられたショックでとち狂ったサイコ女だと思ってるのね?」
実に勘の鋭い女だ。
「でも残念ながら本当よ。ゾンビは実在するの。ついさっきまで
私の目の前で動いていたのよ」
「君はどこから来たんだ?」
「もうすぐ着くわ」
それきり彼女は黙りこくった。
車は雪をものともせず走り続ける。やがて前方にうっすらと
館の影が見えて来た。「さあ、着いたわよ」
開いたままになっている立派な門を通過し、玄関前の車寄せに停めると
彼女は車を降りて後ろのドアを開けた。
「恐怖の館にようこそ」
ニンマリと嫌らしい笑みを浮かべている。僕は次の瞬間弾かれた様に
反対側のドアから外へ飛び出した。そのまま全速力で門の方へ走る。
自慢じゃないが僕は大学時代陸上のエースだった。だが――。
走る僕の隣にスッと人影が並んだ。
「!?」
馬鹿な。そう思った刹那、足をかけられズザザーっと派手に転んだ。
雪と土に紛れた身体を起こそうと頭が命じる前に両肩を掴まれ
一気に引き起こされた。彼女だ。そして。
ゴヅッ
膝がみぞおちにヒットして僕は意識を失った。

133 :「年末ゾンビ祭り」第五回:2006/12/25(月) 21:33:49
気が付いたら広間のソファに寝かされていた。
「う、うう……」
「全く、世話焼かせんじゃないわよ」
彼女は少し離れたテーブルで紅茶だかコーヒーだかを飲んでいた。
「……君は随分乱暴な奴だなあ」
「アンタが逃げるからでしょ。こっち来なさい」
恐る恐るテーブルに近づくともう一つ紅茶を入れたカップが
置かれていた。僕の分も入れてくれたらしい。
「……ありがとう」
口を付けると温かったが文句を言うとまた膝が飛んで来るかも
知れないので黙って飲んだ。
飲みながら彼女を眺めた。明るい場所で見るのは初めてだが、
やはりかなりの美人だ。スタイルも良い。タイトスカートから
覗く白い足は見事だ。凶器だとしても。
「何よ」
目が合う。
「い、いや、その……いい加減に説明してくれないか。僕をここへ
来させた理由は何なんだ」
「だからゾンビの生け贄にするためよ。でないと私が殺される」
「ここにゾンビがいるって言うのか?」
「ええ。夕方に会ったの」
「ここは君の家か?」
「別荘よ。今日の午後久しぶりに訪ねて来たの。しばらく過ごそうと
思って」
「独りでかい?」
「……悪い?」
「いいやちっとも」
彼女はしばし僕を睨んだ後話を再開した。

134 :「年末ゾンビ祭り」第六回:2006/12/25(月) 21:53:47
「そうして一通り見て回った後自室で本を読んでいたら、
夕方になって誰もいないはずの廊下から足音が聞こえてきたの」
彼女は淡々と話す。本当にゾンビを見たならもっと怖そうに話すだろう。
やはり口から出任せに違いない。
「疑ってるのね。でも本当なのよ。もうすぐアンタにもわかるわ」
彼女は紅茶をぐいと飲んで話を続ける。
「火かき棒を持って廊下に出たら奥の方から誰かやって来るの」
「そういえばここには召し使いとかはいないのか?」
「いないわ、誰も。独りきりで過ごしたかったから。それでその
人影がはっきり見えたとき私は思わず悲鳴を上げたわ。それは人間
じゃなかった。服も身体もボロボロで頭皮は剥げて片方の眼が
なかったわ。鼻は欠け上唇が無かった。私は足がすくんで逃げられ
なかった。もうゾンビは目と鼻の先にいた。殺されると思ったわ」
「しかし殺されなかった」
僕は思わずチャチャを入れた。
「だからここにいるのよ。幽霊に見える?黙って聞けないなら
黙らせるわよ」
「……ごめんなさい」
僕は慎重なのだ。
「そうしたらそいつ、ゾンビが言ったのよ。しわがれて変な抑揚が
あって頭に直接響いて来るような声で『身体が欲しい』と言ったの。
『私の身体が欲しいの』って言ったら『出来れば男がいい』って
言うの。でもどうしても手に入らないならお前で我慢するしかない
って。だからアンタを連れて来たってわけ。私が餌食にされない為に」
彼女ならガチンコで勝てるんじゃないかと思ったが黙っていた。
僕はとても慎重なのだ。

135 :「年末ゾンビ祭り」第七回:2006/12/25(月) 22:16:13
「その話を信じるとして、痛っ」
テーブルの下で脛を蹴られた。
「だ、だからそいつは男を連れて来るっていう君の言うことを
間に受けて見逃してくれたんだろ?ならそのまま逃げればいいだろう」
「だって私はここが気に入っているのよ。離れたくないもの。
とにかく今は」
「だからってゾンビの手先になって何の罪もない僕を差し出して、
それで良いと思ってるのかい?」
「そりゃ可哀想だと思うけど、私が死ぬよりましよ」
彼女はあっけらかんと答えた。バカバカしくなった僕は席を立った。
「帰るよ。君はゾンビと楽しいイヴを過ごしてくれ」
彼女は目を細めた。
「まだ逃げ切れると思ってるの?」
「仮にも女性に手荒なことはしたくないんだ。座っててくれないか」
しかし彼女は立ち上がった。僕は後ろに下がる。彼女はゆっくり
近づいて来た。両の拳を上げて構えを取っている。だが僕ももう
本気だった。今までは不意打ちでやられて来たが今度はそうは
行かない。これ以上彼女に付き合ってはいられない。美人だが
余りに――変だ。僕は勢いを付けて彼女に飛びかかった。

136 :「年末ゾンビ祭り」第八回:2006/12/25(月) 22:32:44
全く見事だ。見事というほかない。彼女の強さは本物だった。
僕はまるで歯が立たずまたしても腹に膝を食らって倒れた。
尺取虫みたいにしゃがみ込んでうめいていると、不意に彼女が
乗っかって来て僕はそのまま突っ伏した。柔らかくも重量感のある
ヒップの感触に痛みを忘れ思わずニヤつきそうになってしまう。
「そう言えば名前まだ聞いてなかったわね」
「……ジョンだ。ジョン・クローズ。28歳。普段は大学に勤めてる。
ついこないだ恋人に振られた」
僕は一気にまくし立てた。首を曲げて視界の隅に彼女を捉えると
意外にも少し動揺した様だった。今なら訊けるかも。
「君のことも教えてくれないか」
「え?えっと、名前はダイアナよ。ダイアナ・ケリー。血液型はAで
誕生日は10月2日。好きな食べ物はスパゲティカルボナーラ。
好きな映画は『新婚道中記』。趣味は読書とテニスと映画鑑賞と
茶道と空手とテコンドーとキックボクシングと……」
「も、もうその辺でいいよ」
黙っているといつまでも止まりそうにないので口を挟んだ。
そう言えば職業や年齢等は言わなかった。隠したいのか?

137 :「年末ゾンビ祭り」第九回:2006/12/25(月) 23:36:48
「ねえ」
彼女、ダイアナが小さく言った。
「彼女に振られたこと、まだ、気にしてる?」
「え?」
驚いた。まさかそんなことを訊かれるとは思いもしなかった。
「か、勘違いしないでよ。ゾンビとの約束の時間まで暇だから
アンタの悲惨な話でも聞いて笑ってやろうと思ったのよっ」
僕の不審気な表情を見て慌てたように言う。僕は苦笑して言った。
「ああ、大いに気にしているよ」
それを聞いたダイアナの顔がさっと曇った。
「お陰で君にこうして悩まされているんだからね。……もっとも
お尻の感触には文句の付けようもないが」
僕が冗談めかしてそう言うとダイアナははっとした様に立ち上がって、
ゴスッ
思いっきり顔を踏み付けて来た。
「この変態!アンタなんてとっととゾンビのものになっちゃえば
いいのよっ!」
「うぎぎ……息が出来ない……」
あわや失神するかと思われた時、廊下から鋭い足音が聞こえてきた。
顔から足がどいた。
「な、何!?誰なの?」
起き上がってダイアナを見るとやや青ざめている。どうもおかしい。
「ゾンビが催促に来たのかな?」
「そんなはずないわ!だって……」
バタンと音がしてドアが勢いよく開いた。部屋の中に飛込んで
来たのは――。

138 :「年末ゾンビ祭り」第十回:2006/12/25(月) 23:54:17
入って来たのは二人組の男女だった。どちらも若い。僕と同年輩
ぐらいだろうか。冬だというのに二人とも汗をびっしょりかいている。
「貴方達は誰なの?一体何をしに来たのよ?」
尋ねるダイアナに男の方が答えた。
「追われているんだ。電話を、電話を貸してくれ!早く警察に
助けを求めないと!」
「落ち着いて。一体どういうわけなんです?」
僕が訊くと男は無視して窓に近寄った。ちなみにここは丁度
玄関の真上の部屋だ。
「何なのよ一体?」
ここで初めて女の方が口を開いた。
「あいつらよ!あいつらが墓場からやって来る――!」
「あいつら?」
傍らのダイアナは青ざめたまま黙って親指を噛んでいる。
美しい顔がかすかにひきつっているようだ。
「おい、あいつらとは誰のことなんだ?墓場から来るって
どういうことだ?……まさか、ゾンビか?」
その言葉を口にした途端、窓から外を見ていた男が振り返った。
顔面蒼白となっている。
「まだ来ていないみたいだ。とにかく電話を貸してくれ」
ダイアナは首を振った。
「電話はないわ。ここには置かないようにしてるの。携帯は持って
ないの?」
「雪で駄目になっちまった。そっちこそ携帯があるだろう?」
ダイアナは身体を探った後で首を振った。
「下の車の中にあるわ」
男は僕を見たが、僕も首を振った。今日は誰とも連絡を取りたく
なかったから部屋に置いてきたのだ。

139 :「年末ゾンビ祭り」第十一回:2006/12/26(火) 00:12:43
「仕方ない。キーをくれ」
「開いてるわ」
男は急いで開いたドアから出ていった。
ダイアナは残った女の方に呼び掛けた。
「貴方、紅茶でもどう?それから濡れた服を着替えた方がいいわ。
向こうのドアのクローゼットから適当に取って」
女はゆっくりとテーブルに腰を下ろした。少し落ち着いて来たようだ。
「……ごめんなさい。突然押し掛けて」
「それはもういいわ。とにかくわけを聞かせて。着替えてからね」
女がクローゼットのある部屋に入って行くと僕はダイアナに言った。
「これは一体どういうことだ?君は何も知らないのか?」
「知るわけないでしょ!」
ダイアナがヒステリックに答えた。
「だが連中もどうやらゾンビに追い掛けられていたようだぜ?
君の話と同じじゃないか」
「違うわ!だって私の話は……」
その時男が帰って来た。
「ダメだ!ちっとも相手にしてくれない。だがこの辺にはいない
みたいだしひょっとしたらもう心配ないのかも……おい、カレンは
どこだ?」
「彼女なら奥で着替えてるわ。でも貴方の着替えは生憎ここには
ないわよ。3階の父の部屋になら男物の服があるけれど」
「そんなことはいいさ。それよりとりあえず礼を言うよ。生きている
人に会えて率直に嬉しかった」
「もう事情を訊いていいかい?」
「ああ、僕の名はジョシュだ。連れの女性は恋人のカレン。
デートの途中にゾンビの大群に遭遇してここまで逃げて来たってわけさ」
「ゾンビを実際に見たのか?」
「ああ、勿論この目で見たよ。映画何かより遥かにグロテスクだった。
思い出すと吐き気がするよ」
「それにどこであったんだ」

140 :「年末ゾンビ祭り」第十二回:2006/12/26(火) 00:28:50
「アーリントン墓地さ。そこらじゅうの墓からうじゃうじゃ
出てきたんだ」
「デートでそんなとこに行くのはおかしいわ」
ダイアナが口を挟んだ。もっともな疑問だ。するとジョシュは顔を
赤らめた。
「実は俺たちはそのちょっと変わった楽しみ方をしてるんだ」
「変わった楽しみ方?」
「ああ、その、つまり墓場で、ナニをするのさ」
「墓場で、か。それは確かに変わってるな」
「死者の眠りを妨げているという背徳感が性欲と相まってそりゃ
もう……カレンはベッドの4倍興奮すると言ってる」
僕とダイアナはあからさまな奇異の目でジョシュを見た。
「今日もアーリントン墓地に車を停めて二人で汗をかいていたんだ。
そしたらカレンが急に凄い悲鳴を上げて――最初は俺のテクも
上達したなと」
ここで漸く冷たい視線に気付いたのかジョシュは咳払いをした。
「そうしたらカレンはしきりに外を見ろとわめいた。見ると車の
回りに5、6人の人影がありよく見るとどいつもこいつも……」
「生きていなかったってわけか」
「ああ。俺は急いで車を出した。そのまま道をすっ飛ばした。
だが雪でスリップしてブレーキが効かず車は道からそれて横倒しに
なった。幸い二人ともほとんど無傷で、それからは必死で走り続け、
ここに辿り着いたってわけさ」
ジョシュの説明は終わった。信じられない内容だったがしかし
ここでゾンビに会ったことがないのは僕だけだ。これは信じざるを
えないのかも知れない。

141 :「年末ゾンビ祭り」第十三回:2006/12/26(火) 00:41:45
「じゃあ君たちは墓場でセックスをしたせいでゾンビに呪われたって
わけだ。余程繰り返したんだろうな」
「まあ、アーリントン墓地にある墓は全て制覇したな」
ちょっと誇らしげに言う。本当か。本当にそれでゾンビが襲って
来るのか。その時奥からカレンが出てきた。服を着替え髪を
乾かしていた。こうしてみると中々魅力的だ。
「ねえ、アタシトイレを借りたいわ」
「廊下に出て右に行った突き当たりよ」
「怖いわ。ジョシュ一緒に来て」
「ああ。ついでに着替えを探しに行ってもいいか?」
「どうぞお好きに」
ダイアナは肩をすくめた。
「どうも」
二人はドアに向かった。
「あ、そういやさっき車の中でこいつを見付けたぜ」
出ていきざまジョシュが何かを放り投げた。それは僕の足元に落ちた。
「あ、それは――」
ダイアナは慌てて拾い上げようと駆け寄ったが僕の方が早かった。
「これは!?」
僕は驚きの声を上げた。それは大学の学生証だった。ダイアナの
顔写真が貼ってある。だが僕が驚いたのはダイアナが大学生だった
からではない。学生証に印された校章が僕の勤めている大学の
ものだったからだ。

142 :「年末ゾンビ祭り」第十四回:2006/12/26(火) 01:01:15
「どういうことなんだ!これは?」
僕は語気を強めて言った。
「……私が学生じゃいけないの?」
抗弁する口調もどこか弱々しい。
「ここは僕の職場だ。君はまさか僕を以前から知ってたんじゃ
ないのか?」
「知らないわ!早く返して」
ダイアナが手を伸ばす。僕はそれを交わして詰め寄った。
「誤魔化さないでちゃんと答えてくれ!」
「……」
いつの間にか僕とダイアナの顔はひどく近づいていた。
息がかかりそうなくらいに。ダイアナは酷く慌てた顔をしている。
白いすべらかな頬にうっすら赤味が差しているようだ。こんな時だと
いうのに僕はダイアナの顔にしばしみとれてしまった。
するとダイアナの顔がゆっくりと近づいて来た。これは一体……。
まさか彼女は僕のことが?両肩に手が置かれる。鼓動が跳ね上がる。
ダイアナがぎこちなく微笑んだかのように見えた。そして――。
ゴヅッ
「返してもらうわね」
「こ、この……」
ゴスッ
爪先が頬に突き刺さる。
「あ、あの……」
「何よ」
「どうせなら座って頂いた方が……ぐえっ」
蹴りが顔面にヒットして僕は気絶した。

143 :「年末ゾンビ祭り」第十五回:2006/12/26(火) 01:27:27
気が付くとまだ二人は戻っておらず、ダイアナはテーブルで
紅茶を飲んでいた。
「あら、段々気が付くの早くなってるわね」
この女は……。殴りたくなったがこれ以上意識を失うのは危険そう
なので我慢した。私は極めて慎重なのだ。
「こっち来なさいよ」
テーブルには私の分の紅茶が置いてあった。口をつける。今度は
暖かい。
「二人はまだなのか?」
「まだよ。何してるのかしら」
「妙なシチュエーションで欲情するらしいからな。まさかトイレで
ナニしてるのかも……」
「ちょっと!止めてよ」
その時ジョシュが戻って来た。古めかしいスーツ姿だ。
全く似合っていない。
「カレンは?」
「まだトイレだ。便秘なんだろ」
そう言って笑った。僕は眉をひそめた。
その時!
キャアアアア――
どこかから凄まじい悲鳴が上がった。
「カレン!」
ジョシュが飛び出した。僕も後を追う。
「ジョン!」
ダイアナの声が追って来たがすぐに流された。トイレが見えた。
ジョシュの後に駆け込む。しかしそこは無人で、窓が大破していた。
「あ、あいつらだ。あいつらが来たんだ……あいつらがカレンを
さらっていったんだ……」
ジョシュはその場にくずおれた。

144 :「年末ゾンビ祭り」第十六回:2006/12/26(火) 01:57:53
「おい!しっかりするんだ」
僕はジョシュを立たせてトイレから出た。
キャーッ
広間の方から悲鳴が!ダイアナだ。僕はジョシュをほっぽり出して
走った。広間に飛び込むとダイアナが窓から外を見て固まっている。
「どうしたんだ!」
震えながら無言で外を指差すダイアナ。見るとそこらじゅうに
無数の人影がひしめいている!
雪の舞う夜、はっきりとは見えないが、何かまがまがしい気配が
伝わってくるのを感じた。ダイアナも同じだろう。見ると身体が
小刻みに震えている。とっさに背に手を当てた。
「大丈夫か?」
ダイアナがこちらを向いた。真っ青だ。次の瞬間バッと抱きついて来た。
芳しい匂いが鼻を擽った。僕の胸に顔を押し付けている。
腹の辺りに柔らかい胸のたっぷりした感触がある。
僕は堪らなくなってダイアナの背中をかき抱いた。外ではゾンビ
らしき人影がうごめいているというのに今の僕は腕の中の
ダイアナの柔らかさしか頭になかった。意識の全てを彼女に
集中していた。不意にダイアナが顔を上げた。顔に赤味が差し、
いや赤く染まっている。やや潤んだ目でじっと見つめて来る。
「ダ、ダイアナ――」
僕は彼女から目が離せなくなり、ゆっくりと唇を――。
ゴスッ
いきなりの膝蹴りが炸裂し完全に気を抜いていた僕はガツンと
両膝をついて腹を押さえた。気絶だけはしないように必死にこらえた。
開けっぱなしのドアからジョシュがのっそり入って来た。
「おい、俺を置いてくのはひでえよ……」
こっちはそれどころではない。
「それより外を見て」
ダイアナが言った。どうやら落ち着きを取り戻したようだ。
この状況では素直に喜べないが。

145 :「年末ゾンビ祭り」第十七回:2006/12/26(火) 02:19:28
「どうすりゃいいんだ!カレンはあいつらに拐われちまうし……」
「とにかくここから逃げるしかないわ。裏口に行きましょう」
「そこも包囲されてるんじゃないか」
漸く楽になって来た僕が訊いた。
「大丈夫だと思うわ。裏口は地下通路なの」
「ナ、ナンダッテー」
「昔ここに住んでいた変わり者の金持ちが作らせたのよ。子供の頃は
よく遊び場にしてたのよ」
「それはどこに通じているんだ?」
「3マイル先の森の中よ。あいつらが来たのとは逆方向だから
多分大丈夫だと思う。」
「よし、行こう!」
僕たちは急いで地下へ降りた。ゾンビ(らしきもの)はまだ館には
侵入していないようだった。連中は不気味ではあるがあまり力は
ないのかも知れない。ダイアナの話とはどこか食い違う……。
黙考している内に裏口へ着いた。ダイアナが鍵を開けて中へ入り
進み始める。走りたかったが暗いの小走りが精一杯だった。
5分ほど進んだ時、不意にジョシュが立ち止まった。
「カレンの声が聞こえる。カレンが助けを呼んでる。生きてたんだ!」
「……僕には何も聞こえないが」
「私にも聞こえないわ。気のせいよ。気の毒だけど彼女はもう
生きてはいないと思う……」
だがジョシュは激しく首を振った。
「違う!カレンは生きてる。生きて助けを求めてるんだ!」
ジョシュは来た道を戻り始めた。
「カレーーン!今行くぞ!待ってろ!」
「よせ!」
僕は走っていって止めたが、振り払われた。凄い力だ。
「ダイアナ、手伝ってくれ!」
僕は振り返って叫んだがその時ジョシュはもう見えなくなっていた。

146 :「年末ゾンビ祭り」第十八回:2006/12/26(火) 02:41:48
「大変だ、早く止めないと」
カレンを呼ぶジョシュの声が反響して聞こえていた。
「もう無理よ。彼には私たちの声は届かない。カレンの声だけが
聞こえてるんだわ」
「だがそれは本当のカレンの声じゃない。気のせいか、それとも、
あいつらの仕業なんだ」
「そんなことわからない!とにかく先を急ぎましょう!でないと
……私たち皆殺されてしまう!」
ダイアナは取り乱して叫び、私の襟を掴んで揺さぶった。
「カレーーン!カレーーン!」
ジョシュの声はまだ聞こえている。
「カレーーン!カレーーン!カ……」

ギャアアアアアッ

凄まじい悲鳴が聞こえ1秒後には不気味な静寂が辺りを支配した。
僕とダイアナは先を急いだ。もう立ち止まることはない。決してない。
それから気の遠くなるほど(本当は一時間弱だったのだが)
小走りを続け、漸く地上へ出た。そこはダイアナの言った通り
森の中だった。辺りに人影はなかった。出口に鍵をかけた後(どちらも外からしか施錠
出来なかった)、僕たちは暗い森の中を走った。ダイアナの記憶
だけが頼りだったが何しろ暗いし昔のことなのであまり当てに
ならなかった。しかしそれほど深い森ではなかったのが幸いして
程なく僕らは森から脱出した。

147 :「年末ゾンビ祭り」第十九回:2006/12/26(火) 02:49:21
それから人家を見付けて何とか帰って来れたというわけだ。
しかしあいつらは何だったのか。未だにわからない。近くで
見ていないから普通は人間であると思うべきなのだが何故かそうは
思えなかった。或いはゾンビなのかも知れないが確証はなかった。
ゾンビと言えば最後に一幕の喜劇をお伝えしなくてはならない。

148 :「年末ゾンビ祭り」第二十回:2006/12/26(火) 03:18:38
「彼等が何であれ、ターゲットはあの二人だったんだろうな」
「だから私たちは逃げられた、いいえ、見逃してくれたのね……」
「ところで君、君のゾンビの話だけど……あれは嘘だね?」
「勿論、嘘よ」
ダイアナはあっけらかんと言った。
「君は僕の勤めている大学に通っていて僕を知っていた。そうだね?」
「ええ、その通りよ。私は貴方を知ってる。それだけじゃない、
何度も話したことがあるわ。大学の中でも外でも」
「何だって!?嘘だろう?」
「本当よ。貴方ったらまるで覚えてないのね。でも仕方ないわ。
私、まるで違うもの」
「違う?」
「ええ、変装してるの。私、貴方の部屋に行ったこともあるのよ。
先月の臨時休講の日“たまたま”近くで会ってお茶に呼んでくれた……」
「あ!」
じゃあ、あの、黒髪に三編みで黒縁メガネのセックスアピールの
欠片もないようなあの……ぐはっ。
どうやら声に出ていたらしい。うめき声を上げる私の背に腰掛けて
ダイアナが言った。
「その子がカツラを取ってコンタクトを付けるとこうなるの」
「君だったのか……しかしどうしてゾンビを見たなんて嘘を……」
するとダイアナは立ち上がって私を抱き起こした。

149 :「年末ゾンビ祭り」第二十一回:2006/12/26(火) 03:37:12
そのままの距離で言った。
「貴方とイヴを過ごしたかったの」
僕はガツンと衝撃を受けた。今までダイアナに受けたどの打撃よりも
上だったかも知れない。信じられない。
「貴方の部屋を訪ねたけど留守だったから、散歩してるのかと
思って近くを捜してたら、貴方が歩いていて、そして――」
「ゾンビだ何だと嘘をついて僕を拉致したのかい?」
「拉致だなんて人聞きの悪い。私はただ可憐な乙女として貴方の
騎士道精神に訴えただけよ」
ダイアナは唇を尖らして言った。とても可愛い仕草だ。
「コホン……で、ではあの館は?」
「本当にウチの別荘よ。あそこで貴方と過ごしたかったの」
「だからってあんな強引な……大体なぜ最初から本当のことを
言わなかった?」
「だって、きっと一緒に来てくれないと思ったから……」
ダイアナは唇を噛んでうつ向いた。とても可愛い仕草だ。
「コホン……じ、じゃあジョシュとカレンのことは?」
「勿論知らないわ。突然やって来たから本当に驚いた」
「嘘から出た真ってわけか。さぞ焦っただろうな」
僕は含み笑いをした。
「酷いわ。あいつらを見た時は本当に怖かったのよ!」
ダイアナは目を潤ませて抗議した。とても可愛い仕草だ。
「コホン……そ、そうだ!君はあの時僕に抱きついて来たくせに
急に膝げりを食らわせたぞ!あれは何なんだ!」

150 :「年末ゾンビ祭り」最終回:2006/12/26(火) 04:01:30
「あれはジョシュが来るのがわかっていたからどの道切り上げなきゃ
と思ってタイミングを窺っていたのよ」
「君はあの時僕にしがみつきながらそんな事考えてたのか!」
とんでもない女だ。一気に目が覚めた。
「だって人に見られたら恥ずかしくて……」
「だったら抱きつくなよ!………待てよ、君はその前にも僕を
気絶させたぞ!学生証を拾った時だ!あれはどうなんだ!あんな
酷い――」
「だって学生証のことを追及されたら全部バレちゃいそうだったから、
蹴り倒して記憶を飛ばそうと思って……」
この女は正真正銘のキチガイだ。もう決して目を瞑ることはないぞ!
「お願い……許して……」
ダイアナは顔を近づけ僕の顔を両手で優しく包み込むと唇を重ねて来た。
それはとても柔らかくぬめらかで――グーグーグー……。
夢のような一瞬の後唇を離した彼女は目を伏せて言った。
「まだ……彼女が忘れられないでしょうね……」
僕は答えた。
「文字通りの意味なら勿論イエスだよ。だが愛しているかという
意味なら、いいや、もう愛してない」
「ほんとう?」
「誓って本当だ」
それは間違いではなかった。もしまだアリッサを愛していたら
あの時僕もジョシュと同じように引き返していただろう。
頭の中で鳴り響くアリッサの声に負けて。
あいつらは、僕については情報の更新を怠っていたのだ。
僕はダイアナの粒羅な深緑の瞳を覗き込んだ。そこには紛れもない
確かな何かがあった。僕は彼女と歩き始めた。何だかんだ言っても
彼女は美人だしグラマーだし安産型だ。それに、一緒にいて
飽きが来ない性格のようだし。結局のところ、それが一番大事な
ことなのだ。



151 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/26(火) 12:22:47
この作品は映像化してこそ分かる、懐かしく楽しい風景。
雰囲気を楽しんでほしい

「かんにんぐテスト〜目指せ公立!」

静かな教室、静かにテストを受ける生徒、静かにかんにんぐしないか見守る先生
「先生!消しゴムおちました!」
「はい」
消しゴムを拾いにくる先生
先生の視線が下に落ちた消しゴムにむいた瞬間
はじまった。

152 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/26(火) 12:45:15
>>100素晴らしいよ

153 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/26(火) 17:58:17
お褒めに預かり光栄至極です。

154 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/27(水) 07:58:18
>>「年末ゾンビ祭り」
怪獣の出てこない怪獣映画というのがあるが、ゾンビの出てこないゾンビ小説というのは初めて読んだ気がする。
ゾンビの最大のセールスポイントが見た目のグロさだから、普通姿を見せるわな(笑)。
気になったのが、「ジョシュにはアリッサの声が聞こえていたが、敢えてこれを無視した」という事実がいまいち感慨とかカタレプシーをもって伝わってこないこと。
ここがこの小説の最大のポイントだと思うんだが。
あと謎の女による同じような暴行が繰り返され過ぎるのもちょっと気になった。

いっそ主人公は前の彼女に未練タラタラで謎の女にも全くその気は無かったが、暴行を繰り返されるうちになぜだか心が(笑)……ということにする。
そして最後にノーマルな世界とアブノーマルな世界の選択を謎の女とアリッサの選択に仮託させるという展開はいかがか?
そうすれば繰り返される暴行シーンに意味が出てくるし、最後の選択にもウェイトが出てくると思う。
「ゾンビの出てこないゾンビ世界で、ノーマルとアブノーマルの世界を揺れ動く主人公」、どう?

155 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/27(水) 11:38:24
>>154
批評どうもです。
自分としてはダイアナがジョンを拉致する理由に説得力を持たせる
意味もあって最初から気があったという展開にしたのですが、
確かに話の過程で情が移るという展開でもいいですね。

ラストが軽いとかその辺は力不足としか言いようがないっす。
精進します。

暴行の天丼に関してはゼロ使とか読みすぎて
頭がパーになってたんだと思います。

156 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/27(水) 16:32:37
「年末ゾンビ祭り」よりは「銀河大戦争」だな。
文体似てるけど、作者同じかな。「銀河大戦争」に一票。

157 :名無しは無慈悲な夜の女王:2006/12/28(木) 07:37:45
「銀河大戦」も悪くは無いと思うよ。
128でもレスしたようにちゃんと完結してるから。
それに、「ツギハギ」という趣旨で誰かが批評したが、小説は大なり小なりツギハギだ。
でもちゃんと全体のトーンが合ってて、一連の物語を成せているならいいんじゃないの?
アガサ・クリスティーは「ミステリの女王」なんて呼ばれるけど、そんな小説ばっかりだよ。
でも、やっぱり読めば面白いからね。

ただひとつ、「銀河大戦」にはツギハギに失敗してトーンが違っちゃった部分があるように思う。
リエゾンの肘が食い千切られている部分だ。
なんというか……例えて言うなら……
主人公である中学生の少年が憧れていた部活の先輩女子とついに結ばれる……ってシーンで、いきなりスカトロ描写が出てきたみたい(笑)。
「おい!初体験であがっちゃってパンツすら自分で脱げねえようなガキが、なんでいきなりウ○コ食うんだよ!?」って感じなんだ(食事中だったらスマン)。
あそこのトーンも他の所と同じに整えれば、バカネタとしてはそれなりの作だと思うよ。


158 :「古都に啼くもの」第一回:2007/01/01(月) 01:26:44
江戸。丑三刻。

日本橋の袂に一人の男が佇んでいた。人待ち顔で時折周りを
見回している。と、そこへ――。
ヒタヒタヒタ……
「おう。遅かったな、りょう」
安堵の笑みを滲ませて振り返った男の眼に映ったものは夢か現か。
死に逝く身にはさして重要ではなかったが。

朝。駒込の側用人柳沢吉保の下屋敷の奥座敷で二人の男が対座していた。
「その方を呼び寄せたのは他でもない。近頃江戸を騒がしておる
凶事のことじゃ。」
一人は屋敷の主柳沢吉保である。そして、
「……牙犬のことでござりますか」
いま一人の男はみすぼらしいなりをした風采の上がらぬ浪人風の
男である。
「これ!慎まぬか」
素早くたしなめた吉保は渋い顔で言葉を継ぐ。
「ともかく早急にこれを鎮めねばならぬ。その方に探索を頼みたい」
「……どこまでやれと?」
「事の真相を掴んだら知らせよ。その後のことはそれからじゃ」
「御意」
男は軽く頭を伏せ、すらりと立ち上がると音も無く障子を開けて
出ていった。
「あやつ、やり過ぎねばよいが……」
吉保は渋面のまま呟いた。

159 :名無しは無慈悲な夜の女王:2007/01/01(月) 11:41:15
時代物かい。SFになるのか、こっから。

160 :「古都に啼くもの」第二回:2007/01/02(火) 00:14:04
四半刻ほどして浪人風の男は寝起きしている本所深川の長屋に
戻ってきた。戸口の前まで来た時、中から出てくる男と鉢合わせた。
「あ、これは旦那。お帰りなさいませ。へへへ」
「ああ」
出てきた男は熊蔵といい、川向こうの長屋に住んでいる岡っ引きで、
この所ちょくちょく出入りしていた。その目当ては――
軽く頷いて戸をくぐった浪人風の男に声を掛けてきた。
「あ、あんた、おかえり」
女房の八重である。白い肌に目鼻立ちの整った瓜実顔の美女だ。
何故だか知らないが着物の袂や裾が乱れそこから覗く胸元や脛が
じっとりと汗ばんでいる。
妻の何やら慌てた様子を全く意に介さず、浪人風の男は上がって
奥に座り込んだ。茶を言いつけ、徐に懐から小さく畳んだ紙片を
取り出して広げた。密書である。屋敷を辞去する際吉保から
渡されたものだ。壁に耳あり障子に目ありの用心から口頭ではなく
文字で下知を受けるのが常であった。浪人風の男は密書を読み始めた。

161 :「古都に啼くもの」第三回:2007/01/02(火) 17:03:00
内容は予想していた通り、この所江戸を騒がせている牙犬について
であった。先月の終り向島で何物かたに身体のあちこちを
食い千切られた男の死体が見つかったのを皮切りに今月に入ってもう
六件も似たような事件が起こっている。被害者は老若男女の別なく、
奉行所は躍起になって下手人を捜していた。
そしていつからか大きな犬みたいな獣が現場から走り去るのを見た
という噂が広まり、その獣について“牙犬”なる命名が為されたの
だった。しかしこれらの噂は表立ったものではなく、密やかで静かに
――しかし確実に――広まっていったのだった。人々が大っぴらに
話せないのはそれが生死に直結する問題になる可能性を孕んでいる
からであった。即ち、“生類憐れみの令”。将軍綱吉が子種欲しさに
制定したこの奇矯な法律の下では他愛のない憶測も確実な罪科に
問われた。もし人殺しが犬によって為されたものだ等と口にしたのを
役人に聞かれたら……。しかし人の口に戸は立てられぬの例え通り、
妖しい噂は大火の如く瞬く間に江戸中に燃え広がったのだった。


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